Posmoni｜インタビュー掲載

自社SNS運用から得た知見や学習データを活かしたAIと人力による、コミュニティサービス向けの投稿監視サービスです。1,000万件/日以上でもリアルタイムに監視。コミュニティ運営に適した判定基準のチューニングも強み。

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サービス概要

主なポイント

AIと人のハイブリッド監視

SNSで学習させた高性能のAIモデルと、AIでは判定しきれない場合の有人監視を組み合わせて、精度よく効率的に判定します。24時間365日の監視体制です。

コミュニティ監視特化型AIモデル

自社SNSでのデータを含む、豊富な学習データならではのAIの判定精度です。動画、画像、テキストなどのコンテンツに対応しています。
また、自社SNSの運営経験を活かしたコミュニティ運営に適した判定基準のチューニングも強みです。

1日1,000万件規模でもリアルタイムで監視

1日1,000万以上の投稿数でもリアルタイムで監視可能。お客様のサービス規模に応じた専属チームにも対応します。

利用しやすい実装方法と料金プラン

Posmoniの実装はコードに数行加えるだけ。複雑なシステム連携は不要です。料金は従量制なので、無駄なく、低額からでもご利用いただけます。

事業者インタビュー

コミュニティ運営経験者だからこそ「空気感」を読んで判定するサービス

株式会社ナナメウエ代表取締役石濵嵩博様

―Posmoniはどのようなサービスなのでしょうか？

Posmoniは、当社のSNS運用経験とAI技術を活かした、コミュニティサービス向けの投稿監視サービスです。AIと人を組み合わせた監視プランが最も多くお客様に選ばれているものの、AIだけで監視するプラン、精度を高めるために異なる２人が判定・チェックする「コンセンサス」と呼ぶプランも用意しています。

当社はもともと2015年からSNSを運用しており、コミュニティの健全性を保つために、社内メンバーで画像や投稿文などの監視を行っていました。しかし、SNSのユーザー数拡大により、投稿数が1日に何百万件にもなったため、人による監視は負担が大きくなり過ぎていました。そこで、AIによる画像判定を採用し、明らかに判定できる投稿はAIで判定、AIでは判定しきれない投稿は人で判定する仕組みを構築することで、大量の投稿でも効率的に監視できるようになりました。

そして、AIを活用した低コストで早く正確に判定できる仕組みは、コミュニティを運営する他の企業様にも役立てるのではないかと考え、2019年にPosmoniとしてサービス提供を開始しました。

―Posmoniの特長を教えていただけないでしょうか？

一番の特長は、コミュニティ運営経験を有する当社だからこそ「コミュニティの空気感を読んだ判定」ができる点です。

コミュニティ運営においては、ユーザーに受け入れるコミュニティ作りも大変ですし、作ったコミュニティを安定的に運営していくのも大変です。特に運営においては、ユーザーに居心地良くいていただくことが大事なので、運営ガイドライン通りに、場の空気を考えずに闇雲にコンテンツを「アウト」と判定してしまうと、ユーザーには表現の自由がないコミュニティだと思われてしまう可能性があります。そうなると、ユーザーにとっての魅力が弱まり、コミュニティが衰退してしまう可能性があります。

当社はコミュニティ運営を通じて、ユーザーの表現の自由を守るために最低限必要な判定基準と、コミュニティの健全性を保つために必要な判定基準の両方を把握していますので、このコンテンツの場合は「セーフ」と、ギリギリの基準で正確に判定することができます。

―まさにコミュニティ運営の苦労が活かされていますね。

その他の特長としては、「AIの精度の高さ」、「リアルタイム対応」、「実装の簡単さ」が挙げられます。

AIの精度を高めるためには、「暴力」、「薬物」などのカテゴリごとに十分な学習データが必要です。当社は、自社のコミュニティ運営を通じて大量のデータを保有しており、制約なく利用できるため、精度を高めやすいという強みがあります。

リアルタイム対応においては、AIによる自動判定の場合は、１日に投稿数が1,000万件以上だったとしても、投稿後わずか0.3秒で結果を判定しています。AIでフィルターをかけた後で人が判定する場合でも、早ければ数分、遅くても１時間もかからずに判定していますので、不適切投稿の早期検知が実現できています。

Posmoniの実装方法は、Webサイトのコードに数行追記するだけです。複雑なシステム連携や導入設定が不要となっており、簡単に導入することができます。Posmoniでは5,000投稿まで無料でお試しできますので、試しにWebサイトに組み込んで様子を見てみる、といった使い方も可能です。

また、料金プランは1画像あたりの従量制の課金体系のため、無駄がなく、低額からでもご利用いただけます。

―Posmoniを上手く活用するためのコツはあるのでしょうか？

当社はPosmoniを通じて獲得したコミュニティ運営経験を、お客様に共有していきたいと考えています。例えば、一見すると不適切に思える「頭に銃を向けた画像」が自由な表現の一部なのか、暴力につながる表現なのか、コミュニティ内の会話の仕方や文脈を把握しておかないと、正確には判定できません。その際、当社はコミュニティ運営の在り方を踏まえた上で、見極める基準や判定の考え方などをご提案しています。

このような取り組みの結果、導入企業様には、「投稿監視の人員を削減しながらも、コミュニティの空気感を損ねることなく、健全に運営できている」という言葉をいただいています。

―今後はどのようなことに力を入れていくのでしょうか？

Posmoniは、SNS、掲示板、ライブ配信、ゲームアプリやチャットアプリなどのコミュニティサービスの監視で活用が広がっていますが、それ以外の監視にも「大量投稿でも早期に精度高く判定できる」という強みを活かせますので、他の用途でも実績を積み重ねていきたいと考えています。

また、「AI技術と人のハイブリッド」を活かすという点では、最近特に人手不足が叫ばれる中、監視のような繰り返し業務に従業員の時間が費やされるのは、企業の生産性を高める上でも課題になりますので、投稿監視に限ることなく、当社の仕組みで代替していくことで、お客様の課題を解決していきたいと考えます。