最終更新日:2022-11-29
配送計画の作成負担や属人化にお困りの運送業の方へ。配送計画システムのメリットやおすすめのサービスについてタイプ別に分けてご紹介します。
配送計画システムとは、複数台のトラックなどで運送する際に、「誰がどのルートで配送すると効率的か」など、配送計画の作成を支援してくれるシステムです。
固定のルート配送と違い、毎日異なる配送先を回る場合、積荷のほかにも車両の特性、回る順番、道路の交通状況や到着時刻の期限など、様々な条件を踏まえた配送計画を作成する必要があります。車両が多いとその分、配送計画を作るのに時間がかかってしまいます。
配送計画作成の効率化
配送先・時間指定などの諸条件を設定するだけで最短経路を短時間で算出可能
業務属人化の解消
土地勘や配車・配送経験のない担当者でも配送計画を作成可能。退職や引き継ぎ時も安心
配送コストの削減
配送ルートを最適化することで車両費や燃料費の抑制、その他、残業代など人件費も削減可能
働き方改革・採用力の向上
配送計画の作成や運送時の負担・無駄が軽減されることで生産性・モチベーションアップにつながる
かつては、条件化が難しい(配送計画の作成が難しい)ケースなども見られましたが、近年では、多様な導入事例により培われた現場で使える高精度のものが増えてきています。加えて、スマホやタブレットなどモバイルでも利用しやすい配送計画システムが登場したことで、多くの運送会社で導入が進んでいます。
今回はそんな配送計画システムについて、自社に合った選び方や比較ポイントなどをご紹介していきます。
配送計画システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
配送計画システムは大きく分けると「AI型」「シミュレーション型」「動態管理型」の3つに大別できます。以下、どのような特徴があるのか、それぞれのタイプについて紹介しています。まずはどれが自社の配送スタイルに合っているか、選んでみましょう。
AIでルートの最適化計算を行うタイプです。あらかじめ使用可能な車両や稼働時間の上限を登録しておけば、個々の配送オーダーに合わせて、AIが必要な車両台数、配送順、予定の到着時刻などを自動計算。様々な配送計画案を比較検討した上で、最適な配送計画を提案してくれます。各タイプのうち最も業務効率化が見込めます。
たとえば、「Loogia」は数億件のGPSデータを解析した速度推定モデルを活用して、高精度な配車計画を自動で作成可能。同じく、「LYNA 自動配車クラウド」も、大量の配送オーダーや複数日にまたがる配送であっても短時間で、積載上限や車両毎の稼働時間を遵守した配送計画を自動的に作成してくれます。
AIではなく、管理者自らが細かい条件を付与して、厳密なシミュレーションを実施することで配送計画を作成するタイプです。条件としては配送車両の台数、車種の指定、積載量、納品時刻、稼働時間、ドライバーの休憩時間、積み卸しの作業時間などが挙げられます。配送エリアの見直しや車両の大型化など、条件変更による効果も事前に見極めることができるのが特徴です。
たとえば、「ULTRAFIX/配送計画」は管理画面から複数の諸条件に応じた計画立案を簡単にシミュレーション可能。運行スケジュールのガントチャートやトラックとの積載状況などの確認・ルート変更のシミュレーションも簡単に行うことができます。配車根拠が明確化され、事前に問題点を把握して改善策を検討することができるため、コスト削減にもつながります。また、「LogiSTAR配車管理簿」はベテランの配車担当者が持つノウハウ(配送先への接車や納品条件)をマスタとしてデータに反映することで、より現場要件を考慮したシミュレーションを実現。精度の高い効率的な配送計画を簡単に作成することができます。
GPSで取得した車両の位置情報をリアルタイムでデータ化して、走行指示や運行管理に役立てることができるタイプです。たとえば、「ODIN リアルタイム配送システム」は、配送計画を短時間で作成でき、かつ、走行中のデータをもとに状況に合わせてフレキシブルな指示を出すことが可能。動態管理と配送計画作成を「別々の製品で対応するのは手間」という場合におすすめです。
業務の効率化やコスト削減への近道となる配送計画システムですが、大きな成果を得るためには、導入目的を踏まえて、データの入力や連携方法を整備する必要があります。
これまで手作業のみで配車していた場合、システム化にあたって、配送する顧客数や保有する車両台数、ドライバーの人数など自社の配送環境のデータを正確に準備する労力がかかります。システム導入にあたってデータ準備段階からサポートしてくれるかどうかも大きなポイントです。既存フォーマットで配送先や荷物のデータがある場合にはどのようにシステムへデータをインポートするのかも確認しておくとスムーズに活用できます。
配送情報の入力についての注意点は、「配送のルート最適化アプリを活用するためのポイント」もご参照ください。
「LogiSTAR配車管理簿」や「ULTRAFIX/配送計画」のような細かい複雑な条件を設定してシミュレーションできるタイプを利用する場合には、「どこまで正確に条件を設定できるか」がポイントになります。複雑な配送ルールを設けている場合はできるだけそれに対応したシステムを選ぶようにしましょう。難しい場合には、条件設定を含めてサポートしてくれるかどうかもポイントです。
自社に合った業種・業態に特化したシステムを利用すると、カスタマイズする手間が省けて便利です。たとえば、ラストワンマイルであれば「Loogia」、中小規模のBtoB配送なら「ODIN リアルタイム配送システム」などが挙げられます。「ODIN リアルタイム配送システム」の場合、スマホやタブレットへのルート表示やメッセージなのやりとりに加えて、位置情報を活かした配送の進捗管理も対応可能です。
ここまでご紹介したポイントを踏まえ、おすすめの配送計画システムをご紹介します。
(出所:Loogia公式Webサイト)
配送先の時間指定をはじめ、配送先への左付け、一方通行、Uターン禁止、有料道路の選択など40項目に渡る制約を考慮した上で、最適な配送ルートを自動算出するシステム。作成した計画はExcel形式で出力できるだけでなく、ドライバーアプリへの連携も可能で、リアルタイムでの運行状況や走行位置の確認といった動態管理機能も提供している。クラウドサービスのため、初期導入費用が抑えられるのも魅力。
(出所:LYNA 自動配車クラウド公式Webサイト)
使える車両を登録して配送オーダーを入力するだけで、必要な車両台数をすばやく見積もり、AIが1台1台の配送ルートを自動検出。時間指定・車格制限・地理的条件などといった配送先の制約条件や積載量・稼働時間などの車両の制約条件をすべて守った上で、最適な配送計画を導き出すことができる。
リリースから15年以上に渡って改良を続け、実際の物流現場で見られるほとんどの制約・条件に標準機能で対応している「ライナ2」の実績を受け継ぎ、カスタマイズ不要ですぐに導入できることも強み。配車計画をクラウド上でリアルタイムで共有でき、他拠点との連携強化にも活用できる。
(出所:LogiSTAR配車管理簿公式Webサイト)
独自の空間情報技術を応用して作られた配車管理システム。配送先への接車や納品条件など、熟練の配車担当者のノウハウを活かした配送条件の設定や、各道路区間の月別・曜日別・時間帯別の平均走行速度を考慮した渋滞予測などの機能で、現実に即した精度の高い配車計画を実現。自動配車だけではなく手動配車にも対応しているので、急な配送や積載量の変更などの微調整も可能だ。
誰でも簡単に配車できる操作性も特長で、たとえば配車画面は直感的な操作で自由にカスタマイズできるほか、配車結果はExcelやCSVでのデータ出力にも対応しているので、配車表やガントチャートを手軽に情報共有できる。更に、基幹システムやWeb・スマホアプリなどとのAPI連携や、動態管理システムなどとの連携も可能。よりスムーズな運行管理を実現できる。
(出所:ULTRAFIX/配送計画公式Webサイト)
配車プランナーの高度なノウハウをデータベース化し、独自アルゴリズムを駆使した強力な計画立案エンジンにより、配車計画・配送計画を高速に自動計算できる。配送指示情報から、地理的条件や時刻指定、庭先条件など様々な物流制約を加味しながら、配車計画・配送計画立案を効果的に支援するシステム。実践的なシミュレーション手法により、計画内容の妥当性評価や変更、改善なども容易に行える。わかりやすい画面設計と操作性にも定評があり、配車パネル、ガントチャート、一覧表示にてドラッグ&ドロップで調整可能。地図も連動して車両別にコース表示することもできる。
(出所:Biz partner for LOGI SUPPO公式Webサイト)
不定期便の配車管理が効率化できる配送管理システム。Googleマップに表示された配送先と、各配送車両を見ながら配送計画を立案。最適な配送ルートや時間内に配送可能かどうかをマップ上に表示し、視覚的に確認することができる。マウス操作で簡単に配送表を作成することができ、そのまま配送計画として車両ごとに表示されるため、効率的に配送計画を作成できる。また、販売管理システムと連携できることも魅力。
(出所:配送計画システム「配送デス」公式Webサイト)
荷物制約・車両制約・配送先制約などの多くの条件を設定でき、入り組んだ配車作業も一度に計算が可能。荷量や配送先、車両の情報を登録するだけで、専門知識のない人でも効率的な配送ルートを短時間で立案できる配送計画システム。配送先数500件、車両台数50台の配送計画であれば5~10分で計算できる。
立案済みの配送計画を崩さずに、追加荷物を最適な車両・配送順に自動割付できる「追い込み立案機能」や固定ルート配送コースにスポット配送先を短時間に効率よく組み込む機能、渋滞箇所や踏切、橋など、通行させたくない地点を配送ルートから除外して計画する機能など、現場で使える便利な機能が多彩。動態管理システムとの連携もできる。
(出所:ODIN リアルタイム配送システム公式Webサイト)
動態管理と配送計画の両方に対応可能な配送システム。100カ所の配送場所を回る配送計画をわずか89秒で作成。その他、定期便を自動で組み込んだルートを作成することも可能。スマホアプリの動態管理を組み合わせれば、配送先での注意事項をドライバーにもスマホで逐次共有可能。配送計画の進捗・遅延を随時確認でき、急に配送先が増えた場合でもドライバーに地図付きのメッセージを送信できるため安心。
車両5〜500台の中小規模のBtoB運送・配送業を中心に豊富な利用実績があり、フードデリバリー、卸売業、弁当の配送、サービスメンテナンス、建設業、ゼネコンなど様々なシーンで利用されている。
配送計画は物流企業にとって要となる業務です。最適な配送計画は、業務の効率化とコスト削減に直結します。しかし、どの企業にとっても一様に良い計画というものは存在せず、また、時代や取り巻く社会情勢によっても良い配送計画の在り方は変化していくものです。
それだけに、最適な配送計画を立案し続けることは、熟練者にとっても難易度の高い業務と言えます。配送計画システムは、これまで人の力に頼ってきた曖昧さを解消し、より精度の高い計画を立てる上で欠かせないものとなっていくことが予想されます。
配送計画システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
株式会社オプティマインド
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株式会社ライナロジクス
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株式会社パスコ
独自の空間情報技術を応用することで、高い配車精度を誇る配車管理システム。誰でも簡単に配車できる操作性も備え、配車管理業務の効率化、属人化の解消を実現します。...
Biz Partner for LOGI SUPPO|インタビュー掲載
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不定期便の配車表作成が効率化されるクラウド型の配送管理システムです。Google Mapに表示された配送先と、各配送車両を見ながら配送表を作成できますので、熟練...
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