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要件定義支援ツール10選。AIによる自動化機能なども紹介

要件定義支援ツール10選。AIによる自動化機能なども紹介

最終更新日:2025-11-25

システム開発において、「要件定義書をはじめとしたドキュメントの作成に時間がかかる」「品質がバラつく」といった悩みを持つ情シス部門のマネージャーへ。要件定義支援ツールの機能やタイプ別の選び方、おすすめのサービスを紹介します。

目次

要件定義支援ツールとは?

要件定義支援ツールとは、システム開発やサイト構築、DXプロジェクトの初期段階における上流工程、特に要求定義と要件定義のプロセスを体系的に支援するツールのことです。作業の再現性を高め、効率的かつ高品質な要件定義を実現することで、下流工程での手戻りリスクを大幅に低減し、プロジェクトの成功を後押しします。

要件定義ツールを導入することで、プロジェクトに関わる情報・知識の一元化が可能に。要件の依存関係や関連ドキュメントを集約するほか、熟練者のノウハウを構造化されたナレッジとして蓄積。要件定義を行う際の品質基準を統一できるようになります。また、変更した箇所を即座に共有し、その影響範囲を可視化したり、前のバージョンに戻したりといった操作も可能です。

更に、業務フローの定義やサイトマップ、議事録といったテンプレートの提供、タスク管理など、関連業務を支援する機能を搭載したツールも。

 

生成AIを使った注目機能

要件定義書や業務フロー図、設計書といったドキュメントの作成において、生成AIの利用が進んでいます。たとえば、ChatGPTでもドキュメントのドラフト生成やレビュー、ソースコードの作成など要件定義に関する業務全般の効率化が可能です。

一方で、要件定義支援ツールに導入されているAIは人によるチェックが入ることを前提に、ドキュメント生成やレビュー支援に特化しているのが特徴です。中でも注目すべき機能について、実例を交えて簡単に解説します。

会話形式での業務フロー作成

「Acsim」は、AIとの自然言語での会話を通じて業務フローの生成が可能。業務フローの整理・可視化にかかっていた時間を大幅に短縮できます。

設計書や提案依頼書(RFP)の自動生成

「Acsim」は、要件定義から設計書やRFPを自動で生成。構造化されたデータをもとに、質の高いドキュメントを作成します。また「SolvifAI」は、インプット情報をツールに連携するだけで、資料のドラフトを自動で生成。指定フォーマットをもとに、編集から品質レビューまで代行します。

要件のレビュー・チェック

「CoBrain」は、要件書全体から仕様を抽出し、曖昧な表現・抜けもれを一括チェックしたうえで、修正案を提示。属人化しやすい上流工程の品質を一定に保ちつつ、作業時間の短縮に寄与します。また「SolvifAI」では、AIが瞬時に修正指示を反映。加えて、事前登録した観点をもとに、AIにドキュメントのレビューをさせることもできます。

 

要件定義支援ツールのタイプと選び方

要件定義支援ツールは、得意としている機能によって以下の4タイプに分けられます。自社が効率化したい業務やプロジェクトの規模などに合ったタイプを選びましょう。

1.上流工程支援に強み

システムの企画・開発に必要な、現状把握、RPF作成、要件定義書作成、プロジェクト管理といった上流工程を、幅広く効率化したい場合におすすめのタイプ。対応業務の範囲がツールによって異なるため、それぞれの特徴・対応業務範囲を以下の表にまとめました。

サービス名 特徴 対応する業務範囲
Acsim AI活用と専門知の再現が特徴の上流工程支援プラットフォーム。属人化しがちな上流工程のノウハウを、構造化されたナレッジとして蓄積。AIとの会話による自動生成で、チーム全体の提案力と設計力を強化する
  • 現状把握・業務ヒアリング支援
  • 業務フロー・業務プロセスの可視化
  • 要件整理・構造化・定義
  • 要件定義書、設計書、RFP、提案書のドラフト作成
SolvifAI プロジェクト管理AIを搭載したIT/DXプロジェクト管理SaaS。
AIの活用により、システム開発・改修・更改における成果物生成とPJ管理を自動化する
  • 要件整理・構造化・定義
  • 要件定義書、設計書、RFP、提案書のドラフト作成
  • 成果物のレビュー・チェック
  • プロジェクト管理(計画策定・タスクフォローアップの自動化を含む)
  • ドキュメント・設計情報の管理
XupperⅡ 様々な設計情報をリポジトリで一元管理する上流工程支援ツール。
システム構築時の手戻り削減、設計情報の品質向上、スピーディーな開発支援を目的とし、システム開発プロジェクトの成功に貢献する
  • 現状把握・業務ヒアリング支援
  • 業務フロー・業務プロセスの可視化
  • 要件整理・構造化・定義
  • 要件定義書の作成
  • ドキュメント・設計情報の管理
  • システム設計・モデル設計(DFD、ER図などの作成)
  • 変更管理・影響分析

文書の作成・レビューに強みを持つタイプ

要件定義書や設計書といった文書作成や、レビューを効率化したい場合に適したタイプ。AIによるドラフトの自動生成や、曖昧表現・抜けもれの検出、仕様の矛盾チェックといった機能によって、ドキュメント作成や確認作業における品質とスピードを担保します。

たとえば「CoBrain」は、コンサルティングのノウハウに基づくレビュー観点で文章を自動チェック。要件書から仕様を抽出し、要件の抜けもれや曖昧な表現、矛盾がないか確認できるほか、具体的な修正案を提案します。

文書管理に強みを持つタイプ

要件定義書などの作成や管理を効率化したい場合におすすめのタイプ。テンプレート活用、ドキュメントの一元管理、更新履歴管理といった機能によって、バージョン管理やナレッジ共有にまつわる課題を解決します。

たとえば「VISILITE」は、Wikiやチャート、ヒアリングフォーム、テーブルなど、要件定義業務のあらゆる文書作成に役立つフォーマットを搭載。Wikiは変更履歴管理や検索ができるため、議事録の管理が容易に。加えて、受注業務フローやサイトマップ作成に利用できるテンプレートで、ドキュメントの品質を保ちます。

要件管理に強みを持つタイプ

要件管理に関わる業務を効率化したい場合におすすめのタイプ。要件定義のための要件の整理・チェック、要件の承認ワークフロー、要件の変更管理、バージョン管理・影響分析といった機能に強みを持ちます。

たとえば「reqSuite」は、要件の構造化と保守から、変更管理、権限設定、ワークフロー定義まで幅広い管理業務に対応。文書・画像・その他の添付ファイルも一元的に管理でき、変更履歴はすべて自動で記録・追跡されるため、関係者間での認識のずれや履歴の不整合を防ぎます。

 

主な要件定義支援ツール(上流工程支援に強み)

主な要件定義支援ツールのうち、上流工程業務全般の支援が可能なサービスを紹介します。
※料金はすべて要問い合わせ

Acsim(株式会社ROUTE06)

Acsim公式Webサイト

(出所:Acsim公式Webサイト)

上流工程における要件定義や業務設計を幅広く支援する、AI活用型の要件定義支援プラットフォーム。ヒアリングやプロセス整理のノウハウを構造化されたナレッジとして蓄積し、再現性と精度の高い設計支援を実現する。
AIとの会話形式の入力で業務フローを自動生成できるため、プログラミングの専門知識は不要。ヒアリング内容からソリューション提案やプロトタイプ作成、設計書・RFPの出力まで一貫して対応する。また、Excelやテキスト形式で整理されたプロセスデータを取り込むことで、改善方針の自動提示や業務フローのレビューを行う機能も搭載。生成された設計情報はそのまま後続の実装・テスト工程に連携できる。

サービス詳細へ

SolvifAI(ソルビファイ株式会社)

SolvifAI公式Webサイト

(出所:SolvifAI公式Webサイト)

生成AIで成果物作成とプロジェクト管理を自動化する、DXプロジェクト管理ツール。インプット用の関連資料をシステムに連携すると、AIが指定フォーマットをもとに約30分でドラフトを作成。修正や品質レビュー、修正案提案などをAIが代行し、工数削減に貢献する。
出力可能な資料は、業務要件定義書やシステム要件定義書だけでなく、ソースコードやテストシナリオなど多岐にわたる。プロジェクト管理においても、AIが計画策定やタスク管理などを代行するため、現場の業務効率を全般的に改善。権限設定をしたうえで、社外ユーザーにアカウントを発行できるのも便利だ。

サービス詳細へ

XupperⅡ(JBCC株式会社)

XupperⅡ公式Webサイト

(出所:XupperⅡ公式Webサイト)

現場の「業務」「知識」「情報システム」を可視化する上流工程支援ツール。現状分析や要件定義に必要な設計情報をリポジトリで一元管理。最新情報の所在が明確になるほか、ドキュメントの齟齬や更新もれが起きにくく、レビュー精度の向上に寄与する。
データ中心アプローチ(DOA)の考え方に基づき、情報の整合性を担保。高品質なビジネスフロー図やデータモデル図などの作成をサポートし、プロジェクト関係者間のスムーズなコミュニケーションを可能にする。また、業務マニュアルや担当者メモ、各種帳票などの様式をリポジトリ内で標準化して、分類・検索しやすい常態に整理。担当者の暗黙知を可視化することで業務の属人化を防ぐ。

サービス詳細へ

 

主な要件定義支援ツール(文書の作成・レビューに強み)

主な要件定義支援ツールのうち、文書の作成やレビューに強みを持つサービスを紹介します。

CoBrain(株式会社エクスモーション)

CoBrain公式Webサイト

(出所:CoBrain公式Webサイト)

要件定義書や要件仕様書を、AIが作成・添削するクラウドサービス。要求の抜けもれや仕様との矛盾を指摘し、具体的な文章の修正提案を行う。レビューにかかる工程・時間が削減されるので、要求・仕様の必要性や妥当性といった本質的な議論に注力できる。
「あいまいさ」「抜けもれ」「矛盾」「文章校正」「要求や仕様の気づき」という5つの観点で、AIがレビューを実施。複数のエンジニアが作成した要件定義書も、AIの一貫した基準に基づくチェックを通すことで、品質が均一化される。更に、あいまいな要求に対する不明点の一括抽出を行えるため、手戻りの少ない開発が可能に。

  • 料金:要問い合わせ

サービス詳細へ

Seiko Futureworks(セイコーソリューションズ株式会社)

Seiko Futureworks公式Webサイト

(出所:Seiko Futureworks公式Webサイト)

要件定義書を生成AIがレビューするAIナレッジプラットフォーム。独自情報に基づいた回答精度の強化を行なっているため、企業ごとのルールに沿った正確な回答が得られる。ルールを読み込ませる初期設定は日本語で入力でき、プログラミングなどの専門知識がなくても導入可能だ。
また、業務の標準化を手助けする独自機能「AI Interviewer」機能を搭載。回答に応じて質問を深掘りし、ベテランのノウハウを的確に引き出して形式知化する。回答をもとにプロジェクトの管理手法やリスク判断基準などを抽出し、自動でナレッジベースを構築。ベテラン技術者の暗黙知の継承に貢献する。

  • 料金:要問い合わせ

サービス詳細へ

GEARE.indigo(Stellaps Inc.)

GEARE.indigo公式Webサイト

(出所:GEARE.indigo公式Webサイト)

要件定義と設計に関するドキュメントを自動生成できる、AI駆動要件定義ツール。プロジェクトの段階ごとに必要な提案書や要求仕様書といったドキュメントを生成。要求仕様書からシステム設計書を生成するなど、業務全般の標準化を実現する。日本語での表示・出力にも対応している。
生成されたドキュメントはソースコードに変換でき、ER図や画面遷移図の生成も可能。要件定義や見積もり作成の効率化により、開発速度の向上にも役立つ。また、格納されたソースコードからドキュメントを生成するリバースエンジニアリング機能も搭載。システム全体の構造・部分の役割をわかりやすく整理できる。

  • 料金:月額14.99ドル(ベーシックプランの場合)

サービス詳細へ

 

主な要件定義支援ツール(文書管理に強み)

主な要件定義支援ツールのうち、文書管理に強みを持つサービスを紹介します。

VISILITE(株式会社Diezon)

VISILITE公式Webサイト

(出所:VISILITE公式Webサイト)

抜けもれのない要件定義を実現するためのドキュメント管理ツール。ドキュメント作成をサポートする「WIKI」「TABLE」「CHART」「FORM」の4ツールとファイル管理機能を含め、すべての機能が無料で利用可能。更新や差分確認などもツール内で一貫して行える。
「WIKIツール」は議事録やマニュアルの作成に適しており、マークダウン記法と画像添付による文書データの作成が可能。仕様書やワイヤーフレーム向けの「TABLEツール」ではExcelのような関数が使用でき、業務フロー図やサイト構成図向けの「CHARTツール」には自動整形機能があるなど、ドキュメント作成をサポートする機能も豊富に備わっている。無料プランの場合、データファイルは2GBまで格納可能。

  • 料金:無料

サービス詳細へ

 

主な要件定義支援ツール(要件管理に強み)

主な要件定義支援ツールのうち、要件管理に強みを持つサービスを紹介します。

reqSuite(OSSENO Software GmbH)

reqSuite公式Webサイト

(出所:reqSuite公式Webサイト)

要件管理を効率化し、開発速度を向上させる要件管理ツール。要件定義に関するドキュメントを一箇所に収集・構造化し、検索・フィルタリング機能によって、大規模プロジェクトでも活用しやすい状態に整理。ドキュメントの履歴管理やバージョン比較機能も備え、複数人での共同作業にも適している。
入力した要件はあいまいさや不完全さを自動でチェックし、改善を提案するインテリジェントな支援機能を搭載。そのほか、現在の業務フローに基づき、次に取るべきアクションを提示するなど、プロジェクト管理だけでなく品質向上にも寄与する。要件は20以上の言語に翻訳できるため、多国籍企業での利用にも適している。

  • 料金:要問い合わせ

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Visure Requirements(Visure Solutions, Inc.)

Visure Requirements公式Webサイト

(出所:Visure Requirements公式Webサイト)

要件・リスク・テストを含む、アプリケーション開発ライフサイクル全体を一元管理する件管理ソリューション。「誰が・何を・いつ変更したか」を可視化することで、影響分析や優先順位付けなどを簡便化し、システムや製品開発にかかるコストとリスクの低減に寄与する。
業務効率の改善に役立つ、生成AIを用いた要件記述の生成・提案、品質チェック機能も搭載。複数プロジェクト間での要件再利用にも対応している。また、WordやExcel、ReqIF形式などでのインポート・エクスポートに対応しており、外部ツールとの連携機能も備える。現場で使用しているツールを変更せず、管理業務を改善したい場合にも便利だ。

  • 料金:要問い合わせ

サービス詳細へ

Xebrio(Xebcore Inc.)

Xebrio公式Webサイト

(出所:Xebrio公式Webサイト)

プロジェクト管理を一元化するためのALMツール群を提供する要件管理プラットフォーム。承認ワークフローを設定でき、要件の収集・定義からサポートする。
関係者によるレビュー・承認をプラットフォーム内で管理し、変更箇所を可視化。また、要件が変更された際は、影響する下流要件を識別し提示する。更に、ダッシュボード機能やバグの追跡など、プロジェクト全体を支援する機能が多数搭載されているのも特徴だ。リアルタイムでの共同作業に対応しているため、大規模プロジェクトでも使いやすい。CSV、JSON、Word、PDF形式でのエクスポートも可能。

  • 料金:月額5ドル/名(Requirementsプランの場合)

サービス詳細へ

 

まとめ

要件定義支援ツールは、要件定義に関する情報を一元管理し、ドキュメントの作成やタスク管理などを支援するツールです。フォーマットが異なるドキュメントを標準化することで、変更履歴やバージョンの管理が容易に。生成AIを用いて業務の自動化を行うツールも増えており、開発にかかるコストや業務負担を大幅に削減できます。

要件定義支援ツールを選ぶ際は、自社の目的や効率化したい領域に応じて、以下の4タイプから適したものを選びましょう。

  1. 上流工程支援に強みを持つタイプ
  2. 文書の作成・レビューに強みを持つタイプ
  3. 文書管理に強みを持つタイプ
  4. 要件管理に強みを持つタイプ

要件定義支援ツールは、業務の効率化や省力化だけでなく、開発スピードや業務品質の向上にも役立ちます。コミュニケーションのずれや不足によるクライアントとの無駄なやりとりを減らし、自社のプライオリティを高めるためにも、要件定義支援ツールの導入を検討してみてください。

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