生成AIツールを検討しているものの、「たくさん種類があってどれを使ったらいいかわからない」「用途に最適なものを選びたい」という方へ。生成AIにできることや利用に関する注意点、生成AIのタイプや選び方などについて、わかりやすく紹介します。
生成AIとは、学習したデータに基づいて新たなテキスト、画像、音声、コードなどを自動生成する人工知能(AI)を指します。
従来のAIは学習済みのデータから適切な回答や予測を行うことが主な役割でしたが、生成AIは人間の指示(プロンプト)に基づき、人間が与えていない情報やデータを自ら取得し、それを活かして新たなオリジナルコンテンツを生成できるという点で大きく異なります。
たとえば、身近な例を挙げると、「ChatGPT」にメールを読み込ませた上で「どう返信すればいいか」問いかけるだけで、状況に応じた文面をゼロから生成可能です。文面以外にも、資料や画像の生成など様々なことに利用できるとあって、各所で業務の自動化・効率化を生み出しています。
生成AIの種類は多数ありますが、それぞれ違いがあります。ここでは代表的な3つの生成AIを取り上げ、違いを解説します。
※「GPT-4o」「Gemini 1.5 Flash」「Claude 3.7 Sonnet」などは、生成AIのバージョン名です。数字が大きいほど新しく、性能も上がっています。
項目 | ChatGPT | Gemini | Claude |
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提供元 | OpenAI | Anthropic | |
特徴 |
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性格 | 頼れる万能型 | 情報通の優等生 | 読書家で優しい |
無料プラン | GPT-4o | Gemini 1.5 Flash | Claude 3.7 Sonnet |
商用利用 | 有料プランのみ | 有料プランのみ | 有料プランのみ |
主な有料プラン | 月額20ドル〜 | 月額19.99ドル〜 | 月額20ドル〜 |
生成AIは様々な用途で利用できます。ここでは、生成AIが実際にどのような業務を自動化・効率化してくれるのか、メリットや機能について、業務/コンテンツ制作/コード生成/教育のカテゴリに分けて説明します。
できること | 活用例 | |
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テキスト作成 | 日報、ブログ記事やSNSの投稿、メールの文面、商品紹介文などをプロンプトをもとに自動生成できる。イチから作成する手間を省ける。 |
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文章要約 | 会議の議事録や資料、論文やレポートの要点だけを抜き出すことができる。内容を把握する時間を短縮。 |
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資料作成 | スライド構成、文章などの作成に加え、テキストから図解やグラフの生成も可能。作業の大幅な時短につながる。 |
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議事録作成 | 会議の音声データやメモ、チャット履歴をもとに議事録を自動生成。そのまま社内共有資料としても使える。 |
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データ分析 | データを読み取り、分析結果を文章でわかりやすく説明したり、グラフを作成したりできる。専門知識がなくてもデータの傾向・相関・要因分析が可能。 |
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ディープリサーチ | 特定のテーマや課題について、膨大な情報を収集・整理し、専門的かつ深掘りした調査レポートを自動生成。時間のかかるリサーチ業務を効率化できる。 |
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できること | 活用例 | |
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画像・デザイン生成 | テキスト指示をもとに広告バナー、イラスト、商品イメージなどを短時間で大量に作成できる。 |
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記事生成 | 指示をもとにSEO記事やニュース記事、インタビュー記事などテキスト記事を生成できる。 |
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動画・アニメーション制作 | テキストや画像から動画・アニメーションを自動生成。従来の動画編集ソフトと違い、動画の構成・映像・音声・字幕もまとめて生成できる。 |
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音楽生成・音声合成 | テキストや設定に合わせてオリジナルの音楽やナレーション音声を自動作成できる。曲のジャンル、テンポ、声のトーン、性別なども細かく指定可能。 |
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プログラムの仕様や希望する動作内容をテキスト入力するだけで、対応するソースコードを自動生成できる。Webアプリ、ゲーム、データ分析、AI開発、WebサイトのHTML・CSSなど、様々な言語・用途のコードを作成可能。
活用例:
AIを先生として学習トレーニングに活用する方法。語学学習、資格試験の勉強、読書の要約・解説などレベルや目的に合わせて解説、練習問題、学習プランなどを作成。
活用例:
生成AIには無料で利用できるものも少なくありません。ただし、用途や目的、ツールによっても異なります。以下、それぞれの用途ごとに代表的な生成AIを取り上げて、無料でできること(上限)、有料プランに切り替えると何ができるか、料金などについてわかりやすく紹介します。
無料プランのある生成AI | 無料プランでできること(主な上限) | 有料プランに切り替えるとどうなる? | 有料プランの代表料金 (月額) |
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オールラウンドタイプ:ChatGPT | GPT-4oを1時間あたり最大10回、1日最大40回程度まで使用可。画像・音声・ファイル解析は別途厳しめの回数制限 | GPT-4o メッセージ上限が大幅拡大。GPTs作成・画像生成などもフル解放 | Plusプラン : 月額20 ドル |
テキスト生成:Copy.ai | 2,000語まで。自分独自の文章スタイル(ブランドボイス)で文章生成可能 | 無制限でチャットが可能。最新のLLMすべてへアクセスできる | スタータープラン :月額 49ドル |
記事作成:Catchy | 毎月10クレジット付与。ツール制限なし(100種類の生成ツールを利用可能) | クレジット無制限で利用可能 | Proプラン:月額9,800円 |
画像生成:ImageFX | Google Labs の一部として実験的に提供されているため無料で利用可能 | 有料プランは提供していない | - |
音楽生成:Suno AI | 毎日50クレジットが付与され、1曲あたり5クレジット消費で1日最大約10曲まで生成可能(商用不可) | 最新のAIモデル利用可能。月2,500クレジット(約500曲分)付与。商用利用可能 | Proプラン:月額10 ドル |
音声合成:ElevenLabs | 高品質音声合成で約10分間に当たる10,000クレジットが毎月付与(商用不可) | Starterプランで毎月30,000クレジット付与。自分自身の音声クローン作成。商用利用可能 | Starterプラン : 月額5 ドル |
動画生成・アバター:Runway | 登録時に125クレジット(動画生成25秒間分)付与。使い切るまで自由に使用可能。ウォーターマーク(透かし)付き | 月間625クレジット付与(動画生成125秒間分)。4K解像度へのアップスケール対応。透かし除去対応 | Standardプラン : 月額15 ドル |
コード生成:GitHub Copilot | 月2,000補完(IDE内での提案受諾など)+プレミアムリクエスト50回まで | 補完・チャット共に無制限で利用可能。プレミアムリクエスト月300回付与 | Proプラン : 月額10 ドル |
検索・リサーチ:Perplexity AI | 高度AIモデルによる詳細検索1日3回まで。ファイル添付も1日3回まで | 検索回数無制限。GPT‑4o、Claude、Geminiなどを自由に選択・使用可能。画像生成にも対応 | Proプラン : 月額20 ドル |
生成AIは上記のように、ツールによってできること・強みが異なります。
大きく分けると、用途別に以下のように分類できます。
日常の質問応答から、企画立案、表や図の生成、画像生成、動画生成まで対応範囲が広く、業務支援・学習・創作など幅広い用途に活用できるタイプです。
代表サービス:ChatGPT、Gemini、Claude
頻度の多い作業に関しては、「ChatGPT」の「GPTs」(ジーピーティーズ)」のようなカスタム仕様を利用すると便利です。都度プロンプトを入力する必要がなく、呼び出すだけで任意の作業が行えます。また、ほかツールと連携利用が多い場合は、Google連携に優れた「Gemini」がおすすめ。Google meetと連携して議事録を作成したり、Gmailの内容を要約したりできます。
広告コピーのパターン出し、SNS投稿文やビジネスメール文面など、短文のテキスト生成に長けたタイプです。
代表サービス:Jasper AI、Copy.ai、Writesonic
大量のSNS投稿、広告コピー、メール文面データを学習することで、短くキャッチーな表現、ターゲットの心をつかむ言い回し、感情の動きを意識した文面生成を得意としています。プロモーション・マーケティング業務を中心に幅広いビジネスシーンで活用できます。
前述のテキスト生成タイプより、更に長い文章の作成に長けたタイプです。ブログ、ホワイトペーパー、SEO記事などの長文記事を効率的に仕上げたい時に便利です。
代表サービス:StoryHub、AI Writer、Catchy
Web記事、論文、ブログなどを学習することで、複数段落構成や起承転結、SEOキーワードの自然な挿入など、長文の論理的な展開を得意とします。記事タイトル、構成案の作成、本文作成などをワンストップで実現でき、指定したキーワードをもとにSEO記事を作成することも可能です。
別途、記事作成用の生成AIを取り上げた「AIライティングツール比較14選」も用意しています。詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。
Web広告やSNS広告用の画像、オリジナルイラストやキャラクターデザインを作成したい時におすすめのタイプです。
代表サービス:Midjourney、ImageFX、Stable Diffusion
膨大な量の画像データとテキストの組み合わせを学習することで、テキストの指示だけで高解像度・高品質な画像を生成可能。人物イラスト、風景画、商品パッケージ、アニメ風の作品など、用途やジャンルに合わせたオリジナル画像を自由に生成することができます。
YouTubeやTikTok用のBGMを手軽に作りたい時、オリジナルCMソングやイベント用のテーマ曲をすぐに用意したい時などに便利なタイプです。
代表サービス:Suno AI、Udio、AIVA
音楽データとジャンル・リズム・音色・メロディパターンを学習することで、曲の構成、楽器パート、歌詞付き楽曲などを自動生成可能。ポップス、ロック、EDM、クラシックなどジャンルを指定したオリジナル楽曲制作や、歌詞の自動作詞、効果音の生成など多彩な用途で活用できます。
商品紹介動画のナレーション音声作成や、ゲーム実況や配信で自分の声を変えたい時に便利なタイプです。
代表サービス:ElevenLabs、PlayHT、Voicemod
音声データと発話パターンを学習することで、より自然で滑らかな発音、イントネーション、感情表現付きの音声を自動生成できます。男性・女性、子供、キャラクターボイスなどの声質選択や読み上げ速度、音程、感情の強弱に至るまで細部の調整が可能。ボイスチェンジャー機能搭載型ならリアルタイムの声変換も可能です。
企業プレゼン資料用の説明動画などビジネスニーズ以外にも、YouTubeやSNS用の動画作成など幅広く活用できるタイプです。
代表サービス:Runway、Pika Labs、Synthesia
映像フレーム・動き・音声のシンクロ学習データをもとに、人物の表情や口の動き、背景アニメーション、音声ナレーションと映像の連動を自動で作成する機能を搭載。スライド動画・アニメーション動画・ナレーション付きPR動画、AIアバターを活用した解説動画・ニュース配信動画なども手軽に作成できます。
オープンソースコードや開発ドキュメントの学習データをもとに、プログラムコードの自動生成してくれるタイプです。
代表サービス:GitHub Copilot、Cursor、Tabnine
HTML/CSS/JavaScript/Python/SQLなど幅広い言語に対応でき、Webサイトの開発からデータ処理、コードの最適化、自動化スクリプトの作成まで活用可能。プログラム生成だけでなく、構文エラーの回避や適切な変数命名も自動で行えるため、開発効率の向上やコーディングミスの削減にも役立ちます。
詳細を知りたい方は「コード生成AIおすすめ10選」をご覧ください。コード生成に使える専用生成AIを紹介しています。
業界の動向やマーケットデータなどを素早く把握したい時や、資料作成用に信頼性の高い情報を収集・整理したい時におすすめのタイプです。
代表サービス:Perplexity AI、GenSpark、Felo
インターネット上の大量の情報や専門データベースをリアルタイムで参照しながら、質問の意図に基づいて信頼性の高い情報を抽出・整理することができます。特定テーマの深掘り調査、競合分析、最新の研究動向、ファクトチェック、業界ニュースのまとめ、論文検索など幅広く対応可能です。
会議のメモや資料をまとめて整理したい時や、複数のWeb記事、論文から要点を抜き出してまとめたい時などに便利なタイプです。
代表サービス:NotebookLM、NotionAI、Mem
複数のテキスト情報・ドキュメント・Webページ・メモデータなどを読み取り、関連性・優先度・カテゴリ分類を行いながら要点を整理し、まとめ形式で提示できます。複数のメモやドキュメントをもとに自動要約、カテゴリ分類、箇条書き整理、タスク化、タグ付け、レポート化まで一括で実現します。
先述したように生成AIには様々なタイプがあり、用途によって選ぶべきポイントも異なります。ここではタイプごとに、サービスを比較検討する際のポイントをまとめておきました。サービス選びの参考にしてください。
AIが対応できる機能の範囲はツールによって異なります。具体的には、テキスト、画像、音声、コードなど入力・出力形式の対応範囲、そのほか、長文や複数データをまとめて処理できるコンテキスト処理能力、リアルタイム検索連携機能の有無、外部ツールとの連携性などが挙げられます。
対応範はが広いに越したことはありませんが、多ければいいものではなく、自社が目的とするところに即しているかが重要です。まずは、前述した「代表的な生成AI(違い早見表)」を参照して、自社の用途に合っていそうなサービスを試しに利用してみるのもいいでしょう。
文章の自然さはもちろん、広告やメルマガなどマーケティングで利用する場合、キャッチコピーや広告文の多様なパターン生成ができるか、SEO対策としてキーワードを含んだ文章の作成機能があるか、多言語対応の有無も確認すべき要素です。
たとえば、広告コピーやSNS投稿文を複数パターンまとめて大量に生成したい場合は、「copy.ai」が便利です。広告・SNS・商品説明など用途別のテンプレートが豊富に用意されており、1度の入力で複数案を一括生成可能。SEO記事を含む幅広い種類のコンテンツの自動生成には「Writesonic」がおすすめ。25言語以上に対応しているため多言語対応にも活用できます。
新規作成に利用するのであれば、構成案から本文、要約までを一括で対応できると便利です。SEO記事なら、指定したキーワードを自然な形で本文に組み込める機能や、メタディスクリプションの自動生成機能なども比較のポイントになります。
たとえば、複数のコンテンツを一括生成したい場合は、「StoryHub」のような構成案自動生成型が便利です。テーマを入力するだけで見出し、記事構成、本文まで一括作成が行えます。また、SEO対策を重視したい場合は「AI Writer」がおすすめ。SEOキーワードを含めた長文記事やメタディスクリプション生成に強みを持っています。
画質や表現の美しさ、画風や構図の細かいカスタマイズができるかを基準にしましょう。また、商用利用する場合には、生成画像のライセンス規約も事前確認が必須です。
たとえば、商用利用可能な高品質ビジュアルを作りたい場合は、「Midjourney」がおすすめ。芸術性の高い画像が得意で、細部まで描写力が高いのが特徴。ビジネスドキュメント用のシンプル素材作成やGoogleサービスとの連携利用なら「ImageFX」が便利。Googleアカウントがあれば誰でも利用でき、入力されたテキストをもとにリアルな人物や風景画像などを生成できます。
BGMだけでなく、歌詞や歌声も生成可能か、ジャンルを指定できるかなど、希望の音楽を生成しやすいかどうかが分かれ目です。その他、商用利用ライセンスの範囲も必ず確認しておきましょう。
たとえば、歌詞付きのオリジナル楽曲を手軽に作りたい場合は「Suno AI」が便利。テキスト指示をもとにBGM、歌詞、ボーカル入りの楽曲まで一括生成できます。楽曲の完成度や音質、ミックスバランスを細かく調整したい場合は「Udio」がおすすめ。プロが使用する作曲ソフトに近い感覚で、曲のテンポ、音色、ボーカルの感情表現まで細かく設定が可能です。
生成AIによって声の自然さ・感情表現の幅広さなどは異なります。また、ナレーションの用途で利用するのであれば、声のイントネーションや抑揚の自然さ、多言語音声の生成が可能かどうかも比較するべきポイントです。
たとえば、ナレーション音声作成や多言語音声合成に使用したい場合は「ElevenLabs」が便利。人間の声に限りなく近い自然な発音と滑らかな感情表現が特徴で、高品質な音声生成が可能です。ゲーム実況や配信に活用したい場合は、リアルタイムの音声変換、効果音付きボイスチェンジャーを搭載している「Voicemod」がおすすめです。
映像の自然な動きや口の動き(リップシンク)の正確さはもちろん、その他にも映像と音声の同期のしやすさ、操作の簡便さ、動画の解像度や尺の長さ制限などがチェックポイントに挙げられます。
たとえば、映像生成から動画編集まで一括で行いたい場合は「Runway」が便利。初心者でも直感的な操作で高品質な動画を生成できます。AIアバターを活用した動画を作成したい場合は「Synthesia」がおすすめ。AIアバター+多言語ナレーション+プレゼン動画が数クリックで完成。解説動画や社内研修動画にも最適です。
対応しているプログラミング言語の豊富さ、IDE(開発環境)との連携性、補完・エラー修正機能の精度、自然言語での説明コメントの付与機能があると学習用途にも便利です。
たとえば、複数の言語を組み合わせて開発するなら、コード補完・関数提案・エラー修正まで対応してくれる「GitHub Copilot」が便利。コードの動作説明をAIに確認しながら進めたい場合は、自然言語で動作解説付きのコードが得意な「Cursor」がおすすめです。
このタイプでは、出典付きで要約を生成できるか、複数の情報源から信頼性の高い情報を統合できるかなどが挙げられます。重要なのはユーザーの検索意図をどれだけ正確に理解してくれるか。関連情報も提示できるかなどもポイントです。
たとえば、複数の業界情報をまとめて調べるなら信頼性の高いWeb情報+出典付き要約表示が特徴の「Perplexity AI」が便利。多言語対応のリサーチなら「Felo」がおすすめ。多言語検索とリアルタイムの海外ニュース取得に特化しています。
複数のドキュメントを要約・分類・タグ付けして整理できる機能のほか、タスク化への自動変換機能、チームでの情報共有機能、使いやすいUI設計などが重要な比較ポイントです。
たとえば、複数資料を読み解いて要点をまとめるなら「NotebookLM」が便利です。Googleドキュメント、PDF、Web記事など情報を登録するだけで、自由に質問しながら要約・比較整理できます。会議の議事録、メモ、タスク管理をまとめたい場合は、「NotebookLM」がおすすめ。メモ要点まとめ、タスク化、プロジェクト整理まで一括で対応できます。
(出所:ChatGPT公式Webサイト)
現在にいたる生成AIブームの流れを作った生成AIの代表格。自然な文章と柔軟な会話能力が特徴。プログラムコード生成、データ分析、文章要約、画像説明、音声入力など幅広いマルチモーダル処理に対応。最新のGPT-4oモデルなら、画像・音声を読み込んだり、リアルタイムでWebデータを取得することもできる。仕様をカスタマイズできる「GPTs」機能を使えば、ノーコードでオリジナルのチャットボットを開発可能。自社の業務や趣味に特化した専用AIも自作できる。
(出所:Gemini公式Webサイト)
Googleが手掛ける生成AI。Google検索、Gmail、Googleドキュメント、Google Meetとの連携機能が強み。Google meetと連携して精度の高い議事録を作成したり、Gmailの内容を要約したり、メールの文章を提案したり、ビジネス利用に特化している。Google Workspaceユーザーなら追加料金なしで利用できる点も魅力。Web上の最新情報をリアルタイムで取得でき、ディープリサーチにも対応しているため、最新動向のリサーチに優れている。
(出所:Claude 3公式Webサイト)
文脈理解力が非常に高く、長文文章の要約・読み取りが得意な生成AI。一度に最大20万トークン(約15万文字)を処理できるので、論文や長文レポートの要約や複雑な分析、大量のデータ処理に強みがある。AI倫理・安全性にこだわり、利用規約も厳格なので、ビジネスシーンでも安心して使用することができる。
(出所:Jasper AI公式Webサイト)
企業のマーケティングチーム向けのAIライティング支援ツールとして開発された生成AI。広告、商品紹介、SNS投稿、ブログ記事などを用途別テンプレートを備えているためより効率よく作成可能。自分の文章の雰囲気やトーンをAIに覚えさせ、コンテンツの一貫性を担保できるブランドボイス機能も強み。SEOにも対応しており、キーワードの自動生成やタイトルの最適化など、品質を保持したままの量的対応にも優れる。
(出所:Copy.ai公式Webサイト)
短期間で大量の広告コピーやSNS投稿文、商品説明文を一括生成できるのが強みの生成AI。用途別テンプレートが非常に豊富で、キーワードを入れるだけでコピーや紹介文をすぐ作成できる。日本語を含む25以上の言語に対応しており、海外マーケティングや多言語でのEC運営にも活用されている。管理画面は英語表記だが、UIに優れているため操作は比較的簡単。初心者でも直感的に利用できる。
(出所:Writesonic公式Webサイト)
広告コピー・記事・ブログ・ニュース・SEO記事・EC商品説明まで幅広く対応できる、テキスト系では万能型の生成AI。SEO最適化された記事やコピーを分析の手間をかけることなく簡単に生成でき、長文のブログ記事やニュース記事も大量に作成可能。テキストだけでなく記事内で使用する画像を生成できたり、チャット形式でAIに話しかけながら質問や会話を通じて記事作成や情報収集を進められるAIチャットなど、便利な機能が搭載されているのも魅力。
(出所:StoryHub公式Webサイト)
メディア・編集現場での効率化に特化した記事作成AI。企画書・質問事項作成、文字起こし、要約、記事作成、校正機能などが一体化されており、取材原稿や音声・映像など多様な素材に対応。取材情報や著作物の流出を防ぐセキュリティ対策も強み。外部との全中心の暗号化、データ学習をしないLLMの採用、パスワードレス認証など多層的な保護策を講じている。
(出所:AI Writer公式Webサイト)
オウンドメディア・ブログ向けに設計された記事作成AI。独自開発のSEO分析エンジンを搭載し、キーワード分析や競合調査、効率的な見出し提案などを自動で行う。シンプルでわかりやすいインターフェース設計も特徴で、専門知識がなくても直感的に操作が可能。マニュアルや動画チュートリアル、サポート体制も用意されているため、安心して利用できる。
(出所:Catchy公式Webサイト)
SEOに最適化されたコンテンツ生成や、キャッチーな文言の生成に強みがある記事作成AI。書きたい記事のアイデアを入力するだけでSEOに最適化された構成を提案してくれたり、プロダクト・サービスの特徴を入力するだけでキャッチコピーを大量に考えてくれたり。ブログ記事、メール、広告文など用途に応じて100種類以上の生成ツールが使用でき、あらゆるビジネスシーンを網羅。新たに文章を生成するだけでなく、既存の文章のリライトや要約にも対応しているのが嬉しい。
(出所:Midjourney公式Webサイト)
アート性の高い画像表現とクリエイティブ性に優れた画像生成が強みのAI。特に写真のようなリアルな画像や、幻想的な画像、イラストなどが得意。プロンプトに様々なパラメータを追加することで画風や構図などを細かく調整できる。生成した画像は商用利用可能なため、個人利用だけでなく、広告、Webデザイン、アート作品など様々な分野で活用できる。
(出所:ImageFX公式Webサイト)
完全無料で使える画像生成ツール。無料ながらもGoogleの最新の画像生成AIモデル「Imagen 3」を搭載しており、生成できる画像品質の高さが特徴。Googleアカウントを持っていれば誰でも利用可能。シンプルで使いやすい操作外面のため、専門的な知識がなくても数クリックで画像生成できる。生成された画像の部分的な修正やカラーやスタイルの変更など画像の編集・カスタマイズ機能も充実。
(出所:Stable Diffusion公式Webサイト)
オープンソースで自由度の高いカスタマイズと、ローカル環境での運用が可能な画像生成AI。写実、アート、アニメ風、広告用など幅広い画像ジャンルに対応。商用利用もOKで、画像解像度調整、構図指定、部分修正機能も搭載されている。ローカル環境完結でデータ管理も安全に行えるため、企業にも利用されている。
(出所:Suno AI公式Webサイト)
メロディだけでなく、歌詞付き、歌声入りの楽曲生成にも対応した生成AI。バックミュージックと歌詞が一度に生成できるのが魅力。ポップやジャズ、ロックなど様々な音楽ジャンルに対応しており、最新モデルでは音質、ダイナミクス、感情表現が大幅に進化し、プロ並みのクオリティに。入力されたテキストからわずか1分未満で楽曲を生成できるのも強み。
(出所:Udio公式Webサイト)
高品質な楽曲を数秒で生成でき、日本語歌詞、J -POPにも対応しているのが特徴。ボーカルの自然さやバック演奏の音質が非常に優れており、AIが生成したとは思えないほどリアルな音楽を作成できる。操作画面もシンプルでわかりやすく、曲作りの知識がない初心者でも簡単に利用可能。無料プランでも毎日10クレジット、楽曲の商用利用ができる。
(出所:AIVA公式Webサイト)
フランスの著作権管理団体SACEMから公式な作曲家として認定された初のAI。クラシック、シネマティック、ジャズ、ポップスまで250以上のスタイルに対応。MIDI、WAVファイルの出力に対応し、DAWでの編集も可能。カスタマイズ性の高さ二強みがあり、生成AIに完全に作曲を任せるのではなく、「補助的に生成AIの力を借りたい」という作曲経験者におすすめ。
(出所:ElevenLabs公式Webサイト)
自然で感情豊かな音声合成が魅力のAI。イントネーションや抑揚を自動制御することで、人間のように自然で高品質なナレーションが可能。年齢や性別、話し方の特徴が異なる豊富な音声データが用意されており、自分の好みに応じた音声を選べる。また、自分自身の音声クローンを作成することも可能。5分程度の音声であれば約30秒から1分で生成が完了するので、短期間で多くの音声データを生成する必要がある場合におすすめ。
(出所:PlayHT公式Webサイト)
140以上の言語と800種類以上の音声を搭載しており、幅広い用途に活用できるのが強みのAI。WebSocket APIを使った低遅延リアルタイム音声合成が特徴。自然な音声と多言語対応で、ポッドキャスト・チャットボット・音声ナビゲーションなど幅広く活用可能。音声クローニング機能により、実在する人物の声を完全再現することも可能。商用利用可能な無料枠もあり、導入しやすい手軽さも魅力。
(出所:Voicemod公式Webサイト)
ゲーム実況や配信で圧倒的支持を誇る音声変換の定番ツール。150種類以上のボイスの中から好きなものをカスタマイズして使用したり、自分オリジナルのボイスを作成したりできる。リアルタイムの音声変換だけでなく、効果音や有名なセリフ、ミームなど無数のサウンドクリップを効果音として利用できるサウンドボード機能も搭載。音声変換以外にも演出面での向上が期待できる。オンラインゲームのボイスチャット、ストリーミング配信、オンライン会議など各種アプリで使用可能。
(出所:Runway公式Webサイト)
テキストと画像から、高品質で一貫性のある動画を生成できるのが強みのAI。特にGen-4では「世界の一貫性」を追求し、キャラクターやオブジェクトの見た目をシーン間で維持できる。また、物理法則の自然な再現や映画的な視覚効果(GVFX)にも対応し、プロフェッショナルな映像制作が可能。
(出所:Pika Labs公式Webサイト)
テキストや画像からアニメや3D風のショートクリップを即生成できる手軽さが魅力のAI。生成した動画の色の調整や、音楽や効果音の追加など、編集も直感的にカスタマイズ可能。「Pikaffect」という特殊効果を加える機能を使えば、「爆発する」「消える」「ケーキ化」など動きを加えることができ、視聴者を引き付ける魅力的なコンテンツを作成できる。
(出所:Synthesia公式Webサイト)
リアルなAIアバターがナレーションしてくれる動画を自動生成できるAI。様々な年齢、性別、人種を表現できるAIアバターを多数用意。アバターをカスタムすることもでき、独自で制作したアバターに自分の声を追加することも可能。120以上の言語に対応しており、声のトーンやアクセント、スタイル、方言なども細かく設定できる。企業研修動画やマーケティング動画など幅広く活用可能。
(出所:GitHub Copilot公式Webサイト)
自然言語の指示文から瞬時にコードを提案するAIコード補完ツール。主要IDEに連携し、関数の候補やコメント、エラーメッセージの修正案まで幅広く提示するのが強み。プログラムの自動補完はもちろん、フレームワーク別の記述にも柔軟に対応し、特にWeb開発・アプリ制作・学習環境での活用実績が豊富。
(出所:Cursor公式Webサイト)
自然言語の指示からコードの自動生成と動作説明コメントを同時に作成できるAI開発支援ツール。コード補完、リファクタリング、デバッグのサポートも行い、複数のプログラミング言語に対応。初心者の学習支援からプロの開発補助まで幅広く使われ、わかりやすい自然言語解説で、コーディング初心者でも動作理解がしやすい点が高く評価されている。
(出所:Tabnine公式Webサイト)
軽快で高速なレスポンスが特徴のAIコード補完ツール。ローカル環境でも動作可能で、クラウド不要のセキュアな開発環境構築を実現。30以上のプログラミング言語に対応し、関数、変数名、クラス名の候補提案、コードパターンの自動補完まで行う。セキュリティ重視の開発現場や企業内利用に適し、機密データを外部に渡さずAI補完機能を利用できる点も魅力。
(出所:Perplexity AI公式Webサイト)
情報源を明示した信頼性の高い回答が強みのAIチャットボット型の検索エンジン。インターネット検索に特化しており、ユーザーが自然言語(普通の会話形式)で質問すると、複数の情報源をリアルタイムで検索・要約し、出典を明記した信頼性の高い回答を提供。幅広いAIモデルが利用でき、専門知識がなくても高度な情報にアクセス可能。直感的な操作性と情報の透明性が強み。日本語にも対応済み。
(出所:GenSpark公式Webサイト)
複数AIエージェントによる多角的な情報集約が強みのAI。従来のキーワード・単一の検索エンジンとは異なり、複数のAIエージェントがユーザーのクエリに基づき、検索意図を理解した上でリアルタイムでカスタムページ(Sparkpages)を生成。広告やバイアスのない高品質な情報を統合し、創造的な文章作成やコーディング、データ分析など多様なタスクに対応できるのが特徴。
(出所:Felo公式Webサイト)
多言語・高精度検索と学術対応が強みのAI。日本発のAI検索エンジンで、チャットボット技術と自然言語処理を融合。多言語対応や学術研究向け機能、広告なしのクリーンなインターフェース、ユーザー意図を深く理解する検索精度の高さが特徴。リアルタイムデータやマインドマップ機能も備え、ビジネスや研究用途にも最適。
(出所:NotebookLM公式Webサイト)
アップロードした資料をAIが整理・要約できる情報管理が強みのAI。ユーザーがアップロードしたドキュメントや資料をAIが解析し、要約・分類・検索・質疑応答まで一括で行える情報整理AI。多言語対応やファイル形式の柔軟さ、高度な情報処理能力が特徴で、根拠となる引用元も明示。直感的な操作性とハルシネーション抑制も強み。なお、Google Workspace利用者は別契約なしでPlusプランを利用可能。
(出所:NotionAI公式Webサイト)
ドキュメント作成やタスク管理を自動化する多機能性が強みのAI。Notion上で文章作成、要約、アイデア出し、タスク管理、プロジェクト管理など幅広い業務を自動化できる。自然言語処理による多様なテキスト生成や編集、チームコラボレーションの効率化、個別最適化されたサポートが特徴。業務効率と生産性向上に寄与。
(出所:Mem公式Webサイト)
自動で情報を整理・関連付けるナレッジマネジメントが強みのAI。ユーザーのメモや情報を自動で整理・関連付けし、必要な知識を瞬時に引き出せるAIナレッジマネジメントツール。情報の入力や検索が直感的で、AIが関連情報を提案。個人・チームの知識共有や業務効率化を支援し、情報の蓄積と活用を最大化。
生成AIは革新的な技術であり、企業にとっては利用メリットが大きい一方、法整備が追いついていないため、「商用利用」「情報漏洩・流出」「著作権」などにおいて懸念があるのも事実です。ここでは聞かれることの多い質問について、Q&A形式で回答します。
生成AIで作成したイラストや動画などを販売したり、広告に利用したり、といった商用利用は可能なのでしょうか。著作権侵害や商標・肖像権のリスクなど、法的な問題が生じる可能性はないのでしょうか?
生成AIで作成したコンテンツを商用利用すること自体は、基本的に可能です。ただし、ツールや無料プランによっては商用利用が制限されているケースがあるため、必ず各サービスの利用規約を確認しましょう。たとえば「ChatGPT」は、無料プランでも商用利用が認められていますが、「AIによって生成されたコンテンツである」旨の明示が求められます。更に「○○GPT」などのOpenAIのブランドを含む表現の使用は禁止されているため注意が必要です。
また、生成AIには著作権・商標・肖像権の侵害リスクが伴います。たとえば以下のようなケースには注意が必要です。
このようなリスクを回避するためにも、利用前のチェックと生成後の内容の精査・調整を徹底し、各ツールが定めるガイドラインに沿って利用することが重要です。
通常、画像や動画などのコンテンツには、その制作者に著作権が認められます。では、生成AIが作成した画像や動画などの著作権は誰に帰属するのでしょうか? また、仮に出力されたコンテンツが既存の作品に類似していた場合、法的リスクはないのでしょうか?
現行の著作権法では、人間による創作であることが著作権の前提とされており、AIが自動生成したコンテンツ自体には著作権は認められないというのが日・米・欧で共通した見解です。
ただし、生成されたコンテンツに対して人が創意工夫をもって編集・加工を行った場合には、その編集部分については著作権が発生する可能性があります(法的解釈には個別性あり)。
一方で、多くの主要な生成AIサービスでは、利用規約において「出力されたコンテンツの権利はユーザーに帰属する」と明記しています。また、万が一知的財産権(IP)侵害が発生した場合に備えて、補償ポリシーや申立て対応窓口を整備しているサービスも増えています。
とはいえ、実際に著作権侵害で訴えられた場合、証明や法的対応の負担はユーザー側に発生します。特に、既存の著作物やブランド、著名人を想起させるような表現を含んだコンテンツを公開・販売する場合は、類似性によるトラブルが生じるリスクもゼロではありません。したがって、商用利用や公開を前提とする場合は、既存作品や商標・肖像権の侵害につながる可能性のある要素を極力避けるのが現実的かつ安全な選択肢です。
新製品の企画や経営分析など、企業の機密情報を生成AIに読み込ませて活用するケースも増えています。その際に気になるのが、入力した内容がAIの学習データに利用され、意図せず外部に漏れるリスクです。こうした懸念は実際にあるのでしょうか?
生成AIの中には、ユーザーが入力したデータを今後の学習に活用する可能性があると利用規約に明記しているものがあります。もし入力内容が社外秘情報や個人情報であった場合、その情報の一部が将来的にAIの出力結果に反映され、間接的に外部へ漏洩するリスクがゼロではありません。
このため、生成AIを業務で活用する際には、「入力データが学習に使われるかどうか」を必ず確認することが重要です。とりわけ企業内の機密情報や個人データを扱う場合には、次のような対応が推奨されます。
学習利用の有無や情報管理ポリシーはサービスごとに異なるため、業務利用の際はプラン選定の段階で十分な確認を行いましょう。なお、学習データを外部に流出させることなく、生成AIを社内で安全に使いたいと考えている方は「法人向けChatGPTサービス14選」をご覧ください。
テキストや記事、画像、音楽、動画の作成、情報収集や整理などをすべて手作業で行おうとすると、時間がかかるだけでなく、思うようなクオリティのものが作れないといった課題が生じることがあります。
生成AIを活用すれば、学習データをもとに、新しいテキスト・画像・音楽などを短時間で自動生成することが可能です。たとえば、メールの文面作成や議事録のまとめ、SNS投稿用の画像やプロモーション動画の制作、コード生成、学習・教育支援まで、さまざまなシーンで活用が期待できます。
生成AIには用途別にさまざまなタイプがあり、主に以下のように分類されます。
それぞれに特徴の異なるツールがそろっているので、用途や求める機能に合わせて選ぶのがおすすめです。
生成AIを取り入れることで、業務の自動化・効率化が進むだけでなく、これまで思いつかなかった発想や表現方法を生み出すきっかけにもなります。更に、クリエイティブ制作や情報整理のスピードアップ、新たなビジネスアイデアの創出にも役立ち、働き方の幅を大きく広げることができるでしょう。
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