可能な限り費用をかけずに、最低限の機能を備えた顧客管理システムの導入を進めたいと考えている営業部門マネージャーの方へ。無料で使える顧客管理システムの機能やタイプ、選び方についておすすめ製品と併せて紹介します。
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顧客管理システムとは顧客情報を集約・一元管理するためのツールで、CRM(Customer Relationship Management)とも呼ばれます。具体的には、顧客名や住所、連絡先といった基本情報をはじめ、過去の取引や問い合わせ履歴、担当者、クレーム・レビューなど幅広いデータの管理が可能です。
また、情報を集めるだけでなく、集めたデータをもとにした分析ができるのも特徴。顧客の属性や購買傾向などを細かく分析することで、顧客への理解を深め、顧客満足度の向上や売上改善につなげます。
本記事では無料で利用できる顧客管理システムに絞って紹介しますが、有料版も含めてお探しの方は「CRMツール比較16選!できることや選び方をわかりやすく紹介」をご覧ください。
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無料とされている顧客管理システムの多くには、利用できる機能やユーザー数などに制限があります。実際、どのような条件が付くことが多いのか、具体的に解説します。
完全無料かつ、継続して利用できるシステム。ユーザー数や機能、利用日数などに制限がない状態で、顧客情報の一元管理が可能です。ただし、このように完全無料で利用できるシステムはほとんどなく、実際的な運用を行うタイミングなどで、有料プランへの移行が必要となるのが一般的です。
使える機能に制限はないものの、登録できるユーザー数に制限があるシステム。ユーザー数が3名程度に制限されているシステムが多く、それ以上のユーザーはシステムへのアクセスやデータ共有ができません。管理メンバーが少ない、もしくは数名しか所属していない組織では使えますが、ユーザーが増えたタイミングで有償プランに移行することになります。
ユーザー数と利用できる機能、両方に制限があるシステム。このタイプは、登録できるデータ数にも制限が生じることが多く、ユーザーや登録顧客数が増えた場合に、有料プランへの移行が必要となります。一般的な組織であれば、無料で使い続けるのは難しいでしょう。
組織の人数や予算、導入目的によって、最適な顧客管理システムは異なります。そこで以下に、無料で利用できる顧客管理システムの選び方について、ニーズ別にまとめました。
10名以上のチームで、無料で使い続けたいと考えている場合におすすめのタイプ。ユーザー数や利用期間に制限がないのが特徴です。
たとえば「Odoo CRM」は、顧客情報の収集・管理やプロジェクト管理、業務内容のグラフ表示といった機能のみであれば、ユーザー数に関わらず無料で利用できます。ただし、見積書作成やパフォーマンス分析といったより高度な機能を活用したい場合は、有料プランへの移行が必要です。
チームメンバーが少なく、今後もユーザーが増えないことを前提に、無料で使い続けたいと考えている場合に向いているタイプ。
たとえば「Zoho CRM」なら、3名以下であれば、見込み客管理やドキュメント管理といった基本機能とモバイルアプリが無料で使い続けられます。また「HubSpot」は、2名までの利用が無料。費用をかけずに見込み客管理、メール、成果測定といった機能が使えます。
将来的に有料サービスの導入も視野に入っている場合は、無料で使えるユーザー数や機能にこだわりすぎず、自社に必要な機能を備えたシステムを選ぶのがおすすめです。まずは無料範囲内で顧客管理システムを試してみて、使用感を確かめておくと導入後のミスマッチを防げます。
たとえば「Fullfree」は、データベースあたりのレコード数3,000件まで、テーブルあたりのフィールド数50列までなら、ユーザー登録不要・人数制限なしで利用できます。登録レコード数を抑えておけば、全社的な試用も可能です。
また「Lark」は、20名まで無料で登録可能。顧客管理ができるBase機能をはじめ、メッセージやカレンダー管理、ビデオ会議、文書作成、データ集計、タスク管理といったビジネスに欠かせない機能を備えています。メッセージの履歴閲覧期間やBase自動化ワークフロー回数に制限に気をつければ、初期費用をかけずに使いはじめられます。
無料で使える顧客管理システムの概要や無料で使える範囲、有料プランの価格を一覧表にまとめました。比較検討時に参考にしてみてください。
システム名 | 概要 | 無料で使える範囲(主な制限) | 有料プラン(月額料金) |
---|---|---|---|
Odoo CRM | 顧客の基本情報や嗜好、各種履歴の担当者間共有、ダッシュボード作成、案件分析などが行えるオープンソースCRMソフトウェア |
|
22.6ドル/名(スタンダードプランの場合) |
Zoho CRM | 顧客情報の管理からメール配信、案件・予定管理、分析レポート作成まで行える顧客管理・営業支援ツール |
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6,000円/名(エンタープライズプランの場合) |
Freshsales | 顧客情報管理、内蔵チャットによるメール・通話、モバイルアプリ、メールテンプレートなどが利用できるクラウド型CRM/SFAツール |
|
1,600円/名(スタンダードプランの場合) |
HubSpot CRM | リード管理・追跡機能、フォーム作成ツール、Webチャット機能、AIによるEメール作成機能などを搭載したCRMソフトウェア |
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1,800円/シート(スタータープランの場合) |
FullFree | 顧客ごとのデータ管理、顧客情報の共有、各種帳票作成、カード形式での出力やクラウドにも対応するデータベースソフト |
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8,000円/台(買い切り) |
フリーウェイ顧客管理 | 顧客管理に加え、自由にデータベースを作成してメンバー名簿や商品管理などに幅広く活用できる顧客管理ソフト |
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2,980円/企業(以後、1,000円/ユーザー、1,000円/10,000データ) |
Lark | 顧客情報管理、案件管理、作業自動化、データ分析、チャットなど顧客管理に欠かせない機能が充実したコラボレーションスイート |
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1,420円/名(PROプランの場合) |
Bitrix24 | 顧客情報管理、メール、見積り・請求書作成など20以上の無料ツールを搭載したCRMサービス |
|
61ドル/5名(Basicプランの場合) |
Notion | ノート作成やタスク・プロジェクト管理、データベース作成といった機能を搭載したオールインワンプラットフォーム |
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1,500円/名(プラスプランの場合) |
メンバー数に関係なく、チームで継続的に使いたい場合におすすめの顧客管理システムを紹介します。
(出所:Odoo CRM公式Webサイト)
営業活動の効率化とリード管理を支援するオープンソースのCRMアプリケーション。CRMアプリをインストールするだけで、顧客情報の管理や営業状況サマリーの閲覧、パイプライン分析といった機能が利用できる。
ダッシュボードには各種情報が集約され、グラフや図表で視覚的に表示されるため、状況把握が容易に。また、既存のメールやチャットツールともノーコードで連携できる。「Odoo」にはCRMのほかにも多様なアプリが用意され、その中から1アプリのみ無料で利用できる仕組みだ。ほかアプリとの連携は有料となるが、見積書の自動作成や会計管理、在庫管理といったアプリを追加すれば、更なる業務効率化につながる。
今後メンバーが増えない前提で、小人数で利用していきたい場合におすすめの顧客管理システムを紹介します。
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(出所:Zoho CRM公式Webサイト)
世界25万社以上で導入されている、クラウド型の営業支援・顧客管理ツール。顧客情報の一元管理、商談管理、営業分析、タスク・予定管理といった多様な機能を備え、日々の営業活動を包括的にサポートする。
ユーザー3名までであれば、顧客の基本情報やコミュニケーション履歴の一元管理をはじめ、個別・一括メール自動配信、Webフォーム作成、フォーム情報の自動登録、蓄積データの分析といった機能が無料で利用できる。4名以上で利用したい、高度な機能を活用したいという場合には有料プランを契約する必要があれば、いずれも15日間の無料トライアルが用意されているので、試用したうえで導入を決められる。
(出所:Freshsales公式Webサイト)
営業およびマーケティングプロセス全体を支援するクラウド型CRM/SFAツール。AI機能「フレディ」が営業パイプラインを分析し、従業員が収益につながる取引に集中できる環境を構築する。
ユーザーは3名までに限られるが、連絡先・アカウント管理、内蔵ツールによるチャット・メール・通話、平日24時間サポート、データインポート機能に加え、モバイルアプリが無料で利用可能。モバイルアプリを使えば、いつどこからでもアクセス履歴の閲覧や顧客への連絡、タスク管理などが行える。更に、AI分析機能や見積書の自動作成といった営業支援機能を利用したい場合は、有料プランの申し込みが必要となる。
(出所:HubSpot CRM公式Webサイト)
顧客管理、営業管理、MA、CMS、コンテンツ管理といった機能を統合したクラウド型プラットフォーム。HubSpot CRMを軸に、リード獲得に有用なMarketing Hubや、営業活動を支援するSales Hubといった5製品が用意されており、これらを組み合わせることで自社に合ったマーケティング施策が実行できる。また、企業の成長段階やニーズに応じた柔軟な運用も可能だ。
HubSpot CRM無料版では、ユーザー2名までなら顧客情報の管理、Eメール追跡、商談進捗の可視化、ウェブチャット、見積書作成といった豊富な機能を提供。また、最大1,000件のコンタクト登録が可能で、顧客データ数に制限はない。有料プランであれば、より高度な自動化や拡張機能にも対応する。
まずはチームとしてCRM機能を利用してみたい場合におすすめの顧客管理システムを紹介します。
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(出所:Fullfree公式Webサイト)
自由度の高いカスタマイズにより、自社の業務に適した顧客管理システムを構築できる、Windows向けのデータベースソフト。表の種類や項目、別表との関連付け、計算内容、帳票まで自由に設定できるため、独自要件が多く、既存のCRMではフィットしなかった組織にも有用だ。ソフトをインストールすれば、複数台でのクラウド共有・同時編集も可能となる。また、顧客リストと注文履歴など、二つの表をリンクすることもできるため、顧客ごとの契約や社員ごとの担当客といったデータも管理しやすい。
既存のExcelをベースに、データベースを作成できるほか、請求書や見積書、納品書などの帳票作成、宛名ラベルや商品ラベルなど800種類以上のラベル作成にも対応。
(出所:フリーウェイ顧客管理公式Webサイト)
不動産や建設業、美容室、飲食店、クリニックなど様々な業種で利用されている、クラウド型のCRMシステム。ユーザー3名、1,000データまで無料で利用できる。スマホやタブレットに対応しておらず、PCでの利用に限られる。
操作性の高いシンプルな管理画面が特徴でで、手元のExcelやGoogleスプレッドシートのデータを読み込んで、データベースの作成・共有が可能だ。また、データベース作成時には、項目を自由に設定できるため、の自由度の高さに定評がある。顧客管理だけでなく商品在庫や備品管理など幅広く活用できる。有料プランでは、データ容量が最大30,000件に拡張されるのに加え、メール・電話による有人操作サポートサービスが付帯する。
(出所:Lark公式Webサイト)
顧客情報管理、案件管理、データ分析、チャットツールなど顧客管理に必要な機能を1つに集約した顧客管理システム。既存のExcelファイルを取り込むだけで、顧客情報および各種データが一元化され、担当者の自動アサインや、リードの進捗状況の自動通知といった業務の自動化が実現する。
無料プランでは、データベースやメール・チャットツール、ドキュメント共有、カレンダーといった基本機能が利用可能。ストレージは100GBまで、Base自動化ワークフロー実行回数は月に1,000回まで、と制限はあるものの、ユーザー20名まで登録できるため、チームでのトライアルが可能だ。
有料プランならストレージが1TBに増えるほか、外部組織との連携・データ共有機能も利用できるようになる。
(出所:Bitrix24公式Webサイト)
リードの獲得・管理や既存顧客管理、請求、在庫管理、電子署名など、幅広い機能を備えたクラウド型ビジネスプラットフォーム。販売アシスタントAI「CoPilot」を搭載しており、CRM内通話の文字起こしや効果的なマーケティングテキストの作成、新アイデアの生成などの自動化を支援する。
無料プランではデータベースをはじめ、チャットツールや仮想共有作業スペースの使用、タスク管理、スケジュール管理といった基本機能がユーザー無制限で利用可能。ただし、ドキュメントストレージは5GBまで、CoPilotの利用回数に制限ありという条件が付く。更に、リード管理は含まれないため、それらの機能を求める場合は有料プランの契約が必要だ。
(出所:Notion公式Webサイト)
データベースやメモ作成、タスク管理、プロジェクト計画といった多様な機能を1つに集約した多機能ワークスペース。高度なカスタマイズ性を活かして、企業ニーズに沿ったデータベースやドキュメントを構築できる。タスク管理やToDoリスト、チームWikiなどをはじめ、30,000種類以上の無料テンプレートを提供。CRM用途に特化したテンプレートを使えば、情報を入力するだけで顧客管理用のデータベースを簡単に作成できる。ワークスペース内の別ページからデータを取り込むことも可能だ。
無料プランは招待ゲスト10名まで、ページ履歴7日間、1ファイルのサイズ上限5MBと制限があるが、有料プランと同様の機能を利用可能。ただし、個人利用向けなので、複数名で利用する場合は有料プランの申込みが必要となる。
顧客情報を集めて一元管理するためのツールを「顧客管理システム(CRM)」といいます。単に情報を集めるだけでなく、幅広いデータをもとに分析を行い、顧客満足度の向上や売上改善につなげることが主な利用目的です。
顧客管理システムには完全無料で利用できるものはほとんどなく、ユーザー制限や利用できる機能に制限があるのが一般的です。システムを選ぶ際は、以下のように利用ニーズを明確にしたうえで絞り込んでいきましょう。
まずは登録できるユーザー数に着目し、チームとして利用するのか、少人数でいいのかを検討しましょう。一方で、どのシステムを選んだとしても、チームメンバーが増えたり、追加機能が必要になったりした場合は有料版へ移行する必要があることは念頭に置いておく必要があります。本記事を参考に、ぜひ無料で使える顧客管理システムの導入を検討してみてください。
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株式会社グッドウェーブ
社内外のあらゆるコミュニケーションを一元化するコラボレーションスイート。チャット、テレビ会議、カレンダー、オンラインドキュメントなどを一つのツールに統合。株式会...
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