最終更新日:2023-01-27
「複数のECモールの管理を効率化したい」「人員を増さずに業務効率を上げたい」と専用ツールの導入を考えている担当の方へ。EC一元管理システムの機能や導入のメリット、ツールの比較ポイントを、おすすめのサービスとともに詳しく解説します。
EC一元管理システムとは、複数のショッピングモールへの出店や、自社ECサイトを多店舗運営している際に、データを集約して効率的にネットショップを運営・管理していくためのシステムのことです。
ECサイトは、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなどのモールに出店する「モール型」、自社でオンラインショップサイトを構築する「自社サイト型」に大きく二分できます。いずれの場合も受注、売上、在庫といった管理が煩雑で、梱包・発送などの手作業が多く発生します。それにより、ミスやトラブルにつながりやすいといった課題もあります。
EC一元管理システムはこうした課題を解消し、より効率の良い業務の実現を叶える専用ツールです。
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まずは、EC一元管理システムを導入すると、どのような業務を効率化できるのかについて、具体的な機能を7つに分類して解説します。
複数のECモールに出店すると、受注管理の取りまとめが煩雑になりがちです。ECサイト一元管理システムには、複数のECモールからの注文データの一括取り込みに加えて、受注伝票の内容に応じた自動振り分けの機能が搭載されています。取りまとめの手間が簡略化されるので出荷までのフローを短縮でき、更に受注時のミスを防止にもつながります。
ECモールや自社サイトなど、個別で在庫情報を管理するのは大きな負担です。EC一元管理システムを導入することで、複数のECモールや自社サイトに在庫情報を自動連携できます。
商品の入荷や購入だけではなく、キャンセル・返品・イベント出展によるイレギュラーな在庫変動なども含めて、すべて自動管理してくれます。人員も時間もかけることなく、正確に在庫を管理ができるので安心感にもつながります。在庫切れ前のタイミングで発注をリマインド・共有する機能を搭載しているシステムなら、在庫補充の管理も容易になります。
ECサイトへの商品登録、商品名、説明文、商品画像などの変更は、手間がかかります。複数のチャネルを保持している場合は、作業工数が嵩みます。EC一元管理システムなら、それらの変更を一括で行えるので便利です。
発注書の自動作成、メール送付、発注残数の確認といった機能。煩雑な発注や仕入れを効率化できるので、取扱商品が多い出店者の負担を軽減できます。発注書はPDFやCSVなど任意の形式でダウンロード可能です。
決済システムと連携し、入金確認の手間や漏れを防ぎます。入金確認後は販売管理データを利用し、請求通りの金額が回収できているかを確認。売上データは自動で集約・可視化されるので、マーケティング施策を検討する際の一助になります。
EC一元管理システムと倉庫システムと連携させることで、倉庫への出荷指示や発送連携メールを自動で送信できます。倉庫側の入荷実績に対応して、EC店舗の在庫数も更新されていきます。
注文受付、発送連絡、フォロー連絡といったメールを簡単に作成・自動送信できます。これにより、メールがどれだけ売上に貢献したかを分析するなど、マーケティングにも活かせます。
では、EC一元管理システムの導入によって得られるメリットを整理してみましょう。
システムを使って商品を一括管理できるようになることで、新たな販売方法を展開できます。たとえば、「単品販売の商品を別商品とセットで登録・販売管理し、ひとつの商品としても売り出す」「販売量やリピート率から店舗ごとに異なる在庫数を割り当てる」など柔軟な対応が可能。商品情報の更新が頻繁に行えるため、スピーディーに販売方法を試行錯誤できるようになります。
EC一元管理システムは、商品を購入した顧客満足度をあげて、リピート率の向上に役立ちます。特に効力を発揮するのは、手作業では膨大な時間とコストがかかるメール対応。購入時のサンクスメール、発送連絡メール、顧客の状況に応じて変化するフォローメールなどを自動で行えるので、顧客一人ひとりを効率よくフォローできます。
ECサイトごとに受注管理、在庫管理、商品情報管理などの各工程に対応する必要がなくなります。ワンクリックでページの作成や一括変更ができるほか、情報を自動で更新することも可能です。また、送り状の発行や入金確認といった、人手も手間もかかる作業を自動化できます。
ECの運営では、「在庫切れに気づかないまま商品が購入されてしまった」「間違った商品情報を登録してしまった」「誤った住所に配送してしまった」など、ヒューマンエラーで生じるミスやトラブルがつきもの。EC一元管理システムなら様々な工程を自動化できるので、ミスやトラブルを未然に防ぎます。
続いて、最適なツールを検討するための、3つのポイントをご紹介します。
まず、自社が利用しているカートシステムをどこまでカバーできているEC一元管理システムなのか確認しましょう。未対応のECモールに出店する場合は、個別対応が必要になります。
標準連携しているモールに加え、アプリやプラグインなどの拡張機能でモール、カートを追加連携できる「ネクストエンジン」や、ZOZOTOWNなどのアパレルECサイトに連携できる「CROSS MALL」などもあります。
リピーターの把握・育成はECの販促に必要な要素です。たとえば、「アシスト店長」の顧客管理機能では、「名寄せ機能」で顧客を正確に把握し、また購入条件や顧客条件に応じてメール送信内容を自動変更することで顧客満足につなげます。
顧客からの問い合わせ対応など、応対履歴や顧客対応ステータスを管理したい場合は、「メールディーラー」「Zendesk」「Re:lation」などのメール共有システムと連携しているツールがおすすめです。メール共有システムの詳細は、「メール共有システムの比較!テレワーク含む4つのメリット」をご覧ください。
倉庫への出荷指示や、出荷時のお客様への発送連携メール送信などの出荷作業は、倉庫管理システムなどと連携させるとスムーズです。
その場合、自社で使用している場合は倉庫管理システムと、委託している場合は「楽天スーパーロジスティクス」のような物流サービスと連携する必要があります。倉庫・WMSとCSVデータのやり取りができれば連携できますが、APIなどでタイムリーに連携できると業務がより一層円滑になります。
ここからは、おすすめのEC一元管理システムを8つご紹介します。
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(出所:アシスト店長公式Webサイト)
複数ECモール・自社ECサイトの受注状況を一元管理し、在庫管理業務から、メール配信、顧客管理まで、網羅的にカバーしたEC総合プラットフォーム。サンクス・発送完了・フォローメールの自動送信、顧客状況を管理・分析してメールを差し込み送信できる「CRM機能」が強み。特定条件でのステータス自動移動や、商品個数・地域ごとに配送方法を自動設定できるので、業種や形態を問わず幅広く活用できる。追加機能のステップメール機能では顧客の購入状況をリアルタイムで連動させ、購入引き上げ施策のメール送信が可能。店舗をまたいだ顧客の購入回数管理や、購入履歴からの顧客リストの抽出など、顧客のリピーター化を促進する機能が充実している。
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(出所:ネクストエンジン公式Webサイト)
実際のECの現場から生まれ、EC事業者の基幹システムとしても利用できるプラットフォーム。変化に強いカスタマイズ性が特長で、様々な倉庫でのPOS、APIやCSVデータによる連携など、独自性の高いシステムとの連携が可能。柔軟な設定調整で、事業規模や社会環境が変化しても継続して利用できる。ECサイト運営における基本機能はもちろん、AIが蓄積された受注情報をもとに、購入者に合わせたメールを自動で生成・送信するメールマーケティングソリューションも提供。効果はダッシュボードで視覚的に確認でき、リピーター獲得のための検討材料にできる。
(出所:助ネコ公式Webサイト)
楽天・Yahoo!・Amazonをはじめ、複数のECサイトと実店舗をまとめて管理、自動処理できるクラウド型の受注管理システム。受発注、在庫管理、商品登録までネットショップ運営に必要な機能がそろっており、画面の流れに沿って操作をしていけば、誰でもできる「使いやすさ」が魅力。自社スタッフによるサポート体制も充実しており、おもてなし規格認証「紺認証」の登録事業者となっている。顧客専用のマイページを発行し、注文内容や領収書などを顧客自身で確認・印刷できるようにすることで、出店サイドの負担を軽減。また、出店者に変わって出荷管理にも対応してくれるため、出荷ミスやトラブルを防止できる。
(出所:TEMPOSTAR公式Webサイト)
店舗運営の業務を大幅に効率化し、複数のEC・ネットショップの運営を連携・自動化・効率化できる一元管理システム。楽天やAmazonといった主要モールはもちろん、ヤフオク!、Amazon FBAマルチチャネルなども標準対応。定期的にバージョンアップを実施しており、常に最新のシステムや使い勝手のいい新機能を利用できる。商品情報は複数のECプラットフォームに登録・反映できる点や、複数倉庫に分散している在庫に対して、受注引当と出荷、配送指示・処理ができる点など、複数店舗、複数倉庫の対応も使いやすい。
(出所:CROSS MALL公式Webサイト)
楽天・Yahoo!・Amazon・futureShop・MakeShopなど、複数ネットショップ・ECの多店舗展開に対応した、在庫管理・商品登録・受注管理・発注/仕入管理ASPソフト。商品登録・在庫管理・受注管理・発注・仕入れといった、ネットショップを運営するのに必要な業務をすべて一元管理でき、導入に際してはビジネスの状況をヒアリング、分析したうえで最適な状態になるよう、フロー図を提案してくれる点が魅力。販売・在庫管理のできる「アラジンオフィス」、注文をWeb化して効率化し、基幹システムと連動する「アラジンEC」などのサービスも提供しており、組み合わせることでリアル店舗との連携やビジネスの拡張を支援する。
(出所:LOGILESS公式Webサイト)
ECサイト運営の受注から出荷まですべてを自動化できる、WMS(倉庫管理システム)一体型のEC自動出荷システム。EC事業者と倉庫事業者が一つのシステムを利用するため、ミスなくスピーディーな出荷が可能。受注から出荷までの作業を自動化できるため、手作業による出荷オペレーション業務を効率化したい方におすすめ。注文情報データと倉庫の連携、条件設定による複雑な出荷指示、複数倉庫への自動出荷指示などにより、平均自動出荷率90%以上を実現。複数倉庫から自動出荷できる点、注文状況に合わせたマーケティング施策をシステム設定するだけですべて自動化できる点など、規模が大きくなっても使いやすい面もメリットと言える。
(出所:タテンポガイド公式Webサイト)
ネットショップ業務フローをシンプルにして、業務の工数削減や自動化ができるクラウドサービス。大手ECサイトに対応しており、CSV取込により複数商品ページの一括作成、価格・タイトル・商品画像などの登録、各ECサイトへの一括反映など商品管理を効率化。既存のECサイトから、新規出店サイトへ商品ページを複製することもできて運用の手間が解消できる作りとなっている。専任担当によるサポート体制も特徴で、最大3カ月間無料ですべての機能を利用可能。使い勝手を実感した上で検討できる点も魅力。集約したデータの条件別分析や担当ごとのアクセス制限、複数ネットショップの顧客管理など、マネジメント側の機能も充実している。
(出所:クロスマ公式Webサイト)
商品の出品、在庫・価格情報の連動、受注処理、発送業務、出荷後のステータス処理まで、オールインワンで対応する一元管理システム。ECを運営していた会社によるサービスのため、ワンクリックでの商品ページ作成、出荷依頼やメール送付の自動化、全店舗の在庫数の自動変更など便利な機能が充実。複数モールでも人手不足に悩むことなく運営できる点が特長。各モールで規制がかかっている商品を出品時に除外する自動判別機能、価格情報の自動改定、Amazonランキングを踏まえた在庫連動など、独自の機能を多数搭載。新規ショップ作りを15,000円の初期設定費用内で制作代行してくれるのも魅力的。
多様な販売チャネルを有効活用するのは、売上創出に向けて有効な方策です。一方で、様々なECサイトを管理するのは、負担が大きいことも確かです。より多くの顧客に商品を届けるための複数店舗展開が、出店者の負担になってしまっては本末転倒。そうした課題を解決してくれるEC一元管理システムなら、時間やリソースに余裕が生まれ、新たな商品の開発や販売経路の構築といった、よりクリエイティブな業務に集中できるはずです。
EC一元管理システムの導入を検討する際は、「対応モールやカートの範囲」「顧客情報管理・対応機能の有無」「自社倉庫・委託倉庫との連携性」といった点で、自社に適したシステムを絞り込んでいきましょう。
EC一元管理システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
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アシスト店長
「顧客のリピーター化」を推進する、CRM機能内蔵型のEC総合プラットフォーム。複数モールの受注・在庫・顧客管理と発送業務を一元管理。EC運営の効率化とLTVの最...
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