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部品管理(BOM)システムの比較8選。できることや違いは?

部品管理(BOM)システムの比較8選。できることや違いは?

最終更新日:2024-02-08

Excelでの部品管理に限界を感じ、部品管理の効率化を図りたいと考えている、製造業の設計・生産・営業部門の方へ。部品管理システム(BOMツール)でできることや比較のポイントとともに、おすすめのシステムを紹介します。

目次

部品管理(BOM)システムとは?

部品管理システム(BOMツール)とは、製造業の現場において必要な部品情報(BOM)を効率的に管理・共有・維持するためのシステムです。

部品情報をExcelで一覧化したり、図面に直接情報を書き込んだりといった管理方法では、多くの場合で以下のような課題が生じます。

  • 設計や購買のために部品情報を参照するのに時間がかかる。
  • 部品がどの範囲で使われているのかわからず、変更による影響を想定できない。
  • 情報が社内に散在していて、最新の部品情報がどこにあるか・どれなのかわからない。
  • 管理方法が属人化しており、メンテナンスや引き継ぎが難しい。
  • 様々な関連システムとの連携がしづらい。

これらの課題を解決するのに役立つのが部品管理システムです。

部品表(BOM)とは?

そもそも「BOM(Bill Of Material)」とは、ある製品を作るために必要な部品を一覧化した表のことを指します。製番、品番、品名、材質、メーカー名や型番、図面番号、発注単価、加工単価、仕入先など、様々な属性を端的に示せるようになっています。

登録方法(データ構造)によって、BOMは2タイプに分けられます。製品を構成する部品の数を入力する「サマリ型」と、製品が完成するまでの工程も入力する「ストラクチャ型」です。前者は部品調達に、後者は工程数が多く複雑なケースでよく用いられます。

生産管理システムやCADと連携した使い方

部品管理システムは、生産管理システムやCADと連携させることでより効果を発揮します。

生産管理システム
生産管理システムとは、計画、生産、販売、在庫、原価計算、品質といった、製造業における様々な業務を統合的に管理するシステム。部品管理システムと連携させることで、CADなどの設計情報から出力したCSVデータを受注案件に紐づけて取込めるように。そして、BOMの部品情報から発注処理、在庫払出、製作指示といった手配をシームレスに行えます。過去のデータを流用すれば、事務工数の削減も可能です。

CAD
CADとはコンピュータを用いた設計支援ツールのこと。CADとの連携に強みを持つシステムの中には、3D CADで作成した部品形状をXVLファイルに変換したうえで、品目・BOMに登録し、全部門での共有を可能にするものも。成果物同士につながりを持たせて管理できるため、部品形状から品目・図面を特定するなど、目的の情報へのアクセスが容易になるのが特徴です。

生産管理システムの詳細は「生産管理システムとは? 5つの導入メリットや機能一覧」をご覧ください。

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部品管理システムでできること(機能)

部品管理(BOM)システムの主な機能と、それにより実現できることを説明します。

部品管理 製品の構成部品をデータで管理。設計部品表(E-BOM)、製造部品表(M-BOM)、販売部品表(S-BOM)、購買BOM(P-BOM)、保守BOMなど、部門ごとに最適化されたBOMの一元管理も可能
検索 登録した部品情報や図面を検索する機能。ピンポイント検索、あいまい検索、絞り込み検索などができるシステムも
編集 登録情報を編集する機能。リアルタイム編集、複数人での同時編集などにより、情報の更新漏れや共有漏れを防止する
データ入出力 部品マスタ情報を入出力する機能。ExcelやCSVファイルに対応
アクセス制限 アクセス可能な範囲の権限をユーザ単位で設定できる機能。単価や金額、原価積算などの確認に用いられる
外部連携 生産管理システム、購買システム、CADなど、外部のシステムと連携する機能。シームレスな業務フローの実現により、更なる効率化が見込める

 

部品管理システムの比較のポイント

自社に適したシステムを選ぶ際は、以下のポイントで比較します。

編集管理のしやすさ

複数人のスタッフでひとつのデータを編集したい、編集の反映を承認制にしたい、編集履歴を確認できるようにしたい、といったニーズがあれば、対応したシステムを選ぶ必要があります。

たとえば「Celb(セルブ)」は、親製品に子部品を登録する流れで、構成ツリーに必要な品目と員数、図面などを登録できる「構成編集」機能を搭載。更に、マスタ情報を編集すると部品情報も同時に更新される「部品マスタ連動」、同一製品の構成を複数のメンバーで同時編集できる「共同作業」といった機能もそろっています。

また、「PowerBOM」では、オプションでワークフロー管理機能を用意。ワークフロー申請や処理の管理が効率的に行えるように。

原価計算の対応有無

原価積算機能つきのシステムであれば、製品設計や購買における原価把握がスムーズになります。「Visual BOM」は、目標原価の見積もりや、設計初期から出図までの目標原価の推移が簡単にチェックできます。未採番品目に見積原価、採番済み品目にコスト情報をそれぞれ登録することで、設計の早期段階から製品全体の高精度な目標原価の見積もりが可能に。

また「Celb」は、製品構成から部品所要量や原価の集計、過去案件の構成や原価の確認などに対応。営業や購買などの多彩なシーンで活躍します。部品の所要量や原価積算がワンクリックで算出されるため、手計算による数式ミスが低減。見積書などのドキュメントを、製品構成に紐づけて管理することも可能です。

図面管理機能の有無

図面の格納やバージョン管理など、付属情報の管理を効率化できるサービスもあります。

たとえば、「Celb」では、図面ドキュメント管理やCAD構成データ一括取り込みなど、膨大な部品・図面データの一元管理が可能。構成ツリーの任意の位置に図面を登録することで、製品構成と各種文書を合わせて管理できます。「生産革新 Bom-jin」は、品目台帳機能を搭載。品目と図面を紐づけて管理できるため、検索効率がアップします。

部品管理システムとは別のシリーズで図面管理に対応しているサービスも。たとえば、拡張性の高さに強みを持つ「Hi-PerBT Advanced BOM」は、シリーズの「Hi-PerBT Advanced 図面管理」「Hi-PerBT 図面検索AI」の追加導入が可能。同様にシリーズ展開が豊富な「WorkGear」では、各種図面をマスタに紐づけてファイル管理する機能を追加できます。

図面管理に特化したシステムは「製造業向け図面管理システムの比較12選。主な機能や選び方」をご覧ください。

クラウド型かどうか

部品管理システムはサーバーを設置するオンプレミスタイプが主流。しかし、サーバーの設置や運用に不安がある、できるだけコストを抑えて運用したい、といった場合には、「Celb」のようなクラウド型のシステムがおすすめです。初期投資が少ない、月額利用料で使える、場所をとらない、初期設定の手間が少ない、といった点もクラウドサービスのメリットです。

 

おすすめの部品管理システム

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WorkGear(モリックス株式会社)

WorkGear公式Webサイト

(出所:WorkGear公式Webサイト)

「WorkGearシリーズ」として展開する中小製造業向け生産管理・業務支援システム。主要システムは、見積もり・受発注・生産管理・売上仕入れ・売買買掛と工場で必要な全機能を網羅。部品管理に関しては、部品点数に関わらず、部品の加工や在庫、組立まで対応する。
中でもMRP在庫生産管理システム「WorkGear-MRP」は製品・部材トレース機能を搭載し、加工品を含めた完全トレースが可能。製品・部材の先入れ/先出しや最適数量のピッキング、設変、原価集計/分析などに対応しており、在庫管理の最適化にも役立つ。関連シリーズを組み合わせることで、付属情報管理の一元化も可能。紙面や各種CADデータで図面を登録でき、見積・受注・製品マスタにファイルを紐づけて管理できる。独自業務機能の開発にも対応しており、要件や希望にあわせた柔軟なカスタマイズも可能だ。

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Celb(株式会社クラステクノロジー)

Celb公式Webサイト

(出所:Celb公式Webサイト)

部品マスタと図面、製品構成情報を分かりやすく詳細に管理できる、クラウド型の部品管理ツール。顧客満足度96%、継続率99%という高い評価を得ている。図面や各種ドキュメントも登録できる部品表機能は、変更がリアルタイムに反映されるため情報の共有・更新漏れ防止に役立つ。更に、1万件のデータをわずか数秒で表示する検索エンジンで、ストレスフリーな作業環境を実現。必要な情報を1分以内に探せるようになったことで、情報を探す時間を99%カットしたという事例も。Excel感覚で使用できるため、従来の部品表に慣れているスタッフも抵抗感なく操作できる点も魅力だ。
クラウド型のため、申し込みから最短2営業日で利用開始できる。また、必要な分だけ月単位でライセンス契約できるため、ムダのないスモールスタートが可能。初期費用0円で、わかりやすい料金設定も強み。

  • 料金:月額5,000円/ライセンス +5,000円(基本料金)、初期費用なし

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PowerBOM(株式会社日立パワーソリューションズ)

PowerBOM公式Webサイト

(出所:PowerBOM公式Webサイト)

モノづくり企業である運営会社が、現場の課題を解決してきた経験とノウハウを反映した部品表管理/BOMシステム。設計部門と購買/生産部門との情報連携、製品管理・構成管理・製造番号管理への情報展開、各部門BOMの統合管理など、汎用性と利便性の高い管理機能を多数搭載している。
表計算ソフトをはじめとした既設の周辺システムからの入出力による連携、URL連携など、周辺システムのリプレースやバージョンアップの影響を受けないシステム構築が可能に。更に、オプション機能やカスタマイズによる相互連携にも対応している。
また、PLM(Product Lifecycle Management)ソリューションとして活用できるのも特徴。外部システムとの連携を含む情報の一元管理や、生産プロセスのフロントローディング化(不具合対策の前倒し)を図ることで、リードタイムの短縮化を実現する。

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生産革新 Bom-jin(株式会社大塚商会)

生産革新 Bom-jin公式Webサイト

(出所:生産革新 Bom-jin公式Webサイト)

生産管理システム「生産革新ファミリー」シリーズに含まれる、部品構成表管理システム。生産管理とのデータ連携を重視し、設計技術部門の図面や技術情報といった設計資産を「品目台帳」で管理できるのが特徴だ。部門内の設計ルールを統一することで、標準化と流用化を実現する。また、分類ごとに適切な属性を設定することで、ピンポイント検索やあいまい検索、絞り込み検索、設計許容範囲から検索など、設定した全属性からの検索が可能になる。
生産管理システム「生産革新 Raijin」と連携すれば、生産部門との双方向連携によって、コスト削減や納期短縮、生産効率の向上といった効果が期待できる。

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Hi-PerBT Advanced BOM(株式会社日立ソリューションズ西日本)

Hi-PerBT Advanced BOM公式Webサイト

(出所:Hi-PerBT Advanced BOM公式Webサイト)

PLM領域で製造業のDXを推進する部品管理システム。設計・見積・受注・生産準備・保守など、目的別BOMで各業務シーンへ柔軟に対応できる。目的別BOMによる各種部品表の管理、設変情報とBOMの紐づけ管理など、部品表管理業務に必要な機能を標準実装している。また、容易な導入・浸透が実現できる、直観的なUIデザインと操作性も特徴だ。
更に、無制限ライセンスで部品表の閲覧ができるほか、言語サポートを利用すれば海外拠点で使用できるという強みも。ファイル取込み・出力機能による外部システムとの連携、Amazon Web Servicesを利用したクラウド型でのシステム構築など、拡張性の高さにも定評あり。

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rBOM(大興電子通信株式会社)

rBOM公式Webサイト

(出所:rBOM公式Webサイト)

部品表を中心に、「モノと情報」の一元化・共有化・リアルタイム化を実現する、ハイブリッド型の生産・販売管理ソリューション。個別受注業務の課題解決に特化しており、受注から出荷までの情報を見える化することでリードタイムを短縮する。全部門データが連携した「つながる工場」をテーマに、設計変更や手配進捗、原価進捗など、部門間でのリアルタイムな情報共有を実現。また、ベテランの知識や情報を一元管理・蓄積した「ナレッジデータベース」の構築に対応しているため、技術継承にも役立てられる。
PDMなど個々のシステム導入が不要のため、コスト削減の一助となる。

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Visual BOM(株式会社図研プリサイト)

Visual BOM公式Webサイト

(出所:Visual BOM公式Webサイト)

3Dデータを活用して、モノづくりを強力に支援するPLMソリューション。世界最高水準の3Dデータ軽量化技術とBOMを融合することで、BOMのビジュアライゼーションを実現。CADを持たない部門との情報共有やデータ活用ができるように。また、BOMと3D形状の双方向ハイライト表示(クロスプロービング)や、3D形状による類似部品の検索など、特許技術として認められた様々な独自機能を搭載している。
3Dデータ活用機能を除いて、基本的な機能のみ利用できるPLMソリューション「Bom Producer」も提供。製品ライセンスの変更だけで「Visual BOM」にアップグレードできるため、品目・図面・BOM管理や設計変更管理だけを試してみたい組織にも向いている。

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PTC Windchill(PTC Inc.)

PTC Windchill公式Webサイト

(出所:PTC Windchill公式Webサイト)

国内外で豊富な導入実績を持つ、アメリカ発のPLM ソリューション。設計やサプライチェーン、製造、営業、更にはフィールドサービスまで、サービス全体での連携を実現する包括的なBOM管理が特徴だ。
特別な設定をしなくてもBOMシステムなどの標準機能を利用できるPDM機能に加えて、製造プロセス・コスト・品質などの管理を行うPLM機能を搭載。オブジェクト検索、ドキュメント管理、ワークフロー管理などの基本機能に加えて、様々なCADファイルへのアクセスによって作業を効率化するマルチCAD機能も備わっている。
オープンアーキテクチャーのため、IoT を含む他システムと簡単に統合できる。オンプレミスまたは SaaS としての展開が可能だ。

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まとめ

製造業の現場において、効率よく部品管理できる部品管理システム(BOMツール)。システムの導入によって、製品の構成部品を手間なく一元管理できるようになります。加えて、各部門がシームレスに連携することにより効率と生産性を高められるというメリットも。

自社のニーズに適した部品管理システムを選ぶには、以下の4つのポイントで比較・検討するとよいでしょう。

  1. 編集管理のしやすさ
  2. 原価計算の対応有無
  3. 図面管理機能の有無
  4. クラウド型かどうか

スムーズな情報の管理・更新・共有によって作業効率が上がるのはもちろん、多くの製造業で課題となっている「情報の分散化・属人化」が解消できます。更に、情報を一元管理・蓄積してナレッジベース化できるシステムなら、技術継承に役立てることも可能です。

情報の共有漏れといったミス、図面探しなどにかかる時間を本来のコア業務にあてて、より生産的な業務環境を作り上げるためにも、部品管理システムの導入を検討してみてください。

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