社内データを外部に流出させることなくChatGPTを安全に活用し、業務を効率化したい方へ。ChatGPTを法人利用する3つの方法を解説するとともに、法人向けChatGPTサービスを使うメリットや選び方、おすすめのサービスを紹介します。
“法人向けChatGPTサービス”の 一括資料ダウンロードする(無料)
法人向けChatGPTサービスとは、ChatGPTに高度なセキュリティを実装して企業でも安全に使えるよう設計したサービスです。
ChatGPTには個人で契約できるものと、法人利用のものが存在します。法人向けの特徴としては、以下の2点が挙げられます。
前者は、企業でも安全に使えるように、「社内のユーザーが入力したデータをAIの学習データとして活用しない」仕様になっているということです。個人用CahtGPTと違い、入力データがほかのユーザーのための学習データとして利用されるおそれがないため、企業が利用する場合も情報漏洩のリスクを抑止できます。
後者の「業務効率化のための付加機能」に関しては、たとえば、汎用的に使えるプロンプト(AIとの対話の際に、ユーザーが入力する指示や質問)のテンプレートが多数搭載されていること、そのほか、テキスト生成だけでなく画像生成や音声認識にも対応している点などが挙げられます。
ChatGPTサービスをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
“法人向けChatGPTサービス”の 一括資料ダウンロードする(無料)
法人でChatGPTを使うには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは代表的な3つの方法を取り上げ、それぞれの特徴を詳しく解説します。
種類 | 具体例 | 特徴 |
---|---|---|
ChatGPTの法人向けプランを契約する | OpenAIが提供する公式の法人向けプラン「ChatGPT Enterprise」や「ChatGPT Business」を利用する | Webブラウザ上で手軽に利用できる |
自社でChatGPT環境を開発する | 「Azure OpenAI Service」を利用して、開発したシステムにAIモデルを組み込む | ニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできる |
法人向けChatGPTサービスを導入する | 「JAPAN AI CHAT」「PKSHA AI ヘルプデスク」「dailyAI」などの国内ベンダーを利用する | 企業向けの業務支援機能やカスタマーサポートが充実 |
「ChatGPT Enterprise」は、OpenAI社が提供するセキュリティと管理機能を重視した法人向けプラン。最新の言語モデル「GPT-5」を無制限に利用できるほか、より長いプロンプトや大量のドキュメントを処理できる拡張コンテキストウィンドウを搭載しています。長文のレポート作成や高度な分析も一度に行えるため、業務の生産性向上に役立ちます。
米国公認会計士協会が定めた高水準のセキュリティ基準「SOC2」に準拠しており、ユーザーが入力したデータはすべて暗号化されるため、企業の機密情報が漏えいするリスクを限りなく抑えられます。AIの学習データとして活用される心配もありません。
パッケージ化されたサービスのためWebブラウザ上から手軽に利用できますが、導入開始にOpenAIへの問い合わせと商談が必要に。現在日本語でのカスタマーサポートに対応していない点には注意が必要です。
また、少人数チーム向けの「Businessプラン(旧Teamプラン)」もありますが、セキュリティや大規模利用を重視する場合は「Enterpriseプラン」がおすすめです。
社内でChatGPTを利用する環境を作る方法の一つとして、日本マイクロソフト株式会社が提供している「Azure OpenAI Service」の活用が挙げられます。
「Azure OpenAI Service」は、OpenAIが開発したAIモデルをクラウドプラットフォーム上で利用できるサービス。GPTのほか、テキストからプログラムコードを自動生成する「Codex」、テキストから画像を生成する「DALL-E」など、先進的なモデルも搭載しています。これらのモデルをAPI経由でアプリケーションへ組み込めるため、柔軟にカスタマイズできる点が特徴です。
ユーザーが入力したデータをAIの学習データとして活用しない設計になっているのはもちろん、Azure自体のセキュリティも強固で、システム内に何層もの防御層を張る「多層防御」を実装しています。たとえば、サイバー攻撃によって外側の防御層が破られたとしても、内側の層が攻撃の進行を抑え、被害の拡大を食い止める役割を果たします。
「Azure OpenAI Service」を使って、社内向けのChatGPTをイチから開発するには、API連携など一定の知見や技術が不可欠です。社内のエンジニアやベンダーなどの外部業者にサポートを依頼したうえで、開発後も頻繁にメンテナンスを行い、自社に合った運用体制を整えていくことが重要です。
ベンダーが提供しているSaaS型の法人向けChatGPTサービスを利用するのも一手です。プロンプトのテンプレートや社内データの活用・分析といった業務を効率化する機能が充実。セキュリティ体制も整っており、ユーザーごとの権限管理、禁止ワードの検知、機密情報のマスキング処理なども備わっています。
また、法人向けChatGPTサービスを利用すれば、自社でイチから開発・運用を行う手間や外部業者を手配するコストが不要に。ChatGPTを社内利用する環境を素早く構築できます。
更に、日本の会社が手がけているサービスが主流のため、導入前後の意思疎通がはかりやすく、サポート体制も万全。初めて法人向けChatGPTサービスを利用しようと考えている企業に最適といえるでしょう。
法人向けChatGPTサービスを利用するメリットを詳しく紹介していきます。
プロンプトを考えたり、システムの環境を設定したりなどの手間なしに、自社専用のChatGPT利用環境をスムーズに構築できるようになります。
たとえば「法人GAI」には、営業、総務人事、財務、マーケティングなど12種類の業種に特化したプロンプトのテンプレートが100種類以上備わっています。「AIアシスタント(アーガイル)」も同様、システム開発部署で役立つコード生成のプロンプトや、管理部門で使える契約書のリーガルチェックに役立つプロンプトなどが50種類以上用意されています。
「生成AIサービス(NTTスマートコネクト)」は、チャット画面・管理画面のUIの設計や、導入企業がほかに使っているシステムとの連携を包括的にサポートする「個別環境構築支援サービス」を提供。初めて法人向けChatGPTサービスを利用する企業も安心です。
法人向けChatGPTサービスは、どのサービスもシンプルな機能やUIで構成されており、ITスキルを問わず活用しやすいのが利点です。更に、全従業員を対象に活用促進や定着支援をはかるサービスを提供している会社もあります。
「Graffer AI Studio」は、各企業の特定のユースケースに応じた回答を生成できるよう、AIに追加学習をさせるチューニングに対応。追加学習により、たとえば営業メールや問い合わせメールの文面を、自社のルールに則って自動生成しやすくなります。
「AIアシスタント(アーガイル)」は、導入企業の従業員を対象に活用法をレクチャーするセミナーを、一回無料で開いてくれます。その後も単発のレクチャーや、AI導入後の業務フローの構築支援などにも対応します。
どのサービスも「情報をAIの学習データとして活用しない」ことを前提に作られており、セキュリティを担保した環境で安全に利用できるのも法人向けChatGPTサービスを利用するメリットです。
プラスアルファでセキュリティ対策が施されているサービスを紹介すると、たとえば「法人GAI」は、ユーザーから個人情報などの重要データが入力されたらアラートメッセージを表示する機能を実装。更に、アラートを表示したにも関わらずデータが送信された場合は、検知した情報をマスキングする二重のセキュリティが施されています。
「exaBase 生成AI」の場合、従来は欧米で行っていた送信データの処理を、すべて日本で完結させる仕様に。国内の閉じた環境で処理を行うことで、日本企業のセキュリティやデータコンプライアンスをより強固に守る体制を確立できます。
法人向けChatGPTサービスでは、ChatGPTやCopilotにはない、独自機能の開発に力を入れているサービスも多数存在します。その代表例が外部から情報を取得して回答する「RAG」です。企業におけるChatGPTの主なユースケースとして、社内の文書に記載されていることをChatGPTで質問するということがあります。たとえば、社内ルールに沿った経費精算の仕方や出張申請の書き方をChatGPTに質問するというFAQのような使い方です。
この用途においては、RAGという技術を使って、専用領域にアップロードした社内マニュアルなどを検索できるようにします。「Crew」「exaBase 生成AI」「Taskhub」などのサービスが対応しており、それぞれ検索精度を高める独自の工夫をしています。
サービスの種類やシチュエーションによっても異なりますが、法人向けChatGPTサービスが主にできることを紹介します。
法人向けChatGPTサービスは、企業が保有するマニュアルや、自社商品の資料、顧客情報などの幅広いデータと連携可能。AIが、取り込んだ社内のデータに基づいた回答を生成するサイクルを確立できます。
自社のデータを法人向けChatGPTサービスに取り込んだらどんなことができるのか、具体的な活用事例を紹介します。
たとえば、自社の管理部門や情報システム部門の各種規定が記されたマニュアルを取り込めば、マニュアルから即座に回答を抽出・提示するチャットボットを作成できます。ボットを社内に設置すれば、従業員が不明な点を自発的に調べる体制を整えられ、各部門の担当者が社内の問い合わせに対応する負担を削減できます。
同じように、社外の顧客から過去に寄せられた質問と回答データを取り込めば、CS担当者はボットを使って問い合わせのアンサーをスムーズに検索できるように。素早い応対につながり、顧客満足度向上が実現しやすくなります。
研修やトレーニング業務を、ChatGPTにより効率化することもできます。たとえば営業のコツが書かれたマニュアルや、ベテラン社員からヒアリングしたノウハウを取り込めば、自社オリジナルの営業ロールプレイングが行えるチャットボットを作成可能。研修対象の従業員がAI相手に壁打ちしてトレーニングできる体制が整うため、相手役を多数準備する必要がなくなります。
たとえば、競合となる会社の商品の売れ行きやターゲット層を分析したい場合、過去の調査データや検索エンジンで得た情報をもとに、分析結果や予測を提示します。
社内利用にとどまらず、顧客対応に活用することも可能です。簡単な質問に対しては、社内のデータを学習したAIがチャットで自動回答。AIでの回答が難しい質問は、オペレーターの対応に切り替える線引きを明確にでき、業務の更なる効率化がはかれます。
なお、ChatGPTとの連携により、FAQ・文章作成やリーガルチェックなど、特定の業務を効率化することに特化したサービスもあります。詳しくは「ChatGPT連携サービス20選。種類や使える機能は?」で紹介しているので参考にしてみてください。
法人向けChatGPTサービスには、ユーザーの質問内容を理解し、大量のデータから複数のタスクを立てて処理する性能が備わっています。以下に、一括処理の事例を紹介します。
ユーザーが指示したテーマやキーワード、イメージをもとにテキストやAI画像を生成してくれるので、クリエイティブ作業がより効率的に。中には、AIが生成したテキストと画像を適切にレイアウトしながらLPやバナーを自動作成するサービスや、求人原稿を店舗名や仕事内容を書き換えながら複数パターン作成するサービスもあります。
コードの生成に適したプロンプトが実装されており、適切に使えばそのままシステムに展開できるコードを取得できます。コードをイチから書く手間が省け、システムを素早くリリースする体制を構築できます。
ユーザーが知りたいことを、取り込んだ大量の学習データからリサーチ。学習データ以外に検索エンジンからも調査を行い、必要な情報を抜き出します。抽出した情報は見やすく要約するほか、サービスによってはAIが回答を導くのに参照したデータもあわせて表示。ユーザーは、参照元をチェックしながら回答に誤りがないかもあわせて確認できます。
法人利用ならではの管理機能が従実している点も特徴です。
ダッシュボードで、従業員のアカウントの利用状況や全体の利用割合を可視化。ChatGPTを使い過ぎているアカウントや部署には、利用制限をかけられます。また、チャットの履歴はエクスポート可能。コンプライアンスに準拠して使われているかを確認できるほか、優れた活用例は社内でシェアする使い方もできます。
法人向けChatGPTサービスのタイプは4種類に分類されます。それぞれの特徴を解説します。
プロンプトを打ち込むことなく、AI側からのタスクの示唆提案を求めている場合におすすめのタイプ。
「法人GAI」は、ユーザーがAIに指示を出すのではなく、AI自身がユーザーの要望に先回りしてタスクを示唆し、処理する仕組みを実装しています。たとえば、会議の録音ファイルから議事録を作りたい場合。ユーザー側がプロンプトで指示をしなくても、AI自らが音声データを読み取り、内容を解釈したうえでユーザーへのタスク提示、処理を自動で行います。
同サービスには、「RAG」(AIが学習した知識と検索エンジンで得た外部の知識を組み合わせ回答の質を高める技術)や「ReAct」(回答だけでなく、必要なタスクを認識する技術)が組み込まれており、都度プロンプトで指示を出す必要がなくなります。
社内外のデータを取り込み、必要な情報をアウトプットする体制の構築に強みのあるタイプ。ナレッジ検索ができるチャットボットを構築したい場合にもおすすめです。
たとえば「JAPAN AI CHAT」は、PDFやExcel、CSVといった様々な形式のマニュアルや顧客・商品データなどを学習・吸収し、FAQとして活用することが可能。問い合わせに対してスピーディーに自動で回答できます。
「dailyAI」では、Wordやpptほか主要な6種類のファイル形式に対応し、複数のファイルを対象に横断的な分析や指示を実行できます。膨大なファイルから検索意図にあった内容を導き出し、分かりやすい回答を生成します。「Graffer AI Studio」も同様にファイルの取り込みだけでナレッジベースを生成。回答精度をより向上させるため、取り込むファイルをどのような構成に加工すれば良いかのアドバイスも自社で行っています。
「exaBase 生成AI」は、アップロードしたデータを企業全体ではなく、部署やプロジェクトなどのグループ単位のみで共有できるよう設定できます。グループ設定により秘匿性を確保できるので、部署をまたいで知られてはいけない情報も安心して読み込めます。
プロンプトのテンプレートが充実しており、汎用的な業務はもちろん特定の業務の効率化にも素早く対応します。
たとえば、「AIアシスタント(アーガイル)」は、画面上部に「議事録」「翻訳」など、用途別のプロンプトのタブが表示される仕様になっており、使いたいプロンプトをすぐに呼び出せます。また、別料金でオリジナルのプロンプト制作代行も依頼可能です。
「AirCourse AIナレッジ」や「NTTスマートコネクト」にも、「メール作成」「プレゼンのアイデア出し」など汎用的に使えるプロンプトのテンプレートがそろっているほか、自社の業務形態に合わせたテンプレートも自由に作れます。
公式テンプレートの利用に加え、目的ややりたいことを入力するだけでプロンプトを自動生成できる「ナレフルチャット」のようなサービスも。出力に問題がある場合は、プロンプトの改善まで提案してくれるのが便利です。
企業で使えるよう一通りのセキュリティ体制が整っており、かつリーズナブルに利用できるタイプ。試しにChatGPTを社内導入してみたい企業におすすめです。
「ChatSense」の場合、毎月の利用が30回まで、かつ「チャット履歴のエクスポート」や「禁止ワードの登録」などの機能が制限されている前提で「GPT-4.1 nano」を無料で使えます。月額980円〜の有料プランに切り替えれば、機能・回数制限がなくなり、上位版の「GPT-5」や「GPT-5 mini」などを利用可能です。
ユーザーが指示をせずとも、AI側からタスクを示唆・提案するタイプの法人向けChatGPTサービスを紹介します。
(出所:法人GAI公式Webサイト)
汎用型に加えて、各業務に特化したサービスも持つ法人向けChatGPTサービス。ユーザーの指示に基づいて自社データを活用した回答を生成するだけでなく、タスクの自動化にも強み。たとえば、会議の録音ファイルから議事録を作りたい場合、ユーザー側が録音データをアップしたらAIが内容を解釈し、ユーザーが求めるタスクを予測して複数提示。ユーザーは提示されたタスクから「議事録の作成」を選ぶだけでAIが自動処理するので、業務効率化が期待できる。マーケティング業務に特化した「マーケGAI」や、官公庁や自治体に特化した「行政GAI」も提供しており、業態に応じて選べる。
そのほか、システムの使い方やFAQはもちろん、他社事例についても学べるサポートサイトを提供。効果的な生成AIの活用方法について情報収集する場として活用できる。
社内外のデータを取り込み、必要な情報を活用する体制を構築しやすい法人向けChatGPTサービスを紹介します。
“法人向けChatGPTサービス”の 一括資料ダウンロードする(無料)
(出所:JAPAN AI CHAT公式Webサイト)
自社専用にカスタマイズしたAIを活用し、セキュアな環境でナレッジを活用できるChatGPTサービス。PDFやExcel、CSV、Webページなど、社内の様々な形式のデータを学習し、専用のAIアシスタントとして業務をサポート。マニュアルや顧客・商品情報などを集約して、FAQとして活用することも可能。高精度の情報検索システム(RAG)も搭載し、社内外の様々な問い合わせに瞬時に自動で回答できる。外部のチャットツールやSaaSとデータ連携することで、更なる生産性向上も見込める。
セキュリティ対策も万全で、従業員が誤って機密情報や個人情報を入力しても、NG箇所をマスキングした状態で通信・応答できるなど、情報漏えいのリスクを回避できる。カスタマーサポートや営業、マーケティングなど、応答精度を向上するプロンプト支援も充実している。
(出所:PKSHA AI ヘルプデスク公式Webサイト)
Teamsにアプリを設置するだけで、社内の問い合わせ対応を自動化できるChatGPT連携サービス。従来のAIチャットボットと異なり、学習データを用意したり、整備したりする手間がかからないのが特徴。問い合わせ対応の過去ログや実際のやりとりをAIが解析してFAQを自動生成。そのほか、ドキュメントをもとに質問に対する回答をAIが自動生成することも可能。面倒な質問・回答作成・メンテナンスの工数をかけずに問い合わせ対応の負担を軽減できる。
Teamsアカウントがないユーザーに関してもWebサイトや社内サイトのチャット窓口からTeams環境に問い合わせさせることが可能。外部の提携先や協力会社などからの問い合わせ対応にも使える。
(出所:exaBase 生成AI公式Webサイト)
AIエージェントによる業務自動化にも対応したChatGPTサービス。PDF、Excel、Wordなど多様な形式の自社データを活かした高精度な検索・回答が可能。アンケートや口コミなどの非構造データも、複数の分析手法を活用して解析・レポート化し、業務改善に役立てられる。
更に、AIエージェント機能を活用すれば、一度操作を見せるだけで業務を学習・再現でき、資料作成や繰り返し作業を自動化できるのが特徴。専門知識や煩雑な設定なしで、業務効率を向上できる。 データの共有範囲は部署やプロジェクトなどのグループ単位で制御できるうえ、すべての処理が国内サーバーで完結するため、機密性の高いデータも安心して扱える。
(出所:dailyAI公式Webサイト)
日常業務での使い勝手にこだわって作られたビジネス向けの生成AIサービス。Azure OpenAI Serviceを活用したシステムで、Word、Excel、PDF、CSVなど多様なファイル形式に対応。資料や報告書、契約書などをアップロードし、横断分析や要約・比較、構成改善、アイデア出しといった実務に直結する機能で、業務効率化と生産性向上を支援する。
また、複数レポートの進捗確認や契約書のリスク抽出、スキャンPDFのOCR処理にも対応。100種類以上の業務別プロンプトを標準搭載し、あらゆるビジネスシーンで活用できる。また、アップロードされたデータは専用の個別環境で管理され、AIに学習されることがないため、機密性の高い情報も安心して利用できる。
(出所:Graffer AI Studio公式Webサイト)
官公庁や大手企業の導入実績豊富なChatGPTサービス。社内規程やマニュアルなどのテキストファイルを取り込むことで、問い合わせ対応を効率化するナレッジベースが簡単に生成できる仕様に。検索精度向上のためにRAGを実装しているほか、更に回答精度を上げるために、取り込むファイルをどのような構成に加工すれば良いかのアドバイスも自社で行っている。
ほかにも、チャットの回答に対して「より詳しく」と継続指示できる仕組みなど、ユーザーの狙いに応じた回答を取得しやすい仕組みがそろっている。そのほか、別の文章に対して同じ指示を一括で行える機能もあり、膨大な原稿作成や文章要約、翻訳作業に役立つ。
管理者機能で使用履歴をエクスポートできるため、コンプライアンスの準拠確認はもちろん、優れた使い方を社内でシェアする体制を整えやすい。
(出所:Crew公式Webサイト)
企業に加えて自治体での導入実績も多数持つChatGPTサービス。RAGを活用した文書検索が強み。チャネルにPDFなどの文書をアップロードするだけで、質問への回答を生成できる。回答時には引用先の内容も表示してくれるので、出典先が確認しやすいだけでなく、ハルシネーションも低減する。OCR機能により画像や手書き文字、フローチャートも高精度に読み取れる。Google WorkspaceやMicrosoft 365など主要な外部システムと連携して最新データを参照できるのも便利だ。
プロンプトのテンプレート管理、アカウント管理、グループによるアクセス制御、チャット履歴、利用状況のグラフ集計など組織で運用するうえで必要な機能は一通り備えている。GPT-4/4o を切り替えて利用することができる。
プロンプトのテンプレートが充実している法人向けChatGPTサービスを紹介します。
“法人向けChatGPTサービス”の 一括資料ダウンロードする(無料)
(出所:NewtonX公式Webサイト)
個人のスキルに左右されないAI活用で、業務効率化を実現できる法人向けChatGPTサービス。「プロンプトテンプレート機能」を搭載し、知識・技術がなくても用途に合わせた質の高い質問文の出力が可能。要約・ビジネス文案作成などの書類作成サポート、意見出し・市場分析・ツール活用方法などの思考/検討サポート、コード作成・RPAなどの自動化支援など、業務内容を問わずに活用できる。オプションの「ナレッジコネクト機能」を利用すれば、社内ファイルを格納するだけで自社特有の業務に関する回答生成も可能だ。そのほか、「個人情報・禁止ワード検知機能」「誤回答抑制機能」といった機能も充実している。
カスタマーサクセスによる導入・定着活用サポートが手厚いのも強み。ミーティングや勉強会など、社内利用を促進する支援だけでなく、従業員からの問合せもNewtonX上で直接対応してくれるため、導入担当者の負担も軽減できる。
(出所:AIアシスタント公式Webサイト)
操作性に優れたUIで、プロンプト入力なしで簡単に利用できる法人向けAIサービス。初心者からベテランまで誰でも使いやすいシンプルなタブ型UIで、画面上部に表示されるタブを切り替えるだけで、スキルを問わずに簡単にAI活用が可能。業務で使用頻度の高い「議事録」「翻訳」「要約」などのタブは標準搭載されているため、用途に応じたプロンプトをすぐに呼び出せるのが便利だ。スマホやタブレットでの利用に対応しており、出張先などの現場でも活用しやすい。
また、個人情報などのNGワードを設定し送信をブロックする機能、外部のIPアドレスを接続規制できる機能を搭載しており、企業でも安全に利用できるセキュリティ体制が整っている。別料金でオリジナルのプロンプト制作代行や、AI導入後の業務フロー設計支援も実施。
(出所:AirCourse AIナレッジ公式Webサイト)
効果的なプロンプトや生成AIの出力結果をそのままナレッジとして蓄積し、社内全体で共有できる法人向けサービス。150種類以上のテンプレートを標準搭載し、すぐに業務効率化が可能。テンプレートは、文章要約や返信メール文の作成といった汎用的に使えるものから、業務や部門に特化したものまで幅広くカバー。
更に、生成AIで得られた回答や、それを引き出すために使われたプロンプトをそのままナレッジとして蓄積できるのも強み。「上手く使いこなしている人のやり取り」を参考にできるため、社内全体のAIリテラシー向上や活用促進に役立つ。登録したナレッジはキーワードやカテゴリ、タグでの絞り込み検索で探せるだけでなく、「いいね数」順や閲覧数順でも表示で、業務活用を促進する。
(出所:ナレフルチャット公式Webサイト)
高品質なプロンプトを簡単に作成できる、社内活用向け対話型生成AIチャットツール。ChatGPT、Claude、Gemini、Perplexityなど、複数のAIモデルに対応し、利用シーンに応じて選択可能。目的ややりたいことを入力するだけで、AIが意図を理解し、プロンプトを自動生成。生成されたプロンプトを試して期待通りの応答が得られなければ、自動で改善までサポートするため、知識やスキルを問わず、高品質なプロンプト作成が可能だ。チームメンバーが作成したプロンプトをタイムラインに蓄積できる機能も搭載し、組織全体でのAI活用を促進する。
企業専用のクローズドな環境で利用できるため、セキュリティ面も万全。入力した情報が学習データとして利用されるリスクがないため、社外秘や機密情報も安全に扱える。
(出所:Taskhub公式Webサイト)
タスク型インターフェースで手軽に生成AIを利用できるプラットフォーム。業務タスクを一覧化した表示形式で、「生成AIで何出来るか」が一目でわかる設計が特徴。メール文章やSNS投稿文の作成、市場分析、アイデアのリスト化など、200を超える実用的なタスクライブラリを搭載し、プロンプトの知識がなくてもすぐに生成AIの業務活用できる。スマホのようにタスクの並び替えや分類、整理もできるため、使いやすい形にもカスタマイズしやすい。
回答の出力は、タスクを選択し、画面上に表示された条件や必要情報を入力するだけと簡単。プロンプト確認・編集機能も搭載し、回答ロジックの把握や調整にも対応している。生成ロジックを新しいタスクとして作成・共有もできるため、社員のパフォーマンス向上や社内活性化にも有効だ。
そのほか、外部連携による業務自動化や、PDFから回答を生成できるRAGチャットボットの構築にも対応している。
(出所:生成AIサービス公式Webサイト)
Azure OpenAI Serviceをベースに設計した法人向けChatGPTサービス。「文章添削・要約」「プレゼンのアイデア出し」など汎用的に使えるプロンプトのテンプレートがそろっており、更に自社の業務形態に合わせたテンプレートも自由に作れる仕組みに。また、管理者はログから各アカウントや部署ごとの利用状況が把握でき、使用量の上限も設定できる。
伴走型のサポートが手厚く、導入段階から生成AIについての勉強会・ワークショップを開催してくれる。運用後も、利用ログ分析に基づく改善提案やプロンプト開発支援を継続してサポートするため、ChatGPTを初めて導入する企業も安心だ。
最後に、比較的リーズナブルでスモールスタートしやすいタイプの法人向けChatGPTサービスを紹介します。
(出所:ChatSense公式Webサイト)
一人あたり月額980円で「GPT-5」を利用できる法人向けサービス。OpenAIのAPIを活用しており、個人利用のChatGPTとほぼ同じ操作感のため、スムーズに導入できる。
企業向けにカスタマイズされている点は、主にセキュリティ面。各従業員の利用ログを出力・監視できる機能が付いているほか、特定のワードの入力をブロックする「禁止ワード登録」機能などがあり、自社に合ったセキュリティ体制を構築できる。また、社内での利用状況を可視化するグラフ機能も備わっており、グラフは社内全体へ活用を促したり、逆に制限したりするための指標として役立つ。
オプションで「追加学習機能」を利用可能。PDFやWordなどの社内文書データを取り込めば、社内専用のAIチャットボットを生成できる。
法人向けChatGPTサービスは、ChatGPTに高度なセキュリティを実装しているため社内でも安全に使えるようになっています。
社内でChatGPTを利用する環境を整える方法の一つに、「Azure OpenAI Service」を使って自社仕様にカスタマイズする方法が挙げられます。しかし、自社独自の開発体制を作るには一定の知見やエンジニアのリソースが必要ですし、運用中も頻繁にメンテナンスをしていかなければなりません。
一方、日本の企業が提供している法人向けChatGPTサービスを使えば、自社でイチから開発・運用を行う手間や、ベンダーを手配するコストが不要になり、ChatGPTを社内利用する環境をすぐに構築できます。各社サポート体制も整っており、初めて法人向けChatGPTサービスを利用しようと考えている企業も安心です。
今回の記事では、AI側からタスクを示唆してくれるタイプや、データ活用が得意なタイプ、プロンプトのテンプレートが充実しているタイプ、リーズナブルに利用できるタイプの法人向けChatGPTサービスを紹介しています。ぜひ参考にして、自社に最適なサービスを選んでみてください。
ChatGPTサービスをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
“法人向けChatGPTサービス”の 一括資料ダウンロードする(無料)
JAPAN AI株式会社
法人向けAIサービス。データ連携機能、高精度RAG機能、プロンプトテンプレート機能などを搭載。加えて、専属のカスタマーサクセスが企業のAI活用を伴走支援します。...
株式会社PKSHA Technology
FAQデータゼロから運用を始められるナレッジマネジメントプラットフォーム。AI活用によるFAQの自動生成や問合せ対応の自動化が可能。すぐに、正確に、生成AIが社...
株式会社Exa Enterprise AI
ChatGPTをはじめとする生成AIを万全のセキュリティ環境で利用できるプラットフォーム。...
アーガイル株式会社
操作性に優れたUIで、プロンプト入力なしで簡単に使える法人向けAIサービス。独自のタブUIと高いカスタマイズ性でAI活用を促し、効率化や生産性向上を支援します。...
KIYOラーニング株式会社
ナレッジ共有に強みを持つ法人向け生成AIサービス。月額500円~と安価な価格設定で全社員でも利用できる料金体系。はじめてでも直感的に利用でき、企業の生産性向上を...
アスピックご利用のメールアドレスを入力ください。
パスワード再発行手続きのメールをお送りします。
パスワード再設定依頼の自動メールを送信しました。
メール文のURLより、パスワード再登録のお手続きをお願いします。
ご入力いただいたメールアドレスに誤りがあった場合がございます。
お手数おかけしますが、再度ご入力をお試しください。
ご登録いただいているメールアドレスにダウンロードURLをお送りしています。ご確認ください。
サービスの導入検討状況を教えて下さい。
本資料に含まれる企業(社)よりご案内を差し上げる場合があります。
資料ダウンロード用のURLを「asu-s@bluetone.co.jp」よりメールでお送りしています。
なお、まれに迷惑メールフォルダに入る場合があります。届かない場合は上記アドレスまでご連絡ください。