オンラインストレージを探しているが、「無料」が絶対条件という方へ。オンラインストレージがどんなサービスか、無料のオンラインストレージでどんなことができるのかについて、わかりやすく紹介します。
無料のオンラインストレージとは、インターネット上にデータを保存・共有できる、基本無料で使えるサービスのことを指します。
オンラインストレージとは、インターネットを通じてファイルやデータを保管・共有できるサービスのこと。インターネット環境があれば、時間や場所を問わずアクセス可能なため、社外でデータをやり取りする場合には便利です。
似たようなサービスに、ファイル送信サービスがあります。インターネットを通じてデータを送信するのは同様ですが、ファイル送信サービスにはデータの保存期間やダウンロード回数に制限があるのに対して、オンラインストレージは一定期間であれば何度でもファイルにアクセス可能。受け取ったファイルを修正して送り返したり、データを共同編集したりできるため、複数人でのプロジェクト利用などに向いています。
代表的なオンラインストレージの一つとして、Googleが提供する「Googleドライブ」が挙げられます。使用する際に必要なのはGoogleアカウントのみ。別途登録や契約をする必要はありません。誰でも簡単に利用でき、数分でアップロードから共有までが可能です。
<具体的な利用方法>
なお、無料・有料を問わず広くオンラインストレージを検討したい方は「【2025年最新】オンラインストレージ比較」をご覧ください。
ほとんどのオンラインストレージには、無料のプランと有料のプランが用意されています。
ここでは、無料のオンラインストレージにできることについて紹介します。
インターネット環境があれば、PCだけでなくスマホやタブレット端末など、複数のデバイスでアクセスできます。時間や場所を問わず、データの共有やダウンロードが可能。テレワークやコワーキングスペースなど社外で業務を行う際にも便利です。
ツールにもよりますが、多くのサービスは自動でバックアップが実施されています。社内のサーバーやPCのローカル保存の場合、災害が起きた際やPCの故障・紛失の際にデータが失われてしまう恐れがありますが、オンラインストレージなら安心。もし間違ってデータを消してしまった場合でも、一定期間内であれば復元が可能です。
容量の大きいデータをメールで送付する場合、相手のサーバーによっては受信できなかったり、ダウンロードに時間かかったりする可能性があります。また、ビジネスマナーとしてもメールに添付するファイルの容量は2MB以内にするのが一般的です。オンラインストレージならGBレベルでの共有も可能なため、容量の大きいデータの受け渡しに便利です。
メールやファイル送信サービスの場合、送付した時点でのファイル・データが共有されますが、オンラインストレージでは常時共有状態に置かれるため、常に最新のファイル・データを閲覧可能。また、相手がオンラインストレージ上で行ったデータの編集もリアルタイムで反映されます。
複数人での共同編集が可能なので、大規模プロジェクトなど大人数での情報共有が必要な場合に有効。コメントを残したり、データのアップロードを通知したりできるのも便利です。
無料版でも十分活用できるオンラインストレージですが、有料版と比べると一定の制限や条件がある場合がほとんど。主だった制約としては以下のようなものが挙げられます。以下、それぞれの項目について利用が向いているケースとそうでないケースを含めて、詳しく解説していきます。
無料版の場合、2GB〜20GB程度の容量が一般的です。一方有料版は、10TB以上の容量に対応しているサービスもあります。
動画・音声ファイルや高解像度の写真、大量のデータなどを扱う業務であれば、有料版の方が便利ですが、見積書や原稿などの書類を扱う業務であれば無料版でも問題なさそうです。
無料版の場合、一度にアップロードできるデータ容量や1ファイル辺りの容量に制限があります。それに対し、有料版の多くは制限がないため、大容量のファイルを取り扱う場合に適しています。
また、アップロードできるファイルの種類やプレビューの有無はサービスによって異なります。一部のサービスの有料版では特殊なファイル形式(PSD ファイルなど)に対応している場合も。普段取り扱っているデータのサイズや種類を確認し、無料版か有料版を選ぶと良いでしょう。
無料版の場合、「同期できるデバイス数が2台まで」「同期するフォルダが選べない」などの制限がありますが、有料版では制限がないことがほとんど。個人で利用する場合は無料版でも問題なさそうですが、複数人で使用するビジネスシーンでは有料版の方が便利でしょう。
無料版でも基本的なセキュリティ対策は備わっていますが、有料版はファイルの暗号化保存、IPアドレスの制限や操作履歴の確認など、より高度なセキュリティ機能が搭載されています。個人情報や企業の機密情報などをより多く取り扱う場合は有料版の方が安心ですが、そうでない場合は無料版でも問題ないでしょう。
また、無料版でも削除したファイルの復元は可能ですが、その一方、復元期間やバージョン履歴などに制限がかかる場合が大半です。個人で利用する場合は無料版でも問題ありませんすが、複数人で利用する場合は誤操作のリスクが高まるため、制限のない有料版の方が安心です。
無料版の場合、広告表示されることが多いですが、有料版だと基本非表示になります。機能的に影響がない場合が大半ですが、「広告表示に影響されず、仕事に集中したい」という方は有料版を選ぶのをおすすめします。
名称 | 無料プランの容量 | ファイルの上限サイズ・種類 | その他の制限 |
---|---|---|---|
Googleドライブ | 15GB |
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OneDrive | 5GB |
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Box | 10GB |
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Dropbox | 2GB |
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pCloud | 2GB〜10GB |
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MediaFire | 10GB |
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MEGA | 20GB |
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Degoo | 20GB |
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Amazon Photos | 5GB |
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無料のオンラインストレージは、サービスによって容量や機能が異なるため、自分の取り扱うファイルや使用用途をふまえて選ぶことが大切です。
ここでは、無料のオンラインストレージを選ぶポイントについて解説します。
サービスによって、「MEGA」なら20GB、「Dropbox」なら2GBというように、無料で利用できるストレージの容量は異なります。一部のサービスでは、追加で会員登録したり、友人・知人を招待したりすることで、容量を拡張できるものもあります。たとえば、「pCloud」の無料プランでは通常2GBの容量ですが、上記のようなアクションを行うことで最大10GBまでストレージを増加できます。
サービスを選ぶ際には、自分が取り扱うファイルの種類をふまえて選ぶことが重要です。Wordやドキュメント中心の場合、そこまで容量は必要ありませんが、写真や動画、膨大な量のExcelファイルやDTPファイルなど、大容量のファイルを共有する場合は、それなりの容量が必要になります。データ容量の目安としては、通常品質の15秒の動画の場合、1本あたり概ね10〜20MB程度で覚えておきましょう。
データ共有だけではなく、複数人で共同編集したり、コメントやメモを残したりすることのできる機能です。複数人でオンラインストレージを利用する場合や、社内外のメンバーとのプロジェクトで利用する場合に大切です。また、オンラインストレージによっては、通常はソフトを持っていないと中身が閲覧できないファイル(Photoshopで作成したPSDファイルなど)のプ閲覧が可能。ソフトを持っていないメンバーとの共有にも役立ちます。
たとえば、「Googleドライブ」の場合、ドライブ内のファイルは複数人での共同編集や、コメントの追加・編集が可能です。リアルタイムで更新され、変更履歴も残るので安心。PSDファイルもドライブにアップロードすれば、Photoshopを持っていなくてもカーソルを合わせるだけで、中身がどんなファイルかプレビューで閲覧できます。
実はオンラインストレージサービスで、ストレージ機能のみを提供しているものはそれほど多くありません。ドキュメント作成ツールや表計算ソフト、メールなどが搭載されている多機能型のグループウェアや、契約書を取引先に共有し、電子契約まで結べる機能が搭載されているサービスなどもあります。「ファイル共有以外の業務効率化も図りたい」という場合は、そういったサービスの利用を検討してみましょう。
たとえば、「OneDrive」はWord、Excel、PowerPointなどのOfficeアプリ、「Googleドライブ」はGmail、Googleドキュメント、GoogleスプレッドシートなどのGoogleサービスと連携して使用可能。また、「Box」は「Box Sign」という電子署名機能を利用することで、ストレージ内の契約書の署名依頼を取引先に送信し、電子契約を結ぶことも可能です。
プロジェクトなど社内外複数の人で利用する場合、フォルダやファイルに「誰がアクセスできるのか(リンクを知っている人全員、同じドメインの人など)」、ファイルごとに「どのような権限を許可するのか(読み取り専用、編集も可能、ダウンロードやアップロードが可能など)」を設定できると便利です。
また、共有リンクを発行して相手に渡す場合、「いつ・どこで・誰が」アクセスするかわからない、いわゆる「野良リンク」になる恐れが。セキュリティリスクを防ぐためには、リンクに期限を設定し、期限を過ぎたら自動で失効するようにしておけると安心です。
たとえば、「Dropbox」の場合、フォルダやファイルごとに「編集可能」「閲覧可能」などアクセス権限を設定可能。また、読み取り専用権限のリンク発行や、そのリンクに有効期限やパスワードを設定することで、野良リンクを防止。ファイルへのアクセス・変更履歴も残るので安心です。
ご紹介したオンラインストレージを無料で使う方法で十分に利用できるサービスを7つご紹介します。
(出所:Googleドライブ公式Webサイト)
Gmail、Googleドキュメント、GoogleスプレッドシートなどのGoogleサービスとの連携力が強みのオンラインストレージ。
Googleドライブ内のファイルは複数人で同時編集やコメントの追加・編集が可能で、変更履歴も残る。ドライブ内の検索機能にはGoogleならではの検索技術が使われており、ファイル名だけでなく中身・画像内の文字まで検索できるのも特徴。リンク共有やアクセス権限の設定も簡単。「閲覧のみ」「コメントのみ可」「編集可能」など細かく管理できるのも便利。
(出所:OneDrive公式Webサイト)
Word、Excel、PowerPointなどのOfficeアプリとシームレスに連携し、オンラインでもオフラインでも使いやすいのが特徴。
Windows10/11に標準搭載されており、エクスプローラーに直接組み込まれているため導入ハードルが低い。PC・スマホ・タブレットいずれのデバイスでも簡単にファイル共有が可能。データを自動でバックアップ・同期できるのも便利。最新版のOfficeアプリを複数デバイスで使えるので、普段からOfficeアプリをよく使う人におすすめ。
(出所:Box公式Webサイト)
セキュリティの高さが特徴のオンラインストレージ。国際的なセキュリティ規格に準拠しており、ファイルの暗号化やアクセスログ機能なども搭載。アクセス権限も最大で7段階まで細かく設定できるので、情報漏えいのリスクを低減。
また、ファイル共有に特化する一方、1,500以上の業務アプリと連携ができる拡張性の高さも強み。Microsoft 365やGoogle Workspaceなどのオフィスツールや、Zoom、WebExなどのビデオ会議ツール、Slack、Asana、Trelloなどのプロジェクト管理ツールなどと簡単に連携ができる。
(出所:Dropbox公式Webサイト)
シンプルで使いやすいUIと複数デバイス間でのファイル共有の速さが強みのオンラインストレージ。フォルダに入れるだけで自動的に同期されるシンプルな設計で、初心者でもすぐに利用可能。
また、独自の同期技術で、動画やデザインデータなどの容量の大きなデータも高速でアップロード/ダウンロードできる。共有リンクにはパスワードや有効期限、ダウンロード制限など細かく設定が可能。180日以内ならファイルのバージョン履歴や削除ファイルの復元も可能。謝って削除・変更した際も安心。
(出所:pCloud公式Webサイト)
世界最高水準のセキュリティの高さと永続的に利用できるプランが特徴のオンラインストレージ。世界で最も厳格な個人情報保護規則の一つであるEUのGDPRに完全準拠しており、プライバシー保護に強みがある。
一度購入すれば、一生使い続けることができる永続プラン(Lifetimeプラン)があり、月額料金や年額料金の支払いが不要なため、長期利用したいユーザーに最適。音楽プレイヤーや動画ストリーミング再生機能が内蔵されており、ストレージ内の音楽や動画をいつでも楽しむことができる。
(出所:MediaFire公式Webサイト)
ファイルの「共有のしやすさ」に特化したオンラインストレージ。アカウントがなくても、ドラッグ&ドロップの簡単な操作で複数ファイルの一括アップロードが可能。最大1TBまで拡張可能なため、動画や音楽などの大容量ファイルのアップロードにも適している。
アップロードしたファイルに対して、一度もしくは限られた回数や時間しか利用できない「ワンタイムリンク」を作成できるのも特徴。個人情報のような重要データが含まれるファイルを安全に共有したい方にもおすすめ。
(出所:MEGA公式Webサイト)
セキュリティ重視のオンラインストレージで、「エンドツーエンド暗号化」を標準で提供している点が最大の強み。ファイル・フォルダ・チャットなどがすべて暗号化されて保存されており、運営側でも中身の閲覧は不可。無料プランでも20GBのストレージが利用でき、有料プランでは最大16TBまでの大容量が利用可能。
テキストチャット、音声・動画通話の機能も搭載されており、ファイル共有や参加プロジェクトに関するコミュニケーションが行えるため、他のツールを導入しなくて良いというメリットもある。
(出所:Degoo公式Webサイト)
スマホの写真・動画・音声データの保存に便利なオンラインストレージ。スマホの写真やファイルの自動バックアップ機能が搭載されており、新しい写真を撮ったり、ファイルを追加したりすると自動で検出し、バックアップが常に最新のものに更新される。なお、スマホアプリだけでなく、Webアプリも提供されているので、PCからもアクセス可能。
軍用レベルの暗号化を導入しており、セキュリティが高い点や、ファイルを三重にコピーしてデータ損失のリスクを軽減している点も安心。
(出所:Amazon Photos公式Webサイト)
Amazonのプライム会員が追加料金なしで使用できる、容量無制限の写真ストレージと5GBのファイルストレージ。スマホ・PCの写真を自動アップロード可能で、圧縮なしのオリジナル品質で保存できるのが強み。ファミリーフォルダーを使用して、最大5人の家族と写真や動画を共有できる。被写体や日付、場所で写真を検索・並べ替えできる機能やFire TVと連携してスライドショー表示できる機能も便利。
有料版では最大30TBまで容量を拡張できる。
無料のオンラインストレージでも「時間や場所を問わずにアクセス」、「データを自動でバックアップ」、「容量の大きいデータの受け渡し」、「常に最新のファイルを閲覧」など基本的な機能は活用できます。
ただし、ストレージの容量やアップロードできるファイルのサイズ・種類などに制限があります。
無料のオンラインストレージを選ぶポイントは次の4つです。
上手く活用すれば、個人でのデータやファイルの保存・整理はもちろん、複数人との共有や共同編集なども効率的に行えます。本記事を参考に、自分の取り扱うファイルや使用用途をふまえてサービスを選択すると良いでしょう。
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