住所不備による未達を減らすため、クレンジングサービスの活用を検討しているDM・配送業務に関わる担当者の方へ。住所クレンジングサービスの機能やタイプ、選ぶ際のポイントなどについて、おすすめサービスと併せて紹介します。
住所クレンジングサービスとは、日本全国の住所に見られる数字・漢数字や全角・半角、あるいは「1-1-1」と「1丁目1番地1号」といった多様な表記のゆれを解消し、正しく一貫性のあるデータへと整えるサービスです。
企業が保有する顧客管理システム(CRM/SFA)や配送リストには、入力者や収集チャネルの違いにより、記載ルールが統一されていない住所が混在しがちです。
表記が一致しない場合、コンピューター上ではそれぞれ別のデータとして認識されてしまいますが、住所クレンジングサービスを利用することで、それらを最新の住所マスタや独自の解析エンジンに基づいた統一的な表記へ変換することが可能です。つまり、重複していた情報を一つにまとめる「名寄せ」を行い、データの分析や検索がしやすい環境を整えます。
以下に、住所クレンジングサービスで利用できる機能について解説します。
| 表記ゆれチェック | 入力者やシステムによって異なる表記を、一定のルールに基づいて変換する機能。たとえば「1丁目1番地」を「1-1」に、あるいは「霞ヶ関」を「霞ケ関」に統一するなど |
|---|---|
| 最新住所への変換 | 市町村合併などにより変わった過去の住所を、現在使われている最新住所へと更新する機能 |
| 緯度経度情報の付与(ジオコーディング) | 正規化した住所情報に、緯度経度といった座標データを追加する機能。追加された値を「ジオコード」と呼び、地図アプリなどにコードを入力することで、正確な位置把握やエリア分析などが可能となる |
| 名寄せ・重複データの排除 | 氏名や住所、電話番号などをもとに、同一と判断されるデータを一つにまとめたり、重複するデータを削除したりする機能。DMの二重送付や不着の防止にも役立つ |
| 住所階層の分割 | 一つの文字列となっている住所情報を「都道府県」「市区町村」「番地」といった階層に分割する機能。データとして管理・分析がしやすくなる |
| 情報の補正・補完 | 入力された住所情報における誤字・脱字の修正や、抜けているマンション名や施設名などを補完する機能 |
住所クレンジングサービスには、以下の3つのタイプがあります。
自社の業務システムと住所クレンジングサービスをAPI連携することで、データアップロードにかかる手間を軽減できるタイプ。入力と同時に情報がリアルタイムで正規化されるため、会員登録画面での入力支援(サジェスト)や即時の妥当性チェックを行いたい場合に最適です。
たとえば「クイック住所変換」は、自社のサーバーをはじめ、AWS、GCP、Azureといったクラウドインフラに組み込める「APIコンテナ」オプションを提供。Excel/CVSファイルのアップロード不要で、システムから直接住所変換を呼び出せます。
なお、システムはクラウド型とオンプレ型から選択可能。運用不可を抑えたい場合はクラウド型が、システム連携の都合やセキュリティ面からオフラインで完結させたい場合はオンプレ型がそれぞれおすすめです。
リアルタイムでの処理は不要で、必要なタイミングでまとめてクレンジングを行いたい場合や、機密性の高いデータを扱うために外部へのシステム連携は避けたいという場合に適したタイプ。都度Excel/CSVファイルをアップロードすることで、住所クレンジグが行えます。
たとえば「アドレスクレンジングツール」は、住所情報が記載されたCSVファイルを取り込むだけで、約5,850万件を収録した住所辞書と照合してデータを正規化。住所辞書と完全に一致しなかった不完全なデータについても、候補リストから適切な住所を選択・編集できます。また、個人情報などの漏えいリスクを最小限に抑えるため、オフライン環境でのクレンジング実行にも対応。
住所クレンジング作業を専門スタッフへ委託できるタイプ。日常的な処理は発生しないものの、システム移管時や大規模なDM発送前などに、まとめて高精度のクレンジングを行いたい場合や、社内での業務負担を軽減させたい場合に向いています。
たとえばシ・ブリュの「データクレンジング」では、機械による一括処理と、専門スタッフによる手作業を組み合わせたクレンジングサービスを提供。自動処理では判別が難しい特殊な表記ゆれや入力ミスにも柔軟に対応します。同社はプライバシーマークを取得済・日本国内作業なので、セキュリティ面でも安心です。
代表的な住所クレンジングサービスについて、以下の項目で比較して、一覧表にまとめました。サービス比較検討時の参考にしてください。
| サービス名 | API連携 | ファイルアップロード | クラウド | オンプレ | 住所データ件数 | 緯度経度付与 | 英語⇔日本語 | 業務委託 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 住所正規化エンジン(ダブルスタンダード) | ○ | × | ○ | × | - | - | ○ | × |
| 住所クレンジングサービス(ゼンリン) | ○ | ○ | ○ | × | 3,400万 | ○ | × | ○ |
| 住所確認サービス(ジオテクノロジーズ) | ○ | ○ | ○ | × | 4,600万 | ○ | × | ○ |
| クイック住所変換(Geolonia) | ○ | ○ | ○ | ○ | 2億6,794万7,482 | ○ | - | × |
| Genavis 住所正規化コンバータ | ○ | ○ | × | ○ | - | ○ | ○ | × |
| 住所クレンジング(ナビタイム) | × | ○ | ○ | × | - | ○ | - | × |
| アドレスクレンジングツール(マップル) | × | ○ | × | ○ | 5,850万 | × | × | × |
| 住所クリーニングサービス(正規化)(AGREX) | × | × | × | × | 30万 | - | - | ○ |
| データクレンジング(シ・ブリュ) | × | × | × | × | - | - | - | ○ |
※対応:○、非対応:×、公式HPに記載なし:-
API連携に対応するクラウド型住所クレンジングサービスを紹介します。
![]()
(出所:住所正規化エンジン(D-Jad)公式Webサイト)
顧客住所の表記ゆれや誤入力を自動で正規化し、データ精度向上と業務効率化を支援する法人向けソリューション。独自のデータクレンジング技術により、複雑な住所構成要素を解析・再構成することで、建物名や部屋番号まで正しい順序へと一括整形する。
ハイフン抜けや数字の羅列といった入力ミスがあっても、正しい丁・番地・号の形式へ自動変換されるため安心だ。API連携により、Webサイトの入力フォームへリアルタイムなサジェスト機能や、実在しない住所への警告表示を実装できる。加えて、建物やマンション名といった固有名詞を含む、日本語・英語住所の相互変換にも対応。名寄せの効率化や配送トラブルの防止、多言語対応のデータベース構築を強力に支援する。
![]()
(出所:住所クレンジングサービス公式Webサイト)
同社が整備・保有する約3,400万件の住所マスタを活用し、顧客データの正規化と最新化を支援する法人向けソリューション。様々なチャネルから収集された住所情報をまとめて表記統一できるほか、最新の行政区分に応じた自動分割も行えるため、散在する顧客リストの名寄せやマスタ整備に役立つ。
高度なロジックにより、名の不足や町抜け・字抜けといった不備も正確に補完。マンション名や施設名の補完・管理まで行える。また、それぞれの住所に正確な緯度経度情報を付与するジオコーディングに対応。位置情報が可視化されるだけでなく、顧客管理や配送管理、更にエリアマーケティングなどにも活用できる。
![]()
(出所:住所確認サービス公式Webサイト)
CRMやSFA内の住所情報を整理し、リアルタイムでのデータの名寄せ・最新化を支援する住所クレンジングサービス。約4,600万件以上の住所データを活用し、コピー&ペーストするだけで、表記ゆれや不備の補正をはじめ、住所階層ごとの分割、旧住所の最新化などがまとめて実行できる。
また、ECサイトを運営している企業向けに、ユーザーが住所情報を入力した際のミスを、リアルタイムで自動検出・補正する機能を提供。番地・号の入力もれなどに起因する、配送遅延や返送リスクの軽減にも有効だ。リアルタイムでクレンジング結果がわかるWebAPI形式のほか、開発不要のExcel版や専門スタッフに作業を預けられる受託型まで、運用の負荷や目的に合わせた柔軟なプランを提供している。
![]()
(出所:クイック住所変換公式Webサイト)
手持ちの住所情報をExcel/CSVファイルでWebサイトにアップロードすれば、最大15分で表記ゆれ解消と座標付与(ジオコーディング)を完結させられる、住所クレンジングサービス。全国の住所を網羅した「Geolonia 住所データ」を活用し、約98%という高い精度で番地・号レベルまで正規化を行える。
ユーザー登録なしで、即時にサンプル生成と見積もりができる利便性強み。正規化されたデータには緯度経度情報が付与されるので、デジタル地図(GIS)上への表示や、データを活用した分析などが行える。月額ではなくクレンジング実行件数に応じた料金となるため、スポット利用にも適している。
プライベートクラウドやオンプレ環境向けに、APIコンテナオプションも提供している。
API連携に対応するオンプレ型住所クレンジングサービスを紹介します。
![]()
(出所:Genavis 住所正規化コンバータ公式Webサイト)
日本特有の複雑な住所表記を一定のルールに基づき一元化し、精度の高い「使えるデータ」へ変換するオンプレミス型住所正規化ソフトウェア。住所情報の表記ゆれの解消や市町村合併に伴う旧住所の最新化に加えて、郵便番号や住所コードの付与・正規化処理にも対応している。
買い切り型のオンプレソフトウェアのため、情報漏えいのリスクを最小限に抑えた運用が可能。ジオコーディング版を導入すれば、住所に緯度経度の座標を付与でき、より効果的な店舗開発や顧客データ分析が行える。加えて、API機能を標準搭載しているため、CRM・SFA・BIといった各種システムへの組み込みが手軽に行えることから、業務効率化とコスト削減が期待できる。
各種ファイルのアップロードに対応するクラウド型住所クレンジングサービスを紹介します。
![]()
(出所:住所クレンジング公式Webサイト)
同社が培ってきた高度な住所検索技術を活用し、顧客データの最新化と正規化を支援するWebベースのクレンジングサービス。所有する住所リストを、最新の住所データに照らし合わせて最新化・正規化し、業務効率化と同時にDMや配送の不着・返送にかかる不要なコストの削減を叶える。
独自の住所検索技術を用いた住所正規化に加えて、自動的に正確なジオコーディングが実施されるのが特徴。クレンジング後のデータを地図上にプロットできるので、営業訪問先の可視化や不動産物件の管理、きめ細かなエリアマーケティングへの活用が可能に。専用のWebサイトからCSVファイルをアップロードするだけのシンプルな設計で、最小100件という小ロットからの依頼が可能なので、単発で利用したい場合にも便利。
各種ファイルのアップロードに対応するオンプレ型住所クレンジングサービスを紹介します。
※料金はすべて要問い合わせ
![]()
(出所:アドレスクレンジングツール公式Webサイト)
昭文社グループが保有する約5,850万件の膨大な住所マスタを活用し、顧客データの正規化とデータベースのクリーン化を支援する住所クレンジングサービス。住所情報を正規化し、表記統一や重複・誤住所の洗い出しに対応しており、散在する顧客リストの名寄せやマスタ整備を支援する。
住居番号・番地・号レベルまで保有する独自の住所辞典は、年4回更新することで鮮度を維持。加えて、京都市内の「通り名」表記、東北地方の「地割」といった地域特有の特殊住所にも対応している。CSVを取り込んでインポートするだけで自動的に辞書と照合・正規化され、そのままエクスポートできるうえ、必要に応じて手動での編集も行える。
作業を丸ごと任せられる業務委託型住所クレンジングサービスを紹介します。
※料金はすべて要問い合わせ
![]()
(出所:住所クリーニングサービス(正規化)公式Webサイト)
住所整備において40年以上の実績を持つ同社が提供する住所クレンジングサービス。独自の高精度マスタを活用して、顧客から預かった住所データの正規化・最新化を支援する。
1975年から蓄積された累計約30万件におよぶ住所マスタ「ADDRESS」と、アグレックス独自の高度な解析ロジックが強み。クレンジングされたデータは分析やマーケティング施策に有効活用できるほか、重要書類の不着や誤送付の防止にも役立つ。住所データを預けるのが不安という場合には、住所情報正規化ツール「AP-Converter」の活用により、クレンジング作業の内製化も行える。現有データの正規化レベルを手軽に把握できる無料診断を実施しており、まずは現状を知りたいという場合にもおすすめ。
![]()
(出所:データクレンジング公式Webサイト)
Excel、Word、PDFなど多様な形式で保存された住所情報を、顧客の指定仕様に合わせて一括整備する法人向けデータクレンジングサービス。郵便番号の補完、表記ゆれの整理、姓名分割、市外局番の付与といった細かい加工に対応しており、システム移管やDM発送に適した高精度データへの変換が可能だ。機械処理と国内スタッフによる丁寧な手作業・検品を組み合わせることで、自動判別が困難な特殊な表記ゆれにも柔軟に対応できる。
また、単なるデータ整備だけでなく、重複データを抽出・削除する重複調査にも対応。DMの不着率改善や配送コスト削減に寄与する。更に、クレンジング作業のほかに、データの入力や集計・分析といった業務に豊富な実績を持つため、データ化から事後分析までまとめて依頼したいという場合にも最適。
住所クレンジングサービスとは、企業が保有する住所リストにおける表記ゆれを解消し、正しく一貫性のあるデータへ変換するサービスです。
住所クレンジングサービスには、以下の3つのタイプがあります。
サービスによって利用方法や提供している機能が異なるため、事前に自社の導入目的に合った運用ができるかどうか確認しておくことが大切です。住所情報を正規化し、住所不備による未達を減らすためにも、ぜひ本記事を参考に住所クレンジングサービスの利用を検討してみてください。
アスピックご利用のメールアドレスを入力ください。
パスワード再発行手続きのメールをお送りします。
パスワード再設定依頼の自動メールを送信しました。
メール文のURLより、パスワード再登録のお手続きをお願いします。
ご入力いただいたメールアドレスに誤りがあった場合がございます。
お手数おかけしますが、再度ご入力をお試しください。
ご登録いただいているメールアドレスにダウンロードURLをお送りしています。ご確認ください。
サービスの導入検討状況を教えて下さい。
本資料に含まれる企業(社)よりご案内を差し上げる場合があります。
資料ダウンロード用のURLを「asu-s@bluetone.co.jp」よりメールでお送りしています。
なお、まれに迷惑メールフォルダに入る場合があります。届かない場合は上記アドレスまでご連絡ください。