最終更新日:2022-12-06
オフィスのセキュリティや社員の入退室の管理でお悩みの方へ。物理的な鍵の受け渡しを行わずに、オフィスの解錠・施錠を管理するスマートロックの比較ポイントやおすすめのシステムをご紹介します。
スマートロックとは、従来型の錠に通信設備などを搭載することで、スマホのアプリやICカード、暗証番号などを使って開錠や施錠などを行えるようにしたシステムのことです。会社のオフィス向けに、以下のような様々な便利な機能を備えています。
スマートロックによっては、大掛かりな工事をすることなく、従来の鍵に合わせて取り付けできるものもあります。工事が難しい賃貸オフィスでも気軽に導入できるのがポイントです。それとは別に、工事が可能なオフィス向けに、鍵のシリンダーごと交換する、より耐久性の高いタイプもあります。
近年では、セキュリティを強化する目的以外にも、「情報セキュリティマネジメントのISMSや個人情報保護のPマーク認証を受けるために入退室管理を強化したい」「テレワーク下でオフィスの施錠管理を効率化したい」「管理者不在のオフィススペースを有効活用したい」といった様々な目的から利用シーンが広がっています。
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オフィス向けのスマートロックを導入することは、企業(会社)にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。ポイントは「入退室の管理強化」「鍵管理のスマート化」「勤怠の記録管理」の3点です。
スマートロックなら一つひとつの鍵に権限を付与することで、「誰がどのエリアまで入室できるのか」を制御・管理できます。曜日や時間帯で入退室できるエリアを制限することもでき、たとえば、管理者不在の休日には「このエリアだけ入室できるようにする」といった運用も可能です。また、各ドアの解錠状況をPCやスマホで確認できるため、入退室の履歴管理や在室状況の確認にも役立ちます。
更には、オートロック機能により鍵のかけ忘れを防止したり、異常発生時の管理者へのメール通知や警備連動を行ったりすることも可能です。
スマートロックなら、システムの管理画面上から簡単に鍵を発行できます。社員の入社時に業者に依頼して鍵を作ったり、退社時に回収したりという面倒な手間がかかりません。鍵の管理負担だけでなく、鍵の紛失や複製のリスクも軽減できます。
また、発行する認証に有効期限を設けることもできるため、来客時など、一時的な鍵の受け渡しにも有効。社員の入退室用だけでなく、入室場所や時間帯を制限したゲスト用の鍵を用意しておけば、パートやアルバイトスタッフの一時的な鍵の使用にも対応できます。
オフィス向けのスマートロックを導入することで、入退室を制御するだけでなく、「いつ」「誰が」「どこに」入退室したのか、管理者はいつでもクラウド上から確認できます。
たとえば、出社時の入室を勤務開始、最終退室を勤務終了として勤怠状況を記録。そのデータをCSVファイルにエクスポートしたり、APIを使ったりして、勤怠管理システムと連携させれば、打刻時間(入退室時間)と在社時間を確認可能。不正防止やタイムカードの打刻忘れの防止にも役立ちます。
また、「いま誰がどこにいるか」を瞬時に確認できるため、従業員の行動の把握も簡単に行えます。防犯面で効果的なだけでなく、災害発生時の状況把握や避難誘導にも役立てることができます。
オフィス向けスマートロックは現在様々な製品が販売されています。その中で自社のオフィスにあった製品を選ぶために、比較のポイントをご紹介します。
どのような設置方法のスマートロックを選ぶかは、最初に確認すべきポイントです。スマートロックは、大きく分けて「後付け型」と「交換型」の2種類があります。
後付け型とは、既存のドアをそのままに後から取り付けるタイプです。ほとんどの後付け型の製品は、鍵(サムターン)の場所に両面テープなどで貼り付けて設置します。工事不要で簡単に設置できるため、自宅や賃貸マンションなどでも利用されています。多くのスマートロックが後付け型の製品を提供していますが、なかでも「bitlock Starter Kit」は、99%の鍵(サムターン)に設置可能(同社調べ)であることを掲げています。
一方の交換型とは、鍵のシリンダーそのものを交換するタイプです。工具があれば業者に依頼しなくても取り替えできますが、穴開けなどを伴う場合、賃貸物件であれば管理会社や家主に許可を得る必要があります。交換型の場合は、両面テープなどで取り付ける後付け型と違い、劣化によって外れてしまう心配がなく、しっかりと設置できるのが利点です。
前述の通り、オフィス向けスマートロックはユーザーごとに権限を付与し、誰がどのエリアまで入室できるのかを制御できます。そのためには、まず従業員の情報をシステムに登録しなければなりません。従業員数が多い企業の場合、この登録も手間のかかる作業です。また、人が入れ替わるたびに追加登録や削除が必要になります。
そうした大規模な組織の企業には、人事情報を有するシステムと連携でき、人事マスタから出力した従業員一覧データをインポートできる機能をもつサービスがおすすめです。そうすることで、データ登録や管理の手間を最小限に抑えることができます。
スマートロックのサービスによっては、入手できるログ情報を勤怠管理の目的でも使用できます。勤怠管理にどの程度対応しているかはサービスごとに異なります。たとえば「Akerun入退室管理システム」や「ALLIGATE(アリゲイト)」のように、自社で利用している勤怠管理システムや労務システムと、CSVファイルなどを介さずにAPIで直接連携できるスマートロックもあります。
従来型のタイムカードを使っている場合、スマートロックを導入するタイミングでタイムカードを廃止し、勤怠管理の打刻をスマートロックで行うという選択肢もあります。
ご紹介したオフィス向けスマートロックシステムについて改めて特徴をまとめています。
オフィス向けスマートロックの特徴一覧
サービス名 | 特徴 | 価格 |
Akerun入退室管理システム | スマホアプリ、NFCカードなどでの認証、入退室履歴管理、複数拠点の管理、アクセス権限管理などに対応。勤怠管理システムとの連携にも対応。 | 要問い合わせ |
ALLIGATE(アリゲイト) | ラインナップが豊富。勤怠管理システムとの連携により、入退室の記録を利用した勤怠管理が容易に行える。鍵は長期的に使える交換型。 | 月額3,500円/台~ 初期費用なしのモデルあり |
bitlock Starter Kit | 工事不要でかぶせる形で簡単設置。操作ログ管理も安心。スマートフォン、カードのほか、Apple Watchでも開け閉め可能。テンキー機能も搭載。オートロック機能もあり。 | 月額5,000円/台 〜 初期費用なし |
カギカン | 様々なサムターンに対応した設計のため、多くのドアに設置可能。無料で電池交換や運用サポートを受けられるのが長期利用するうえで嬉しいポイント。 | 月額5,900円/台~ 初期費用なし |
PicoA | リーダーにUSBスロットを内蔵。USBメモリを使ってデータのアップロードやダウンロードが行える。 | 要問い合わせ |
RemoteLOCK | 暗証番号での施錠に特化。暗証番号の柔軟な設定が強み。 | 月額1,500円/台~、 初期費用50,000円/台~ |
iDoorsクラウド | NFCカード、顔認証、指紋認証などの認証方式の豊富さや、入退室ログ管理、異常発生時の通知など多様な入退室管理機能に強み。 | 月額 9,000円~ 初期費用213,000円~ |
SPLATS PASS | 設置できる扉が多い。自動ドアやモーター錠にも対応。 | 要問い合わせ |
SESAME Biz | オリジナルNFCタグ、QRコードやApple Watchでの解錠など、解錠方法が多様。 | 要問い合わせ |
それでは、ここからは主なオフィス向けスマートロックシステムを7つご紹介します。
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(出所:Akerun入退室管理システム公式Webサイト)
オフィスでの導入実績が7,000社以上のスマートロック。スマホアプリやNFC対応ICカードなどをかざすことでドアの施錠・解錠が可能。曜日や時間帯による施錠・解錠のスケジュール指定にも対応。
クラウド上で入退室履歴やリアルタイムでの鍵発行・剥奪に対応しており、鍵管理の効率化が期待できる。入退室履歴情報は勤怠管理システムとの連携も可能。
Akerun入退室管理システムは工事・工具不要でドアの鍵のつまみに被せるように貼り付けるだけで取り付け可能。ドアを傷つけることなく取り外せるため、賃貸物件でも安心して利用できる。簡易的な配線工事のみで、既設の電気錠・電磁錠・自動ドアなどを直接制御できるタイプもある。
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(出所:ALLIGATE公式Webサイト)
スマホアプリやICカードなどを使ってゲートの施解錠の管理が⾏えるクラウド型の入退室管理システム。遠隔解錠や期間を限定して解錠するなどフレキシブルな入退室管理が行える。入退室管理の専業メーカーとして培った施工技術や経験を活かし、開き戸のほか、引き戸、自動ドア、ガラス扉への設置工事が可能な上、既存システムからのリプレイス時には既存設備を再利用し、低コストでの設置工事ができる。多拠点、多人数にも対応。
また、「TeamSpirit」などの勤怠管理システムと連携することで、ALLIGATEで取得した入退室の情報を勤怠システムへ自動で反映させることが可能。クラウドの管理画面で利用者のログをどこからでも確認することができる。
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(出所:bitlock Starter Kit公式Webサイト)
工事不要で簡単設置のスマートロック「bitlock LITE」のオフィス用モデル「bitlock PRO」とシステム利用料やデバイスを含むパッケージ商品。スマホやApple Watchでの開け閉めができる他、ドアが閉まった際に自動で施錠されるオートロック機能も標準装備。
また、関連製品と組み合わせることで、NFCカードでの解錠・施錠も権限コントロールが行える。既存のオフィスの鍵に、工事なく上から被せる形で容易に取り付けができ、幅広い鍵の形に対応可能(ビットキー社調べで99.9%のサムターンタイプの鍵に対応可能)。アプリを利用することで、操作ログとして、「誰が」「いつ」「どの手段で」「解錠・施錠したか」の情報を蓄積できるため、活用の幅が広がる。
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(出所:カギカン公式Webサイト)
PC、スマホ、タブレットなど、様々なデバイスで解錠・施錠ができるスマートロックシステム。アプリ、PINコード、ICカードのほか、遠隔操作に対応しているため、セキュリティルームなど、機密上合鍵を発行したくないエリアはリモートで解錠・施錠することができる。履歴管理では、解錠だけでなく施錠も記録される。
既成のドアのサムターンに後付けで設置できるため、工事は不要。様々なサムターンに対応している(Qrio社調べで、国内の約80%のドアに対応可能)。故障時の交換は無償で、その他電池交換や運用サポートも無料。
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(出所:PicoA公式Webサイト)
従来の鍵メーカーとしては国内最大級のシェアを持つ美和ロックが提供するスマートロック。従来の入退室管理機能をカードリーダーに収めたタイプ。室外側からは、カードをかざして入室でき、室内側からはボタンを押すだけで解錠できる。
また、室内側のリーダーに内蔵されたロータリースイッチを使用して、カードの登録や抹消が可能。専用のアプリケーションソフトを使用してのPCでの履歴管理やカードデータの一括管理にも対応。
さらに、リーダーにはUSBスロットが内蔵されているため、USBメモリを使ってデータのアップロードやダウンロードが行える。
(出所:RemoteLOCK公式Webサイト)
米国LockState社製のWi-Fi接続型のスマートロック。1日10万組以上の入室管理実績あり。暗証番号やICカード、QRコードでの解錠が可能な電子錠。暗証番号は、遠隔管理はもちろん、同時複数個の設定、複数施設で連動など自由な設定が可能。
たとえば、一人ずつ異なる暗証番号で管理することや、異なる施設も、個人は同じ番号で出入りが可能にすることなど、詳細な設定が行える。APIで予約管理サービスや宿泊管理システム、受付システムなどと連携できるのも強みで、たとえば、オンラインで予約を受付したら、暗証番号を自動で発行して通知するといった使い方もできる。
(出所:iDoors公式Webサイト)
対応する認証方式やクラウドでの管理機能に優れたスマートロック。認証方式はICカード、テンキー、顔認証、指紋認証、QRコードなどに対応。顔認証ではマスク着用でも認証できる。遠隔からのドア解除や一時的なICカード認証にも可能。入退室管理機能では、入退室のログ管理や所在管理のほか、勤怠管理システムとのAPI連携による入退室情報の反映も行える。
オートロック機能、入退室通知、異常検知時の管理者へのアラートメール送信などオフィスのセキュリティを供する上で役立つ機能も充実。
(出所:SPLATS PASS公式Webサイト)
企業向けセキュリティゲートや入退室管理システムで豊富な実績を有する同社が開発したスマートロック。非接触型ICカードやQRコードでの解錠に対応。入退室時の記録管理や利用者ごとに解錠できる曜日や時間帯を指定することもできる。
設置できるドアのタイプも幅広く、一般的な電気錠・電磁錠、自動ドア、モーター錠などに対応するほか、防水・防塵の専用ケースを使えば屋外での設置も可能。
(出所:SESAMI Biz公式Webサイト)
家庭用スマートロックでは世界で40万人以上が利用するSESAMEシリーズのオフィス向けスマートロック。スマホアプリ、オリジナルのNFCタグの他、QRコードやApple Watchでの解錠にも対応。管理機能では、オートロック施錠、スマートロックの遠隔操作、入退室の履歴管理や特定の日時に限った合鍵の発行などが行える。
多機能ではないので、管理機能を絞って、スマホを使った入退室管理を手軽に実現したい企業に向いている。
オフィス向けスマートロックシステムは、「入退室の管理強化」「鍵管理のスマート化」「勤怠の記録管理」というメリットがあり、業務の効率化やセキュリティ強化につながります。入退室管理機能や認証方式が多様化しているため、このような制限をかけたい、このように施錠管理したいという要望は、どれかのスマートロックで実現できる可能性が高まっています。
スマートロックの比較検討の際は、さらに「スマートロックの設置方法」「データ登録の容易性」「勤怠管理への活用のしやすさ(行いたい場合)」を確認していきましょう。
スマートロックはドア一台からでも導入できますので、オフィス全体に導入する前に、一区画で試験運用してみて、自社に有効な手段であるか実際に体感してみるのもおすすめです。
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