自社商品・サービスに関する意見を集めるインタビューを内製化して、より迅速かつ精度の高いインサイトを得たいと考えている企業の担当者へ。ユーザーインタビューツールができることや料金体系とともに、おすすめのツールを紹介します。
ユーザーインタビューツールとは、自社の商品・サービスに関する意見をセルフで効率的にヒアリングできるツールです。新規事業の立ち上げや新商品の開発にあたって、ユーザーとなりうるターゲットのニーズを把握する目的でも活用できます。
ツールに搭載された機能を使えば、インタビュー対象者の募集、スクリーニング、日程調整がスムーズに行えます。オンラインインタビューであれば、当日のアーカイブ動画をいつでも見返すことが可能です。
なお、インタビューの企画設計、実施、結果の分析を専門家に委託して、より精度の高いインサイトを得たい場合は、市場調査会社の利用がおすすめです。詳しくは「市場調査会社の比較12選。信頼できる会社の選び方と依頼できること」をご覧ください。
また、より多くのユーザーの声を効率的に収集したい場合や、商品の利用率、満足度などの割合を数値で把握したい場合は、Webアンケートシステムの導入が適しています。詳しくは「Webアンケートシステム比較15選。5つの目的別の選び方」をご覧ください。
ユーザーインタビューツールを活用するメリットを紹介します。
インタビュー調査を外部に委託する場合、企画、質問の設計、実施を経て結果が提示されるまで1〜2カ月程度かかります。一方ユーザーインタビューツールの場合、「インタビューしたい」と思い立ったらすぐに参加者を募集できるのが利点です。ツールによっては、募集してから最短当日、翌日にインタビューを始められるので、リードタイムの短縮につながります。
高度なセットアップをする必要がなく、アカウント登録をするだけで利用できます。インタビュー参加者の募集要項や、応募者をスクリーニングするためのアンケートの作成、配信もツール内で完結します。
外部に委託せずセルフでインタビューすることを前提に作られたツールのため、調査にかかるコストが抑えられます。料金は、インタビューした時間や人数に応じて決まるケースがほとんどで、無駄な費用が発生しません。より多くのモニターにインタビューしたい場合は月額定額で利用できるツールもあり、コストの見通しが立てやすいです。
ツール内で、モニターとの連絡、日程調整、Web会議システムで発行したURLの共有が完結。モニターの個人情報や回答もツールに集約されるので、Excelやほかのツールを使って管理する手間が省けます。中には、モニターへの謝礼の送付や日程調整を代行してくれるサービスもあります。
ユーザーインタビューツールの機能をフローに沿って紹介します。
ユーザーインタビューツールは、アカウント登録をすればすぐに利用を始められるものがほとんどですが、中には審査が必要なものなどもあります。各ツールがどのような手順で利用を始められるかをまとめました。
アカウント登録のみで利用可能 | Interview Zero SpeedyResearch torima.in ユニーリサーチ Spready ねこの手 Surveroid |
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アカウント登録+審査 | Quickインタビュー |
ツールの運営会社への問い合わせが必要 | i-PORT voice Sprint リサーチDEMO! pivo Lupe |
基本的には、ツールの運営会社が保有するモニターに呼びかけてインタビューをしていきます。それぞれ属性(年齢・性別・居住エリア・職業などの基本情報)が異なるモニターを多数保有しており、以下にモニター数と特徴をまとめました。
サービス名 | モニター数 | 特徴 |
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Interview Zero | 全国130万人以上 |
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Quickインタビュー | 全国700万人以上 |
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リサーチDEMO! | 全国426万人以上 |
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SpeedyResearch | 全国約40万人以上 |
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ユニーリサーチ | 全国数万人(インタビュー専用モニター) |
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Spready | 非公開 |
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ねこの手 | 全国1,000万人以上 (カラオケまねきねこの会員) |
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Lupe | 全国3,000万人以上 |
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Surveroid | 全国500万人以上 |
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そのほか「i-PORT voice」「pivo」「Lupe」では、ツールの運営会社が保有するモニターだけでなく、自社の顧客に直接インタビューすることもできます。
なお、リサーチ会社が保有するモニター(パネル)にアンケートを配布し、効果的な調査が行えるよう支援するサービスもあります。詳しくは「アンケートパネル調査サービスの比較14選。進め方や違いは?」をご覧ください。
専用フォームに募集文、タイトル、インタビューの実施方法(オンライン・オフライン)、報酬額などを入力すると募集案件が作成できます。募集案件の作成にあたって特徴的な機能を持つツールと概要を紹介します。
ツール名 | 機能 | 概要 |
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Spready | 生成AIによる募集文作成機能 | 画面に表示されたいくつかの質問に答えると、AIが募集文の下書きを作成。 |
Lupe・ユニーリサーチ(インタビューPROプラン) | 社名非開示での案件作成 | 自社の社名を開示せずに募集案件を作成可能。 |
モニターには、応募と同時にアンケートの回答を求めることも可能です。アンケートの回答を参考に、意見を聞きたいモニターをピックアップしたい場合に役立ちます。本格的なアンケートを設計できる機能が付いたツールを以下に紹介します。
ツール名 | 概要 |
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Interview Zero | アンケートの設問数は10問まで。単一・複数選択/自由入力を組み合わせて構成できる。 |
Quickインタビュー | アンケートの設問数は5問まで。 |
ユニーリサーチ | アンケートの設問数は10問まで。 |
ねこの手 | アンケートの設問数は7問まで。 |
Lupe | 設問は単一・複数選択/自由入力/整数入力/マトリクスなどを組み合わせて構成できる。画像を挿入した設問の作成も可能。 |
Surveroid | 設問は単一・複数選択/自由入力/整数入力/マトリクスなどを組み合わせて構成できる。 |
作成した募集案件とアンケートをツール内に配信します。モニター全員に一斉配信するのではなく、配信対象を絞り込むことも可能です。以下に、絞り込みができるツールをまとめました。
ツール名 | 概要 |
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Quickインタビュー | 年齢、性別、職業、居住地で配信対象の絞り込みが可能。 |
リサーチDEMO! | 年代、性別、子供の有無、職種で配信対象の絞り込みが可能。 |
ユニーリサーチ | 年齢、性別、職業、居住地など8つの条件で配信対象の絞り込みが可能。(インタビューPROプランの場合) |
Lupe | 100項目以上の条件を組み合わせて配信対象の絞り込みが可能。 |
Surveroid | 年齢、性別、職業、居住地など7つの条件で配信対象の絞り込みが可能。 |
案件の応募者の中から、インタビューを依頼したいモニターを選定します。画面には、応募者の属性やアンケートの回答内容が一覧で表示。そこから適したモニターを選択してオファーを送れます。応募者選定に役立つ機能を搭載したツールと概要をまとめました。
ツール名 | 機能・サービス | 概要 |
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Interview Zero | 応募者とのチャット機能 | 応募条件の再確認や、インタビュー前の簡単なヒアリングなどに活用できる。 |
Sprint | ライブスクリーニング機能 | モニターにリアルタイムでテキストでの質問ができる機能。書き込まれた回答の中から、鋭い意見や共感性の高い意見を述べたモニターをその場でアサインできる。 |
pivo | モニターリストの提供 | pivoのスタッフが、応募者の情報とアンケートの回答を集約し「モニターリスト」として提供。導入企業側で情報を整理する手間がかからない。 |
Lupe | 応募者のセグメント機能 | インタビューしたいモニターに優先度(1〜5)を設定し、セグメントして管理可能。モニターごとにメモも残せる。 |
オファーを送ったモニターから承諾が得られたら、インタビューの日程を調整します。日程調整にあたって役立つ機能を搭載したツールと概要を紹介します。
ツール名 | 機能・サービス | 概要 |
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Interview Zero | 日程自動調整 | モニターに複数の候補日、時間の枠を提示し、先着順で枠を締め切る運用ができる。 |
Quickインタビュー | 日程自動調整+LINE通知 | 希望の日時を指定しオファーしたら、モニター側のLINEに参加依頼と日時が通知される。普段使うLINEからの通知のため、見逃される可能性が低い。 |
ユニーリサーチ | Googleカレンダーとの同期 | Googleカレンダーと同期でき、日程調整後の予定が自動で反映。スケジュールの管理ミスを防げる。 |
pivo・Lupe | 日程調整代行 | スタッフが日程調整、モニターとのやり取りを代行。 |
当日のインタビューをスムーズに行うために役立つ機能、サービスを提供しているツールもあります。
ツール | 機能・サービス | 概要 |
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i-PORT voice | 接続テスト機能 | モニターには、事前に接続テストを実施。テストをクリアしたモニターだけに参加URLを発行するため、当日の接続トラブルを回避できる。 |
ユニーリサーチ | タスク依頼機能 | モニターに、インタビュー前に取り組んでほしいタスクを依頼できる機能。テキスト、写真、動画が送付できる。たとえば日用品に関する調査で、あらかじめ「実際の使用状況がわかる写真と説明文を提出してもらいたい」といった場合に活用できる。 |
pivo・Lupe | 事前準備サポート | スタッフがモニターに情報利用、開示の承諾を経たうえで、ZoomのURLを発行、送付する。 |
インタビューで使用されるWeb会議システムには、主に以下の3つの手法があります。
独自のWeb会議システムを搭載したツールには、導入企業の関係者がインタビューを見学するためのバックルームが設けられています。モニターからは見学者の入退室状況や表情、リアクションが見えない仕様になっており、インタビューに集中できる環境が整えられています。
更に、「Interview Zero」や「i-PORT voice」では、見学者同士、見学者とモデレーター、モデレーターとモニターといった関係者ごとにチャットの相手を切り替えられる機能があり、状況に応じたスムーズな情報共有が可能です。また、「i-PORT voice」ではモニターの表情を拡大して確認できる機能や、見学に必要な資料をクラウド上で共有・ダウンロードできる機能も備えており、インタビュー観察をより効果的に行えるよう配慮されています(なお、これらの資料はモニター側には共有されません)。
インタビュー終了後、モニターへの謝礼を自動で支払う機能が付いたツールや、スタッフが謝礼の支払いを代行するツールもあります。
謝礼の自動支払い機能が付与 | torima.in(Amazonギフトカードに対応)、ユニーリサーチ(ギフトコード「デジコ」に対応) |
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スタッフが謝礼の支払いを代行 | pivo(Amazonギフトカードに対応)、Lupe |
その他 | Spready(インタビューに応じてくれる知人を紹介するとスタンプが付与。スタンプを集めると景品と交換できる) |
自社のWeb会議システムを利用しない場合、録画データや文字起こしがどのような流れで提供されるかまとめました。
【独自のWeb会議システムを利用】
ツール名 | 概要 |
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i-PORT voice | インタビューの様子を同時に2名まで録画可能。録画データは、導入企業の関係者が見やすいレイアウトで生成されるため、当日見学できなかった関係者にも状況をスムーズに伝えられる。 |
Sprint | ツール内で録画の再生が可能。チャットインタビューの場合は、会話のテキストをExcelでダウンロードできる。 |
【汎用的なWeb会議システムを利用】
ツール名 | 概要 |
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Quickインタビュー | インタビュー完了後、生成AIによるインタビュー内容の文字起こしと要約を提供。 |
pivo | スタッフが、Zoomの録画データをGoogleドライブで共有。 |
Lupe | ツール内で録画の再生が可能。録画に加え、話者分離されたAI文字起こしも表示される。 |
どのツールの運営会社も、ツールの使い方、ユーザーインタビューのノウハウをまとめたガイドブックを用意したり、オウンドメディアを運営しています。加えて、インタビュー調査の代行や、新規事業開発の伴走支援を行っている会社も。具体例を以下にまとめました。
ツール名 | サービス | 概要 |
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Quickインタビュー | 上位プラン「Proインタビュー」コースの提供 | 同社のパートナー調査会社のリサーチャーが、調査企画からインタビュー実施までサポート。 |
Lupe | 調査設計・代行サービスの提供 | インタビューとアンケートを組み合わせた調査の設計、質問設計、インタビュー内容からインサイトを抽出する作業などを代行。 |
Spready | 新規事業開発の伴走支援サービスの提供 | Spreadyで経たモニターの声を新規事業に反映させる方法のレクチャーや、質問設計のサポートなどを実施。 |
ユーザーインタビューツールのタイプは、大きく分けて3種類です。それぞれのタイプを解説します。
オンラインインタビューの実施に特化したタイプ。このタイプは、更に以下3種類に分けられます。
ツール内に搭載された専用のWeb会議システムでインタビューができるタイプ。モニターも、ツールの運営会社が保有しています。
「Sprint」は、専用チャットを使ってテキストでインタビューできるのが特徴。チャットボットを使えば最大5名まで同時にインタビュー可能で、短時間で様々な意見が欲しい時に有効です。
「i-PORT voice」の場合、同じ日に複数回オンラインインタビューを行う場合でも、URLの発行が一個で済むのが便利です。導入企業の担当者が逐一URLを発行する手間が省けるほか、関係者もリンクの確認に手間取らずに入室できます。
ツールの運営会社が保有する豊富なモニターの中から、インタビュー対象者をピックアップできるタイプ。モニターをスクリーニングするためのアンケートも作成できます。
たとえば「Quickインタビュー」では、同社の担当者が作成したアンケートの審査を実施。審査の過程で、アンケートの設問文や選択肢がモニターに伝わる表現になっているかアドバイスを受けられるのが嬉しいポイントです。
「リサーチDEMO!」の場合、オプションでインタビューを行う際の調査票の設計や、当日を仕切るモデレーターの手配を依頼可能です。自社のリソースに応じて、必要な業務をアウトソースできます。
募集案件を掲載したら、モニターとダイレクトにマッチングがはかれるタイプ。
「torima.in」の場合、モニターをスクリーニングする仕組みはなく、応募のあったモニターから順次ツール内のチャットでやり取りができます。また、モニターはLINEと連携して通知を受け取れるよう設定できるので、メッセージが見逃される可能性が低いのもポイントです。
オンラインインタビューに加えて、オフラインの調査にも対応するタイプ。
たとえば、カラオケ店「まねきねこ」の運営会社が手がける「ねこの手」は、オフライン調査のために同店のカラオケルームを利用可能。導入企業側で別途調査会場を手配する手間が省けます。
「ユニーリサーチ」の場合、会場調査をはじめ、訪問調査やホームユーステストに応じられるモニターも広く募集できます。
オンラインインタビューに加えて、複雑な設問のアンケートの配信や集計が行えるタイプ。インタビューやアンケートで得たデータを効率的に分析したい場合にもおすすめです。
たとえば「Surveroid」の場合、アンケート結果の集計ツール「forAnalysis」を搭載。Excelを使わずに、集計表や棒・円グラフがワンクリックで作成できて便利です。
「Lupe」には、アンケートの回答内容をフリーワード検索できる機能があります。特定の回答をしたモニターをピックアップした分析も簡単に行えます。
ユーザーインタビューツールの料金体系は、各ツールによって様々。一人にインタビューをするにあたってかかる料金の目安は、およそ2,000円〜30,000円程度です。
この章では、各ツールの料金を紹介します。
ツール名 | 料金 | 概要 |
---|---|---|
Interview Zero | 60,000円/2枚 50万円/20枚 (チケット一枚で30分のインタビューが可能) |
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Spready | 25万円/枚(募集一件につき一枚適用) |
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ツール名 | 料金 | 概要 |
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Sprint | 要問い合わせ | 定額でインタビューし放題のため、「一人にじっくりヒアリングしたい」「大勢にインタビューしたい」場合でも、追加料金を気にせず利用できる。 |
i-PORT voice | 要問い合わせ (初期費用50,000円) |
利用上限の範囲内であれば、月額定額で利用可能。上限を超えたら従量課金。 |
ツール名 | 料金 |
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torima.in | 2,000円〜/名 |
Quickインタビュー | 30分・28,000円/名 60分・50,000円/名 |
リサーチDEMO! | 【単発プラン】 30分・40,000円/名 60分・60,000円/名 【まとめ買いプラン(5回セット)】 30分・30,000円/名 【定額使い放題プラン】 月額40万円〜 |
SpeedyResearch | モニターの募集料金(設問数×回答人数×2円) +インタビュー実施料金 (インタビュー分数×参加人数×200円) ※インタビュー時間は15分〜120分の間で設定可能 |
ユニーリサーチ | 【オンラインインタビュー】 30分・5,000円/名 45分以上・8,000円〜/名(インタビューLiteプランの場合) 【オフライン調査】 25,000円〜/名 |
ねこの手 | 【オンラインインタビュー】 4,000円〜/名 【オフライン調査】 8,000円〜名 |
Surveroid | 30分・20,000円/名60分・30,000円/名(Liteプランの場合) |
専用のWeb会議システムでオンラインインタビューを行うタイプのツールを紹介します。
(出所:Interview Zero公式Webサイト)
130万人以上のモニターに、最短即日でインタビューができるツール。導入企業の関係者がインタビューを自由に見学できるバックルームを完備。モニターの集中力を削がないよう、関係者はモニターには見えない仕様になっている。また、バックルームの関係者同士ツール内でチャットができる機能も搭載。別途チャットツールを立ち上げ、画面を切り替える手間がかからない。
インタビュー候補者を募集する際は、事前アンケートを10問まで設計可能。単一・複数選択、自由記入の設問を組み合わせられる。応募してきたモニターとはツール内でチャットができ、インタビュー前の簡単なヒアリングや条件の再確認などがスムーズに行える。
そのほか、モニターとの日程調整もツール内で完結。たとえば複数の候補日、時間の枠を提示し、先着順で枠を締め切る運用もできる。
料金はチケット制で、30分あたり30,000円。
(出所:i-PORT voice公式Webサイト)
定性調査に強みを持つリサーチ会社・アスマークが独自に開発したユーザーインタビューツール。導入企業の関係者のために、当日のインタビューを見学できるバックルームを完備。モニターには関係者の顔や入退室状況が一切見えない設計になっている。バックルームでは、関係者がモニターの顔の映像を自由に拡大可能。わずかな視線や表情の変化も見逃さずにチェックできる。
また、同じ日にインタビューを複数回行う場合でも、URLの発行が一個で済むのが便利。導入企業の担当者が逐一URLを発行する手間が省けるほか、関係者もリンクの確認に手間取らず入室できる。
通信の不具合で当日インタビューに参加できない事態を防ぐため、モニターには事前に接続テストを実施。テストをクリアしたモニターから順次URLを送付している。
そのほか外国人にインタビューする際は、同時通訳者専用のルームを確保。海外市場の調査にも積極的に活用できる。
(出所:Sprint公式Webサイト)
募集をかけたら、最短5分でモニターとのマッチングが実現するツール。案件の掲載と同時に、モニターにリアルタイムでテキストでの質問ができる「ライブスクリーニング」機能を搭載。書き込まれた回答の中から、鋭い意見や共感性の高い意見を述べたモニターをその場でアサインできる。
インタビューは、Sprint専用のWeb会議システムで実施。インタビュー終了後は、動画のアーカイブを何度でも見返せる。
また、ツールの専用チャットを使い文字のみでインタビューをすることも可能。チャットボットを使えば最大5名同時にインタビューができるので、短時間で様々な意見が欲しい時に有効だ。アーカイブでは、テキストの内容だけでなく、モニターがテキストを入力したタイミングや修正状況も確認できるため、入力中にふと現れた本音を把握しやすい。
月額定額制なので、加算料金を気にせず利用できるのもポイント。
ツールの運営会社が保有する豊富なモニターの中からインタビュー対象者をピックアップできるツールを紹介します。
(出所:Quickインタビュー公式Webサイト)
LINEアンケートに会員登録している国内700万人以上のモニターにインタビューできるツール。モニターをスクリーニングするアンケートの設問は、自由記述を含め5問まで設定できる。作成したアンケートは、同社の担当者が審査を実施。審査の過程で、設問文や選択肢がモニターに伝わる表現になっているかアドバイスを受けられるのが嬉しい。
審査通過後に募集案件を公開でき、モニターから応募があったら回答と年齢・職業などの属性が一覧画面に表示。インタビューを依頼したいモニターにチェックを入れて候補日時を指定すれば、簡単にオファーができる。モニターからオファーが承諾されたら、LINEヤフーのスタッフがZoomのURLを発行して共有。インタビュー後は、スタッフが生成AIによる文字起こしと内容の要約を提供する。
そのほか、プロのリサーチャーにアンケートの作成やインタビューを任せられる「Proインタビュー」コースも用意。
(出所:リサーチDEMO!公式Webサイト)
国内426万人のモニターに最短当日でインタビューをセッティングできるツール。豊富なモニターの中から、年代・性別・子供の有無・職種などの属性ごとにインタビュー候補者をソート可能。別途、モニターをスクリーニングするための事前質問も設計できる。モニターとの日程調整もツール内で完結するため、外部のシステムで管理する必要はない。
プランは3種類あり、スポットで利用したい場合は単発プラン、月5回まで利用するめどがあるならまとめ買いプランがおすすめ。毎月何件ものインタビューが発生する企業のために、月額定額プランも用意している。
そのほか、オプションで当日の録画の共有や、インタビューを行う際の調査票の設計、インタビュー当日を仕切るモデレーターの手配を依頼できる。
(出所:pivo公式Webサイト)
インタビュー対象者の募集、選定、実施がツール内で完結するツール。同社が保有するモニターだけでなく、導入企業が抱える顧客にもインタビューを依頼可能。
ツールで発行した招待リンクをメールやSNSで顧客に送れば、協力者を簡単に募集できる。また、pivoのスタッフがインタビュー実施にあたって発生する事務手続きをサポートをしてくれるのも特徴。一例として、事前アンケートの結果を回収し、モニターの属性と共にリストでまとめるサポートを行ってくれるため、自社でアンケートの回答を整理する手間がかからない。ほかにも候補者への個別連絡や日程調整、ZoomURLの発行、謝礼の送付などを代行する。
料金プランは3種類。スポット利用プランと、人数無制限でインタビューできるプラン、120分のロングインタビューを設定できるプランがある。
(出所:SpeedyResearch公式Webサイト)
事業開発や、UI/UXリサーチにおけるインサイトの収集を目的にしたユーザーインタビューができるツール。20代〜40代が中心で、会社員、自営業、パート、学生など幅広い属性のパネルを40万人以上保有。アカウント申込後、2営業日以内で利用できる。
インタビュー参加者募集と同時に、モニターをスクリーニングするためのアンケートを設置可能。アンケートの回答結果をもとにモニターをアサインできる。インタビュー開始までのリードタイムは、最短当日。モニターへのインタビュー時間は15分〜120分の間で設定できる。
料金は、アンケートの設問数×回答人数×2円と、インタビューを実施した分数×参加人数×200円の合算。なお、インタビューは導入企業が普段利用するWeb会議システムを使うのが前提だ。
モニターとダイレクトにマッチングがはかれるタイプのツールを紹介します。
(出所:torima.in公式Webサイト)
一人あたり2,000円〜でインタビューに応じてくれるモニターと手軽につながれるツール。会員登録したらすぐに利用可能。ツール内のフォームに募集文と報酬、タイトルを投稿するだけで、torima.inのモニターに募集の案内が告知される。
モニターから応募があると画面に通知が来て、その流れで日程調整やWeb会議システムのURLの共有などのやり取りが行える。なお、ユーザーはLINEアカウントと連携して通知を受け取れるので、メッセージが見逃される可能性が低く、スムーズなレスポンスが期待できる。
インタビュー終了後、ユーザーへの報酬はツールを介して自動で支払える。
オンラインインタビューに加えて、オフラインの調査にも対応できるツールを紹介します。
(出所:ユニーリサーチ公式Webサイト)
導入企業のニーズに合わせた様々な形態のインタビューが可能なツール。オンラインインタビューの場合、対象者募集からインタビュー開始までのリードタイムが最短2時間のため、急ぎで調査したい場合に役立つ。また、募集と同時にスクリーニング目的の設問を最大4問設定でき、希望条件に合わないモニターをふるいにかけられる。
オフラインインタビューの場合、スクリーニング用の設問は10問まで設定できる。更に、インタビュー対象者へ事前にタスクを依頼できる機能を搭載。テキスト、写真、動画の送付ができるので、たとえば日用品の調査で「使用状況がわかる写真と説明文を提出してもらいたい」といったニーズに対応する。
そのほか、ホームユーステストのモニターも募集可能。ユーステストの結果を共有してもらう手段として、インタビューをセッティングすることもできる。調査終了後、モニターへの謝礼の支払いがツール内で完結するのも嬉しい。
(出所:Spready公式Webサイト)
新規事業の立ち上げに欠かせない仮説検証に協力するモニターを集めてインタビューできるツール。登録モニターは個人、法人担当者、専門家など様々で、いずれも「社外の知見を広げたい」意欲のある人材ばかり。
アカウント発行後、すぐに募集案件の掲載が可能。ツールには募集文の自動生成AI機能が搭載されており、いくつかの質問に答えるだけで下書きが作れる。また、登録モニターだけでなく、モニターの紹介者ともインタビューできる仕様になっているのがユニークで、多様な人材と接点が持てる。
案件の掲載や応募者のスクリーニングは無料。インタビューしたいモニターにメッセージを送ったタイミングで費用が発生する。なお、モニターと合意が得られればオフラインでのインタビューも行える。
そのほか、同社では新規事業開発の伴走支援サービスも提供。一例として、Spreadyで経たモニターの声を新規事業に反映させるための助言などを行う。
(出所:ねこの手公式Webサイト)
カラオケ店「まねきねこ」の1,000万人以上の会員を対象にオンライン・オフラインインタビューが行えるサービス。特に10〜20代のZ世代のモニターを多数保有。職種は社会人がおよそ3割で、大学生、高校生のモニターもそれぞれ2割以上存在するため若年層への調査がしやすい。
また、オフライン調査をする場合はまねきねこのカラオケルームが利用できるので、自社で調査会場を手配する手間が省ける。インタビュー前の事前アンケートには、設問を7問まで設定できる。
オンラインインタビューは4,000円~/名、オフライン調査は8,000円~/名と比較的リーズナブル。そのほか、インタビューの調査設計、実施代行サービスも提供している。
オンラインインタビューに加えて、複雑な設問のアンケートの作成・配信や集計が行えるツールを紹介します。
(出所:Lupe公式Webサイト)
全国3,000万人、15〜70歳のモニターからインタビューしたい人だけを効果的にスクリーニングできるツール。
アンケートの設問のバリエーションは、単一・複数選択、プルダウン、マトリクスなど豊富で、画像を挿入した設問の作成にも対応。たとえば「どのパッケージデザインが魅力的か」といった設問を用意したい場合に使える。
またアンケートは、回答内容に応じて設問が分岐するよう設定可能。調査対象から外れる回答をしたモニターに対しては、アンケートを途中で終了することもできる。アンケート結果を見ながら、優先的にインタビューしたいモニターに番号(1〜5)を振って管理できる機能も搭載。特に候補者が多い場合、番号を見ながらオファーができて便利だ。
そのほか、同社のスタッフが日程調整、対象者とのやり取り、ZoomURLの発行、謝礼の支払いなどを代行。インタビュー実施における事務手続きの負担がかからないのが嬉しい。
(出所:Surveroid公式Webサイト)
500万人以上のモニターを対象にアンケートとインタビューが行えるツール。単一選択・記述・マトリクスなど複数のパターンの設問を使ってアンケートが作れるのが特徴。作成したアンケートは、プレビュー機能でページが問題なく遷移するかチェックでき、ミス防止に役立つ。また、アンケートは性別・年齢・居住地・職種など7種類の属性で絞り込んで配信ができる。
アンケートの回答者と回答は、一覧画面に表示。搭載されたアンケート結果集計ツール「forAnalysis」を利用すれば、回答結果の集計表がワンクリックで作成できて使いやすい。なお、アンケートは実施せず、インタビューのみでの利用もできる。
モニターは20〜40代が中心で、関東・中部・近畿を中心に全国に点在しているため、日本中から意見を集めたい場合におすすめ。
ユーザーインタビューを調査会社などの外部に委託した場合、精度の高いインサイトが得られます。一方で、調査の計画から実施、結果の提示までには時間がかかるうえ、費用もかさんでしまうため、インタビューの内製化を検討する企業もあるでしょう。
インタビュー調査を自社で進めていきたい場合は、ユーザーインタビューツールの利用がおすすめです。ツールに搭載された機能を使えば、インタビュー対象者の募集、スクリーニング、日程調整がスムーズになり、ユーザーの声を効率良く収集できます。また、どのツールも高度なセットアップが必要なく、手軽に利用できるのが利点です。
ユーザーインタビューツールは、オンラインでのヒアリングに特化したタイプや、オフライン調査にも対応するタイプ、収集したデータの集計・分析機能が付いたタイプがあります。料金体系も明瞭で、単発で利用できるタイプや、月額定額で大人数にインタビューし放題のタイプもあり、ニーズに合わせて選べます。本記事を参考に、自社に最適なユーザーインタビューツールを選んでみてください。
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