ASPIC公式サービス【アスピック】

  • TOP
  • 特集記事
  • データセンターの運用監視業務を効率化する方法とサービス

データセンターの運用監視業務を効率化する方法とサービス

データセンターの運用監視業務を効率化する方法とサービス

最終更新日:2023-06-13

データセンター運用におけるサーバーやLEDランプ、空調制御の監視を自動化して業務効率を上げたい方や、人件費・電気代を節減したい方へ。24時間365日稼働するデータセンターの業務を自動化する方法や注意点とともに、おすすめのシステム、ツールをご紹介します。

目次

データセンターの運用監視業務における課題

サーバーやネットワーク機器などのIT機器を安定して稼働させるため、24時間365日、昼夜問わず運営されるデータセンター。有事の際に即時復旧すべく、有人による監視が行われていましたが、「属人的で業務効率が上がらない」「ヒューマンエラーが避けられない」などの課題が指摘されていました。

近年では、電源・ネットワーク・温度などセンター内の環境を監視するツールを導入し、自動化することで業務効率・コスト削減を図る企業が増えています。記事の後半では具体的なツールを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

データセンターの運用監視を効率化するサービスをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。

データセンター運用監視の資料をダウンロード

利用規約プライバシーポリシーに同意の上、
資料をダウンロードしてください。

 

データセンターの運用監視業務を効率化する3つの方法

データセンターの運用監視業務を効率化・自動化する3つの方法をご紹介します。

1.サーバーやネットワーク監視の自動化

サーバーやネットワーク機器などの稼働状況を、アナログな方法で確認・集計している場合におすすめ。サーバーやネットワーク機器が正常に動作しているかを判断する「死活監視」、CPUやメモリの使用率を調べる「性能監視」などの機能があります。

監視ツールによって、サーバーなどの状態をリアルタイムでモニター確認すれば、障害発生時の迅速な原因究明・早期回復が可能に。また、取得したデータを分析・レポーティングして、業務改善につなげることも容易です。たとえばサーバーリソースの追加が必要な時期などが分析できるので、データセンターの運営がより効率化されます。

ステータスの目視確認、メールやSlackなどへの通知といった機能や、センターを巡回してサーバーのLEDの点灯状況や温度確認を行う監視ツールも存在します。異常発見時と復旧時にアラートが通知されることで、迅速な対応が可能になるうえに、必要以上のアラートに煩わされることがなくなります。

既存の監視ツールを「サーバー監視用」「ネットワーク監視用」などと使い分けている場合は、一つのツールですべて監視できる統合監視ツールへの切り替えがおすすめです。小規模での運営であれば支障ないかもしれませんが、50台以上の機器がある場合や、複数の環境が混在した場合、その都度画面を切り替えたり、監視項目を設定したりするには時間と手間がかかります。ツールの一元化により、監視ツールの設定にかかる負担も軽減できます。

2.LED目視の自動化

センターを定期的に巡回して、LEDランプからサーバーの稼働状態や通信状態を確認しているような場合に有用です。たとえば「LED監視自動化サービス」の場合、サーバーの扉部分にカメラを設置して、LEDランプの点灯状況を24時間リアルタイムで監視。離れた場所でもモニターを通じて稼働状態・通信状態を確認できるため、遠隔地にある無人中継設備などの監視にも有用です。

何百台もの機器の目視確認は、負担がかかる上に、見逃し・見落としの恐れもあります。そもそも、ランプの点灯状況や色を確認するためだけに、スタッフを常駐させたり、派遣したりするのは考えものです。自動化することで、人件費削減から業務効率向上、働き方改革まで期待できます。

3.空調制御の自動化

スタッフが一日に何度も見回り・温度計測を行って、空調機の温度の上げ下げ、風量や風向きを調整しているような場合におすすめ。IT機器の障害を防ぎ、安定稼働させるために不可欠なのは、センター内の温度を最適化すること。センター内にまんべんなく冷気が行き渡らないと、局所的な高温部が発生したり、電気代が高額になったりすることもあります。

みずほ情報総研株式会社が行った調査*(経済産業省委託調査)によれば、日本のデータセンターの電力コストは他国に比べて相対的に高く、それを理由に国外に大規模データセンターを設置している大手インターネット会社があるほど。データセンターにとって、電力コストの節減は喫緊の課題と言えるでしょう。
*平成 29 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備

「安定的な空調制御」「電力コストの節減」のどちらも解決する手段が、AIとIoTを用いた空調制御の自動化です。たとえば「Smart Facility Manager」なら、IoTセンサーを用いて1分間隔でサーバーの温度をモニタリング可能。モニターを通じて温度分布・温度変化を一目で把握できます。蓄積したデータを利用すれば、最適温度に保つ、特定の箇所をピンポイントで冷却する、空調を自動制御するといったことも実現できます。導入によって無駄な電力消費を抑えられ、最大30%の電気使用量カットが見込めます。

AIとIoTを活用したデータセンターやサーバールームの空調制御サービスの詳細は、「AIとIoTの空調制御でデータセンターの省エネを自動化!」をご覧ください。

 

データセンターの業務効率化を進める上での注意点

自動化によってアナログな方法での業務効率化は叶いますが、一方で「新しい運用フローに慣れる」「機器を使いこなす」必要も出てきます。また、ツールの導入費用や設定・運用負担も必要なため、コストの削減効果をすぐには実感しにくいでしょう。

自動化によって生まれた余裕を生かして「改善提案・施策が打てる」「教育研修などに力を入れられる」など、長期的なコスト削減もメリットの一つと捉えて、広い視野で効率化を進める必要があります。

ここからは、データセンターの監視運用を効率化するおすすめのサービスをご紹介します。

 

運用監視を効率化するサービス(サーバー監視ツール)

「死活」「性能」を自動で監視できるサーバー監視ツールには、様々な種類が存在します。大規模・複数の環境が混在する場合は、社内のネットワーク/サーバーからデータセンター、プライベートクラウド/パブリッククラウド、仮想環境まで一つのシステムで統合監視できる「System Answer G3」のようなサービスがおすすめ。また、「Zabbix」のように無料で利用できるオープンソースソフトウェア(OSS)のツールも存在します。

タイプ別のサーバー監視ツールの詳細は以下の記事をご参照ください。

サーバー監視ツール比較16選。無料・OSS・有料版ならこれ!

サーバーやネットワーク機器などの監視を強化するために、監視ツールの導入を検討中の方へ。無料で使えるOSSや、パブリッククラウドで付随されるサービス、有料サービス...

システム監視・ネットワーク監視

 

運用監視を効率化するサービス(LED監視)

続いては、LEDランプの監視業務を効率化するサービスをご紹介します。いずれのサービスも見積もりが必要なため、料金は各社にお問い合わせください。

データセンター運用監視の資料をダウンロード

利用規約プライバシーポリシーに同意の上、
資料をダウンロードしてください。

LED監視自動化サービス(TOKAIコミュニケーションズ)

LED監視自動化サービス公式Webサイト

(出所:LED監視自動化サービス公式Webサイト)

クラウドにAIとIoTをかけあわせたLEDランプ監視の自動化サービス。サーバーの扉部分に固定したカメラで、正常状態を点灯状態(点灯、消灯、点滅)および色(赤、オレンジ、緑、青)で指定し、逸脱時に異常と判定する。5分間隔で1日288回の頻度で判定し、異常検知時・復帰時には指定のアドレスに自動でメール通知可能。
監視用ラズベリーパイには最大5台のカメラを接続でき、カメラ1台につき10個のLEDを監視できる。アップロードされた映像で状態を確認できるため、多くのサーバーを管理するサーバールームや、遠隔地の無人中継設備などの監視に最適。

今すぐ資料をダウンロードする(無料)

利用規約プライバシーポリシーに同意の上、
資料をダウンロードしてください。

詳細はこちら(インタビューあり)

pmoni(太平洋工業株式会社)

pmoni公式Webサイト

(出所:pmoni公式Webサイト)

LEDの光源を直接監視し、点灯、消灯、色の変化を感知するセンサー型ツール。色や点灯状態に変化があれば、アプリケーションと連携して通知する。現行のサーバラックの状態を変えず取り付けられ、また監視対象機器への改造・ソフトのインストールが不要。
LED光に限らず、あらゆる光源を検知することができる点が強み。外部の光を物理的に監視するため、古いハブやルーターなどSNMP非対応の機器や、ラックの開閉などIT機器以外も監視できる。色の変化はRGBの値で設定でき、フルカラー(1620万色)のパターンから選択可能。正常・異常の閾値を任意に設定・変更できるため、「設備周りの明るさ」「LED光自体の明るさ」の変化にも対応できる。

詳細はこちら

 

光センサ監視システム「Le-MON」(株式会社HBA)

光センサ監視システム「Le-MON」公式Webサイト

(出所:光センサ監視システム「Le-MON」公式Webサイト)

幅広い業務サポート製品・サービスを提供するHBA社の光センサー機器監視装置。ランプの点灯、消灯、点滅や色の変化などによって異常を検知する。本体機器とセンサー、固定部品だけのシンプルな設計で、既設のサーバーへの後付けが可能。どんな光源でも監視できるため、サーバールーム照明の点灯・消灯、扉の開閉なども管理できる。本体1台で最大44点の光源を監視。SNMP非対応のネットワーク機器にも対応している。
HBAの専門スタッフが遠隔監視・運用を行うため、社内サーバー運用の専任管理者がいない場合におすすめ。

詳細はこちら

 

運用監視を効率化するサービス(空調制御)

最後に、データセンターの空調制御に関する業務を効率化するサービスをご紹介します。LED監視ツール同様、いずれのサービスも見積もりが必要なため、料金は各社にお問い合わせください。

データセンター運用監視の資料をダウンロード

利用規約プライバシーポリシーに同意の上、
資料をダウンロードしてください。

Smart Facility Manager(株式会社TOKAIコミュニケーションズ)

Smart Facility Manager公式Webサイト

(出所:Smart Facility Manager公式Webサイト)

30年以上のデータセンター運営実績を誇る運営会社が、長年のノウハウを活かして開発した、サーバールームの環境改善クラウドサービス。IoTセンサーを用いて1分間隔でサーバーの温度をモニタリングし、ヒートマップなどを用いて温度変化を見える化する。蓄積したデータを分析すれば、「どの時間帯のどの場所で熱溜まり・冷やしすぎなどの温度のバラつきがあるのか」を把握可能。勘や経験に頼らず、データに基づいた運用改善が期待できる。
そのほか、AIに学習・分析させることで、サーバールーム全体を最適温度に保つ、特定の箇所をピンポイントで冷却する、自動制御するなども可能。実証実験では、空調に関する電力使用量を年間平均30%以上削減している。

今すぐ資料をダウンロードする(無料)

利用規約プライバシーポリシーに同意の上、
資料をダウンロードしてください。

詳細はこちら(インタビューあり)

SmartDASH(株式会社NTTファシリティーズ)

SmartDASH公式Webサイト

(出所:SmartDASH公式Webサイト)

NTTグループが提供する、データセンター用のスマート空調制御システム。温度センサーから計測したホットスポット・コールドスポットなどの情報を収集サーバーに無線でデータ送信し、独自アルゴリズムのAIエンジンの自動学習機能で分析する。自動で気流の変化を計算し、最適な空調制御が実現可能。
既存の空調設備を使用できるため、短期間での施工が可能。
レイアウト変更やサーバー増設時でも20秒ごとに空調効果の分析・計算を行えるので、運営に支障をきたさない。消費電力最大30%削減が見込める上に、同社のICT装置用気流制御システム「アイルキャッピング」と併用することで、最大40%削減も可能。

詳細はこちら

 

まとめ

データセンターでサーバーやネットワーク機器などのIT機器を安定して稼働させるためには、適切な運用監視業務が不可欠。しかし、「属人的で業務効率が上がらない」「ヒューマンエラーが避けられない」「スタッフの負担が大きい」といった課題がネックでした。

多様なツールを利用することで、
(1)サーバーやネットワーク監視
(2)LED目視
(3)空調制御
の3つが自動化できます。効率化に必要なツールはそれぞれ異なるため、優先順位をつけ、自社のデータセンターに合ったものから検討していきましょう。

ただし、ツールを導入するだけで直ちに業務改善・コスト削減が実現できるわけではないため、長期的な視野に立った運用を心がけてください。

データセンターの運用監視を効率化するサービスをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。

データセンター運用監視の資料をダウンロード

利用規約プライバシーポリシーに同意の上、
資料をダウンロードしてください。

 

インタビューやサービス詳細はこちら

LED監視自動化サービス|インタビュー掲載

LED監視自動化サービス|インタビュー掲載

画像認識AIでIT機器のLEDランプ監視を自動化するサービスです。 作業員の見回りやスケジュール作成の負担、目視によるミスを削減します。また監視頻度が大幅に増...

利用規約プライバシーポリシーに同意の上、資料をダウンロードしてください。

Smart Facility Manager|インタビュー掲載

Smart Facility Manager|インタビュー掲載

AIとIoT温度センサーを用いた空調の自動制御により、データセンターやサーバールームにおける空調電力使用量の削減や運用業務の負担軽減を実現するサービスです。見え...

利用規約プライバシーポリシーに同意の上、資料をダウンロードしてください。

このページの内容をシェアする

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
TOPへ戻る

資料ダウンロードフォーム

1分で簡単登録。無料

入力フォームはこちら

登録済みの方はこちら

パスワード再発行

アスピックご利用のメールアドレスを入力ください。
パスワード再発行手続きのメールをお送りします。

アンケートにご回答ください。

サービスの導入検討状況を教えてください。

  • 資料請求後に、当該資料に含まれる「サービス提供会社」や弊社よりご案内を差し上げる場合があります。
  • ご案内のため、アスピックにご登録いただいた会員情報を弊社より「サービス提供会社」に対して電子データにて提供いたします。
  • 利用規約とプライバシーポリシーに同意の上、ダウンロードいただきます。

ご回答ありがとうございました。

ご登録いただいているメールアドレスにダウンロードURLをお送りしています。ご確認ください。

CLOSE