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AIインタビューツール比較9選。自動で深掘り調査できるのは?

AIインタビューツール比較9選。自動で深掘り調査できるのは?

アンケートやグループインタビューの質問設計、インタビューの実施、その後の分析の負担を減らしたいマーケティング担当者の方へ。AIインタビューツールの機能やタイプ、比較ポイントと併せて、おすすめのサービスを紹介します。

目次

AIインタビューツールとは?

AIインタビューツールとは、人間のモデレーター(進行役)に代わってAIが対象者と対話し、回答内容に応じて追加質問や深掘りを行う調査ツールです。インタビューの進行や回答整理にかかる負担を軽減するほか、対象者も都合のよいタイミングで回答できるため、マーケティングなどの定性調査の効率化に寄与します。

従来のWebアンケートは手軽に実施しやすいものの、回答の背景や理由まで掘り下げにくい調査手法です。一方でインタビュー調査は詳しく聞ける反面、対象者の確保や日程調整、文字起こしなどに多くの手間がかかるという課題がありました。

AIインタビューツールを活用すれば、AIが回答内容に応じて質問を重ね、詳しい情報を収集。更に、文字起こしや要約、テーマごとの分類を自動化できるツールもあります。多くの対象者から効率よく回答を集め、その理由や潜在的なニーズまで掘り下げられるため、調査の規模と質を両立しやすいのが特徴です。

本記事では、AIがインタビューを行うツールに加え、既存の録音・録画データ/実施済みインタビューの分析を効率化するツールも紹介します。

 

AIインタビューツールでできること(機能)

AIインタビューツールの主な機能と、各機能で行えることをまとめました。自社で効率化したい工程に対応しているか、確認してみてください。

機能 解説
回答に応じた動的な深掘り 設問への回答をAIがその場で解釈し、理由や背景を問い返す追加質問を自動で投げかける機能。一問一答では得にくい理由や背景まで掘り下げられる
多様な回答モード(音声・テキスト・動画など) 音声やテキスト、動画など複数の回答形式に対応。調査の目的や回答者の都合に応じて、口頭での回答、文字入力、表情や感情も伝えられる動画回答などを選択できる
質問の自動生成 調査の目的や対象者、活用したい場面を入力するだけで、AIが設問を生成。深掘りの方針まで組み立てられる
自動文字起こしと要約レポートの作成 音声での回答を即座にテキスト化し、要点を整理したサマリーも自動作成する機能。インタビューの内容を素早く確認できる
テーマ分析とクラスタリング(データの構造化) 複数のインタビュー結果を分析し、繰り返し現れる話題や顧客の感情(センチメント)などを自動で整理・分類。回答全体の傾向や特徴的なパターンを可視化する
発話データへのトレーサビリティ(出典との紐付け) AIによる要約や分析結果から、根拠となる回答者の発言までさかのぼって確認できる機能。テキストだけでなく、音声・動画の該当箇所を直接参照でき、分析結果の妥当性を個々の回答と照らし合わせて検証できる
多言語対応 回答者の使用言語に応じて、多言語でのインタビューに対応。分析結果やレポートを翻訳できるツールも
データ出力(エクスポート) 収集したインタビュー結果や文字起こしデータを、CSVやExcel形式で出力。PowerPointのスライドを自動作成したり、外部のコラボレーションツールと連携してデータを書き出したりできる製品も

 

AIインタビューツールのタイプと選び方

AIインタビューツールは、主な強みに応じて4つのタイプに分けられます。回答者との対話方法や、AIに任せたい工程を基準に選びましょう。

1.リアルタイム音声対話にも対応したタイプ

回答の理由や背景を、その場で詳しく聞きたい場合に適したタイプ。AIが質問を読み上げるだけでなく、回答に応じて聞き返しや確認を行うため、人との会話に近い形でインタビューを進められます。

たとえば「Kikuvi」は、AIキャラクター「キクゾウ」によるリアルタイム音声対話機能をβ提供。「キクゾウ」が聞き手となり、自然な対話を通じて本音や暗黙知を引き出します。

2.チャット形式に対応したタイプ

アンケートのように手軽に実施しながら、自由回答をAIで深掘りしたい場合に適したタイプ。調査担当者は対象者にURLを配布するだけで、テキストや音声による回答を収集し、回答内容に応じた追加質問までAIに任せられます。

たとえば「TUNAGERU CHAT」は、回答内容に合わせてAIが質問を柔軟に調整。バイアスがかからないよう配慮しながら、回答の背景や理由を深掘りします。調査の目的や対象者に合わせたAIの口調やキャラクターの設定も可能です。

3.分析機能に強みを持つタイプ

インタビューの実施から高度な分析までを一括で進めたい場合に適したタイプ。テーマの抽出や要約、セグメント比較、感情分析、レポート生成などを自動化し、大量の回答からインサイト(本質的な気づき)を見つけやすくします。

たとえば「Listen Labs」は、回答者をセグメントに分けてグループ間の差を比較する機能や、声のトーン・表情から感情の動きを定量化する機能を搭載。チャット型のAI分析アシスタントを使って、有意差検定を行うこともできます。

4.インタビュー分析に特化したタイプ

インタビューは既存の方法で実施し、その後の分析だけを効率化したい場合に適したタイプ。手元にある録画・録音データやテキストを取り込み、文字起こしから発言の切り分け、分類までを任せられます。

たとえば「toitta」は、取り込んだ音声・動画・テキストから、発話を意味のまとまりごとに自動で分割。テーマ別に分類し、一覧で比較できます。蓄積した発話データを自然言語で検索する機能もあり、AIに質問して必要な情報を探せるのが特徴です。

 

AIインタビューツールの比較のポイント

AIインタビューツールを比較検討する際には、前述のタイプ分けに加えて、以下のポイントを確認しましょう。

1.深掘り機能の充実度

AIが自動で応答するだけでなく、具体的な理由や本質的なニーズを引き出せるかがポイント。限られた時間で聞き切るための質問配分、既出の質問との重複回避、まだ拾えていない論点の補完などに対応しているか確認しましょう。

たとえば「Listen Labs」は、質問設計時に、設定された質問の量と深さからAIが所要時間を推定する機能を搭載。AIに指示して、足りない論点の追加を提案させることもできます。

「Koji」は、1つのトピックにつき最大5回まで追加質問を重ねられます。会話全体の文脈をAIが記憶しているため、重複を避けながら別の角度から問い直すことも可能です。

2.インタビュー設計の柔軟性や効率性

質問設計のしやすさや柔軟性も、サービスを比較するうえで重要なポイントです。既存の調査フローを取り込めるなど、設計負担の軽減に強みを持つサービスがある一方、細かな条件分岐に対応し、調査目的に応じた柔軟な設計を得意とするサービスもあります。

たとえば「Kikuvi」は、ヒアリングする相手や内容、結果の活用方法を入力するだけで、設問を自動生成します。

「コルクトーク」は直感的に操作できる画面で、条件分岐や割付(ターゲット別の回答回収数の上限設定)、画像・動画の提示を組み合わせ、インタビューの流れを設計可能。本番前に、意図した通りに進行するか検証する機能も備えています。

3.モニター募集機能の有無

自社の顧客リストだけでは回答者の属性が偏ったり、目標とする人数に届かなかったりすることがあります。条件に合う対象者を絞り込んで集めたい場合には、外部モニターに配信できるツールが有用です。

たとえば「エモミルリサーチ」は、国内3,000万人以上の生活者モニターを対象としたインタビューに対応。有料オプションを利用すれば、海外96カ国のモニターにも配信できます。

また「Listen Labs」は、国内ではマクロミルの自社パネル約130万人を含む、約3,600万人のパネルネットワークを利用できます。

 

主なAIインタビューツール(リアルタイム音声対話にも対応)

Kikuvi(Kikuvi, Inc.)

Kikuvi公式Webサイト

(出所:Kikuvi公式Webサイト)

一次情報を集める「聞く」業務をAIに任せ、インタビューの件数と頻度を高められるAIヒアリングエージェント。質問設計から実査、回答の整理・分析までを一連の流れで自動化する。
ヒアリングの目的と対象者を入力すると、AIが質問を自動で設計。回答内容に応じて、背景や理由をその場で掘り下げる。定性・定量の質問を組み合わせられるほか、AIキャラクター「キクゾウ」とリアルタイムで音声対話できるβ版機能も提供している。ヒアリング後はQA表やサマリーを自動生成。複数の対話を横断して示唆を探せるインサイトライブラリー機能を備え、一次情報の収集・整理・活用を継続しやすい。

  • 料金:要問い合わせ

サービス詳細へ

Koji(Koji Labs B.V.)

(出所:Koji公式Webサイト)

アンケートの手軽さとインタビューによる深掘りを両立する、オランダ発のAIリサーチプラットフォーム。既存の調査資産を活用しつつ、回答の背景にある理由まで継続的に収集・蓄積できる。
音声・チャット・電話によるインタビューに対応し、30言語以上をサポート。自由記述や段階評価、選択式など6種類の設問を組み合わせられ、大規模な集計と回答理由の深掘りを同時に進められる。
調査目的を入力すると、数分で質問ガイドを作成。GoogleフォームやTypeformなどで作成した既存アンケートのURLを貼り付けるだけで、対話型の調査に変換できる。過去の設問を次の調査にも活かしやすいのも特徴。

  • 料金:月額79ユーロ(Interviewsプランの場合)

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Frank(Prelaunch Group, Inc.)

Frank公式Webサイト

(出所:Frank公式Webサイト)

顧客リサーチにかかる時間やコストを抑え、調査規模の拡大を支援するAIリサーチプラットフォーム。30カ国語以上のローカライズに対応し、複数の市場やタイムゾーンをまたぐ国際的な調査にも活用できる。
音声、動画、Webチャット、WhatsAppでの回答に対応し、回答者は使い慣れた手段を選択。終了後は文字起こしに加え、テーマやセンチメントを分析し、重要なポイントを可視化する。また、自社サイトに埋め込めるウィジェットを提供。解約画面や新機能の利用直後など、ユーザーが行動したタイミングにインタビューを実施できる。

  • 料金:月額166ドル(Growthプランの場合)※無料プランあり

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Rimo Interviewer(Rimo合同会社)

Rimo Interviewer公式Webサイト

(出所:Rimo Interviewer公式Webサイト)

設計から実施、記録・成果物の生成までを3ステップで進める音声AIインタビューツール。マーケティング調査から社内ヒアリング、採用面接まで幅広く使える。目的をAIに伝えれば、数分で質問構成を作成可能。AIが相づちを打ちながら深掘りするため、一問一答にとどまらず、自然な会話を通じて回答を引き出せる。
終了後は、対話データを要約・構造化した記事を自動生成。議事録のように編集・共有できる。回答内容や評価点を設問ごとの列に振り分けてCSVに書き出せるため、複数人の回答を横並びで比較しやすい。多言語インタビューにも対応し、海外候補者の受け答えを指定の言語で記録・評価することも可能。

  • 料金:月額3,000円(Basicプランの場合)※無料プランあり

サービス詳細へ

 

主なAIインタビューツール(チャット形式に対応)

コルクトーク(株式会社 Quest Research)

コルクトーク公式Webサイト

(出所:コルクトーク公式Webサイト)

調査設計から回答の回収、レビューまでを一元化できるAIインタビューツール。調査目的に応じて、インタビューの流れを柔軟に設計できる点に強みを持つ。
条件分岐や割付、画像・動画の提示などを、直感的なフロービルダー上で設定可能。設計した調査は、全体を実行せずに特定の質問フローだけを動作確認できるため、質問内容の修正や調整も行いやすい。回答レビューでは、AIの質問、回答者の発話、提示物への反応、操作のタイミングを同じタイムライン上に表示。収集した対話データは自動で一覧化・構造化され、集計や照合作業の手間を減らせる点も魅力だ。

  • 料金:月額10万円/2,000分(Proプランの場合)

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エモミルリサーチ(ヴィアゲート株式会社)

エモミルリサーチ公式Webサイト

(出所:エモミルリサーチ公式Webサイト)

1人あたり400円〜という低コストで、質の高い回答を収集できるAIインタビューツール。調査設計から集計、インサイトの抽出までAIが支援するため、専門知識がなくても運用しやすい。
動画やWebサイトの視聴調査に適した機能も備え、iPhoneのカメラを通じて視線や表情を計測。AIインタビューと組み合わせることで、どこに注目したかに加え、その理由や背景まで対話で掘り下げられる。無意識の反応と、その反応を生んだ理由を併せて把握できるのが特徴。調査結果は専用ダッシュボードで確認でき、詳細なデータ分析にも対応している。

  • 料金:月額30,000円(月々ちょい得プランの場合)※最低契約期間3カ月

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TUNAGERU CHAT(株式会社JAPAN SOLUTIONS)

TUNAGERU CHAT公式Webサイト

(出所:TUNAGERU CHAT公式Webサイト)

アンケートではとらえにくい理由や背景を、Webチャットで多数の対象者から集めるAIインタビューツール。回答内容に応じてAIがその場で質問を組み替えるため、聞き手の経験に左右されず、一貫した基準で深掘りできる。チャットごとに発行される専用URLを対象者へ配布するだけで、インタビュアーを増やすことなく調査件数を増やせる。
また、深掘りの程度や話し方、キャラクター、画面デザインまで細かく調整可能。テーマ情報を事前に学習させることで、専門性の高い調査にも対応する。IPアドレスで回答者を判別して1人あたりの回答数を制限し、重複回答による集計への影響を抑えられるのも便利。

  • 料金:月額49,800円(スタンダードPLUSプランの場合)※無料プランあり

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主なAIインタビューツール(分析機能に強み)

Listen Labs(Listen Labs、株式会社マクロミル)

Listen Labs公式Webサイト

(出所:Listen Labs公式Webサイト)

調査設計から対象者の確保、インタビュー、分析、レポート作成までをひとつの基盤で完結できるAIリサーチプラットフォーム。AIが音声や動画で対話し、回答の理由を掘り下げる。要約やグラフは元の発話と紐づき、分析結果の根拠をすぐに確認できる。
「年代別に傾向を比較して」といった自然言語でAIに分析を指示できる。声のトーンや表情から質問ごとの感情を数値化する感情分析や、グループ間の差が統計的に有意かを調べる有意差検定といった機能を搭載。マクロミル経由で約3,600万人のパネルへ配信でき、自社リストに頼らず大規模調査を実施できる点も魅力だ。

  • 料金:要問い合わせ

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主なAIインタビューツール(インタビュー分析に特化)

toitta(株式会社はてな)

toitta公式Webサイト

(出所:toitta公式Webサイト)

UXリサーチの実務で生じる分析負荷を軽減するため、人間中心設計(HCD)の考え方を取り入れた発話分析ツール。音声・動画・発話録を取り込み、文字起こしした内容を意味のまとまりごとに分割し、テーマ別に整理する工程までを自動化する。
レポートでは、結論に加えて分析に至る過程も確認可能。AIが発言内容と該当する動画を紐付けるため、テキストだけでは伝わりにくい話し方や感情のニュアンスを含め、根拠となる「生の声」をすぐに確認できる。分析結果は発話単位のURLで共有でき、スプレッドシートなどへの出力にも対応。Miroをはじめとする外部ツールとも連携できるため、チームで分析結果を共有・再活用しやすい。

  • 料金:要問い合わせ

サービス詳細へ

 

まとめ

AIインタビューツールは、質問設計や回答に応じた深掘り、調査結果の分析を自動化するツールです。

ツールは対応する調査形式と得意領域に応じて、「リアルタイム音声対話にも対応したタイプ」「チャット形式に対応したタイプ」「分析機能に強みを持つタイプ」「インタビュー分析に特化したタイプ」の4タイプに大別できます。比較検討の際には、「深掘り機能の充実度」「インタビュー設計の柔軟性・効率性」「モニター募集機能の有無」といったポイントを確認しましょう。

AIインタビューツールを活用することで、従来は時間や人員の制約から頻繁に実施しにくかった定性調査を、商品開発や施策検証のサイクルに組み込みやすくなります。本記事でご紹介した比較ポイントなどを参考に、AIインタビューツールの導入を検討してみてください。

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