最終更新日:2023-09-16
災害や防犯といったリスクへの対策として安否確認アプリに関心がある方へ。安否確認に特化した専用アプリの概要や機能(できること)を、運用イメージや利用上の注意点、おすすめのアプリとともに紹介します。
企業向け安否確認アプリとは、災害や事件、事故やテロといった非常事態に、従業員の安否確認をスムーズに行う法人向けのアプリです。大規模災害時でも安定稼働し、確実に安否確認ができる方法のため、企業が行うべきBCP(Business Continuity Plan/事業継続計画)対策の一環としても注目されています。
システムではなくアプリを選択するメリットとして、以下のようなものが挙げられます。
そこで今回の記事では、専用アプリを提供している安否確認サービスを中心にご紹介します。
企業向け安否確認アプリをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
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以下は、多くのアプリに搭載されている主な機能です。
気象庁連携自動配信 | 気象庁が発表する情報と連携し、自動で安否確認連絡を実施。アプリ、メール、通話のほか、LINE配信(オプション)といった複数の手段で従業員に連絡します |
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外部システムとの連携 | 人事システムやグループウェアなどと連携して、にユーザーや部署の情報を登録 |
各種警報への対応 | 洪水警報や大雨特別警報といった様々な警報に加えて、新しく発令された警報にも対応 |
集計結果自動通知 | 従業員が回答した結果を自動集計し、管理者に通知します |
未回答者への自動再配信 | 未回答の従業員を判別して、安否確認メール等を自動で再配信します |
家族安否確認 | 従業員だけでなく、その家族の安否確認も行います |
手動配信 | 自社のニーズに合わせ、回答内容を手動で設定して配信します |
企業向け安否確認アプリの運用例として、代表的なケースをいくつか紹介します。
一定基準以上の災害が発生した場合に、従業員のアプリにプッシュ通知などで安否確認依頼が届きます。従業員がアプリ上で無事かどうかの状況を回答すると、集計作業が行われます。位置情報も回答できるアプを使えば、災害時の従業員の位置確認も容易です。
多くのアプリでは、基本的に回答方法はアプリに限定せず、メールや電話など複数の手段を備えています。様々な災害状況では、いずれかの通信手段が使えなくなる恐れがあるからです。
たとえば「エマージェンシーコール」の場合は、スマートデバイスアプリや携帯電話(フィーチャーフォン)、メール、固定電話に対応。緊急時の連絡先情報を1人10件まで登録できます。
ビジネスチャットを通じて、災害の通知と回答の収集を行うアプリもあります。
たとえば「安否確認bot for LINE WORKS」では、LINE WORKSや個人のLINEアカウントを活用。BOTが送る安否確認の選択肢ボタンをタップするだけで回答が可能です。回答は自動で集計され、管理者の元に自動で届きます。
よりシンプルな機能の「anppii」では、Slackを使って回答を収集。Slack上のアイコンを使ってチャンネルメンバーの安否を迅速に把握できます。
災害時に利用できる安否掲示板では、メッセージの書き込み・確認やPDFなどのファイル共有が可能。災害発生後の指示を伝達するなど、コミュニケーションの場として作用します。
「安否確認サービス2」の掲示板は、全社員が自由に利用できるもののほかに、限定されたメンバーのみが利用できるグループメッセージ機能を搭載。緊急時に安心して活用できます。
アンケート形式で回答を収集・集約する仕組みを利用すれば、安否確認アプリを災害時以外に活用できます。たとえば、スケジュール配信機能を使って、毎朝定期的にアンケートをとるといった使い方も可能です。
また、従業員の日々の健康状態の把握のために、体温や体調を定期的にアプリから報告してもらうなど、長期のコロナ禍において安定的な運用を行っていたケースも。
専用アプリの利用にあたって、注意しておかなければいけないポイントもあります。
「いざというときにアプリが使いものにならない」という状況を避けるため、日ごろから運用方法を定めておきましょう。
ここからは、おすすめの企業向け安否確認アプリをご紹介します。
専用アプリ対応にとどまらず、幅広い安否確認サービスから自社にあったサービスを選びたい場合は、「安否確認システム比較14選。機能・料金をまとめてわかりやすく」をご覧ください。
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(出所:エマージェンシーコール公式Webサイト)
1995年の阪神淡路大震災での経験をもとに生まれた、緊急連絡・安否確認システム。安否確認の回答率100%にこだわり、一人当たり最大10件の連絡先登録、連絡がつくまで最大100回までの繰り返し発信といった独自機能を搭載している。
音声通話の場合は自由に作成できる音声ガイダンスに従っての回答、メールの場合はIDやパスワード不要の操作、スマートデバイスアプリの場合はアプリ内の回答画面からの回答など、シーンに応じて柔軟な回答が可能。東日本大震災や熊本地震などでも安定稼働を続け、災害時の安否確認、BCPの各フェーズで発生する指示伝達、緊急連絡ツールとして活躍した実績を持つ。
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(出所:Biz安否確認/一斉通報公式Webサイト)
安否確認依頼の配信や、回答の集計を自動化する安否確認サービス。震度7の地震にも耐えるデータセンターで運用しており、地震発生時の安否確認に強みを持つ。台風・豪雨の注意喚起、感染症流行時の従業員の健康管理としても活用できる。
スマホアプリ・メール・電話と複数の手段で自動配信し、未回答の従業員に対して自動で再送信。組織階層ごとの管理権限設定や、個人情報の非表示設定にも対応している。手動配信・自動集計ができて安価な「ライトプラン」、地震速報連動の安否確認に対応した「お手軽導入プラン」、電話通知ができる「通常プラン」の3つのプランを提供。
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(出所:安否コール公式Webサイト)
1,200社以上で導入されているID・パスワード不要の安否確認システム。ユーザとその家族の登録に対応しており、プライバシーを保護しながら安否確認を行える。自動安否確認通知(メール配信・アプリ通知)、スマートウォッチ対応、GPS位置情報、自動集計、家族安否確認、アンケート機能、掲示板機能、手動配信の8つの機能を備える。また、ID・パスワード不要なので、いざというときに「ログインできない」という事態を防止できる。
豊富で快適な機能とシンプルで使いやすい操作性で、有事の際もスムーズに機能。コミュニケーションプラットホームとして日常的に活用できる。
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(出所:ANPiS公式Webサイト)
必要な機能だけに絞った、シンプルな設計の安否確認システム。気象庁と連携し、地震や特別警報(台風・洪水など)などの災害発生情報を24時間365日リアルタイムに取得。災害の発生に合わせてメールなどを自動で配信し、従業員の安否や出社可否の確認結果も自動集計する。
地域、震度、警報・注意報の種類など詳細な配信設定が可能。自由に回答フォームを設計できる手動配信で、感染症の罹患状況などを確認でき、パンデミックにも活用できる。有償オプションでLINE配信にも対応。
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(出所:セコム安否確認サービス公式Webサイト)
被災時の初動対応と備えをトータルにサポートする安否確認サービス。災害の規模や気象庁などから入手した災害情報の真偽を、専門スタッフが独自のノウハウで確認し、管理者にメールで通知。機械と人力を組み合わせた24時間365日体制のオペレーションで、有事のタイムリーな行動指示と状況把握を実現する。
社内の管理者に代わり、トラストオペレーションセンターが安否確認の通知を代行送信し、社員は「専用Webサイト」「電子メール」「スマホアプリ」「LINE連携」「電話(自動応答)」のいずれかで回答。そのほかにも、テスト送信(災害訓練機能)、複数拠点でのバックアップなど、事業継続・早期再開のためのサポートが充実している。
(出所:安否確認サービス2公式Webサイト)
導入企業3,000社以上、継続率99.8%という実績を持つ安否確認サービス。マニュアル不要のわかりやすいデザイン、シンプルな機能、リーズナブルな価格設定で、デジタル分野に苦手意識を持つ企業でも導入しやすい。
自動送信・集計で安否確認を自動化できるほか、双方向に情報共有できる掲示板機能、ログイン不要の回答画面などが魅力。登録できる上限ユーザー数と、利用できる機能によって料金が異なる5つのプラン(トライアルプラン含む)を提供している。スマホはもちろんガラケーにも対応。
(出所:安否確認bot for LINE WORKS公式Webサイト)
LINE WORKS・LINEアプリ内で安否確認が完結するソリューション。アプリ内でBOTが送る安否確認の選択肢ボタンをタップするだけで安否確認ができるため、誰でも簡単に利用できる。
気象庁連携、自動配信、最大10問まで自由に設定できる質問といった機能を搭載。勤務先以外にも、自宅や常駐先、出張先といった住所を、従業員ごとに最大10件登録できる。個人のLINEアカウントやメールアドレスの登録でも利用できるため、スモールスタートや少人数での運営にも適している。また、従業員の連絡先を自動的に把握するので、「メールアドレスが間違っていて届かない」「設定をし忘れていて届かない」といった状況を防止できる。
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(出所:anppii公式Webサイト)
月額無料で使えるSlack向けの安否確認サービス。Slackを通じた災害情報の通知、安否確認、災害状況の共有ができるため、普段からビジネスチャットにSlackを利用している企業におすすめだ。
メッセージのやり取りはもちろん、アイコンだけでも返信(リアクション)ができるため、緊急時の安否確認がしやすく、返信がないメンバーに対して迅速な緊急対応が可能。設定した地域の防災速報を受け取れるため、離れた拠点などの周辺状況もスピーディーにキャッチできる。警報だけでなく注意報にも対応可能。
(出所:WowTalk公式Webサイト)
コミュニケーションの活性化と管理者による統制を実現する国産ビジネスチャットツール。災害時や緊急時のBCP対策として安否確認機能を備えており、チャット形式でのメッセージ送信・集計、CSVデータでのエクスポート、気象庁と連携した自動送信などに対応している。
社内からの問い合わせに対応するAI人事アシスタントや、管理機能とISMS運用によるセキュアな環境など、業務をサポートする機能の数々も魅力。安否確認機能を搭載したビジネスチャットツールの導入/リプレイスを検討している組織におすすめだ。
災害時や緊急時に従業員の安否を素早く確認し、事業の継続的な運用につなげる安否確認アプリ。メール、通話、チャット、LINE、掲示板など様々な手段で安否を確認できるほか、平時にはアンケートツールとしても活用できます。
利用するにあたっては、下記のような運用上の工夫や、運用ルールの制定が必要です。
特に頻度の高い地震をはじめ、洪水、津波、火災、事故…と、予想される非常事態は様々。有事の際に従業員を守り、企業の損害を最小限にとどめるためにも、できるだけ早く対策することが大切です。本記事を参考に、ぜひ安否確認アプリの導入を検討してみてください。
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選び方をもっと詳しく知りたいという場合は、こちらのガイドブックやより詳細な比較表をぜひ参考にしてください。
安否確認サービス
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★★★★★ 5.0 1件の口コミ・評判
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