閉店後に帳簿・確定申告まで抱えている飲食店オーナーへ。会計ソフトの費用相場、補助金の考え方、選び方とおすすめを、POS連携やインボイス対応も含めてやさしく紹介します。
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飲食店向けの会計ソフトとは、銀行・クレカ明細の自動取込、レシート撮影、インボイス対応の消費税計算など、飲食店向けの便利な機能を豊富に搭載した会計ソフトのこと。
日々発生する売上・仕入・人件費などを手入力する手間を省き、帳簿づけから決算・確定申告までをまとめて効率的に進められます。POSレジや予約・決済サービスと連携できる製品なら、売上データの二重入力を防ぎ、店舗運営と経理も両立しやすくなります。
更にクラウド型なら、PCでもスマホでも作業でき、税理士とのデータ共有もしやすいのもポイント。「経理に強い人がいない」「夜にまとめて処理したい」という個人店でも、入力ルールと連携先を最初に整えるだけで、日々の負担が大きく変わります。
費用は導入形態によって異なりますが、クラウド型であれば「月額換算1,000円前後〜3,000円前後」が1つの目安です。
買い切り型は現在少なくなっていますが、たとえば、「会計王」の場合は価格40,000円です。
まず検討したいのが、IT導入補助金にあたる「デジタル化・AI導入補助金2026」。インボイス枠(インボイス対応類型)では、インボイス対応の会計・受発注・決済ソフトに加え、PC・タブレット、POSレジや券売機などのハードも対象になり、補助率は3/4(小規模は4/5)。最大350万円まで補助額を受けることができます。
その他では、人手不足対策なら「中小企業省力化投資補助金(一般型)」。販路開拓や業務効率化全般なら「小規模事業者持続化補助金」もあります。用途に合わせて使い分けましょう。いずれの補助金制度も公募期間には締切が設けられており、時期により金額や対象の企業規模は変動する場合も。興味のある方は公式サイトで最新条件を確認しましょう。
本記事では飲食店向けの会計ソフトの選び方について、おすすめサービスを交えながら紹介します。「他にも汎用的なシステムを見てみたい」「色んな角度から比較検討してみたい」という方は「会計ソフトおすすめ13選」をご覧ください。
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会計は必須の業務ですが、飲食店では「毎日の売上」「仕入れのレシート」「人件費」などただでさえ扱うものが多く、複雑になりがち。具体的には、以下のような悩みが挙げられています。
多くの飲食店では、会計や経理を専門に見る人がいません。そのため「何を、どこまでやればいいの?」が最初からあいまいになりがちです。たとえば、売上はレジでわかるけれど、経費はどの科目に入れるのか、領収書はどう整理するのか、確定申告の時期に何を用意すればいいのか、判断がつきません。
更に税金の対応になると、正直、「間違えるのが怖くて後回しにしてしまう」という事業主も少なくないでしょう。結果として、締切直前に慌ててまとめて処理し、ミスや抜け漏れが増えてしまう…という事態はよく起こります。
飲食店経営の場合、仕入れ先でもらうレシート、業者から届く請求書、自分のお店が発行する領収書など、「紙」が意外とあります。少量であったとしても、毎日少しずつ積み上がると、月末には相当な数に。
加えて最近は、書類のルールも細かくなりました。インボイス制度の影響で、仕入税額控除を受けるには要件を満たす請求書(登録番号など)が必要ですが、多くは「どれを残す?どこをチェックする?」がわからず、結果として「保管場所が足りなくなる」「月末にまとめるのが苦痛」といった負担につながっています。
支払い方法が増えた分、売上の管理は難しくなりました。現金ならその日に手元に残りますが、カードやQR決済は後日入金され、しかも手数料が引かれて入金額がズレます。すると「レジの売上は合っているのに、口座の入金が少ない」「いつ、いくら入るのかわからない」と混乱しがちです。
一方、現金は現金で、過不足が出た場合、原因探しに時間がかかります。締め作業で数字を合わせようとしても、決済ごとに締め日や入金日が違うため、手作業の集計では追いつかず、月末に帳尻合わせになるケースも少なくありません。
飲食店は、とにかく会計の回数が多い業種です。1日に何十件、忙しい日は何百件と売上が発生し、ランチとディナー、テイクアウトと店内飲食など、パターンも複数に分かれます。
これを営業後に手計算でまとめたり、後から表計算に入力したりすると、時間がかかるうえに転記ミスも増えます。「今日は疲れたから明日でいいや」と先送りにすると、数日分が一気に積み上がって、更にやる気が削られます。結果として、月末や申告前にまとめて処理することになり、数字の確認も雑になってしまいます。
売上は見えているのに、手元にお金が残らない——飲食店でよくある悩みです。原因の多くは、売上や経費の情報がバラバラに管理されていて、全体像がつかめないこと。
たとえば、仕入れはレシートの束、人件費は別のメモ、カード売上は管理画面、入金は通帳…という状態だと、「原価はいくら?」「人件費は売上に対して高すぎない?」と経営状況の振り返りがままなりません。結果として、利益が出ているのか、どこでお金が減っているのか判断できず、値上げ・メニュー改善・シフト調整などの経営判断も勘に頼りやすくなります。
飲食店の会計ソフトでは「売上が多い」「決済が混ざる」「書類が多い」「税制が難しい」といった飲食現場の負担を、いかに減らせるかが大切です。ポイントは、売上データの自動取り込み、税制対応の自動化、スマホ入力のしやすさ、そして"儲け"が見える管理機能の4つです。
飲食店では、POSレジや決済サービスと連携できるかが最重要ポイントの1つです。連携できれば、レジの売上データを自動で取り込み、手入力や転記の手間を大幅に減らせます。
更に便利なのが「決済手段別の自動仕訳」。現金・クレカ・QR決済などが混ざっていても、売上を支払い方法ごとに分けて記録できるため、「レジの売上は合っているのに、入金が合わない」といった混乱が起きにくくなります。決済手数料が差し引かれるケースでも、仕訳ルールを作っておけば、月末の帳尻合わせを減らせます。
会計ソフトは「税金まわりでつまずかない」ことが大事です。たとえばインボイス制度に対応していれば、仕入れの請求書で必要な項目(登録番号など)を意識しやすくなり、後から見返したときに確認もしやすくなります。電子帳簿保存法に対応していると、レシートや請求書をスキャン・撮影して保存する運用に移りやすく、紙の保管負担を減らせます。
飲食店が意識したいポイントとして、軽減税率(8%と10%)が混ざる場面があること。複数税率を自動計算できるソフトなら、税率の付け間違いを防ぎやすく、申告時の不安も小さくなります。
忙しい飲食店ほど、机に向かう時間を減らせる仕組みが必要です。スマホでレシートを撮影して、金額や日付を自動で読み取る(OCR)機能があると、入力の手間がぐっと下がります。紙を束ねて後から処理するより、「受け取ったら撮る」運用にできるのが強みです。
クラウド型なら、店舗のPCに縛られず、自宅のPCやスマホでも作業できます。端末を買い替えてもデータはクラウドに残るため引き継ぎもラクです。営業時間外や休日のスキマ時間に少しずつ処理できるようになり、「月末にまとめて地獄」が起きにくくなります。
会計ソフトは"申告のため"だけでなく、"経営のため"にも使えると価値が上がります。たとえば損益(PL)をリアルタイムで可視化できれば、「今月は売上が良いのに利益が薄い」といった変化に早めに気づけます。原価や人件費が増えているのか、値上げやシフト調整が必要なのかを精査しやすくなるからです。
複数店舗や業態(店内/テイクアウト)を持つ場合は、店舗別・部門別に数字を分けて管理できると改善点が見つけやすくなります。勤怠・給与計算システムと連携できれば、人件費の集計も自動化でき、経理の負担とミスをさらに減らせます。
飲食店の会計ソフト選びでまず大事なのは、「いま使っている(導入予定の)POSレジと、ちゃんと連携できるか」です。連携できれば売上入力の手間とミスが一気に減ります。逆に、相性が悪いと"結局手入力"になりがちなので、候補を決める前に「公式の対応POS一覧」と「連携の内容(どこまで自動か)」まで確認しましょう。
代表的なPOS連携の例は次のとおりです(2026年3月末日時点)。お店で利用しているものがあれば連携できるかどうか確認しておきましょう。
| freee会計 | Airレジ/STORES連携アプリ/STORES 決済 売上連携アプリ/POS+、Uレジ/ブレインレジスター/funfo/USENレジ/CASHIER/スマフリーン/UMaTレジ/SPIRE POS x freee 連携アプリ/Okage DX Platform/TenpoVisor/Respo by AutoReserve/ポスモコ、ぱんレジ/Square/スマレジ/Loyverse POS連携/ユビレジ |
|---|---|
| マネーフォワード クラウド会計 | Airレジ/NECモバイルPOS/POS+/Square/UレジSTORE/スマレジ/ユビレジ |
| やよいの青色申告 オンライン | Airレジ/スマレジ/ユビレジ/USENレジ/USENレジ FOOD iPad版/POS+ food |
ただし、注意したいのは、同じ「連携」でも対応に差があること。「連携あり=全部自動でラク」ではありません。サービスの中には、POSレジによって連携できる範囲が異なります。たとえば、「やよいの青色申告 オンライン」はレジ締め後に売上が転送され、取引として自動仕訳されるPOSレジがある一方。スマレジのように手動送信が必要なPOSもあります。
同様に、マネーフォワード クラウド会計も「取得できる明細内容はレジサービスにより異なる」としています。freee会計でも、AirレジとSquareをそれぞれ連携しているとPOS/決済を複数使う場合はデータ重複を避ける設定が必要になるケースがあります。
つまり、(A)仕訳まで自動、(B)売上は入るが科目・税区分の調整が必要、(C)プラン条件やCSVなどの手動出力が前提――など"連携の深さ"を必ず確認しましょう。
飲食店の会計ソフトは、POS連携だけでなく「入力のしやすさ」「税理士と一緒に作業できるか」「お店が大きくなっても使い続けられるか」も重要です。忙しい現場ほど、毎日コツコツ続けられる仕組みがあるかで差が出ます。
業務中「PCを開く時間がない」なら、スマホで完結しやすいかを最優先に見ましょう。ポイントは、レシートや請求書をスマホで撮影して取り込めることと、撮ったデータからそのまま取引登録に進めることです。
たとえば、「freee会計」は「ファイルボックス」機能で領収書・請求書を取り込み、モバイルアプリ(iOS/Android)から撮影して取引登録を始められます。また、スキャンアプリで取り込んだ書類も取引登録に使える、と案内されています。
仕込みの合間や移動中に"受け取ったら撮る"運用にできると、月末に紙の山を前に固まる…が減ります。クラウド型なら店舗PCに縛られず、自宅や外出先でも確認・入力しやすく、端末を替えてもデータが残るのも安心です。
飲食店は「入力は自分、最後は税理士が確認」という分業が多いので、その場合は、共有しやすいかどうかもチェックポイントです。理想は税理士を"メンバー招待"して同じ画面で確認できる形。freee会計は税理士などを招待できること、権限管理メニューから招待する手順をヘルプで案内しています。
また、認定アドバイザーの税理士・会計士と情報共有すれば、クラウド上のデータへアクセスして同時作業も可能です。既に税理士がいるなら「その税理士が普段使うソフトか」「このソフトは見られませんと言われないか」を先に確認しましょう。税理士との連携がまだなら、freee会計には紹介制度も用意されています。
開業直後は小さく始めても、店舗が増えたりスタッフが増えたりすると、必要な機能は変わります。途中で会計ソフトを乗り換えると、設定や過去データの引き継ぎで手間がかかるため、「上位プランへ無理なく移れるか」「店舗別・部門別に数字を分けられるか」「ユーザー数を増やせるか」を確認しておきましょう。
また、人件費が増えてきたら、勤怠・給与までつながると便利です。freeeシリーズでは、「freee人事労務」で給与明細を確定し操作すると、その分の支出取引を「freee会計」に登録できる連携機能が。更に「freee人事労務」「freee販売」「freee会計」を統合して使う「統合型ERP」という運用も可能。将来の事業規模拡大への備えになります。
「ほかの会計ソフトも横並びで見たい」と感じた方は、「中小企業向け会計ソフト比較12選」も参考にしてください。
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(出所:freee会計公式Webサイト)
「freee」シリーズの確定申告ソフト。青色・白色申告どちらにも対応している。簿記の知識不要で感覚的に操作でき、初心者でも使いやすい設計が特徴。銀行やクレジットカードと連携して自動で明細を取り込めるほか、スマホで撮影したレシートの内容をAI-OCRで素早く読み込み、自動仕訳する。
飲食店で負担になりやすい「営業後の明細入力作業」を自動化できるので、月末の締めや確定申告がかなりラクに。
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(出所:マネーフォワード クラウド会計公式Webサイト)
簿記や会計の経験者から高評価のクラウド会計ソフト。銀行・クレジットカード・電子マネー・POSレジなど2,300以上のサービスと連携できる。取込・仕訳の自動化により、多種多様な取引データ入力の手間を削減する。
事業規模が拡大した際には、IPO準備、中堅〜上場企業やグループ企業の管理に役立つ機能を備えた「マネーフォワード クラウド会計Plus」に移行も可能で、スモールスタートの飲食店も事業拡大に対応できる。
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(出所:やよいの青色申告 オンライン公式Webサイト)
シェア率の高さと使いやすさに定評がある青色申告ソフト。金融機関・POSレジ連携や、税理士連携、自動取込・仕訳、帳簿作成、レポートなど機能を豊富に搭載。POSレジ連携で売上データが転送され、「取引として自動仕訳」される機能も充実。
機能は一律で、サポート内容に応じた3つの料金プランを用意。ほか、クラウド白色申告ソフト「やよいの白色申告オンライン」やデスクトップソフトなど、確定申告ソフトを複数提供しており、経理に慣れていない飲食店にも安心。
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(出所:会計王公式Webサイト)
個人・中小企業向けの会計ソフト。買い切り型で初期費用を確定しやすいため、スモールスタートの飲食店にも嬉しい。電子帳簿保存法の要件に対応しているほか、AI自動仕訳、決算書の自動作成など業務効率化機能が充実している。専用アプリを活用すれば、登録した金融機関の取引明細を自動で取り込み、同ソフトでの自動仕訳も可能。
電話サポート以外にも有料で訪問指導サービスを用意し、セットアップから基本的な使い方の指導までサポートが受けられる。
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(出所:PCAクラウド会計公式Webサイト)
仕訳から決算、配賦、経営分析まで幅広くカバーする、クラウド型会計ソフト。部門階層管理や配賦処理といった高度な会計業務を標準で搭載。加えて、予約伝票による入力もれ防止や仕訳の承認フロー設定など、業務効率化に役立つ機能もそろう。
PCAクラウドの「給与」「人事管理」など同シリーズの他ソフトと併用すると料金がリーズナブルになり、将来の事業拡大に備えたい飲食店にも導入しやすい。、取引先の適格請求書発行事業者一括チェックなど、インボイス制度への対応業務を効率化するための機能も充実。
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(出所:円簿会計公式Webサイト)
広告が表示される代わりに基本機能を新規登録から1年間無料で利用できるクラウド会計ソフト。PCの買い替え時も再設定は不要。ひとつのIDで、複数の会計データ管理や全従業員ごとの権限設定にも対応する。更に、「弥生会計」とのデータ互換性を備えており、移行もスムーズ。
無料ながら実務に必要な機能を備えており、「この季節だけ、と期間限定での出店を検討したい」という飲食店にも導入しやすい。
飲食店の会計ソフトは、売上件数が多く、決済手段も混ざりやすい業態だからこそ、まず「POS・決済との連携」で入力の手間を削るのが近道です。その上で、料金(年払い・月払い・無料期間)とサポート、将来の店舗拡張(人員・店舗数)まで見据えて選ぶと、日々の締め作業と確定申告がぐっとラクになります。
また、以下の比較ポイントに留意すると、自社に合ったサービスが選びやすくなります。
飲食店では現場業務に比べて会計業務が後回しにされがちですが、便利なソフトを導入すれば、本来の現場業務の生産性アップにもつながります。本記事を参考に、ぜひ飲食店向け会計ソフトの導入を検討してみてください。
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株式会社マネーフォワード
取引明細データの自動取得とAIによる自動仕訳の作成で、日々の会計業務を効率化できる中小企業向け会計ソフト。仕訳データの活用による経営の見える化まで支援します。...
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