現在LINE WORKSを利用しており、スマホ上のLINE WORKSから打刻できる勤怠管理システムへの乗り換えを検討している企業の人事・総務部門の方へ。LINE WORKS対応の勤怠管理システムの機能や選び方、おすすめのシステムについて解説します。
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LINE WORKS対応の勤怠管理システムとは、スマホにインストールしたLINE WORKSアプリから打刻や勤怠管理を行えるシステムです。
LINE WORKSとは、LINEのようなメッセージング機能をベースに、掲示板機能やタスク管理機能といったビジネス向けの機能を備えた、いわばビジネス版のLINEです。法人利用にも適した高いセキュリティ環境のもと、LINEと同じ使い勝手で従業員同士の手軽なコミュニケーションが行えます。
そして、LINE WORKSと連携できる勤怠管理システムでは、LINE WORKSのチャット上から打刻や残業などの各種申請、未打刻の通知などが可能。場所や端末を選ばず打刻できるため、外出先での勤怠登録などにも便利です。
すでにLINE WORKSを業務で利用しており、新しく勤怠管理システムの導入を検討している場合や、勤怠管理システムとともにビジネスチャットツールの導入を検討しているといった場合には、LINE WORKS対応の勤怠管理システムが有力な選択肢となります。
多くの場合、具体的な連携方法として、LINE WORKSの「トークルーム」にボットを追加する方法が採用されています。連携を行うにあたっては、API連携や、LINE WORKSと勤怠管理システムそれぞれの従業員アカウントの紐づけが必要です。
トークルーム上でメッセージを送り打刻を行うタイプのシステムでは、以下のような設定を行います。
| ①API連携を行う | APIキーの発行など、勤怠管理システムとLINE WORKSそれぞれにおいてAPI連携に必要な手順を踏む |
|---|---|
| ②打刻入力のワード設定 | 「出勤」「退勤」など打刻の入力判定を行うワードを設定 |
| ③ボット設定 | LINE WORKS Developer Consoleでボットを登録し、Admin画面で作成したボットを追加・公開する |
| ④従業員情報の紐付け | 勤怠管理システム上で操作を行い、LINE WORKSのアカウントを勤怠管理システム側の設定に従って紐づけ |
| ⑤トークルームにボットを招待 | LINE WORKSのトーク画面で、打刻に使いたいトークルームにボットを招待する |
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打刻方法は勤怠管理システムごとに異なり、主に以下の3タイプに分けられます。中には、複数の打刻方法に対応しているシステムもあります。
「出勤」「退勤」「休憩開始」「休憩終了」など、打刻と紐づいた文字列をチャットに入力する方法。「おはようございます」「お疲れ様です」など、好きな文字列を設定できるシステムもあります。
LINE WORKSのメニューUIやチャット画面上などに、「出勤」「退出」といったボタンを追加。ボタンをタップして打刻を行う方法です。
出勤や退勤など打刻と紐づいたスタンプが用意されており、それらを送信することで打刻を行う方法です。
LINE WORKSと勤怠管理システムを連携させると、打刻以外に以下のような機能を利用できます。
| 打刻入力のエラー通知 | 打刻もれや重複入力など、確認・修正が必要なエラーを従業員に自動で通知する機能。管理者からの個別連絡が不要になり、業務負荷の低減につながる |
|---|---|
| 管理者向けの各種通知 | 残業や休暇などの各種申請の承認依頼や、残業時間超過の通知など、対応が必要な勤怠状況を管理者向けに通知。申請者と管理者双方の業務効率化を実現する |
| 勤務実績の確認 | 「残業時間」「総労働時間」といった文字列をトークに入力すると、ボットが従業員個々人の勤務状況を返答する |
勤怠管理システムは打刻や勤怠状況の管理以外にも様々な機能を備えています。LINE WORKSへの対応に加え、どの業務領域をカバーしているかによって、以下の3タイプに分けられます。
給与計算や年末調整、その他従業員管理にまつわる人事労務など、勤怠管理と関連するバックオフィス業務の効率化にも役立つタイプ。
たとえば「KING OF TIME」は、追加費用なしで人事労務に関連するシリーズ製品を提供。1ユーザーあたり月額300円で、入社手続きやマイナンバー管理を行える「KING OF TIME人事労務」や、勤怠管理と連携して給与計算を行える「KING OF TIME給与」を利用できます。
また、「キンコン」は打刻とともに交通費精算も処理可能。NFC搭載のスマホ端末に交通系ICカードをタッチすることで、打刻と交通費の記録を同時に行えます。
シフト希望の収集やシフト作成・共有などに対応するタイプ。シフト管理業務の効率化も視野に入れたい場合に向いています。
たとえば「奉行Edge勤怠管理クラウド」では、シフト作成者ライセンスを追加購入することで、シフト管理機能の利用が可能に。人件費の概算や時間帯別の必要人員を確認しながらシフト表を作成できるほか、専用アプリを使ってシフトの募集・調整も行えます。
勤怠管理業務に絞って効率化したい場合に適したタイプ。複雑な就業規則にも対応できる柔軟な設定や、多彩な切り口による勤怠状況の可視化といった強みを持ちます。
たとえば「HRMOS勤怠」では、日次や月次に加え、従業員の残業や有給消化状況など、観点別のレポートで勤怠状況を可視化。36協定の上限基準を踏まえた労働時間の確認も簡単に行えます。
また「勤労の獅子」は、職種や部署、雇用形態に応じた労働条件を従業員ごとに設定可能。労働条件ごとの規則に則り、従業員の勤怠管理を柔軟に行えます。
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（出所：freee人事労務 勤怠管理公式Webサイト）
勤怠管理のDX化と効率化を実現する、クラウド型人事労務・勤怠管理システム。人事労務ソフト「freee人事労務」の勤怠管理機能のみを利用できるサービスで、勤怠にまつわる煩雑な届出管理の負担を軽減する。
ブラウザやアプリ、ICカードなど多様な打刻方法に対応。加えて、LINE WORKSやLINE、Slackといったチャットツールとも連携でき、メッセージ画面に表示される「出勤」「退勤」ボタンをタップするだけで打刻が完了する。その他、1～3カ月単位のフレックス、裁量労働制といった変形労働制に週・月・年単位で対応する勤怠管理や、働き方改革関連法に関わる労働時間の設定など、労務マネジメントに役立つ機能を豊富に備える。
（出所：KING OF TIME公式Webサイト）
利用者数390万人、導入社数62,000社以上の実績を持つクラウド型勤怠管理・人事給与システム。勤怠管理をはじめ、人事労務、給与計算、年末調整、生産性の分析まで幅広い機能を提供し、労務にかかわるバックオフィス業務全般を効率化する。
ブラウザ操作による打刻はもちろん、位置情報による出社判定から、ICカード、指紋・指静脈、カメレオンコードといった認証手段による打刻まで、様々な働き方や環境に合った多彩な打刻手段を備える。LINE WORKS連携では、「おはよう」「お疲れ様」などの指定された文字列を送信するだけで、出勤・退勤打刻として扱われ、勤怠システムに打刻データが自動登録される。
（出所：キンコン公式Webサイト）
勤怠管理と交通費精算を効率化するクラウドサービス。交通系ICカードを端末にタッチするだけで、出退勤の記録とICカードを利用した交通費の情報が同時に自動登録され、打刻と交通費申請にかかる手間を大幅に削減する。また、GPS機能により打刻場所の位置情報を取得するため、打刻の不正防止にも効果的だ。
ICカード打刻以外には、LINE WORKSをはじめSlack、Chatworkといったチャットツールと連携したチャット打刻や、アプリによる打刻に対応。そのほか、kintoneとの連携によるシフト管理の作成や、CSV出力による会計システムへの連携など、豊富な外部サービス連携機能を搭載している。
（出所：X’sion公式Webサイト）
スマートな就業管理を実現するクラウドサービス。打刻時間や場所はもちろん、当日・翌日のスケジュールも簡単かつリアルタイムで確認できる在席一覧機能や、スケジュールと紐づいた打刻実績の確認・調整を行えるタイムカード機能などを備える。
LINE WORKSとの連携では、出勤・退勤をはじめ、外出や再入、日替退勤といった勤務情報をトークルーム上で打刻できる。加えて、設備予約や回覧板といったグループウェア機能や、申請・承認フローの設定、日報管理といった機能をオプションで提供。勤怠の管理のみならず、社内コミュニケーションの円滑化に貢献する。
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（出所：freee勤怠管理Plus公式Webサイト）
勤怠管理のDX化推進をサポートするクラウドサービス。海外拠点における言語・タイムゾーンの設定や、柔軟な管理者権限の設定など、多拠点かつ複雑な就業規則を持つ企業にも対応できる機能を備える。また、勤務実績と予定の差異や、概算人件費を表示できるシフト管理機能も搭載している。
LINE WORKSとの連携においては、トークルームで「出勤」「退勤」のUIをタップするだけで、システムにログインせずに打刻を実行できる。また、打刻もれや重複など確認・修正が必要なエラー入力について、LINE WORKSへ直接通知が送付される機能も備え、管理者の負担軽減に役立つ。
（出所：奉行Edge勤怠管理クラウド公式Webサイト）
抜けもれのない勤怠管理を実現するためのシステム。打刻や勤怠集計といった基本機能に加えて、労務リスク管理にかかわる機能を豊富に用意。1分単位での残業時間の計算、有休取得の勧奨通知など、勤怠管理の自動化により法令遵守を支援する。シフト調整では、人員の過不足についてアラート表示したり、シフトの提出忘れについてプッシュ通知を行うなど、確認もれを防ぐ機能が充実している。
LINE WORKSと連携すれば、ボタンをタップするだけで出退勤や外出などの打刻が可能に。また、残業申請の確認依頼や未打刻のアラートなど、各種通知をチャット画面上で受け取ることもできる。
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（出所：HRMOS勤怠公式Webサイト）
人事労務の専門ノウハウを活かして、定型業務の負担を軽減するクラウド型勤怠管理システム。ブラウザのほか、QRコードや生体認証、各種チャットツール、入退室システム連携など多様な働き方に合わせた豊富な打刻方法に対応。加えて、残業や休日出勤の申請・承認フローの構築、シフト管理など、勤怠管理にかかわる業務領域に効率化する機能を搭載している。
また、LINE WORKS連携による機能も充実。トークルームにおける打刻は、文字入力による打刻のほかに、メニュー項目からの打刻やスタンプ打刻に対応。更に、残業時間や総労働時間など、勤務状況の確認もボットもしくはメニュー画面から確認できる。
（出所：勤労の獅子公式Webサイト）
多様な働き方の効率化を実現する、サポート型の勤怠管理システム。独自の管理条件に合わせた細かな設定ができ、業種・業態特有の働き方に対応するのが特徴だ。
基本機能として、視認性が高く独自の入力項目を柔軟に追加できる勤務状況の一覧表や、勤務形態・雇用条件に応じた勤務時間の自動計算などを搭載。LINE WORKS連携においては、出勤・退勤メッセージを送信するだけで、出退勤時間を打刻できる。
また、打刻数から必要な弁当数を割り出す弁当管理機能や、打刻端末で食券を発行できる食事管理機能といったユニークなオプション機能も用意。業務効率化から社員満足度の向上まで、企業の多様なニーズに対応する。
（出所：サテライトオフィス・勤怠管理 ⁄ タイムカード for LINE WORKS公式Webサイト）
ビジネスツールの導入支援やアドオンの提供を行う同社による、LINE WORKS向け勤怠管理アドオン。システム上のボタンタップまたはICカードによる打刻をはじめ、勤怠状況の確認や残業などの各種申請・承認フローの構築などに対応。多彩な機能をLINE WORKSの「ホーム」ならびに「掲示板」上で完結して利用できる。
勤務状況や承認依頼を通知するボットや、カスタマイズ可能な管理者ページなど、LINE WORKSのUIを活用した機能を提供し、スムーズな情報共有・勤怠管理に貢献する。印刷やCSVのエクスポートにも対応しており、給与計算ソフトなど外部ツールとの連携も可能だ。
LINE WORKS対応の勤怠管理システムは、打刻や勤怠状況の確認をLINE WORKS上で行えるシステムです。LINE WORKS上の打刻は、スマホなどから場所を選ばずに勤怠打刻・チェックができるというメリットがあります。打刻方法は指定した文字列の入力によるものが多く、そのほかにスタンプ送信やボタンタップによって打刻できるシステムも。
勤怠管理システムのタイプは「①バックオフィス業務の効率化に強みのあるタイプ」「②シフト作成・管理にも強みのあるタイプ」「③勤怠管理に特化したタイプ」の3タイプに大別できます。人事労務や給与計算など、効率化したい業務領域との兼ね合いで、自社に合ったシステムを選びましょう。
LINE WORKS対応の勤怠管理システムを導入すれば、シンプルな打刻方法と効率的な勤怠管理を実現できます。本記事を参考に、ぜひLINE WORKS対応の勤怠管理システムの導入を検討してみてください。
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株式会社ヒューマンテクノロジーズ
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