建設会社の積算担当者や、正確かつ効率的な積算で属人化を解消し、入札に強い体制を目指す方へ。施工パッケージ型積算方式にも対応した土木積算ソフトの概要や導入メリット、選び方のポイントとあわせて、おすすめの製品を紹介します。
土木積算ソフト(システム)とは、土木や建設工事に必要な積算業務を効率化・自動化するシステムです。
土木積算とは、材料費や労務費、機械使用料といった、工事にかかる原価を正確に算出する作業。積算の精度が高ければ適正価格で入札に勝ちやすくなる一方、積算が甘ければ赤字になる恐れも。入札時に提出する「入札金額」の根拠にもなるため、極めて重要な業務といえます。
手作業やExcelなど表計算ソフトを用いた積算には、人的ミスや属人化が起こりやすい、処理できるデータ量に限界がある、といった課題があります。土木積算ソフトを利用すれば、膨大なデータ処理や複雑な計算を効率的に実行可能。地域ごとに異なる公共工事の積算基準・単価への対応、予定価格からの逆算といった機能で計算ミスや担当者の負担を軽減しつつ、入札競争力の向上に貢献します。
土木積算システムは、主に建設会社・土木業者といった「受注者」による積算業務の効率化に使われています。一方で、行政や自治体といった「発注者」が、予定価格の算出や積算根拠資料の作成などに利用する場合も。今回の記事では、主に受注者向けのシステムを中心に紹介します。
積算と見積もりは、目的において大きく異なります。
概要 | 目的 | |
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積算 | 建設にかかるコストを計算するプロセス |
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見積もり | 利益やリスクを考慮した価格の提案 |
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積算とは、建設プロジェクトにおいて材料費・労務費・設備費などのコストを詳細に計算するプロセスです。設計図や仕様書に基づき、正確な工事費を算出することで、予算やコストをコントロール。そのため、コストの正確な把握と、予算超過リスクの回避が目的といえます。
一方の見積もりは、積算で得たコスト情報をもとに、利益やリスクを考慮した金額を提案すること。工事受注に向けた販売価格の提示という、営業的な意味合いが強くあります。そのため、見積もりを効率的に行いたい場合は、積算ソフトではなく専用のシステムの導入がおすすめです。
見積もりソフトの詳細は「建設業向け見積ソフトおすすめ16選。違いや選び方は?」をご参照ください。
土木積算ソフトを利用することで、効率と精度の双方を高められます。
土木積算ソフトには、設計図や仕様書から必要な材料・数量を自動で抽出する、単価設定に基づいて費用の計算を自動化する、といった機能が備わっています。積算プロセスの自動化により、計算ミスを削減して生産性の向上が可能。属人化の解消にも貢献します。
中には土木系工事に加え、建築や設備といった複数の工事種別に対応しているシステムも。各種工事のために別々のソフトを買いそろえる必要がなく経済的で、情報管理も一元化できます。
基準改定や単価更新に随時対応している土木積算ソフトであれば、最新の情報を積算に反映できるため、違算を防げます。
システムの中には、国土交通省や農林水産省、厚生労働省などの全国的なデータに加え、地域独自の単価やルール、発注者ごとの積算特徴や慣習に対応したデータを提供しているケースも。積算精度を日々向上させ、「勝てる入札」へと導きます。
システム・ソフトによって違いはあるものの、ほとんどのソフトが高精度な積算に役立つ機能を豊富に搭載しています。
たとえば予測される予定価格からの逆算機能、価格調整機能、低入札価格の算出機能といった機能など、充実の機能で落札をサポート。過去の積算根拠を蓄積し、検索・活用することで積算精度を高めるシステムもあります。データや履歴はナレッジとして蓄積・管理することで、各種設定や分析がよりスムーズになります。
システムによって違いはありますが、受注者向けの主な機能として、以下が挙げられます。
国土交通省の積算基準や歩掛・単価データといった、豊富な情報を提供。地域単価、自治体独自単価といった地方特有の情報はもちろん、独自の調査で非公開単価に対応しているシステムもあります。
建設物価・積算資料などの物価資料と連携して単価データを取得できる「ゴールデンリバー」や、Excelに入力した独自の単価データを取り込める「ATLUS NEXT」などもあり、積算精度を手間なく向上させます。
機械、労務、材料費をひとまとめにして直接工事費を積算する「施工パッケージ型積算方式」、受発注者間であらかじめ単価などを協議・合意しておく「総価契約単価合意方式」に対応したシステムも多くあります。
「Web版土木積算システム」では、施工パッケージ型積算の計算過程のExcel出力や、請負代金内訳書、発注者用単価協議資料、単価合意書といった、総価契約単価合意方式に必要な資料の出力が可能。より効率的でスピーディーな積算を実現します。
積算業務効率化の要となる機能です。PDFやExcelの設計書を読み取り、設計書条件を自動解析して全自動で積算。OCR機能を備え、画像形式の設計書の読み取り・解析に対応したシステムも多くあります。
工種体系ツリーによる内訳書の自動生成や、属性の自動設定など、自動化を促進しながら入力ミスを軽減する機能も。お気に入り登録、類似工事からの呼び出し、逆引き検索など入力をサポートする機能もあり、負担の低減につながります。単価の一括切替機能などを活用すれば、積算履歴や過去設計書を最新の情報として再利用可能です。
共通仮設費、現場管理費、間接工事費など、諸経費の自動計算が簡単に行える点も、積算ソフト利用のメリットです。端数処理や補正率、歩掛の条件、独⾃の単価といった、発注者や地域によって異なる経費ルールにも柔軟に対応し、適正かつ精度の高い積算を実現。経費・利益率などのシミュレーションも容易で、複数パターンを比較することでより最適な積算結果を導けます。
更に、予定価格からの逆算、最低制限価格の自動算出、単価一括置換といった機能によって、ヒューマンエラーや計算ミスを防止。逐次計算やスライド積算に対応した「Web版土木積算システム」、法定福利費を自動計算する「ランド2024」など、複雑な計算に活用できるソフトもあります。
積算のための膨大な設計書データの、保存・再利用・クラウド共有が可能。一元管理によってデータの利活用がしやすくなり、設計書の同時比較や複写、合算設計書の作成がスムーズになります。
また、多彩な形式での出力も対応。設計書をXML、CSV、PDF、Excelなどで出力できるほか、発注者別の帳票レイアウトにも落とし込めます。プレビュー表示や部分印刷などもできるほか、「メビウスR」では帳票フォームの活用やカスタマイズも可能です。
土木積算ソフトを利用するメリットの一つに、歩掛根拠をはじめとした資料、社内ノウハウなどの蓄積・共有による属人化の解消があります。
たとえば「ATLUS NEXT」では、各情報をクラウドに蓄積できる「ナレッジBOX」を提供。社内の情報はもちろん、運営会社が提供する独自の知識を参考に、誰でも生産性の高い積算業務を行え、新人教育にも活用できます。歩掛と紐づけた管理や、全文検索をはじめ高度な検索機能、メモ機能などで、必要な情報にスムーズにアクセスできる点もポイントです。
過去の積算データをもとに学習・照合し、積算精度を高める「SuperCALS ESTIMA」といったシステムもあります。
ソフトの使い方などに困った際は、電話やメール、リモート(オンライン)、訪問によるサポートを受けられます。たとえば「土木マスター」では、営業担当が納品時に訪問デモを実施。「MOOBIUS for Cloud」では、SNS形式のオンライン質問フォームや、画面共有による操作支援を用意しており、機械の扱いに不慣れな人でも安心です。
加えて、後述する「地域対応に強みを持つタイプ」のソフトを中心に、地域特化の支援サービスも。ソフトや積算に詳しい代理店スタッフが、自治体ならではの積算ルールのノウハウを教授してくれます。積算セミナーを開催している「頂」や、保守サポートサービスを備えた「ゴールデンリバー」といったシステムもあり、積算の未経験者からベテランまで幅広くバックアップしてくれます。
土木積算ソフトは、強み別に4つのタイプに分けられます。
入札競争に勝つための高精度積算支援機能を備え、学習・自動化に強みを持つタイプ。使えば使うほど積算業務がスムーズになり、社内ナレッジが蓄積されるため、属人化の解消にも役立ちます。
たとえばハイブリッド設計書自動解析エンジンを搭載した「ATLUS NEXT」では、電子形式・画像形式の設計書を取り込んで自動的に解析。学習データをもとに日々進化する「積算アシスト」や、積算ノウハウを共有する「ナレッジBOX」といった機能で、落札率を向上させます。
自動化、入力支援など、業務支援機能が充実したタイプ。積算の質を高めながら、業務負担を軽減したい場合に適しています。
「メビウスR」では、柔軟な取り込み機能と多彩な入力支援機能で、初心者でも利用しやすい設計。経費計算をはじめとした複雑な計算でも、対話形式のガイダンスやアシスタント画面による誘導で、段階的にチェックしながら進められます。PDF、Excelに加え、OCRを利用した画像形式の設計書解析もでき、作業負担を減らしながら積算のクオリティを高めます。
地域対応に強みを持つタイプ。導入しやすいソフトが多く、中小事業者にもフィットしやすい点が特徴です。
たとえば「ピラミッド」シリーズのうち、「ピラミッドⅢ」は東京都の土木系工事に特化。一方、「ピラミッドⅡ」は地域別の積算に強みを持ち、地域や自治体独自の単位にも対応しています。
「頂(いただき)」では、全国約105社の代理店が地域に密着したサポートを実施。地域の積算・入札ルールをもとに、積算と操作知識の豊富なスタッフが支援します。
シンプルな機能を低コストで使いたい場合には、ユーザーからの要望を活かして設計された「ランド2024」がおすすめです。施工パッケージ型積算方式への対応、単価の逆算、単価検査、特殊代価機能といった使い勝手のいい機能を搭載し、標準価格は27万5,000円。HPからの注文であれば、特別価格の16万5,000円で提供しています。
公的機関と民間業者の間に入り、入札を主催する「公共発注機関」向けに特化したタイプ。入札価格設定や原価管理を得意とする受注向けソフトと異なり、入札に向けた予定価格の算出を目的に利用されます。積算の正確性や客観性、予算管理を特に重視し、「公共発注機関向け積算ソフト」とも呼ばれます。
大きな特徴は、制度や基準、発注機関固有のフォーマットに準拠し、算出結果が担当者に左右されない点。積算基準書に準拠した仕組みが組み込まれており、積算のプロセスを標準化できます。基準改正にもスピーディーに対応し、クラウドサービスであればリアルタイムでのデータ提供・更新が可能です。
公共事業発注機関向け積算システムとして約30年支持されている「SuperCALS(スーパーキャルス) ESTIMA」では、国土交通省、農林水産省、厚生労働省などの各種基準に対応。リアルタイムの情報提供に加え、レベルアッププログラムを定期的に提供しています。
公共発注に特化したタイプのシステムでは、違算防止やチェック機能など、高精度の積算を行う仕組みを備えています。セキュリティも重要なポイントで、「一般財団法人日本建設情報総合センター(JACIC)」が提供する「Web版土木積算システム」では、ユーザー認証、SSL通信といった工夫でセキュリティを確保。
クライアントに設計書データを持たない仕組みのため、情報漏えいの心配がありません。加えて仮想クライアント環境や自治体情報セキュリティクラウド経由の利用で、セキュリティ対策を強化した実績も持っています。
上記のタイプ分けに加えて、以下3種の提供形態に留意すると、自社に適したソフトが選びやすくなります。「複数の現場で共有したい」「ネット環境に左右されない使い方をしたい」といった目的に合わせて吟味しましょう。
インターネット環境とブラウザがあれば利用できるタイプ。サーバー側にプログラム・データを保持するため、万一データやPCの破損・損失があっても安心です。複数の工事現場、従業員で使いたい場合に適しています。
サービス名 | 備考 |
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Gaia Cloud | フルクラウド。データ保存、データ連携もクラウドで対応 |
MOOBIUS for Cloud | Web認証。サーバ同期、クラウド保存が可能 |
ゴールデンリバー | Web認証。クラウド保存。LAN版オプションあり |
SuperCALS ESTIMA V7 | Web方式。LGWAN・IDC設置の対応実績あり |
CISSART® Web型 | IDC設置型。クライアントはブラウザのみ |
Web版土木積算システム(JACIC) | 庁内などのサーバーで管理。ASPサービスも提供 |
PCまたは社内ネットワークにインストールして運用するタイプ。ネット不要でも動作できる場合が多くあります。
サービス名 | 備考 |
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Gaia11 | 「スタンドアロン版」「クライアント版」は完全ローカルインストール型。 |
メビウスR | Web認証 |
ランド2024 | ローカルインストール型。ネットワーク対応オプションあり |
インストール型をベースに、一部の機能にクラウドを併用したタイプ。ナレッジ共有・設計書変換・アップデートなどをクラウドで行うことで、ソフトや情報を常に最新の状態に保ちます。
サービス名 | 備考 |
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ATLUS NEXT | 「スタンドアロン/LAN」+「ナレッジBOX(クラウド)」 |
頂 | オンプレ主体。設計書変換・更新・サポートはクラウド |
ピラミッドシリーズ、Sculd | ハイブリッド運用。SculdはWeb更新、遠隔支援あり。 |
CISSART® | Web型(上述)・クライアントサーバ型のどちらにも対応可能 |
(出所:ATLUS NEXT公式Webサイト)
公共土木積算システム「ATLUS REAL Evo」の最新バージョン。データベースや仕様、ロジック、画面設計などの変更や新技術の採用により、旧版に比べ検索速度は最大10倍、積算アシスト速度は最大53倍に向上。快適な作業環境と高精度の自動処理機能群、最新・最適の単価・歩掛データで、落札率を向上させる。
設計書や蓄積した過去の積算情報からの自動解析、知識やノウハウのデータ化・共有、最新データのオンデマンド配信などで積算業務を自動化・標準化。地域に密着した専任サポートによるバックアップも心強い。
「NET版」「スタンドアロン版」「LAN版」と、環境に合わせて選べる3つのライセンスを用意。
(出所:Gaia Cloud公式Webサイト)
30年にわたる土木積算のノウハウを詰め込んだ「Gaia」シリーズのクラウド版システム。PDF、Excelに加え、OCR機能で画像データの設計書も取り込み、工事データを自動生成。最適な工種を自動的に検知し、条件通りに積算する「全自動積算機能」を搭載し、スピーディーかつ高精度な積算を実現する。
最新データの反映やデータ保存・共有といったクラウドの利点を活かしつつ、ユーザーごとに閲覧できる領域を分けるなどセキュリティも万全。アイコンやわかりやすいインターフェース、ユーザーの声を反映した各種機能のブラッシュアップで、誰でも使いやすい。各地にある営業拠点で導入指導も行っている。
オンプレタイプの「Gaia11」、入札マネジメントシステム「BeingBid」など、多数の建設業向け製品を展開。
(出所:メビウスシリーズ公式Webサイト)
操作性と機能性を両立し、誰でも使いやすい土木積算システムシリーズ。公共土木積算システム「メビウスR」では、自動解析や学習機能により該当の歩掛を照合・特定して連続置き換えする「おまかせ積算」、ウィザード形式の計算機能など、高精度の積算を手間なく実現する機能を多数搭載。起動にWeb認証方式を採用しており、在宅や現場など、インターネット環境がある場所であればどこでも利用可能。NEXCOや鉄道運輸、トンネル、ダム工事などの積算にも対応している。
シミュレーション機能が充実したクラウド型の「MOOBIUS for Cloud 公共土木積算システム」や、建築積算に特化した「メビウスR 公共建築積算システム」などがそろう。
(出所:ゴールデンリバー公式Webサイト)
使い勝手の良さと、コストパフォーマンスの高さが支持される土木積算システム。電子設計書の自動取り込みはもちろん、手動での作業でもスムーズ。設計書とソフトのシンクロ表示、複数画面の同時表示と入力画面との連動、同一設計書の比較など、業務効率向上、負担軽減につながる機能が多数そろう。目印機能やリアルタイムの積算入力チェックなど、正確なチェック作業を促す機能も魅力。Webライセンス認証による起動で、社外での利用にも適している。
必要な費用はデータサポート会員費のみで、リプレイス不要で使い続けやすい。複数台のPCで同時使用できる「LAN版オプション」など追加メニューも用意。営繕オプションを追加すれば、公共建築工事の積算にも対応できる。
(出所:頂公式Webサイト)
あらゆる工種・施工パッケージに対応し、価格と使いやすさに定評のある積算ソフト。辞書感覚で使える単価検索、設計書作成、単価引当、逆算といった豊富な機能でスピーディーな積算を行い、落札に貢献する。売掛や建設物価といったデータはワンクリックで簡単に更新でき、PDFやExcelファイルへの出力も容易。
支援サービスも充実しており、電話・メール・リモートはもちろん、有料で訪問サポートも実施。加えて、全国約105社の代理店が地域の積算・入札ルールを踏まえて支援する。契約サポート期間限定のサービス群「頂サービス」では、プログラムや単価のオンラインアップデートや、設計書変換などが可能。
年間契約/月額制のプランを複数提供している。
(出所:ピラミッドシリーズ公式Webサイト)
東京都向けの「ピラミッドⅢ」と、公共工事にも使える「ピラミッドⅡ」、建築・電気・機械工事対応の「建築ピラミッド」から成る積算システムシリーズ。いずれも自動読込や経費の自動計算といった機能を備え、ハイレベルな積算が可能。東京および地域・自治体特有のデータを用いて、地域に特化した積算を行う。
土木系のみならず、建築・設備系の積算にも対応しており、他工種のソフトが不要。電話・メールに加えて、PC画面を共有しての遠隔サポートや企業訪問も行なっている。
(出所:Sculd公式Webサイト)
「ピラミッド」シリーズの運営会社が提供する、クラウドタイプの積算システム。超⾼精度の自動積算機能を特徴とし、⽂字のゆらぎ、発注者による表現の違いといった課題をクリアして設計書通りに解析する。
応札金額を直感的に調整できる応札サポート機能、使うほど成長する学習エンジンなど、負担を減らして入札に導く機能も多数。単価データなどの更新、経費計算、単価表の条件の確定といった業務まで、きめ細かく自動化する。電話、メール、遠隔⽀援、訪問など、積算初心者からベテランまで幅広くバックアップするサポートも魅力。
(出所:土木マスター公式Webサイト)
1,300社以上に導入されている土木積算ソフト。落札に導くための機能が充実しており、電子入札や地区別・発注者別の様式出力に対応。発注図書の自動読み込み、設計書からの自動積算、手動での調整のわずか3ステップで入札まで辿り着ける。階層形式・内訳形式に対応した画面、発注図書の同期表示、シミュレーションといった機能で、落札を支援する。
一括払い、サブスクリプション、リースと複数の支払い方法を用意するほか、PC複数利用などのオプションもそろう。納品は担当者が直接訪問して行い、ソフトのセットアップと操作説明を実施する。
(出所:ランド2024公式Webサイト)
土木設計監理業務で培ったノウハウを活かし、豊富なデータと多彩なシミュレーション機能を備えた土木積算ソフト。ユーザーからの要望を反映した使いやすい仕様で、直接工事費や最低限価格、調査基準価格の逆算、経費計算、内訳書・単価表・実行予算書などの作成を簡単に実行。施工パッケージ型の積算方式にも対応している。
国土交通省や農林水産省をはじめ、各地の土木系設計書を解析可能(対応地区は要問い合わせ)。ソフト本体のほか、単価データ・表紙データの編集ソフトや、制限価格逆算ソフトも用意。料金にはメンテナンス料が含まれる。
(出所:SuperCALS ESTIMA公式Webサイト)
30年近くにわたって多くの自治体で導入されている、公共事業発注機関向けの設計積算システム。安全性や操作性、拡張性の高さに強みを持ち、部局を超えたシステムの利用が可能。設計書データの利活用をはじめ、公共事業のコスト削減を促進する機能も備える。LGWAN、共同利用、IDC設置など多数の対応実績を持ち、環境に合わせた構築が可能。
電話、メール、オンサイトおよび全国19カ所のサポートセンターから、きめ細かな支援を実施。クラアント/サーバー方式、ターミナルサービス方式での提供に加え、最新版の「V7」からはWeb方式にも対応している。
(出所:CISSART®公式Webサイト)
国土交通省の新土木工事積算大系に準拠し、公共工事発注者のDX化を支援する公共工事積算システム。全国積算基準書記載の全機能を実装し、正しく標準化された積算を実現。充実の違算防止機能、基準改正内容の迅速な反映、他システムとの連携などにより業務を効率化し、正確な積算を促進する。
システム利用者権限の設定などによってセキュリティを強化。オプションで部外者のシステム利用や、設計書の閲覧・修正権限が設定できる。ほか、「CISSART®」シリーズとして、公共事業ソリューション、設計図書生合成チェックシステムなどを展開。
(出所:Web版土木積算システム公式Webサイト)
JACICが提供する公共発注機関向けの土木積算システム。国土交通省の積算制度に適時対応し、施工パッケージ型積算方式、総価契約単価合意方式をはじめ様々な積算手法を標準搭載。豊富な機能と統一された操作性で、業務負荷を軽減して効率的な積算を実現する。国土交通省の工事工種体系や工期設定支援システムなど、国の施策にも標準対応している。
庁内LANなどに設置したサーバーにクライアントを接続して利用するほか、サーバー不要でインターネット上から積算システムが利用可能な「積算ASPサービス」も提供。後者は東日本大震災の復旧・復興における積算支援者の研修、災害査定の積算支援での使用実績を持つ。
土木積算ソフト(システム)とは、土木や建設工事に必要な積算業務を効率化・自動化し、属人化を解消するシステムです。
受注に向けて金額を提案する「見積もり」とは異なり、予算やコストをコントロールするために正確な工事費を算出する積算は、入札時に提出する「入札金額」の根拠にもなる極めて重要な業務です。人的ミスや属人化が起こりやすい、処理できるデータ量に限界がある、といった課題を持つ手入力・Excelでの積算に対し、専用のソフトを使うことで膨大なデータ処理や複雑な計算に対応。作業効率と精度が大幅に向上します。
システムによって違いはありますが、受注者向け土木積算ソフトの主な機能として、以下が挙げられます。
土木積算ソフトは、強み別に4つのタイプに分けられます。
(1)入札支援・積算精度向上に強みを持つタイプ
(2)業務効率化に強み
(3)地域対応に強み
(4)公共発注に特化
加えて、3つの提供形態にも留意することで、環境や利用目的に合ったソフトが絞り込めます。
(1)クラウド型(ブラウザ完結・サーバー管理型)
(2)オンプレミス型(ローカルインストール型)
(3)ハイブリッド型(ローカル+クラウド連携)
積算者の負荷を軽減し、作業効率と入札率向上に寄与する土木積算ソフト。手厚いサポートや、地域密着型の支援を行うソフトも多数あり、これから積算を担当する方にもおすすめです。専門のソフトを使って効率と精度を上げ、「入札に勝てる積算」を行なってみてはいかがでしょうか。
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