採用活動の効率化と質の向上のため、面接業務の代行を検討している人事担当の方へ。面接代行サービスに依頼できる業務範囲やサービスを比較する際のポイント、おすすめのサービスを紹介します。
面接代行サービスとは、企業の採用活動における面接業務を外部の専門家チームが代行するサービスです。人事コンサルタントといったプロによる面接代行をはじめ、面接応募者への連絡など面接に関連する事務作業まで代行。採用担当者の負担軽減や採用プロセスの効率化、質の向上に貢献します。
面接代行を利用すれば、社内リソースだけでは対応しづらい量の面接を実施できるほか、土日祝など通常の勤務時間外の面接にも対応可能。採用の機会損失を抑えられます。また、委託する過程で評価基準を明確化するサービスも多く、属人的な評価のバラつきの抑止にも有用です。中には、人事担当者向けに面接トレーニングを提供しているサービスもあり、自社の採用体制の強化が図れます。
なお、面接代行は採用アウトソーシング(RPO)の一部です。応募者の選定・紹介まで委託する場合には、法令で定められた「委託募集」に該当し、「有料職業紹介事業」の許可が必要になる可能性が。そのため、面接代行サービスの多くは、あくまで合否の判断に必要な情報収集や見極め、動機付けをサポートする役割を担当します。
また、面接代行とは別の手段として、AIによる面接サービスが徐々に広がりつつあります。AI面接の利用を検討している方は、「AI面接サービス8選。仕組みやメリット・注意点、選び方は?」もご参照ください。
面接代行サービスをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
面接代行サービスで依頼できる業務には以下のようなものがあります
面接・評価基準の設計 | 採用ターゲットの事前すり合わせ、評価基準のヒアリング・策定する |
---|---|
書類選考・スクリーニング | 求める人材のペルソナや条件に基づいて、書類スクリーニングを行う |
応募者対応・日程調整 | 候補者への連絡、面接日程調整、リマインド連絡、候補者からの各種問い合わせなどに対応 |
面接・面談の実施 | 経験豊富なプロによるオンラインまたは対面での面接を実施。選考前のカジュアル面談や、グループ面接に対応するサービスも |
評価レポートの作成 | 面接後、候補者からヒアリングした内容や、適性の評価、フィードバックをまとめたレポートを作成する |
候補者への魅力訴求・動機付け | ビジョンや社風をふまえて、最適な訴求ポイントの提案やトーク設計を行う |
データ管理・分析 | 応募者情報や採用進捗の管理、歩留まり分析など、採用プロセスの振り返りに役立つデータを提供する |
上記のほか、選考フローの効率化に関する提案や、内定者フォローなど、面接以外の採用活動を幅広く代行するサービスもあります。
面接代行サービスは主に以下の3タイプに分けられます。各タイプの特徴と選び方について解説します。
面接の数をこなすだけではなく、「評価基準の平準化」「自社の魅力の訴求」「採用・候補者体験の質向上」などを実現したい場合に適したタイプ。事前ヒアリングによる評価基準の明確化や、自社の魅力を伝えるトーク設計などを通じて、基準にマッチした人材の採用や内定承諾率の改善に貢献します。
たとえば「まるごと面接代行」は、評価基準を明確に設定したうえで、パラメーターで可視化。また、個社のビジョン・ミッション・カルチャーを踏まえて、候補者のタイプ別に最も適した訴求ポイントの提案も行います。
また、マンパワーグループの「面接官代行サービス」では、面接代行に加えて、採用担当者の面接スキル向上を目的とするトレーニングプログラムを提供。面接のプロによる講義やロールプレイングを通じて、自社で行う面接の質向上が図れます。
面接代行サービスを提供する企業の多くは採用代行サービス(RPO)も提供しており、面接以外の採用業務を依頼できる場合があります。本記事の後半では採用代行サービスも含め、特に面接業務における依頼範囲の柔軟性や専門性に優れたサービスを紹介します。
たとえば人材研究所の「採用代行・アウトソーシング」は、最終面接以外のあらゆる採用業務に対応。説明会の開催や、候補者を勧誘するリクルーターの代行なども依頼できます。
また、プレシャスパートナーズの「面接代行サービス」も採用にかかわる業務全般の支援に対応。加えて、従量制の料金体系でスポット利用しやすいのが強みです。正社員採用の面接代行は60分5,000円、面接日程調整は1件10,000円、書類選考は1通800円と、工程ごとに料金が設定されているなど、コストをコントロールしやすくなっています。
多数の面接実施に対応できるタイプ。複数拠点・多店舗を展開する企業においても、品質にバラつきのない面接の実施と大量採用が可能です。
たとえば、エスプールリンクの「面接代行サービス」は、全国1,500店舗の大手チェーンにおける導入実績を持ちます。月間100件以上の面接に対応できる専属の面接官が、店舗ごとの採用活動を一括で担当。面接実施のスピード・品質ともに向上させます。
料金体系は、月額制もしくは時間や面接人数に応じた従量制など、サービスによって異なります。月額制の場合は、月ごとの面接数などに応じて段階的なプランを提供。従量制の例として、プレシャスパートナーズの「面接代行サービス」があり、新卒・中途採用で1時間の面接につき5,000円から、アルバイト・パート採用で30分の面接につき2,000円から依頼できます。
以下は料金例です。
サービス名 | 概要 | 料金 |
---|---|---|
まるごと面接代行 |
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月額35万円(面接件数35件まで)、初期費用20万円 |
人事ライト |
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月額60万円、初期費用50,000円(ベーシックプランの場合) |
面接代行サービス(プレシキ) |
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5,000円/60分(新卒・中途採用の面接代行)、 10,000円/件(面接日程調整)、800円/通(書類スクリーニング) |
面接代行サービスを選ぶ際は、以下の3つのポイントを確認することが重要です。
面接は候補者を選定するプロセスであるとともに、候補者に内定の意思を固めてもらうプロセスでもあります。そのため、面接官側が聞くべき内容を聞けているか、コンプライアンスを遵守しているかなど、応募者との適切なコミュニケーションができているか確認できる手段があると安心です。
たとえばuloqoの「面接代行」では、事前に面接のデモ動画によるクオリティチェックが可能。また、候補者の見極めポイントや、訴求したい自社情報などを事前に打ち合わせ、内容が反映されているか模擬面接で確認することもできます。
「まるごと面接代行」では、候補者に承諾を得た上で、実際の面接の録画データを提供してもらえます。
代行サービスを利用して、夜間や土日のような勤務時間外に面接を実施できると、幅広い応募者にリーチでき、機会損失を防げます。平日の勤務時間内は自社で面接を行い、勤務時間外のみ代行を依頼するといった使い方も可能です。
たとえば「まるごと面接代行」は、18時以降や土日の面接にも対応。また、エスプールリンクの「面接代行サービス」は土日祝日含め最大9〜23時まで対応可能で、面接のほか、営業時間外の応募にも素早く反応し、取りこぼしを防ぎます。
多くの面接代行サービスはオンライン面接に対応する一方で、自社や地方拠点での対面面接には対応していない場合があります。対面面接を希望する場合は、検討しているサービスの可否をあらかじめ確認しましょう。
たとえばマンパワーグループの「面接官代行サービス」は、対面面接のほかにグループ面接やカジュアル面接など、様々な形式の面接に幅広く対応します。また、地方での採用支援も依頼可能です。
(出所:まるごと面接代行公式Webサイト)
候補者の志望度を高める面接代行サービス。540社以上の支援実績を持つ「まるごと人事」のノウハウを活用し、企業の採用課題を解決する。特に、求める人材のタイプを踏まえたトーク設計と、企業ごとに細かくカスタマイズ可能な評価基準に強みを持つ。
人事経験豊富なメンバーが個社のビジョン・ミッション・カルチャーを踏まえ、職種や候補者のタイプ別に最適な訴求ポイントを整理して、効果的な面接を実施。また、パラメーターにより可視化された明確な評価基準を設け、スムーズな合否の判断に貢献する。面接の様子は、候補者に許諾を得たうえで録画を確認できるため、クオリティチェック面でも安心だ。
(出所:面接官代行公式Webサイト)
採用現場に寄り添い、負担を軽減する面接官代行サービス。経験豊富なプロの面接官による、質の高い見抜きと候補者の志望度向上を両立。スカウト承諾後のカジュアル面談から辞退リスクを払拭する内定者面談まで、様々な採用フェーズの面接・面談ニーズに応える。
個社の社風や採用要件に合った面接官の選定と、柔軟な評価基準の設計が強み。候補者の内定意欲を高めるための内容を、コミュニケーションシートにまとめて明文化し、抜けもれなく個社の魅力を面接で伝える。また、面接評価シートやトークスクリプトの整備にも対応しており、採用体制の強化にも寄与する。
(出所:面接代行公式Webサイト)
応募者の体験向上と、面接にかかる工数削減を実現する面接代行サービス。月間500件以上の大量採用や、土日祝日や夜間の面接にも対応し、クライアント企業の機会損失の最小化に寄与する。
企業情報の徹底した洗い出しや採用市場の調査に加え、30項目以上が設定された独自のルールにより、ブレのない対応を実現。厳しい社内検定を通過したコンサルタントが質の高い面接を実施する。また、デモ動画や模擬面接による事前のクオリティチェックにも対応。候補者との日時調整や面接へのフィードバックを求めるアンケート作成など、選考フローにおける多種多様な事務処理の代行を依頼できるのも魅力。
(出所:面接官代行サービス公式Webサイト)
経験豊富な担当官とオペレーションセンターの2軸で、採用活動を支援する面接官代行サービス。採用活動の質と効率、そして応募者の体験向上を実現する。面接日程の調整や評価表の作成、歩留まり分析など面接にかかわる煩雑な事務代行から、面接スキルの改善支援まで、幅広い業務を代行できる。
オンライン面接をはじめ、対面面接やグループディスカッションなど、幅広い面接形式に対応。地方拠点での採用支援もカバーしている。また、面接官トレーニングも提供しており、面接のロールプレイングや採用市況に関する講義により、自社担当者の採用スキル向上に貢献。企業に合わせた採用マニュアルの作成も依頼でき、属人化を避けながら面接の品質向上を実現する。
(出所:人事ライト公式Webサイト)
15年以上にわたる、豊富な採用支援実績を持つ採用代行(RPO)サービス。1カ月単位で契約できる月額制のため、スポット利用から本格的な採用プロジェクトの支援まで柔軟に対応する。1,500名規模のプロフェッショナルの中から個社に適した人材が選ばれ、面接をはじめ説明会やスカウト送信など、最終面接以外のすべての採用フローに対応する。
特に、社内に人事の相談相手がいるかのような、親身に寄り添う伴走支援が強み。新卒採用では市場動向を踏まえた学生のフォロー施策の提案、中途採用では最適な募集媒体やエージェントの選定を提案するなど、プロセス改善やナレッジ共有の提案を通じて“強い採用組織”の構築に貢献する。
(出所:面接代行サービス公式Webサイト)
面接支援に留まらない幅広い採用支援業務に対応する面接代行サービス。アルバイト・パート・派遣採用、新卒・中途採用など、幅広い採用形態をカバーしている。
企業情報の事前調査をはじめ、採用基準の策定や書類スクリーニングの実施など、ミスマッチを防ぐための取り組みが充実。求職者の行動特性や価値観など、履歴書からは見えない部分もあらかじめ評価基準を設け、企業が求める人材の採用率を高める。「面接代行」「面接設定」「書類選考」といった工程別の件数による従量課金制のため、企業のニーズと予算に合わせて柔軟に利用できるのも魅力。
(出所:採用代行・アウトソーシング公式Webサイト)
「人のチカラを、組織のチカラに」をコンセプトにした採用代行サービス。心理学・統計学・組織論を用いて個社の現状を分析し、経験則だけに頼らない支援を提供する。
ダイレクトリクルーティングの送付から面接、内定者フォローまで、最終面接以外の採用業務を幅広くサポート。各人事施策間の整合性を重視したオーダーメイド型支援で、採用活動の効率化と組織力向上に貢献する。内定学生向けの動機づけコンテンツの企画・実施や、レゴブロックを使った体験型ワークショップ「LEGO®SERIOUS PLAY®」メソッドを用いた入社後の新人研修など、応募者のエンゲージメントを高めるための施策が充実している。
(出所:面接代行サービス公式Webサイト)
飲食・小売・警備・介護といった幅広い業界において、数多くの実績を持つ採用代行サービス。特にアウトソーシング領域における大量採用に強みを持ち、応募対応の実績は年間61万件にのぼる。
媒体別や拠点別の採用進捗に関するデータを管理・分析し、採用までのリードタイム削減や歩留まりの改善に貢献。月間100件以上の面接に対応する専属面接官が、チェーン店や多拠点展開の事業における面接においてもブレのない一貫した評価基準で面接を実施する。応募対応は素早く柔軟で、土日祝日含む10〜20時(最大9〜23時)の長時間対応や、即時または数日以内の迅速な面接設定により、応募者の取りこぼしを最小限に抑えられる。
(出所:採用代行公式Webサイト)
グループ全体で、年間10,000社以上の支援実績を持つ採用代行サービス。国内5拠点、稼働席数700以上のキャパシティを持ち、採用戦略の立案から内定後の定着支援まで、ワンストップで対応。単なる業務代行に留まらず、工数不足や歩留まり改善など、企業の採用課題に応じて戦略的な視点から解決策を提案する。
ダイレクトリクルーティングにおいては、候補者に響くような個別カスタマイズを加えたスカウトを実施。エージェントサービスを利用している企業向けには、人材紹介会社の新規開拓や各エージェントとの最適なコミュニケーションを行うなど、幅広い採用手法において質・量の向上に貢献する。
面接代行サービスを導入すれば、面接やその周辺事務にかかる工数を削減することができます。また、専任の担当者・チームが応募に対応することで、より多くの面接設定や、歩留まり改善も見込めます。
面接代行サービスは「面接の質向上にも強みのあるタイプ」「面接以外の対応にも強みのあるタイプ」「大量採用に強みのあるタイプ」といった3タイプに分かれます。自社に合ったタイプを選んだうえで、「面接品質を確認する手段の有無」「面接可能な曜日や時間帯」「面談方式の対応範囲」といった観点から比較・検討を行うと、自社の採用体制に合ったサービスが見つけやすくなります。
面接代行サービスは、効率的に組織の採用力を拡大できるサービスです。本記事を参考に、ぜひ面接代行サービスの導入を検討してみてください。
面接代行サービスをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
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