入金サイクルの不安定さや銀行融資における審査・借入条件の制約に課題を感じている、フリーランスや中小企業の財務・経理担当の方へ。AIファクタリングのメリットや注意点、タイプ別の選び方とともに、おすすめの会社を紹介します。
AIファクタリング会社とは、審査にAIを活用し、効率的にファクタリング(売掛金の買取)を行う会社です。請求書の内容や取引先の信用力をAIが自動で分析するため、従来のファクタリングと比べて、申請から入金までをスピーディーに進められるのが特徴です。
なお、本記事では、「AIファクタリング」を「審査にAIを活用し、申請から入金までの手続きをオンラインで完結できるサービス」と定義しています。更に、そのようなサービスを提供する会社を「AIファクタリング会社」として紹介します。
AIファクタリング会社が実施するサービスは、申請から契約、入金までをオンラインで行える「オンラインファクタリング」に分類されます。
対面での面談や来店を必要とする従来のファクタリング会社と比べると、入金までのスピードや審査方法などが異なります。以下に主な違いをまとめました。
| AIファクタリング会社 | 従来のファクタリング会社 | |
|---|---|---|
| 利用対象 | 中小企業・個人事業主・フリーランス | 法人のみを対象としている場合がある |
| 入金までのスピード | 最短数十分〜即日 | 数日〜2週間程度 |
| 買取金額 | 下限なしや10,000円〜など、少額の買取に対応している場合がある | 一定額以上でないと利用できない場合がある |
| 手数料 | 10%前後が多い | 2社間ファクタリング:10~20%程度 3社間ファクタリング:1~10%程度 |
| 審査方法・特徴 | AIによるスコアリング審査(※)。判断基準が均一。 | 担当者による面談・書類での審査。柔軟性のある判断が可能。 |
| 手続き方法 | オンラインで完結 | 書類の郵送や対面での面談が必要 |
| 利用可能エリア | 全国どこからでも利用可能 | 店舗のあるエリアに限定されることがある |
※スコアリング審査:データを数値化・評価して審査を行う方式。
オンラインファクタリングについて詳しく知りたい方は、「オンラインファクタリング12選。使い方や手数料、おすすめは?」をご覧ください。
また、対面型も含めたファクタリング全般については「ファクタリングサービス比較14選。料金・種類やタイプ別選び方まで」で詳しく解説しています。
AIによるスコアリング審査を採用しているため、申請から入金までが最短数十分〜即日で完了。入金までに数週間かかる銀行融資と比べて、迅速に資金を確保できます。
たとえば「PAYTODAY」のように、申請から最短30分で入金されるサービスもあります。
AIファクタリングでは、AIが一定のルールに基づいて審査を実施します。担当者の主観による判断のブレがなく、常に公平な審査が可能です。
AIファクタリングは、申請から契約、入金までの手続きがオンラインで完結。来店や対面での面談、書類の郵送は不要です。そのため、日中に時間が取れない場合や地方に住んでいる場合にも、スマホやPCから手軽に申請できます。
少額からの請求書買取に対応しているサービスが多い点もメリットです。買取金額の下限を設けていないサービスや10,000円から対応しているサービスがあり、フリーランスや個人事業主でも利用しやすい仕組みです。
また、審査で主に重視されるのは売掛先の信用力です。そのため、赤字決算や債務超過により銀行融資が難しい事業主でも、利用できる可能性があります。
メリットの多いAIファクタリングですが、その反面、下記のような注意点もあります。
AIファクタリングでは、AIを活用することで担当者の主観に左右されない公平な審査を実施しています。
一方で、事業主の人柄や事業の将来性、個別の事情といった数値化しにくい要素は審査に反映されません。たとえば「申請時の入力情報に不備がある」「直近の取引実績が基準にわずかに満たない」といった場合には、審査に通らないことがあります。
申請の際は、入力ミスや記載漏れがないよう、請求書の内容や取引情報を正確に入力することが重要です。
ほとんどのAIファクタリングでは、売掛先に通知せずに利用できる2社間ファクタリングを前提としています。原則、売掛先の承諾を得て行う3社間ファクタリングには対応していません。
売掛先に通知しても問題がなく、手数料の安さを重視したい場合は、3社間ファクタリングに対応した従来型のファクタリング会社の利用も選択肢の一つです。
なお、2社間・3社間ファクタリングの違いについては、「ファクタリングとは?仕組みや注意点や使い方をわかりやすく簡単に」で詳しく解説しています。
AIファクタリング会社は、重視したいポイントによって、主に以下のタイプに分類されます。
(1)コスト・スピードを重視
(2)買取金額の幅広さを重視
(3)フリーランス・個人事業主向け
それぞれのタイプについて、詳しく解説していきます。
手数料を抑えつつ申請〜入金までのスピードを重視したい場合におすすめのタイプ。
たとえば「FACTOR⁺U」は、審査結果の提示が最短10分、口座への振込は最短40分と、スピーディーに資金を調達できるのが強み。手数料も1.5%〜と低水準に設定されています。
「PAYTODAY」は最短30分での入金に対応。手数料は、売掛先の信用情報や申請者のサービス利用状況・財務状況をもとに、1〜9.5%の範囲で決定します。
少額の運転資金から設備投資といった高額な資金の調達まで、買取金額の柔軟性を重視したい場合におすすめのタイプ。
たとえば「OLTA」は、金額に上限・下限を設けずに請求書の買取を実施。更に請求書の金額範囲であれば買取額を自由に設定できるため、事業規模や用途に応じて利用しやすいサービスです。
「JBL」は最大1億円までの買取に対応。広告費や外注費などの日常的な支払いから機械・ツール購入などの大きな出費まで、幅広くカバーできます。
「手数料が高くても、すぐに振込してほしい」といったフリーランスや個人事業主におすすめのタイプ。
たとえば「ラボル」は、24時間365日の振込対応が強み。更に手数料は一律10%で設定されているため、振り込まれる金額を事前に把握しやすいのも特徴です。
「みんなのファクタリング」は、土日祝日でも18時までの申請であれば、最短60分で振込可能。外注費や広告費などの資金が急に必要になった場合に便利なサービスです。
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(出所:FACTOR⁺U公式Webサイト)
1.5%〜の利用しやすい手数料体系でAIファクタリングサービスを提供する一般社団法人。審査結果の提示は最短10分、口座への振込は最短40分と、入金までのスピードも強みだ。審査の状況や過去の申請履歴はマイページから確認できる。
申請は、身分証明書のほか、直近3カ月分の入出金履歴が確認できる口座データと請求書・契約書などの売掛金に関する書類の2点をアップロードするだけで完了。
申請〜入金までの一連の手続きはWebで完結するが、必要に応じて電話でのサポートも実施している。不安な点があればすぐに相談できる点も安心。
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(出所:PAYTODAY公式Webサイト)
フリーランス・個人事業主からスタートアップ・中小企業まで幅広く対応しているAIファクタリング会社。システム開発や広告、人材派遣・紹介、建設など様々な業種で利用されている。入金予定日が90日以内の請求書であれば金額を問わず買取可能。Webで申請後、必要に応じて電話面談を行う。申請から最短30分で入金されるため、新規案件の準備資金や広告費用などをスピーディーに調達できる。
また、手数料は売掛先の信用情報や申請者のサービス利用状況・財務状況をもとに判断。上限が9.5%と明確なのが嬉しい。
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(出所:うりかけ堂公式Webサイト)
92%を超える審査通過率が強みのAIファクタリング会社。AIを使った審査により人件費を最小限に抑え、手数料1.5%〜という低水準を実現している。電子契約サービス「CLOUD SIGN」を使用することでオンライン上での契約が可能。申請〜入金までは最短90分というスピードだ。
審査は、同社が保有するデータベースをもとにAIが実施する。そのためバランスシートや納税状況といった書面から読み取れる経営状況のほか、事業の将来性や堅実性といった要素も含めた判断が可能。公式サイトから申請者の情報や請求書の金額などを入力することで、1分程度でAI審査を申し込める。
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(出所:OLTA公式Webサイト)
上限・下限額を設けずに請求書の買取を行うAIファクタリング会社。請求書の金額範囲であれば買取額を自由に設定できるのが特徴で、法人のほか少額の買取を依頼したい個人事業主にとっても利用しやすい。
審査には約20万社の法人データをもとに開発した同社独自のAIモデルを使用し、売掛先の信用度や支払い能力を数値化。これにより審査を自動化し、申請から24時間(1営業日)以内に結果と見積りを提示する。即日の振込も可能だ。
そのほか、各地の金融機関とのOEM提携にも注力しており、普段取引のある金融機関のサービスを通じてファクタリングを利用できるケースも。新たなサービスを一から探す手間をかけずに資金調達を検討できる点も利便性が高い。
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(出所:JBL公式Webサイト)
最大1億円までの請求書を買い取るAIファクタリング会社。材料費や外注費、広告費といった日々の支払いに必要な資金から、設備の導入のような大きい資金のニーズまで幅広く対応。公式サイトではAIによるオンライン査定を10秒で実施できる。これにより概算の受け取り額や手数料を事前に把握できるため、サービスを利用するか判断しやすい。
また、必要に応じて資金調達の支援実績が豊富なスタッフによるサポートも提供しており、資金調達コストを抑えるための最適なファクタリングプランの提案など、自社の資金繰りについて相談できる体制が整っている。
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(出所:ラボル公式Webサイト)
独立直後の申請や新規取引先の請求書買取への対応など、フリーランス・個人事業主に寄り添ったサービスを提供するAIファクタリング会社。買取対象となるのは10,000円以上の請求書で、一部金額だけを現金化することも可能。更に、手数料は一律10%で設定されているため、振り込まれる金額を事前にイメージしやすいのも安心だ。
申請にあたって決算書・契約書の準備は不要で、免許証などの本人確認書類や請求書のほか、取引先とのメールなどの取引が確認できる資料があれば手続き可能。審査完了後は銀行の営業時間に関わらず最短30分で入金されるため、月ごとに売上が変動しやすいフリーランスや個人事業主にとって心強い。
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(出所:ペイトナー公式Webサイト)
土日祝日を含む365日振込に対応しているAIファクタリング会社。申請は、資産管理アプリ「Moneytree」を通じて直近3カ月分の事業収入における入出金履歴が確認できれば、請求書と本人確認書類の提出のみで完了する。スマホから5分程度で手続き可能だ。決算書・契約書といった準備に手間のかかる書類が不要なため、利用しやすい。
買取の対象となる請求書は、支払い期日が申請日から70日以内で、請求先が法人・個人事業主のもの。営業時間内(10〜19時)に申請した場合、即日で審査・振込を実施する。
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(出所:バイオン公式Webサイト)
手数料一律10%のAIファクタリング会社。フリーランス・個人事業主が安心して利用しやすい料金体系と審査スピードが強み。審査結果によって手数料が変動しないため、サービスを利用した場合の振込額を見積もりやすいのが特徴だ。更に、同社独自のAIを使用した審査により、申請から最短60分で振込が完了する。
買取の対象は50,000円以上の請求書。そのほか、申請する請求書の売掛金のうち、一部の金額の買取にも対応している。必要な金額だけを申請できるのが嬉しい。
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(出所:みんなのファクタリング公式Webサイト)
個人事業主やフリーランス、中小企業を対象としたサービスを提供するAIファクタリング会社。18時までに申請すれば、土日祝日でも最短60分で振り込まれる。電話面談は不要で、申請〜入金までオンラインで完結。「平日に申請の時間が取れない」「外注費や広告費など、急に資金が必要になった」といった場合も迅速に調達できる。
審査は同社独自のスコアリングにより実施。他社で審査が通らなかった請求書が買取対象になるケースもある。
AIファクタリング会社とは、審査にAIを活用し、申請から入金までの手続きをオンラインで完結できるファクタリング会社です。申請から入金までをスピーディーに進められます。また、少額から利用できるサービスが多く、中小企業のほかフリーランス・個人事業主も利用しやすい点が強みです。
AIファクタリング会社は、主に以下のタイプに分類されます。
自社の事業規模や資金ニーズ、重視したいポイントを踏まえてサービスを検討しましょう。
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