最終更新日:2021-05-31
コロナ過で企業としてテレワークの推進が必要だが、インフラ整備の具体的な方法をお探しの方へ、リモートアクセスツールの種類や注意点、選び方、おすすめのツールなどをご紹介します。
コロナ禍においてテレワークが一気に拡大して、ほとんど出社することなく在宅業務という方や、出社はするが一部はテレワークという方が増えています。テレワークでの業務がもはや当たり前となっている中で、リモートアクセスツールがなぜ必要なのか、改めて確認します。
Google WorkspaceやMicrosoft 365などで、メール、チャットツール、カレンダーやファイル共有などを利用している場合は、インターネットに接続されている環境であれば場所にとらわれずに利用することができます(ただしセキュリティポリシーで社外利用不可の場合あり)。その他、CRMのSalesforceのようなSaaSの多くはテレワーク環境での利用に支障はありません。
一方で、販売管理システムや会計システムなどの基幹システムによくみられるように、Webではないシステムや気密性の高いデータをやりとりする場合は、社内環境でないと利用できないとなりがちです。
社内システムや業務データを社外で利用できるようにした際に注意すべきはセキュリティです。テレワーク中にPCやスマホに機密データを保存していたのに、PCやスマホを紛失してしまったとなれば、重大な事故になってしまいます。
リモートアクセスツールの方式によっては、PCやスマホで業務データを利用してもそれらの端末には保存されず、万一機器を紛失しても、データの流出を阻止できるようにしています。
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改めて、リモートアクセスツールとは、インターネットを通じて遠隔でオフィスにあるPCの操作をできるようにしたツールです。リモートアクセスサービス、リモートデスクトップとも呼ばれています。
利用場面としては、いわゆる一般的なテレワークにあたる、「社内のPCを、出先や自宅などの社外からノートPCや自宅のPC、スマホ、タブレットを利用して操作する」といった使い方が主です。こちらの記事ではテレワークとして分かりやすくするために、「社内PCを社外から」と表現しますが、社内・社外という概念はありません。
例えば常駐している客先で借りているPCから社内PCにアクセスする、あるいはシステム運用などで客先に設置しているPCをその場に行かずとも遠隔で操作してトラブルを解決する、また社内サーバールームのPCを遠隔で監視・操作する、案内用などに設置された無人の端末をその場に行かなくても遠隔で設定・再起動できる、など社内・社外を超えた遠隔での使い方がされています。
次項でご紹介する画像転送方式であれば、画面を転送しているだけなのでソフトウェアのライセンスを買い足す必要がないのも嬉しい点です。ノートPCやスマホを支給されていても、画像処理ソフトなど、PC専用ソフトの場合、モバイル用だと機能が不十分であったり、ライセンスが高額なのでノートPCには入れられなかったり、といった理由から、わざわざ出社するケースがありましたが、リモートアクセスツールを利用することでノートPCやタブレットでもそういったソフトを利用できるようになります。
そしてセキュリティ面では、あくまでも社内PC画面を画面転送するだけなので、社外の端末にログやキャッシュなどデータが残ることはありません。社外の端末へのデータ保存やダウンロード、プリントスクリーンによる画面キャプチャを禁止しているサービスもあるため、内部統制の面でもさらに安心です。
リモートアクセスツールの利用についてご紹介してきましたが、ここで接続方法別にリモートアクセスツールの種類を整理しておきましょう。前項からご紹介している通り、従前のVPN方式だけでなく、画面転送方式やセキュアブラウザ方式が使い勝手の面でもセキュリティ面でも評価され、増えてきています。
インターネットを通じて社内PCの画面をそのまま社外の端末へと画面転送できるタイプ。ネットワークの構築など不要で、手軽にすぐに始められる点も人気。
端末にデータを保存しないセキュアなブラウザを通じて、社内のシステムにアクセスするタイプ。画像転送方式と比較して、画像転送ほどデータ処理がいらないことから、操作はスムーズ。ただし、システムやアプリによっては利用できない可能性もある。
以前からある接続方法で、VPN接続で社内のネットワークに接続し、サーバー内のファイルなどを操作できる。VPNに対応したルーターなど、ハードウェアの設置が必要。ただし、セキュリティ面では端末にデータを保存することになるため、利用面での注意が必要。
さて、画面転送方式やセキュアブラウザ方式のリモートアクセスツールを利用することで、どこでも気軽に社内PCを遠隔操作し、テレワークに取り組むことができることが分かりましたが、利用時の注意点についても3点見ておきましょう。
ストレスのない環境での画面の動き、操作性が必要です。画面転送方式では、画像が圧縮されて解像度が下がっているうえ、1秒間で表示する画像数をあらわすフレームレートが低いと画面がなめらかに表示されず、画面が見にくかったり、動きが遅かったりし、細かい作業に向かない可能性があります。そのため、リモートアクセスツールでどこまで業務を行うのか考えておく必要があります。
同様に、フレームレートが高くても、スマートフォンのテザリングなどで受信速度が低いという問題があれば、同様に動きが悪くなり、ストレスを招いてしまいます。通信環境選びも重要です。
画面転送方式だと印刷などはできません。なぜなら、営業資料をファイルから印刷して、となると、印刷先がそのまま会社のプリンターになってしまい取りに行けないからです。手元のプリンターで印刷できる機能を持つサービスもあるため、利用頻度が高い場合はそういったサービスを選ぶべきです。
これらの注意点をあらかじめ理解した上で、対策を講じておくと、導入後に速やかに活用できるようになります。
さて、リモートアクセスツールを実際に導入するにあたり、どのような点に気を付けてサービスを選んだらよいのでしょうか。ここでは「画像転送方式」を例にポイントを3点ご紹介します。
当然ながら誰でもアクセスできてしまっては問題ですので、しっかりとした認証手段が必要で、方法としてはアプリタイプとUSBタイプがあります。どちらが自社の業務に向いているか使い方を明確にイメージして選ぶべきです。中にはUSBタイプを契約するとアプリタイプも同一アカウントで利用できるサービスもあります。
社外で利用する端末にあらかじめアプリをインストール・設定しておくことで、必要時にアプリを起動し、認証して社内PCへアクセスできる。自宅PCや自身のスマートフォンなど、いつも同じ端末を利用する場合に向いている。
USBにアプリが入っているため、どのPCでもUSBを差せば社内PCにアクセスできる。出張先、ホテル、ネットカフェなどの共用のPCを借りてすぐに利用することが可能。
注意点の項でご紹介したように、遠隔でも画面がさくさく動いてくれないとストレスが溜まってしまいます。フレームレートの確認に加え、仮想キーボードや仮想マウスを出せるか、ショートカットキーが使えるかなども操作性に関係してきます。
セキュリティ対策としては、攻撃やなりすましといった外部への対策と、データ不正持ち出しなどに備えた内部への対策と両方が必要です。外部への対策としては暗号化、機体認証、パスワード認証、ワンタイムパスワードなどが挙げられます。内部への対策としては、プリントスクリーンによる画面キャプチャの禁止、ダウンロードの禁止などのできるサービスを選ぶべきです。
また、遠隔操作中の社内PCを誰かに勝手に操作されないように画面を暗くしたりロックをかけたりする機能のあるサービスもあります。人の出入りがあるオフィスや、無人端末などの場合に有効な機能です。
日常的なテレワークとして導入する際には基本的には以上のポイントで選ぶとよいですが、もし災害やパンデミック対策として導入するのであれば、月額制でなく、従量課金制のサービスを選ぶと無駄がなく良いでしょう。
働き方改革を後押しする、おすすめのリモートアクセスツールをご紹介します。
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(出所:MagicConnect公式Webサイト)
画面転送型で、セキュリティにも強みのあるリモートアクセスツール。USBキーを挿すだけで、どのPCからでも利用できる「USBキータイプ」、PCやタブレット、スマートフォンにアプリケーションをインストールして利用する「アプリタイプ」を提供。社内PCの画面を転送するのみなので端末にデータを保存やダウンロードしない。プリントスクリーンによる画面キャプチャを禁止しているため、情報漏洩防止に役立つ。通信はSSLとRDPで二重の暗号処理。USBキー個体認証やアプリによる端末の機体認証、パスワード認証などでなりすましを防止。
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(出所:RemoteView公式Webサイト)
安全で強固なセキュリティと運用安定性に強みを持つリモートアクセスツール。導入実績は30万社以上を誇る。2重サーバーによる安定したシステムで、サービス稼働率は99.95%。サービスの中断や接続障害の心配がなく、高いフレームレートでスムーズに画面操作が行える。
環境に合わせた接続権限設定 や 2段階認証、遠隔制御PCの動作制限、使用履歴の追跡など、豊富なセキュリティ機能が揃う。「遠隔画面ロック機能」を利用すれば、オフィスのPC画面がロックされ、作業内容が非表示になるため、機密情報の流出などの心配なく、安心してリモートワークに集中できる。
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(出所:moconavi公式Webサイト)
700社26万ユーザー以上の導入実績のセキュアブラウザ方式やAPI方式対応のリモートアクセスツール。社用や個人所有のスマートフォンなどから社内のグループウェアや各種クラウドサービスへ安全にアクセス。端末にデータを保存しない仕組みのため、個人所有の端末を利用する場合でも安全して利用できる。
主要なグループウェア、クラウドストレージ、CRMやIP電話などの主要サービスと連携させることで、スマートフォンから利用可能。クラウド型なら最短3営業日で導入できる。認証方式は多要素認証、AD認証、SAML認証、生体認証などに対応。SAMLやADダイレクト認証、デバイス認証に対応したmoconaviの launcher機能を活用してすべてのアプリケーションにセキュアシングルサインオンが可能。
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(出所:OneOffice スマートコネクト公式Webサイト)
日額従量課金制が特長のアプリタイプのリモートアクセスツール。複雑な設定やネットワークの変更は不要で、社内PC側にソフトウェアをインストール、社外端末側にアプリをインストールすることで、簡単に利用開始できる。画面転送型のため、端末にデータを残さなくて安心。電源を落としたオフィスPCを遠隔起動可能なWake-On-Lanに対応。モバイル機器における多段階認証、SSL暗号化通信等のセキュリティ対策の他、操作中の画面を見られないようオフィスPC画面をブランクスクリーンに設定可能。
ゲートウェイ経由で社内システムに接続するVPN方式のリモートアクセスツール。ワンタイムパスワードによる認証に対応。接続するデバイスのセキュリティポリシーの遵守状況を監視するモバイルデバイス管理(MDM)機能も搭載しているため、従業員の個人端末でのアクセスを許可する場合の利用に強み。データ管理の公私分離にも対応。
(出所:Soliton SecureDesktop公式Webサイト)
クラウド版とオンプレミス版があり、スピードに定評のあるリモートアクセスツール。フレームレートは3Gで25FPS、LANで30FPSとなっており、独自のストリーミング技術で高速画面転送に強み。仮想キーボード、仮想マウス、ショートカットキーなど操作性にもこだわり。
(出所:Splashtop Business公式Webサイト)
1秒あたり30フレームでリアルタイムに高速描写する最新技術を採用し、スピードに強みのあるリモートアクセスツール。SSL/AES 256での通信による高いセキュリティ。アプリのインストールのみで安定したリモート接続が可能。遠隔の書類を手元のプリンターで印刷するリモートプリント機能は便利。
(出所:TeamViewer公式Webサイト)
世界で20億台以上の接続端末数を誇るリモートアクセスツール。個人向けの無償版の他、法人向けとして機能の異なる4プランを展開。7日間の無料トライアルあり。
ここで改めてテレワークにおいて、既存のやり方と比べた場合のリモートアクセスツールの導入メリットを確認しておきましょう。
資料を確認するため出社する、社内システムへ入力するために出社する、といったことがなくなり、テレワークを加速させることができる。
データを保存した会社貸与のPCを紛失してしまうと情報漏洩してしまうが、リモートアクセスツールならば画面転送のみで端末にデータを残さないため、万が一の紛失時でも危険が少ない。
リモートアクセスだと社内PCのソフトを遠隔操作するのみなので、ノートPC用に別途ソフトウェアのライセンスを購入する必要がない。
リモートアクセスツールを利用し、自宅のPCやタブレット、スマホでセキュアに業務ができるようになるため、企業としてはノートPCなどの支給を減らすことができる。BYOD (Bring Your Own Device: 私物端末の業務利用)を安全に進めることができる。
以上のように、テレワーク推進においてリモートアクセスツールの導入は、従業員にも企業側にもメリットがあることが分かります。
リモートアクセスツールの種類や注意点、選び方、おすすめのツールなどをご紹介しました。リモートアクセスツールはVPN接続で社内サーバーにアクセスするタイプは昔から存在し、決して新しい技術ではありませんが、コロナ禍をきっかけにした急激なテレワーク化を追い風に、スムーズな画面転送技術やセキュアブラウザ対応アプリの進歩とともに今後も注目されていくサービスです。
また、昨今のコロナ禍自然災害等を受け、BPO対策として取り入れる企業も増えています。ツールによってはサーバーを立てずに試験環境を用意して試すこともできますので、まずは自社のテレワークのニーズに合うサービスを探してみることが、テレワーク環境整備のの第一歩となります。
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