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ネットワーク監視とは?導入メリットから選び方・おすすめツールまで

ネットワーク監視とは?導入メリットから選び方・おすすめツールまで

2020-06-12

顧客にサービスを提供するにせよ、自社の業務に利用にせよ、ネットワークやサーバーに接続できない、あるいは応答が遅いとなると業務に与える影響が大きく、経営問題にまで発展する可能性があります。それを防ぐためにも必要なネットワーク監視とは何か、どのようなメリットがあるのか等についてご紹介します。

目次

ネットワーク監視とは?

ネットワーク監視とは、ネットワーク上の機器から稼働状況に関する情報を集め、正常に稼働しているか、障害発生の予兆がないか等を確認するために利用するサービスです。万が一の障害発生時の要因の分析・特定にも役立ちます。

監視する仕組みは次の通りです。

  • 監視対象とするネットワーク機器にエージェントとなるソフトウェアを入れて、エージェントが機器の稼働状態を監視マネージャーに送信します。
  • 中には、ネットワーク機器の特徴をソフトウェアで覚えることにより、エージェントソフトウェアを必要としない、エージェントレス型もあります。
  • ネットワーク機器が停止(もしくは応答なし)の場合や、あらかじめ設定した閾値に達した場合は、緊急のアラートをメール等で監視スタッフに通知します。

設定した閾値の例としては、サーバーの場合、次のようなものが挙げられます。

  • CPUの利用率が90%以上になった。
  • メモリの利用率が80%以上になった。
  • ディスクの空き容量が10%未満になった。

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何を監視対象にするのか?

監視対象の機器としては、ネットワーク上で動作するサービス提供に必要な機器全てになり、具体的には、サーバー(物理サーバーだけでなく仮想環境上のサーバーも含めて)やネットワーク機器(スイッチ、ロードバランサ―、無線アクセスポイント、ファイアウォール等)になります。

厳密には、ネットワーク監視の対象はネットワーク機器であり、ネットワーク監視とサーバー監視、さらにはクラウドサービスを含むものをシステム監視と使い分けますが、ここではサーバー監視等も含めて「ネットワーク監視」と呼びます。

それら機器に対して、性能やハードウェアの動作状況に関する以下の項目を監視します。

サーバー
(性能監視)
OS CPU使用率、メモリ使用率、ディスク使用率、ネットワーク使用状況など
データベース データベース使用率、トランザクション数、構成パラメーター情報、ロック発生情報、エラー情報など
アプリケーション 応答時間、セッション情報、各種エラー情報(例:Web接続エラー)など
サーバー
(ハードウェア動作監視)
機器 機器動作(例:ハードディスクの故障)や動作環境(例:サーバーの温度)
ネットワーク機器 機器・性能 死活、ネットワーク障害(例:ループの発生)、帯域の利用率など

 

ネットワーク監視のメリットや効果

ネットワーク監視の最大のメリットは、自社の業務を止めない、自社の業務を停滞させないことです。Webでサービスを提供する企業の場合は、障害が発生するとサービス停止もしくは、ユーザーにとって快適でない低品質のサービス提供になってしまいます。自社向けの利用であっても、Webサービスに接続できず業務ができないとなると現場は大混乱になってしまいますので、経営にも影響を与える重要事項です。

自社の業務を止めない、業務を停滞させない前提でのメリットとしては次の2点が挙げられます。

  • 障害発生の予防・予兆検知

障害が発生してからでは遅いので、予兆の段階で問題を発見して障害発生前に対策を行えるようにすることが重要です。例えばサーバーの性能面であれば、CPUやメモリの使用率が高くなっていて、もう少し負荷がかかるとサービス提供に遅延が発生してしまう、最悪の場合はサーバーが停止してしまう場面の場合、負荷がさらに高まる前に、サーバーを追加する、ロードバランサ―で他のサーバーに負荷を分散する等の処置で問題を回避できるようになります。

  • 障害復旧時間の短縮化

万一、障害が発生してしまうと、できるだけ短時間でサービスを復旧させるしかありません。普及作業の一歩目は原因の特定になりますが、ネットワークやサーバー構成が大規模で複雑なほど原因特定に時間がかかる可能性があります。この際に、原因を引き起こしている機器からレポートされていると、原因発生個所がすぐにわかり、障害復旧時間の大幅な短縮化につながります。

これらサービスの安定化に関するメリット以外では、次の2点も挙げられます。

  • サーバー監視作業の効率化

業務上重要なサーバーを運用している限り、高機能なネットワーク監視ツールを使わなくとも、最低限の死活監視や性能監視が行われていることがほとんどでしょう。ただし、監視するためには機器ごとに設定が必要で、監視項目やレポーティング方法も機器ごとに異なるので、一つ一つ設定するというのが、規模が大きくなるほど大変になります。高機能なネットワーク監視ツールでは、テンプレートを用いて監視項目などを設定できるので、設定負荷が軽減されます。

また、設定した機器は一覧で確認できるので、設定漏れを防ぐための確認作業の負担も軽減されます。

  • 過剰投資の抑制

サーバーやネットワーク機器のCPU、メモリ、ディスクや帯域などの使用率が把握できるので、その使用率をもとに、現状の構成のままで当面サービスは支障なく提供できそうか、それとも近いうちに機器の増強が必要かなどを判断できるようになります。そうなると、サービスの安定化だけでなく、なんとなくそろそろサーバーが足りなくなりそうだからサーバーを増強しようか等の感覚的な判断を避けられることで、結果的に過剰投資の抑制につながります。

 

ネットワーク監視ツールの選び方

お伝えしたメリットや効果を受けるにはネットワーク監視ツールの利用が有効です。ネットワーク監視ツールを利用する場合、どのような点に気を付けて選ぶべきか、ポイントをご紹介します。

  • 監視項目の幅

どこまで監視できるか監視項目の幅は重要です。ネットワーク機器やOSの動作だけでなく、プロセス、アプリ―ケーションや仮想化環境まで監視したいのであれば、それらに対応しているネットワーク監視ツールを選ぶ必要があります。

  • テンプレートによる監視項目の設定

ネットワーク機器が多いほど、テンプレートで設定できると作業効率化につながります。監視項目や閾値等の設定方法は、機器の種類の違いだけでなく、開発メーカーの違いによっても変わってきますので、一つ一つ設定方法を覚えていくよりは、テンプレートを用いて設定する方がはるかに効率的なので、自社で運用している機器に対応したテンプレートを保有しているかは大切なポイントです。

  • 監視頻度

障害発生時や閾値到達時の機器からのレポートは即時ですが、それ以外の場合の性能等のレポートは一定間隔でレポートするようにします。もちろん、間隔を短くして頻度高くレポートした方が稼働状況の早期把握には有効ですが、一方で送信頻度が高すぎるとネットワークに負荷をかけてネットワーク遅延を引き起こす可能性もありますので、高くし過ぎてもよくありません(大規模ネットワークの場合。小規模ではそれほど問題になりません)。ネットワーク監視ツールには、ネットワークへの負荷をかけないレポーティング方式を持つツールもありますので、それら機能の利用や最低限必要な間隔での送信可否の確認はポイントになります。

  • アラートの通知方法

障害発生等のアラートの通知は、メールでの通知のほか、SNMPトラップや回転灯での通知もあります。サーバールームに人員を配置している場合は、メールよりも回転灯で音と光でアラートした方が早く気づけるため、対応しているネットワーク監視ツールを選んでアラートできるようにするのも有効です。

  • 分析機能

サーバーのリソースの現時点での使用率で判断するだけでなく、一定期間で使用率が上昇傾向なのか、いまの高い使用率はよくある許容範囲内としてとらえてよいのか等の判断も大切です。ある程度規模が大きくなり、個別の判断が追い付かなくなりそうな場合は、一定期間蓄積したデータをもとに傾向分析する機能などを備えたツールを利用するのも手です。

 

おすすめのネットワーク監視ツール

選び方を踏まえて、おすすめのネットワーク監視ツールをご紹介します。

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System Answer G3(アイビーシー株式会社)

System Answer G3イメージ図

(出所:System Answer G3 公式Webサイト)

System Answer G3は、117 メーカー、3,615 種類の監視項目から、必要な情報を自動で判断して設定できるエージェントレス型のシステム性能監視ソフトウェア。構成の変更にともなう設定も自動で追従するため、運用コストの削減はもちろんのこと、設定ミスを防止することで、システムの状況を確実に把握。また、すべてのデータを自動的に分析し、システムの変動をリアルタイムに検知する分析の自動化によって、問題発生前に対策を行えます。System Answer G3と同機能でクラウド型の「on SAMS」というサービスもあります。

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パトロールクラリス(PATROL CLARICE)(株式会社コムスクエア)

パトロールクラリス

(出所:パトロールクラリス公式Webサイト)

国内4,000社以上の導入実績を誇る、エージェントレス型のサーバー・ネットワーク統合監視ソフトウェア。パッケージ版とクラウド型があり。監視機能が60種類以上あり、その中の「死活監視機能」「運用管理機能」は無料で利用可能。プロフェッショナル版では、高性能監視エンジン&APIと運用自動化ロボットがそれぞれに連携し、データメンテナンスや運用オペレーションを自動化するため、監視サービスを強化しつつ、従来の運用オペレーションを自動化・高速化することができる。

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Site24x7(ゾーホージャパン株式会社)

Site24x7

(出所:Site24x7公式Webサイト)

導入実績10,000社以上のクラウド型ネットワーク監視ツール。クラウドのため、監視用サーバーの用意が不要でサインアップしてエージェントをインストールするだけで手軽に利用を開始できる点が人気。AWSやVMwareなどクラウド環境も含めた一元的な管理が可能で、オンラインから今すぐ5分で監視を始められる。監視対象が幅広く、サーバー監視(Windows、Linux、FreeBSD、VMware、Docker)、クラウド監視(AWS、Microsoft Azure、GCPなどに対応)、Webサイト監視(全世界100以上の監視ロケーションからパフォーマンスを監視)、アプリケーション監視、ネットワーク監視を一元管理できる。

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Tegnos(株式会社バーナードソフト)

Tegnos

(出所:Tegnos公式Webサイト)

全ての通信手順の蓄積・分析が行えるリアルタイムネットワーク監視ツール。数十台規模から数千台規模までの監視に対応。対象システムの状態監視から、障害検知、障害の原因調査、システム性能分析まで行える。エージェントレスで導入可能。ネットワーク上の全てのパケットを最大3カ月分蓄積、詳細に分析できるため、障害発生時にはどこが問題なのか、素早い原因特定が行える。多彩なプロトコルへ対応しており、よく使われるWebやメール関連のプロトコルだけでなく、自社独自プロトコルを監視対象に加えられる。全てのルーターや端末などが画面上に表示され、パケットロスなど何らかの通信異常が発生すると、赤色で表示され、障害が発生する前に、処理遅延が発生しそうだからと対処できるため、システムの予防保全ができる。

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Manage Engine OpManager(ゾーホージャパン株式会社)

Manage Engine OpManagerイメージ図

(出所:Manage Engine OpManager 公式Webサイト)

8,000以上の装置テンプレートを保有し、設定や通知が簡単。ネットワークやサーバーはもちろん、Oracle DBをはじめとした各種ミドルウェアまで、マルチベンダー環境をエージェントレスで簡単に一元監視50台以下の小規模ネットワーク監視から10,000台までの大規模ネットワーク監視まで対応。10台までの監視は無料で提供。

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Watchdog(JIG-SAW株式会社)

Watchdogイメージ図

(出所:Watchdog 公式Webサイト)

アプリケーションやIoT機器向けのAPI通信型の監視サービス。AIを活用し、IoT・アプリのデータに対しタイマーをセットし、指定時間になってもデータが来ない場合に自動通知、リアルタイムに監視できる監視ツール。設定が簡単で登録からデバイスの監視まで3分以内でスタートできる。指定した時間内にタイマーを止められなかった場合は、メール、Slack、Webhookなど様々な方法で通知が可能。定期的に送信されるはずのデータやセンサーデータの見守り、アプリケーションのフリーズや異常終了の検知などに利用。

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おわりに

サーバーやネットワーク機器の運用は、事業に与える影響が大きいだけに、しっかりとした隙のない管理が前提となり、運用担当者にプレッシャーと共に負荷がかかりがちです。そのような際、ネットワーク管理ツールの利用により設定や運用の作業が軽減され、障害発生時でも落ち着いて分析できるようになるのであれば、一定機能を備えたネットワーク管理ツールの利用は有効です。

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