保育園や幼稚園の煩雑な業務をデジタル化し「子どもと向き合う時間を増やしたい」とお考えの先生や保育士の方へ。おすすめの保育園・幼稚園ICTシステムやメリット、補助金の活用を含めた導入のポイント、注意点、選び方をわかりやすく紹介します。
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保育園・幼稚園ICTシステムとは、インターネットやスマホアプリなどを活用して、園の先生や保育士の日々の業務を軽減し、効率化を図るシステムです。「保育業務支援システム」とも呼ばれています。保育園・幼稚園のほかにも、認定こども園や学童・キッズスクールなどで利用されているものあります。
従来は、保育園・幼稚園などで事務作業・連絡を行う場合、園内にある共有PCの専用ソフトや電話を使って行うのが一般的でした。しかし、その場合「効率が悪い」「引き継ぎが難しい」「労働時間が増える」といった課題があります。ICTを活用すれば、スマホを使って隙間時間に事務作業をしたり、保護者と連絡をとったり、効率的に仕事ができます。
保育園・幼稚園ICTシステムを導入することで、「事務作業が楽になった分だけ、子どもと向き合う時間が増える」と、現場の保育士・幼稚園教諭はもちろん、園の管理者や保護者にとっても大きなメリットがあることから、多くの園で導入されています。
おすすめのシステムをいくつかピックアップして、特徴と料金をご紹介します。記事後半にはそれらを含めた主なシステムを一つずつ詳しく紹介しているので「今すぐツール選びに移りたい」という方は、おすすめの保育園・幼稚園ICTシステムをご覧ください。
サービス名 | 特徴 | 料金 |
---|---|---|
はいチーズ!システム | 全30以上の機能を無料で利用可能 | 月額・初期費用なし (契約条件あり) |
ルクミー | クラス情報一元管理や連絡帳アプリのほか、写真販売、午睡チェック、体温測定までカバー | 月額5,000円~ |
コドモン | 園児台帳、連絡帳、写真共有・販売、欠席・遅刻連絡など。園児/職員募集や無料のオンライン研修も使える | 月額5,000円〜、 初期費用なし |
きっずノート | 連絡帳や出席簿などの基本機能のほか、100カ国以上対応の自動翻訳機能にも対応 | 要問い合わせ |
hugnote | スマホ、タブレットなどマルチデバイス対応。クラウド上で子どもの情報を一元管理し、連絡帳や日誌、請求書へデータ連携可能 | 月額5,000円、 初期費用30,000円 |
園支援システム +バスキャッチ |
幼稚園・保育園・認定こども園などの業務全般を支援。アプリでの連絡や、園バス運行状況、預かり保育・延長保育の管理機能などが利用可能 | 月額9,000円/施設~、 初期費用なし |
WEL-KIDS (ウェルキッズ) |
園の事務作業を効率化するICTシステム。各種集計作業やシフト作成の自動化、Web・アプリでの保護者との連携などに対応 | 月額5,000円~、 初期費用なし |
パピーナ | 出欠席連絡や園児・職員管理などの基本機能に、各種書類の作成や登園管理、請求機能などをオプション追加で機能カスタマイズが可能。保護者専用スマホアプリも提供 | 要問い合わせ |
ICTシステムについてもっと詳しく知りたい方は、このまま読み進めてください。どんな機能があり、具体的にどんなメリットがあるのかを解説しつつ、おすすめのサービスと選び方をわかりやすくご紹介していきます。
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保育園・幼稚園ICTシステムの更に詳しい選び方は、こちらの選び方ガイドをご覧ください。
保育園・幼稚園システムの選び方ガイド(比較表付き)
保育園・幼稚園ICTシステムには、主に以下のような機能があります。
登降園連絡 | 欠席・遅刻・早退、預かり時間の変更などの連絡もアプリで簡単に。 |
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おたより配信 | アプリから配信・確認可能。印刷・配布の手間がなくなる。 |
お知らせ一斉配信 | 運動会など行事の中止、災害時の緊急連絡、不審者情報などを一斉配信。 |
連絡帳 | 一斉配信だけでなく、その日の体調の変化など個別連絡も可能。 |
イベント受付 | 保護者参観などのイベントの申し込みもアプリで簡単受け付け。 |
アンケート | Webフォームからアンケートの配信・回収・集計も行える。 |
園バス位置情報 | バスの到着予定やバスの走行位置などを把握できる。 |
園児情報管理 | 園児の基本情報をデータベース化して、スマホでいつでも確認可能。 |
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健康管理 | 検温、排便、お昼寝の管理もアプリ内で完結。転記の必要がない。 |
勤怠管理・シフト作成 | 職員の勤怠管理やシフト作成を行える。 |
報告書類の作成 | 指導計画や保育日誌など必要書類も効率的に作成できる。 |
請求管理 | 毎月の保育料を計算して請求書を発行できる。 |
登降園記録 | 登園・降園の際にICカードやタッチパネル、バーコードなどで簡単打刻。 |
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午睡チェック | お昼寝時に体の向きや寝返りなどをチェック表に記入。 |
写真管理・販売 | 撮影すると自動で限定Webサイトに公開。決済・印刷・発送を代行も。 |
保育園・幼稚園でICTシステムの導入によるメリットを「園にとって」「先生にとって」「保護者にとって」の3者の観点から説明します。
業務効率化に加え、大切な人材である先生達の労働環境を整えることで、保育の質の向上につなげることができます。
ICT化、デジタル化により、大幅な業務効率化と負担軽減が期待できます。
スマホアプリを利用することで、連絡帳を介在させたり、園に電話したりすることなく、いつでもどこでも情報をやりとりできるようになり、利便性がアップします。
保育園・幼稚園でICTシステムを導入する場合、ICT補助金制度を利用して、国と地方行政機関に費用の一部を負担してもらうのがおすすめです。
ICT補助金は国が方針を定めていますが、実際の運用は都道府県・市町村に委ねられているため、実施の有無や申請時期、対象施設、上限額などは自治体によって異なります。
システム導入に活用できる補助金はいくつかありますが、ここでは代表的なものを2つ紹介します。
対象施設 | 認可保育所、認証保育所、小規模認可保育所、認定こども園 など |
---|---|
補助基準額 | 1施設あたり最大130万円 |
対象となる費用 | システム導入費、必要機器の購入費、通信環境の整備費 など |
補助基準額の上限は決まっていますが、導入するシステムの機能数や端末の有無によって、実際に受け取れる補助額は段階的に変わります。補助対象となる主な機能は、次の4つです。
なお、これらのうち必要な機能だけを選んで導入する場合でも、補助を受けられます。たとえば「登降園管理のみ」「保護者連絡+保育計画」など、園の状況に合わせて柔軟に活用できます。
特に、キャッシュレス決済機能は令和6年度から新たに追加されており、過去にICT補助金を利用した施設でも、この機能のみを追加導入する場合は再度補助を受けられる特例があります。
対象施設 | 認定こども園、幼稚園 |
---|---|
補助基準額 | 1施設あたり最大100万円 |
対象となる費用 | 園務支援システムの導入費、必要機器の購入費、ネットワーク環境整備費 など |
まずは、所在地の自治体サイトや窓口(保育課や子育て支援課など)に問い合わせて、申請可能な補助金制度や上限金額を確認しておきましょう。自治体によっては、国の制度に加えて上乗せ補助や通信費の一部支援を行っている場合もあります。
なお、ICTシステムベンダーの多くは、導入前の段階から補助金の手続きなどをサポートしてくれるのが一般的です。「ICT補助金以外にも受けられそうな補助金はないか」「申請や提出書類などに不安がある」といった場合には、サービス選びとあわせて相談してみるとよいでしょう。
では、実際に保育園・幼稚園ICTシステムを導入するにあたり、どのサービスを選んだらよいでしょうか。サービスを比較する際のポイントは以下の4つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
共有PCでしか使うことができないとなると、待ち時間が発生してしまいます。ちょっとした隙間時間に作業できるように、スマホのアプリの機能が充実しているサービスを選ぶと無駄がありません。
また、保護者もログイン手続きなどがややこしいサービスだと使ってもらえずに、大事なお知らせに目を通してくれないこともあり得ます。利用率を高めるためにも、スマホアプリの操作性を確認しておきましょう。
「ルクミー」は、保育者と保護者の双方がスマホから利用でき、PC操作に不慣れな人でもスムーズに使えるデザインを採用。連絡帳やおたよりの一斉配信、登降園の打刻、写真共有などを、専用アプリから手軽に行えます。
業務効率化を狙うなら、専用アプリであることに加え、様々な業務がスマホでできることが重要です。
たとえば、「LeySerKids」のように、出欠管理や保育日誌の作成だけでなく、そのまま印刷指示まで出せるタイプだと、わざわざPCを利用する必要がなく、直接プリンターに取りに行くだけで済みます。些細なことのように思えますが、より効率化を図るなら、スマホ対応の業務範囲をチェックしておきましょう。
園児管理やコミュニケーション支援だけでなく、園の運営や事務作業にも活用できるかを確認することも大切です。効率化につながる機能がそろっているかをチェックしましょう。
「hugnote」では、QRコードをかざすだけで登園・降園の打刻を簡単に行えるだけでなく、登降時刻から延長保育料を自動計算し、保護者への請求書を作成できる請求管理機能に強みがあります。また、「はいチーズ!システム」は、登降園管理や連絡帳をはじめとする30種類以上の機能を、無料(契約条件あり)で利用できる点が特徴です。
そのほか、便利な機能が定期的に更新されているかもポイントに。たとえば、「コドモン」では、ICT関連用品や保育用品のオンラインストア機能が新たに追加されています。
園児の大切な個人情報を管理するため、セキュリティ対策がきちんととられたサービスを選ぶ必要があります。ポイントとしては、データ通信の暗号化、IPアドレス等のアクセス制限、役職ごとのアクセス権限、操作ログ情報の取得・管理、データセンターの所在地、外部監査機関による審査などです。
具体的な機能や対策方法を提示できるようにしておけば、保護者から質問があった場合にも誠実に対応できます。公式サイトやパンフレットだけではわかりづらい部分もあるので、各サービスの営業担当者から説明を受けておくと安心です。
たとえば、「キッズビュー」は、自治体のネットワーク基盤(LGWAN)に対応したサービスとして認められており、公立保育園や幼稚園などセキュリティ要件が厳しい環境でも安心して導入できます。
「コドモン」では、通信の暗号化やIPアドレス制限、権限設定などでデータを安全に保管。オプションの「データあんしんパック」を利用すれば、アクセスを施設内に限定できるほか、不正アクセスや誤削除によるデータ損失にも補償が付きます。
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(出所:はいチーズ!システム公式Webサイト)
全30以上の機能を無料で利用できるICTシステム。園向けのサービスを約20年提供している企業が、保育園を50施設運営する会社と共同開発。現場や管理者目線で使い勝手にこだわったデザインで、誰でも簡単に操作できるのが特徴。登降園管理、保護者連絡、指導案・要録などの各種書類作成、睡眠チェック等のほか、保育士の勤怠管理やシフト作成、保育日誌作成など、幅広い機能が充実。オプションの口座振替機能を使えば、保護者への保育料の請求や入金管理など、請求業務をワンクリックで完了できる。
初期費用・月額費用なしの無料サービスのため、補助金実施がない自治体でもすぐに始められるのもポイントだ。
(出所:ルクミー公式Webサイト)
シリーズ導入実績20,000件以上を誇る、保育園・幼稚園・こども園向け総合ICTサービス。保育現場の煩雑な事務業務の効率化はもちろん、保護者とのスムーズな情報共有、保育の質の確保・向上までを一貫して支援する。
たとえば、登降園データをもとに保育料を自動計算する「ルクミー登降園・請求管理」や、撮影した写真を自動アップロード・自動クラス分けし、写真の共有・集金・発送までを代行して先生の負担を減らす「ルクミーフォト」などを提供。各機能はデータ連携しており、転記作業や手書き業務を削減できるため、保育者が子どもと向き合う時間やゆとりを増やせる。
導入から運用後のサポートも手厚く、保護者向けの案内資料や、ICTに不慣れな職員向けの支援も充実。各種補助金・助成金にも対応し、安心して導入できる体制が整っている。
(出所:コドモン公式Webサイト)
全国20,000以上の施設で導入されている保育・教育施設向けICTシステム。保護者連絡、写真・動画共有、登降園管理、勤怠管理、帳票作成、請求管理から給食やバス運行管理まで、保育・教育施設の業務を幅広く支援する多機能が特徴。
オンライン研修や午睡チェック機能も備え、保育現場の多様なニーズに対応。必要な機能だけを選んで導入できる柔軟性を持ちながら、年間261回以上の機能改善を重ねることで最新の運営課題に対応。
保護者とのスムーズなコミュニケーションや、業務負担を大幅に軽減する設計で、サービス継続利用率は99.8%を誇る。
「園務改善のためのICT化支援」「保育所等におけるICT化推進補助金」ほか、各種補助金対応。
(出所:きっずノート公式Webサイト)
導入実績85,000施設以上、100カ国以上に対応する自動翻訳機能を搭載した、全国私立保育園連盟推奨のICTシステム。園と保護者のあらゆる連絡をひとつに集約。連絡帳、緊急連絡、お知らせのほか、アルバム、カレンダー、本日の食事、投薬依頼書、お迎え時間届、出席簿といった豊富な機能の中から、必要な機能だけを選択できるカスタマイズ利用が可能。動画や写真、書類の添付も簡単で、対面と変わらない細やかな連絡ができる。更に、利用時はクラウド上のサーバーにアクセスして情報を取得するため、スマホに情報が残らず、盗難・紛失時の情報流出の心配がない。アプリを通じ、園が承認した先生と保護者だけの安全な環境で相互連絡が可能となるため、先生の在宅ワーク時にも活用できる。
(出所:hugnote公式Webサイト)
学研が提供する保育ICTサービス。スマホアプリで利用でき、お知らせ・連絡帳・スケジュール・写真販売・申請/アンケート機能など、豊富な機能を搭載。中でも「請求機能」は便利で、出欠QR打刻で記録した登降時刻から、延長保育料を自動計算し、保護者への請求書まで作成可能。延長保育料のほかにも、各種月額料金、給食費、新学期用品代など、様々な請求に活用できる。
ユニークなところでは、保護者向けアプリにお迎えのバスが今どこにいるか位置情報を地図上に表示できる「バスロケーション機能」を搭載。「送迎時の待機時間が減る」と保護者から評判が高い。更に、関連機能の1つで、注文・集金・発送までをアプリ内で完結できる写真販売サービス「hugphoto」なども便利。
(出所:園支援システム+バスキャッチ公式Webサイト)
幼稚園や保育園、認定こども園などの業務をトータルサポートするICTシステム。専用アプリ・携帯サイトでの保護者との連絡や、預かり保育・延長保育の予約・料金計算、物品の購入から職員の勤怠管理まで基本機能が充実。
また、長年バスロケーションシステムを運営してきたノウハウを活かし、送迎バスの位置情報をリアルタイムで共有したり、住所や出欠情報を反映して最適な送迎ルートを作成したりできるオプションを提供。保護者は送迎の待ち時間や不安が減り、園側は効率的な運行でミスの防止・業務負担の軽減につながる。そのほか、午睡チェックや連絡帳も必要に応じて組み合わせられる。運用開始前の初期設定や打ち合わせなども無料で実施しており、導入後のサポートも手厚い。
(出所:WEL-KIDS公式Webサイト)
保育園・幼稚園・認定こども園・学童保育の現場に特化した業務支援システム。職員の事務作業負担を軽減し、保育・教育の現場が抱える課題を解決するための機能を多数備えている。各種ICT化補助金に対応。
タブレットを用いた登降園管理機能は、保護者がタッチするだけで正確な記録を行い、保育時間のトラブルを防ぐとともに、出欠簿や保育料金の計算を効率化。また、保護者専用Webサイトでは欠席連絡やブログ・献立公開が可能で、日常のコミュニケーションを円滑にする。
職員間の連携を強化するシフト作成や勤怠管理機能、事務日誌や掲示板を活用した情報共有機能も充実。更に、自治体への報告書作成を支援する集計機能も。
そのほか、写真販売サービス「ウェルキッズフォト」も無料であわせて利用可能。
(出所:パピーナ公式Webサイト)
創業70年以上の実績を持つ、保育専門商社が提供する保育業務支援ツール。子どもと向き合う時間を確保することに重点を置き、日々の園運営に必要な情報の共有をスムーズにする機能をパッケージ化して提供。基本機能として、出欠席連絡、メッセージ、お便り、アンケート、災害伝言板、園児・職員管理、対外予約を標準搭載。保護者専用スマホアプリでコミュニケーションもスムーズだ。ニーズに応じて日誌・計画書・保育要録といった各書類をシステム上で管理できる「保育管理オプション」、登降園記録や延長保育の管理、保育料の計算を一元化できる「登降園オプション」を追加できるのもうれしい。
管理画面では、出欠席人数や保護者からの連絡事項、園児の健康状態などを1画面で把握できる。情報登録や更新もシステム上で完結できるため、事務作業にかかっていた時間の削減も可能だ。
(出所:Child Care System公式Webサイト)
84施設もの認可保育園を運営する同社グループが現場の声を元に開発した保育ICTシステム。保護者とのやりとりを行う「連絡帳アプリ」、うつ伏せ寝を自動で検知する「午睡センサー」、配置基準を満たす「シフト作成・シフト管理」、そのほかにも「保育料金請求」「登園管理・出欠管理」「報告書作成」など、120以上の便利な機能を搭載。保育現場で必要なあらゆる機能を網羅することで、業務の大幅な負担軽減を実現する。
保育園・幼稚園以外にも、小規模保育事業、企業主導型保育園、認定こども園、学童施設など、全国950施設に導入実績あり。論理的思考を育む「幼児教育プログラム」などのサービスも特徴。
(出所:キッズプラス公式Webサイト)
施設管理者用システム「kids+work」、登降園管理アプリ「kids+clock」、保護者アプリ「kids+family」の3つから構成された業務支援システム。次世代バーコード「カメレオンコード」を用いた登降園管理機能を備え、保護者はスマホをかざすだけで、複数園児を同時に、かつ遠距離からでも登降園を記録できる。
そのほか、請求書などの集計、お休み連絡、指導計画や日誌の作成、お知らせメール配信など、保育業務全般をサポートする機能が充実。
また、これまで施設で使っていた書式をシステム上でそのまま利用できるのも便利。アカウント登録や園児台帳登録、書式テンプレート化など、初期設定を代行するプランもあり、スムーズに運用を開始できる。
(出所:キッズビュー公式Webサイト)
保育園、幼稚園、認定こども園など向けの業務支援サービス。指導計画や要録などの文書作成、保育日誌作成、保健記録や発達記録管理、園児情報管理、午睡チェック、保護者向け連絡などの機能を有する。
自治体向けの導入実績も豊富にあり、地方公共団体のネットワーク接続に利用される「LGWAN」と呼ばれる、高度なセキュリティネットワークに対応している点も特徴。セキュリティポリシーの厳しい公立保育園・幼稚園などにもおすすめ。
保健所や国に報告すべき園の様々な管理情報を市町村の担当課にも共有可能。担当課から園へのスムーズな支援も期待できる。実証実験版・トライアル版の無償提供あり。「ICT化がどんなものかを確かめたい」という場合にも有効。
(出所:コミュなび公式Webサイト)
多様な機能の中から、園に合ったものだけを無駄なく選んで利用できるICTシステム。園児のデータベースを基本として、それに付随する形で、連絡帳・書類作成ができる「ぎゅっとなび」、出席・欠席を自動受付してくれる「出欠申請なび」、保護者との連絡に使える「連絡なび」、写真販売ができる「写真コレなび」など多様な機能を搭載。直感的で親しみやすいデザインもうれしい。
「これだけ使いたい」という単体での利用はもちろん、複数の機能をお得な価格で利用できるパッケージプランも用意。何が必要かわからない場合でも、サポートスタッフが最適なものを提案してくれるので安心。
(出所:LeySerKids公式Webサイト)
学校向けシステムを40年以上、3,600件以上の導入実績をもつLeySerシリーズの、園務効率化クラウドサービス。大規模・小規模問わず、様々な幼稚園・こども園で活用されている。
先生も保護者もそれぞれの専用アプリを利用。先生用アプリは、出欠管理や保育日誌の作成をはじめ、出欠管理表や指導要録などの細やかなレイアウトを含む書類でも直接印刷でき、アプリだけで一通りの業務が行える。保護者用アプリでは欠席連絡や園からのお知らせの受信ができるため、保護者とのやりとりの効率化も可能。納付金の管理や行事管理、SNSを使った園児募集、園独自のイベント申込ページの作成など、運営業務の支援も行える。「園務改善のためのICT化支援」補助金対応。
保育園・幼稚園ICTシステムを導入することで様々なメリットを得られることはご説明しましたが、反対にデメリットはあるのでしょうか。
結論から言うと、導入すること自体のデメリットはありません。しかし、使い方や環境を整えきれていないとうまく活用できない、また、逆に現場を忙しくしてしまう可能性があるため、慎重に整理して導入することが必要です。
便利な機能が多いため、本来やっていなかったことまでやってしまい、かえって業務を増やしてしまう恐れがあります。特に、イベント報告・成長記録の報告や、写真アルバムの機能など、よかれと思って始めてしまう場合もありますが、先生側の負荷が増えるような手続き、やりとりは安易に増やすべきではありません。
たとえば、写真アルバムであれば、簡単に撮影・公開できると言っても、依然として「どの写真を・どの範囲まで公開するのか」「写真掲載を希望していない園児が写り込んでいないか」など確認作業は必要です。余計な手間を増やさないためにも、その機能を使うかどうかは慎重に検討すべきです。
ITツールに関しては「勤務中はスマホを使ってはいけない」「このPCしか使ってはいけない」など、園として何らかのルールがあるでしょう。そのままにしておくと、せっかく便利なシステムの妨げになりかねませんので、システム導入後はそれに合わせて改定・変更が必要です。
また、クラウド型のシステムは取得したデータを外部のデータセンターに保管しますが、園によっては「個人情報を園の外に持ち出すことはできない」として、クラウドサービスの利用を禁じている場合もあります。導入にあたっては、情報セキュリティポリシーを確認しておきましょう。
保護者会やPTAで承認されていたとしても、いざ導入するとアプリ利用に不快感を示したり、自分の子どもの肖像権、個人情報に過剰な反応をしたりする保護者も想定されます。一部の保護者の不理解によって利用機能が限定され、手作業が残ってしまわないように、システムは大切な園児のために、任意参加でなく全員で利用していくものと、事前に説明して共通理解を得ることが必須です。
この場合、なし崩し的に進めると反発する声も上がるため、システム会社の担当者の協力を得ながら順を追って進めていくのが安心です。技術的なサポート以外にも、進め方の面で協力が期待できそうなサービスを選ぶとよいでしょう。
以上が、導入時に環境を整え切れていなかった場合に想定されるデメリットです。どうしたらスムーズに導入し、活用できるかは、次項でご紹介します。
最後に、保育園・幼稚園ICTシステム導入を成功させるポイントをご紹介します。いくらメリットがあるとは言っても、やみくもに導入するだけでは、かえって現場に混乱を招いてしまいます。以下の3つのポイントに注意して運用するようにしましょう。
目的が「先生の業務効率化」であれば、業務効率化につながること、たとえば出欠管理のやりとりや記録、保育日誌などの入力、お知らせの一斉配信、など手間削減につながるところを徹底して行うことが重要です。
これまでにない、保護者向け報告の充実など、「できればいいな」ということに力を入れ過ぎてしまうと、本来の目的の業務効率化どころか、かえって業務が増えてしまうことになります。
ルールの変更・整備と同じように、気兼ねなく利用できるように利用端末(PCやタブレット・スマホ)を整備しておくことが重要です。当たり前のことですが、ネットワーク環境やPCのスペックなども操作性に大きな影響を与えるため、ある程度予算をかけて安定したものを購入するとよいでしょう。
多くの予算が割けない場合は、スマホ操作が充実しているタイプを優先すると安心です。スマホで操作できるようになっているサービスを選んでおけば、わざわざPCのある職員室に戻る必要なく、スムーズに様々な記録や作業ができ、より効率的です。
保育園・幼稚園には若い先生方が多いため、システム理解やスマホ操作の習熟は早いものです。細かい説明なしに直感的に使えることを売りにしているシステムも多いので、園長や主任の先生が「働き方を変えよう」という意思を持って積極的に声かけをすれば、すぐにシステムが浸透し、業務効率化のスピードも早まるでしょう。
デメリットの項で述べたような、保護者の理解を得ることや、利用ルールを定めることなども、管理職の先生方の前向きな取り組みによって円滑に進んでいくはずです。
園の先生や保育士の日々の業務負荷を軽減し、効率化を促進する保育園・幼稚園ICTシステムを紹介しました。システムを導入することによって、事務作業をはじめとする業務の圧縮はもちろん、園の労働環境を整えたり、保護者とのやりとりを円滑にしたりといったメリットも期待できます。
保育園・幼稚園ICTシステムを導入するにあたり、下記4つのポイントに沿って比較してみてください。
また、ICTシステムを導入する際、ICT補助金制度を利用できるか、利用できる場合はどのくらいの上限金額になりそうかも確認しておくのがおすすめです。ICTシステムを提供する企業の多くは、導入前に補助金の手続きなどのサポートもしてくれるため、サービスとあわせて相談するとよいでしょう。
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グループ会社
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株式会社Gakken SEED
パソコンやスマートフォンを活用した、園・施設と家庭をつなぐ業務支援プラットフォーム。リアルタイムな保護者とのコミュニケーションや業務効率化を支援します。...
VISH株式会社
幼稚園・保育園・認定こども園業務をトータルサポートするICTシステム。園バス運行情報をはじめ、園児や保護者情報を一元管理。業務効率化や保護者の利便性向上を実現し...
株式会社ウェルキッズ
園の事務作業を徹底的に効率化するICTシステム。職員の事務負荷軽減だけではなく、保護者とのコミュニケーションの活性化にも貢献します。現場の声を反映し続けており、...
メシウス株式会社
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