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製造業向け工程管理システム比較13選。生産方式別にタイプ分け

製造業向け工程管理システム比較13選。生産方式別にタイプ分け

最終更新日:2025-04-30

工程管理システムとは、製造現場に欠かせない「工程計画」「進捗管理」「作業実績入力」「分析」などを一つのプラットフォームで行えるシステムのこと。リードタイムの短縮や生産性の向上を実現します。本記事では工程管理システムの選び方と、おすすめのシステムを紹介します。

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目次

工程管理システムとは?

工程管理システムとは、製造業が工程管理を行う際に発生する業務を効率化するシステムです。

製造業における工程管理の課題

従来、「今どのライン・設備で何を作っているか」「各ラインの作業進捗率は何%か」などの工程管理は、ホワイトボードやExcelなどでアナログ管理するのが一般的でした。

しかし、各ラインで作る製品の種類・数量や、生産計画に対する進捗率は常に変化します。アナログでそれらを管理していると、最新の状況をリアルタイムで社内に共有するのは難しいものです。担当者が進捗状況を転記する際に、入力もれやミスが発生する可能性もあります。

また、工程管理を各々のチームで行っている場合、チームをまたいでの情報共有がしづらいのも課題です。たとえば、人手が足りずほかのチームに応援要請をしたくても、進捗状況が一元管理されていないと、状況の説明に時間がかかってしまうでしょう。

更に近年は、小ロットでの生産や、短納期での納品を求められることが増え、緻密な生産計画の作成が欠かせないようになりました。上記のようなアナログなやり方では、臨機応変に対応するのが難しいのが実情です。

工程管理システムにできること

工程管理システムなら、タブレットやスマホを通じて生産計画を確認可能です。各ラインに配置された作業員が、作業実績をリアルタイムで入力・共有すると進捗状況が更新されるため、関係者は、システム内で最新の状況を把握できます。

また、「遅れの出ているライン」を早期に発見しやすくなり、遅延に伴う計画変更をはじめ、人員の再配置、設備の更新などリソースの見直しもスムーズに。結果、リードタイムの短縮や生産性の向上がはかれます。

工程管理システムの主な基本機能は、「工程計画」「進捗管理」「作業実績入力」「分析」の4つです。そのほかに、より効率的に工程計画を立てられる生産スケジューラーや、在庫管理、原価管理、受発注機能を搭載したシステムもあります。

工程計画 一つの製品ができあがるまでの工程を作成。工程には「組立」「加工」「納品」などの項目を設定できる。計画は都度変更可能
進捗管理 各工程の進捗を管理。作業の進捗率だけでなく「生産目標の達成率」「遅れの出ているライン」などを可視化できる
作業実績入力 作業員がタブレットやスマホ経由で日々の作業実績を入力すると、データがシステムに反映される。現状をリアルタイムに社内へ共有できる
分析 蓄積したデータを用いて、月ごとの生産量やロスの発生率、かかった人件費・経費を含むコストなど、経営に必要な指標を様々な角度から分析、レポートできる

なお、製造業では工程管理以外にも生産管理や品質管理が重要です。そちらに課題をお持ちの方は「生産管理システム比較15選」「製造業向けの品質管理システム比較9選」もご覧ください。

生産管理システムなら需要予測や原材料の調達計画、在庫管理など様々な業務を効率化。品質管理システムなら品質の担保に必要なデータを一元管理できるほか、品質検査報告書の作成なども手軽に行えます。

製造業向け工程管理システムのおすすめ

本記事では、製造業向けの工程管理システムについて、メリットにはじまり、タイプや選び方をわかりやすくご紹介します。記事後半には、タイプ別のおすすめシステムも紹介しています。サービス選びにお役立てください。

なお、製造業向けとは別に、建設業向けの工程管理システムも存在します。そちらについて詳細を知りたい方は「工事管理システムの比較16選!クラウド型の選び方を紹介」の記事をご覧ください。

工程管理システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。

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製造業向け工程管理システムのメリット

工程管理システムを導入することで得られるメリットについて、ポイントを整理しながら見ていきます。

1.進捗管理の負担軽減

これまでの製造業における進捗管理は、現場担当者がホワイトボードやExcelなどに工程計画を落とし込むのが一般的でした。確認事項があれば管理者が電話で現場に問い合わせ、それでも不明な点があれば現場と事務所を行き来して進捗を把握しなければなりませんでした。

また、軽微な計画変更をしたくてもシステム内で調整、共有ができないため、そのたびに管理者、現場担当者を集めて会議を開く手間もかかっていました。

工程管理システムを導入すれば、作業実績がツール上で簡単に入力・共有でき、各スタッフがリアルタイムに進捗を把握できるように。作業員、管理者の負担軽減や残業時間の削減が見込めます。

2.現場作業の効率化

工程管理システムを導入すれば、作業指示書の作成も効率化できます。PCやスマホ、タブレットで内容を入力、整理して共有できるので、書類を紙に印刷して作業員へ配布する必要がありません。指示書の作成にかかっていた時間を、安全管理や品質向上、効率化に向けた業務フローの改善など、別の本質的な業務に割くことができます。

また、作業員は指示に基づいた作業実績をスマホやタブレットを通してその場で打ち込み、送信可能。実績の記入のために事務所へ戻り、帳票ファイルを探す手間が省けます。中には、作業の開始や中断・保留・完了といったステータスをバーコードで読み取るだけで、実績を自動で反映できるシステムも。管理者と作業員とのやり取りが円滑に進みます。

3.計画の精度向上・納期の順守

工程管理ツールを使えば、作業員の負荷や設備の稼働状況を正確に把握した計画が作れるように。長年の経験や勘の優れたベテラン社員にスケジュールリングの依頼が集中してしまうシチュエーションを回避できます。

納期に関しても、期日が近づいたらシステムがアラートするため、遅延のリスクが軽減。取引先との信頼関係を崩さずにいられます。万が一納期に間に合わなさそうな場合でも、システムが蓄積したログを根拠に、正当な遅延理由を伝えて交渉を進められます。

また、スケジュールをシステムで引くと、バッファ時間を正確に把握できるのもメリットです。そのため、タイトな納期の発注依頼も引き受けやすくなります。

4.生産スケジューラーによる更なる効率化と生産性の向上

製造業の現場において、生産スケジューラーは重要なツールの一つです。製品の完成までに必要な工程を効率的に作成できるうえ、作業員数や設備の種類、一つの工程にかかる時間を適切に割り当てられます。これにより、属人化の解消や生産性アップが実現。以下、生産スケジューラーを搭載した工程管理システムの3つのメリットを具体的に解説します。

1.計画の作成・変更の負荷軽減

突発的な依頼や計画変更が特に出やすいのが、試作品製作です。飛び込みの依頼や、納期変更、優先度変更、仕様変更が頻繁に発生しがちに。その都度、計画を練り直すのが管理者にとって大きな負担となっていました。

生産スケジューラーを使えば、刻々と変化する作業の進捗状況はもちろん、変更を伴った最新のスケジュールもリアルタイムで反映されます。また、過去の工程パターンや、オーダーのあった製品・部品の工程計画をコピーできるシステムなら、計画の再作成にかかる時間を大幅に削減可能です。

2.リードタイムの短縮

各ラインの設備機械や作業員の稼働状況をグラフで表示・比較できる機能により、作業負荷の偏りとその原因を特定。負荷の平準化に向けた対策を速やかに考案できます。

また、計画をもとに、各ラインの作業効率を高める機械や手の空いた人員を適切に配置できるように。その結果、ロスタイムを削減でき、リードタイムの短縮につなげられます。

3.ノウハウの蓄積・共有

ベテラン社員の退職に伴い、生産計画に関するノウハウを継承できない課題も解決できます。たとえば、ベテラン社員が以前に作成した工程をあらかじめマスタ登録しておけば、別の担当者がそのデータをいつでも流用できます。このようにノウハウを一元管理しておけば、まだ経験の浅い社員が工程計画を作ることも難しくはないでしょう。

生産スケジューラー付きの工程管理システムであれば、人・設備・業務フローなどのデータを効果的に蓄積、活用可能。技能継承や人員不足といった課題を解決する一助になります。

なお、生産スケジューラーについてもっと詳しく知りたい方は「生産スケジューラーの比較11選。自社に合ったツールは?」をご覧ください。

 

工程管理システムのタイプと選び方

工程管理システムは主に2つのタイプに分けられます。それぞれの特徴と選び方について解説します。

1.多品種・少量生産向け

多品種・少量生産や個別受注生産に適したタイプ。効率的に工程計画を作るうえで役立つスケジュール調整の自動化機能や、進捗管理機能に強みを持っています。そのため、急な計画変更や飛び込み案件にも柔軟かつ適切に対応できます。

たとえば「Seiryu」では、事前に設定した制約条件をもとに、機械の自動割当やスケジュールの自動調整が可能に。また、各担当者の負荷状況がグラフで可視化されるため、負荷のかかっている担当者のラインに応援要請を出すアクションが迅速に行えます。

「サクっと工程」は、部品のマスタ登録をしなくても運用できるのが特徴。特に様々な部品を扱う企業におすすめで、初期設定にかかる時間を短縮できます。

個別受注生産工場向けの「Dr.工程Navi」は、大日程(数カ月単位)ベースで生産計画を立てられます。画面に入力できる項目は「組立」「加工」などシンプルで、緻密な計画を打ち込む手間がかかりません。

2.汎用型

個別受注生産から見込み生産まで、幅広い生産方式に対応しているタイプ。スマホ・タブレットなどでの操作に対応するシステムが多く、現場を離れることなく利用できます。

たとえば「UM工程進捗」では、受注のたびに製品の仕様を設計し直す個別受注生産や、受注後に、すでに用意された部品の組み立てなどを進める見込み受注生産の管理もカバー。自社でこれら複数の生産方式を採用している場合でも、システムで一元管理可能です。

一方大量生産が主となる現場では、「IB-Mes」のように、機械設備、部品の異常を監視・保全するオプションの提供や、外部システムとの連携が可能なシステムが適しています。

また、様々な場所に製造拠点を持つ企業のために、複数の工場の生産進捗状況を管理できるシステムや、海外に工場を持つ企業でも導入できるよう、多言語表示に対応したシステムもあります。

一例として、「ADAP」に登録できるユーザー数・拠点数は無制限。本社工場だけでなく、各拠点の工場とも連携が取りやすいです。更に、画面表示は中国語、英語に切り替えられるので、海外の製造拠点にも導入できます。

 

工程管理システムの比較ポイント

工程管理システムの導入を検討する際は、まず前述の2タイプから自社に適したものを選びましょう。そのうえで、以下の2つのポイントに留意しながら、各社のシステムを比較してください。

1.生産スケジューラーの搭載有無

生産計画を効率的に作成したい場合や、生産計画の変更にかかる負荷を軽減したい場合は、生産スケジューラーが搭載された工程管理システムを選ぶのがおすすめです。

「ものレボ」では、工程ごとに加工時間や担当者を細かく設定できるため、工程管理の精度が向上します。また、計画変更が必要な際は、各工程が入力されたチャートをドラッグ&ドロップで移動するだけ。突発的な工程変更にも、簡単な操作で対応できるため安心です。

「DIRECTOR6」は、過去に作成した生産計画のパターンを流用可能。イチから計画を打ち込む必要がないため、生産計画業務の効率を更に上げられます。

「ADAP」は、作成した計画の確認画面で「生産後のモノがいつ・どのように使われるか」「前工程がどこまで進捗しているか」が表示されるのがポイント。管理者に都度確認を取らなくてもこれらの情報を把握できます。

2.進捗管理・スケジューリング以外の機能の有無

工程管理システムの導入を機に、スケジューリングや進捗管理以外の業務も効率化したい場合は、以下で紹介する機能を備えたシステムが適しています。

【原価管理機能】

「DIRECTOR6」は、受注時における見積もり原価と、実際の原価をグラフで見比べられる機能を搭載。「スマートF」には、原価を仕入費、外注費、労務費、間接費の4つに分けて自動集計する機能があり、煩雑な原価計算を効率化できます。

【在庫管理機能】

「ものレボ」は、欠品が発生しそうになるとシステムが自動でアラート。在庫の出庫から補充までを一気通貫で管理できます。「UM工程進捗」の場合、製品を作るための材料や中間品の在庫推移表を作成できる機能を搭載しており、在庫状況の把握が容易です。

そのほか、受発注管理機能が付いたシステムも。自社に必要な機能を明確にしたうえで、最適なシステムを検討してください。

 

おすすめの工程管理システム(多品種・少量生産向け)

多品種・少量生産の現場向け工程管理システムを紹介します。

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Seiryu(株式会社テクノア)

Seiryu公式Webサイト

(出所:Seiryu公式Webサイト)

多品種・少量生産の中小製造業向け生産スケジューラー。各機械が「いつ・どの製品の・何の作業を行うか」をガントチャートで可視化する。また、各機械の負荷状況を自動で判断する機能を搭載。負荷がオーバーしている機械はチャートの色が変化し、代替の機械が自動で割り当てされる。あわせて各工程や担当者の負荷もグラフで把握でき、スケジュール変更の判断材料として役立つ。
そのほか飛び込みや特急品のオーダーに対するスケジュールの再調整も簡単で、生産計画をイチから組み直す必要がない。
画面横軸の時間表示は、日単位、時間単位、分単位など自社の管理実態に合わせて切り替え可能。縦軸の管理対象項目も機械、製番、製品、得意先、納期などを組み合わせて柔軟に切り替えられる。
すでに自社で導入している販売管理や生産管理システムと連携可能なのも嬉しい。

  • 料金:250万円〜

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Dr.工程Navi(株式会社シー・アイ・エム総合研究所)

Dr.工程Navi公式Webサイト

(出所:Dr.工程Navi公式Webサイト)

個別受注生産工場向けに、現場でのスケジュール調整が柔軟に行える工程管理システム。大日程ベースで生産計画を組めるのが特徴。画面に入力できる項目は「組立」「加工」などシンプルで、緻密な計画を打ち込む手間がかからない。各工程の進捗具合によって変動する「出図」「出荷」などのイベントの日時も、アイコンをドラッグ&ドロップして都度調整できる。工程に遅れが発生している場合はアラームで警告。作業員の納期意識を促し生産性の向上をサポートする。
作業に使う製品・部品にあらかじめ添付したQRコードを作業員が読み取ると、その日の作業内容がシステムに自動で反映。管理者は、各作業員の業務内容をイチから入力する手間がかからない。作業員もスマホやタブレットで業務日報を入力、送信できるので、現場を離れずに管理者へ情報共有ができる。そのほか、各製品・部品の原価や人件費を確認できる機能もあり、コストの見直しにも有用だ。

  • 料金:月額50,000円~/5名、初期費用37万円〜(クラウド版の場合)

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サクっと工程(株式会社インプローブ)

サクっと工程公式Webサイト

(出所:サクっと工程公式Webサイト)

ガントチャートの表示を部品別・マシン別などで柔軟に切り替えられる製造業向け工程管理システム。同システムのシリーズは3種類あり、「サクっと工程」は、管理対象を部品ごとに細かく設定でき、縦軸に表示。横軸の日時の表示は、一日単位、一週間単位などで切り替えられる。また、ガントチャートに登録した部品名や工程手順を引用した作業指示書もワンクリックで発行できる。
「サクっと工程Pro」では、ガントチャートをマシン別・部品別で切り替え可能。横軸を分単位で表示して、より詳細なスケジュールを組めるのもポイントだ。「サクっと工程SP」は、各工程に適切な機械を自動で割り付けられる上位システム。工程作成にかかる時間を大幅に短縮できる。
部品加工業など、毎回仕様の異なる注文に対応する工場や、類似仕様品を繰り返し製造する工場などに最適。部品のマスタ登録をしなくても運用でき、アナログ管理からの乗り換えもしやすい。

  • 料金:58万円(サクっと工程/買取の場合)

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ものレボ(ものレボ株式会社)

ものレボ公式Webサイト

(出所:ものレボ公式Webサイト)

製造業の現場パフォーマンス向上を目的に開発された、クラウド型のDXツール。タブレットやスマホから入力ができ、現場での負担を最小限に抑えられる。
生産計画表の作成は、品番・数量・納期を入力するだけで完了。一部の作業を外注している場合は外注工程も反映され、納品までのスケジュールをトータルで管理できる。
進捗状況はガントチャートで表示され、都度更新されるので異常発生の把握もスピーディーに。納期遅れなどで計画変更が必要な際も、チャートをドラッグ&ドロップで移動するだけで軌道修正をはかれる。分析機能も充実しており、たとえば売上・原価分析機能では、粗利率が低く原価の改善をはかるべき製品を可視化できる。
そのほかにも、部品・完成品の在庫管理機能や受発注機能などを搭載。既存のシステムとも柔軟に連携でき、モノづくりの現場を包括的に支援する。製造業出身のスタッフによるアフターフォローが受けられるのも強み。

  • 料金:月額9,200円〜/名(税込)、初期費用なし

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DIRECTOR6(株式会社シムトップス)

DIRECTOR6公式Webサイト

(出所:DIRECTOR6公式Webサイト)

リリースから30年以上にわたり、個別受注・多品種少量生産に特化してサービスを提供している工程管理システム。工程管理から原価管理まで一貫した管理に貢献する。
工程計画の作成においては、 ガントチャートのほか、より複雑な作業手順を落とし込めるパートチャートを利用可能。いずれも直感的に操作できる。
また、過去に作成した工程パターンを流用して計画を作れるのもポイントだ。作業員、設備などのリソースや、納期などの条件を加味して最適なスケジュールを自動で立案する生産スケジューラー機能も搭載。飛び込み案件が発生した際も、システムが再計画案のたたき台を作ってくれる。作ったスケジュールをベースにした作業指示が、システム経由で各作業員に展開。現場での実績は、PCやタブレット、スマホから直接入力できるほか、作業指示書のバーコードを読み取り、反映する運用もできる。

  • 料金:要問い合わせ

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ADAP(株式会社構造計画研究所)

ADAP公式Webサイト

(出所:ADAP公式Webサイト)

多品種・少量生産に最適で、ホワイトボードのように直感的に生産管理が行えるシステム。生産スケジュールの自動計画機能が付いており、システムが受注内容や今ある在庫をもとに計画を立案。イレギュラーが発生したら手動で計画を調整することもできる。また、計画の確認画面では「生産後のモノがいつ・どのように使われるか」「前工程がどこまで進捗しているか」が表示されるのも特徴だ。欠品・余剰などの在庫状況も瞬時に更新。それぞれの在庫が「いつ・何の生産に使われる予定か」も把握できる。
システムに登録できるユーザー数・拠点数は無制限。本社工場だけでなく、各拠点の工場やサプライヤーとの連携も可能で、たとえば余分な在庫を防いだり、特急オーダーに応えたりしやすくなる。画面表示は中国語、英語に切り替えられるほか、国外の工場での導入サポートにも対応。「海外に拠点がある」「外国人従業員が多い」企業におすすめ。

  • 料金:要問い合わせ

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おすすめの工程管理システム(汎用型)

幅広い生産方式に対応している汎用型の工程管理システムを紹介します。

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WorkGear(モリックス株式会社)

WorkGear公式Webサイト

(出所:WorkGear公式Webサイト)

20年以上のノウハウをもとに開発された中小製造業向け業務支援システム。製造業の現場において、「何が必要か」「どのようなイレギュラーが発生し、どう対応しているか」といった観点に向き合い、使いやすさを重視して開発されているのが特徴。
複数のシステムをシリーズ展開しており、導入企業のニーズに合わせて必要な機能を分割導入もできる。主要システムの「WorkGear-XZ」には、見積もり・受発注・生産管理・売買管理など、工場で必要な機能を搭載。日報集計、工程別進捗管理にも対応し、リアルタイムで実績や進捗を可視化できる基盤が整う。
そのほか「WorkGear-UZ」には、各工程や機械の負荷を確認できるスケジューラーを搭載。「WorkGear-MRP」には、製品や部材の行方をトレースしながら管理する機能が付いており、部品加工業・組立業を営む企業に最適だ。

  • 料金:要問い合わせ

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UM工程進捗(株式会社シナプスイノベーション)

UM工程進捗公式Webサイト

(出所:UM工程進捗公式Webサイト)

製造指示、実績登録、進捗管理といった製造現場の情報を、スマホやタブレットで管理・確認できる工程管理システム。ライン生産だけでなく、個別受注生産、受注生産、見込み受注生産、見込み生産など、多様な生産方式の管理に対応する。作業実績の入力手段を豊富に備えており、スマホ・タブレットでの直接入力をはじめ、紙資料のスキャンやバーコード一括読取、計量器とのIoT連携も可能。また、作業中にロスや不良品が見つかったら、その場でスマホ撮影した写真をエビデンスとして残せるのも便利だ。
そのほか、品目ロット別や部門別に在庫情報を一覧表示する機能や、材料や中間品の在庫推移表を作成できる機能なども搭載。製造業を営むうえで必要な業務全般をサポートする。
オプションの「UMガント」を導入すれば、作業員や設備の負荷状況を加味した無理のない計画をガントチャート形式で作れる。

  • 料金:月額35,000円+業務モジュール月額15,000円/10名(Business Editionの場合)
    ※初期費用は別途、業務モジュールは利用人数分必要

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IB-Mes(株式会社ユニフェイス)

IB-Mes公式Webサイト

(出所:IB-Mes公式Webサイト)

生産進捗・品質・設備・労務管理機能を網羅しており、最短1カ月で導入できるパッケージ型の製造実行システム(MES)。見やすいUIで、タブレットをタッチしながら直感的に操作できる。各種管理機能も充実しており、たとえば生産進捗管理画面では、生産中の品目をはじめ、作業終了予定時間、進捗率、遅延分数を一目で確認可能。着工順や指示の変更、生産日の振替があった場合もシステム上で簡単に調整できる。
また、労務管理においては、どの作業区で、誰が何時間作業したかの実績を細やかに管理。会議や清掃活動といった間接作業の実績も記録できる。ほかにも、不良品の発生履歴や、設備の停止履歴を管理できる機能などを搭載。
オプションで、機械の部品の交換時期を通知する「設備保全」や、カメラを設置して設備の異常発生有無を監視する「設備監視」体制を整備できる。特に大量生産を主とする現場で活用しやすい。

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Lychee Redmine(株式会社アジャイルウェア)

Lychee Redmine公式Webサイト

(出所:Lychee Redmine公式Webサイト)

製造業に限らず利用でき、プロジェクトの進捗管理や工数管理の効率化をはかれるツール。画面左のタスク名の横には、担当者名とガントチャートが表示。「誰が・何を・どの程度」担当しているかが一目でわかる。また、各担当者が自らチャートのステータス(未着手・進行中など)や進捗率を更新できる仕様なのも使いやすい。作業員のパフォーマンス最大化を後押しする「リソースマネジメント」機能も特色。この機能により、各担当者の労働時間の予測と実働を棒グラフで比較でき、一人ひとりの稼動状況を正確に把握できる。各担当者の稼動率を割り出すことも可能で、負荷のかかっているメンバーのもとに手の空いた人をアサインしやすくなる。
そのほか、各作業にかかったコストと、当初の予算を比較できる機能も搭載。収支予測やコストの見直しを検討する際に役立つ。
クラウド版とオンプレミス版を提供しており、自社に合ったプランを選択できる。

  • 料金:月額1,400円/名(クラウド版・プレミアムプランの場合)
    ※導入は10名単位

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PREGARE Orario(株式会社ウェッブアイ)

PREGARE Orario公式Webサイト

(出所:PREGARE Orario公式Webサイト)

製造・生産部門をはじめ、研究開発や設計などの部門でも工程管理が円滑に進められるシステム。数週間単位の小規模案件から数年にわたる大型案件まで包括的に管理。複数のプロジェクトにまたがって作業をする人員や稼働する設備のリソースを都度見直し、再計画を行いたい場合にも対応する。
ほかにも、進行中のプロジェクトの状態をシステムで自動監視できる機能を搭載。各プロジェクトの計画に変更が発生した場合は管理者にアラートするため、重要な変更点を見落としたまま計画が進んでしまうリスクを回避できる。
画面内に表示された各種機能を、プロジェクトの種別や目的に応じてカスタマイズできるのもポイント。不要な機能を画面から非表示にすれば、従業員が操作に迷ってしまう状況を回避できる。
そのほか、同社製品の工程作成ツール「工程’s Orario」や、工程計画共有システム「Planow Orario」と連携すれば、より緻密な工程管理が実現する。

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FineReport(帆軟ソフトウェア株式会社/バリューテクノロジー株式会社)

FineReoprt公式Webサイト

(出所:FineReoprt公式Webサイト)

国内外で15,000社を超える導入実績を持ち、生産分析や在庫分析など多様な分析ができるBIツール。分析項目の一例は、生産目標に対する進捗率や、月ごとの製品の生産量・良品率、機器の稼働状態(正常/高負荷)など。これらのデータはグラフでダッシュボードに表示され、状況に応じて都度更新。管理者は現場の状況をリアルタイムで把握でき、適切な指示を仰ぎやすい。グラフは円、棒、ガントチャートなど70種類以上のバリエーションを網羅しており、目的に応じたデータ分析が行える。
また、進捗管理表や発注書などの帳票をExcelのように直感的に設計できるのもポイント。既存で管理していたExcelのデータをそのままツールに移すことも可能だ。
作業実績はスマホで入力できるほか、バーコードのスキャンにより情報を転送することもでき、現場での入力工数削減を実現する。

  • 料金:要問い合わせ

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スマートF(株式会社ネクスタ)

スマートF公式Webサイト

(出所:スマートF公式Webサイト)

スモールスタートで導入しやすく、無駄のないDXを実現する製造業向け生産管理システム。バーコードの読み取りやタブレットへの入力で無理なく作業日報を記録。システムが日報のデータを吸い上げ、工程管理画面に反映するためリアルタイムで進捗を把握できる。在庫管理もバーコードの読み取りによって簡単に行えるうえ、製造番号違いの同一製品や、細かな部品の在庫も管理できる。ほかにも、原価を仕入費、外注費、労務費、間接費の4つに分けて自動集計できる機能など、生産現場の煩雑な作業の効率化に役立つ機能が充実している。
導入する際は、専任の担当者が事前に現状をヒアリングし、既存の運用状況を考慮したシステム設計を実施。自社独自の運用ルールがあっても導入しやすい。他社でも活用できそうな機能であれば、システムの標準機能のバージョンアップをしてくれるのも魅力だ。

  • 料金:月額48,000円〜、初期費用30万円〜

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まとめ

工程管理システムを導入することで、製造業における生産工程の進捗把握がスムーズに。突発的な計画変更にも柔軟に対応しやすくなります。

更に、システムによっては生産スケジュールの自動設計・調整機能や、在庫管理、原価計算機能などを搭載。製造業において発生するあらゆる業務の効率化を後押しします。

工程管理システムは、大きく分けて多品種・少量生産が中心の製造業に適したタイプと、個別受注生産や見込み生産など、幅広い生産方式に対応するタイプが存在します。本記事で紹介したメリットや比較ポイントを参考に、自社に合った製造業向け工程管理システムの導入を検討してみてください。

工程管理システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。

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Seiryu(セイリュウ)

株式会社テクノア

特急品や急な予定変更にも対応できる多品種少量生産向けの生産スケジューラ。機械ごと、製品ごとにスケジュールを可視化します。負荷超過や納期遅れの際は自動スケジュール...

Dr.工程Navi

株式会社 シー・アイ・エム総合研究所

大日程ベースの計画を管理できる個別受注生産向け工程管理システム。ガントチャートや山積みグラフで状況を可視化し、柔軟なプロジェクト管理を実現します。...

サクっと工程

株式会社インプローブ

日別・部品別・マシン別など、工場に合わせたガントチャートを使い分けられる製造業向け工程管理システム。「サクっと工程」「サクっと工程Pro」「サクっと工程SP」の...

WorkGear

モリックス株式会社

企業状況に合わせて柔軟に活用できる中小製造業向け生産管理・業務支援システム。機能の分割導入やカスタマイズに対応。業務を円滑化する使いやすいシステムを提供します。...

Lychee Redmine(ライチレッドマイン)

株式会社アジャイルウェア

導入社数7,000社以上。国内企業からの開発依頼により成長してきたプロジェクト管理ツール。スケジュール・リソースの管理やQCDを見える化できるレポート機能、コス...

FineReport

バリューテクノロジー株式会社(日本販売総代理店)

帳票、ダッシュボード、データ統合、各種システム開発など多機能、便利なBIデータ可視化ツール。これ一つで、IoTをはじめ多様な業務に利用可能。100人以上の企業様...

スマートF

株式会社ネクスタ

スモールスタートで導入可能な生産管理システム。在庫管理、工程管理、原価管理などの豊富な機能で、最適な生産計画や発注業務が可能。生産効率や品質の向上を実現します。...

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