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ノーコードツール比較16選!4タイプに分けてわかりやすく紹介

ノーコードツール比較16選!4タイプに分けてわかりやすく紹介

最終更新日:2024-08-16

アプリ開発や業務改善、Webサービスの提供などに興味を持ちつつ、手間やコストの面から躊躇している企業の担当者の方へ。手軽にアプリ開発が可能なノーコードツールについて紹介します。

目次

ノーコードツールとは

ノーコードツールとは、あらかじめ用意された部品を組み合わせることで、プログラミングやシステム開発の知識がなくても、誰でも簡単に以下のようなアプリケーションやWebサイトを製作できるツールのことです。

  • 自社サービスとしてのプロダクト
  • 業務効率化のための社内アプリ
  • Webサイト、ECサイトなど

ノーコードツールの必要性

従来、アプリケーション開発やWebサイト制作には、プログラミング言語やWebデザインの知識を習得する必要がありました。自社でリソースを持っていない場合、外部の専門家や制作会社に依頼するのが一般的です。その分、お金も時間かかりますし、「思ったようなものを作ってもらえない」といった課題が挙げられています。

ノーコードツールを導入すれば、自社内で手軽にスマホやPC用のアプリだけでなく、グラフィカルでスタイリッシュなWebサイト、更にフォームやECサイトも手軽に作ることができます。開発にかかる期間や手間が省けるだけでなく、「コストも削減できる」「自分達でやりたいことを形にできる」とあって多くの企業で導入が進んでいます。

ノーコードツールのおすすめ

今回は、ノーコードツールについて具体的なメリットや注意点、その他にも自社に合ったツールを選ぶ際のポイントなどを、おすすめのツールを交えながらご紹介します。

  1. プロダクト開発を中心に様々な用途で利用したい場合
    おすすめのノーコードツール(プロダクト開発にも対応)
  2. 社内の業務改善のためにアプリを開発したい場合
    おすすめのノーコードツール(業務アプリ特化型)
  3. Webサイトをイチから制作したい場合
    おすすめのノーコードツール(Webサイト特化型)
  4. ECサイトをイチから構築したい場合
    おすすめのノーコードツール(ECサイト特化型)

記事後半にはタイプ別のおすすめツールも紹介しています。「今すぐツール選定に移りたい」という方はそちらをご覧ください。

ノーコードツールをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。

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ノーコードツールの仕組み・特長

ノーコードツールは、テンプレートやコンポーネントと呼ばれる部品をドラッグ&ドロップで組み合わせていくことで成り立っています。

ノーコードツールの仕組みをわかりやすく

イメージとしては、PCのGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)に近いものがあります。たとえば、PCで表計算を行おうとする場合、一昔前のPCはプログラムを入力してアプリケーションを起動させなければなりませんでしたが、現在は表計算ソフトのアイコンにカーソルをあわせてクリックするだけでアプリを起動できるようになりました。

ノーコードツールも同様に「何かを作ろう」とした際に、イチから作る手間を省いて、マウス操作だけで利用することができます。また、グラフィカルな仕組みのため、「これとこれをつなげた方がわかりやすそう」「ここに配置した方が見た目が良さそう」など、やりたいことを直感的に形にできるのがポイントです。

ノーコードツールとローコードツールの違いとは?

ノーコードツールと類似したツールに、ローコードツールがあります。違いは以下の通りです。

ノーコードツール 一切ソースコードを書かなくてもアプリケーション等の開発が可能。ただし、できることには制限があります。
ローコードツール 極力ソースコードを書かなくてもアプリケーション等の開発が可能。ノーコードツールよりもできることは増えますが、一部のソースコードは自分で書く必要があります。

ローコードツールでは初心者程度のプログラミング言語が必要になりますが、ノーコードツールでは難しい細かなカスタマイズや、用意されていないテンプレートやコンポーネントの作成などが可能なほか、異なるアプリケーションとの統合や連結が可能になります。

 

ノーコードツールのメリット

ノーコードツールは、外部開発会社へ依頼したり、既存ツールをカスタマイズしたりして導入するのに比較すると、大きく3つのメリットがあります。

無料で使えて、導入や運用にかかる費用や工数の負担が少ない

ノーコードツールには、無料で利用できるプランが用意されているケースが多くあります。有料プランでも利用料金を細かく設定できるツールが多く、必要とする内容や規模に合わせて選択しやすいのが特徴。そのため、「まずは試しに利用してみたい」「小規模でアプリケーションが使いたい」という場合に有用です。

また、ノーコードツールは基本的にクラウド環境でブラウザ上から開発ができるため、導入のハードルが低いのも魅力。中には、「Google AppSheet」のようにアカウントを取得するだけですぐに利用を開始できるノーコードツールもあり、スピーディーに開発に着手することができます。

また、オンプレミス環境の開発と異なり、機能改善や機能追加、環境のメンテナンスなどは、すべてノーコードツールを提供する事業者側で実施。常に最新の安全な環境下でアプリケーションを開発・利用できます。

アプリケーションやWebデザインのイメージを形にしやすい

ノーコードツールはイメージをダイレクトに反映できるため、思った通りのデザインや機能を搭載することができます。

従来の外部の開発会社・制作会社に依頼した場合、イメージを伝えて仕様に落とし込み、要件定義を行う必要があります。その際に伝言ゲームのようにコミュニケーションの齟齬が発生することがあります。また、時間的コストも多く、イメージ通りといかないことも少なくありません。ノーコードツールなら、豊富なテンプレートからイメージに合致する色や形、デザイン、機能を選択することで、実現したいことを簡単に形にできます。

企画から開発・運用までの期間を大幅に短縮できる

ノーコードツールによる開発は、詳細な要件定義や仕様設計、実装テストなどの、一般的な開発工程を必要としません。そのため、通常の開発と比較すると、企画からローンチまでの期間を大幅に短縮できます。簡単なアプリであれば即日から数日程度で公開できます。

特に、スピード感のあるビジネス展開と相性が良く、旬なジャンルでの新規事業の展開など、スピードが求められるサービス開発で多くのベンチャー・スタートアップ企業で利用されています。中には「まずノーコードツールでテスト開発して、市場の反応を見てから本格的なシステム開発に移る」というパターンもあります。

 

ノーコードツールの注意点(デメリット)

便利でスピーディーな開発が可能なノーコードツールですが、利用する際に注意したい点があります。

ノーコードツールのプラットフォームへの依存度が高い

ノーコードツールの開発はプラットフォームに対する依存度が高いため、別のツールや開発環境に移行する際に、不具合や障害が発生することがあり、結果的に移行できずに最初に開発したプラットフォームに縛られてしまうこともあります。

サービスを公開した後、なんらかの理由で別のノーコードツールに移行したり、追加機能の拡張やカスタマイズのためにローコードツールやスクラッチ開発に移行したりする際に、データ移行が上手くできずに再開発になるケースがあることに注意しましょう。

カスタマイズの範囲が限られている

ノーコードツールの開発は、カスタマイズや拡張性が限られており、独自性のある機能を実装することが難しいことも多々あります。

ノーコードツールには、アプリケーションの機能やパーツ、デザインのテンプレートが用意されており、プラグインなどで機能を追加することも可能ですが、基本的にノーコードツールが提供していない機能やデザインは利用できません。そのため、拡張性に乏しく、サービス開始後の機能追加に支障が出ることがあります。

海外製のものが多く日本語サポートがない

無料や安価で利用できるものを筆頭に、ノーコードツールは海外製のサービスが多く、そのほとんどがドキュメントや開発画面を英語で提供しています。

基本的な操作方法やほかのシステムとの連携方法なども英語で記述されており、サポートも英語での対応がメインなので、利用するにはある程度の英語レベル、もしくは、日本語で使い方を解説しているページを参考にしたり、機械翻訳を利用したりといった工夫が必要です。

「英語の開発環境を利用するのは難しい」「日本語でのサポートがないと不安」という場合は、日本製のノーコードツールがおすすめです。海外製のノーコードツールと比較すると選択肢は限られますが、「APPBOX」や「Click」「kintone」「PigeonCloud」など、使いやすさにこだわったサービスが増えてきています。

 

ノーコードツールのタイプと選び方

ノーコードツールはサービスによって、事前に用意されているパーツや機能などが異なり、対応できる範囲や得意とする領域も異なります。自社に合ったサービスを選ぶ際に重要なのは、「何を開発したいのか」という目的の部分です。それによって、おすすめも変わってきます。

ノーコードツールの利用目的は、大きく分けて以下の4つの分野があります。

1.プロダクト開発 Webアプリや、スマホやPCのネイティブアプリなど、顧客サービスとして提供するプロダクトの開発
2.業務アプリ開発 業務効率化など、社内で運用するためのアプリやツールの開発
3.Webサイト制作 製品のランディングページや企業のWebサイト、オウンドメディアなど、Webサイトの作成
4.ECサイト開設 ECのための商品ページやカート、決済機能などを持つECサイトの開設

それぞれの分野について、どのようなノーコードツールが適しているのか詳しく見ていきましょう。

1.プロダクト開発を中心に様々な用途で利用したい場合

おすすめは汎用性が高い、こちらのタイプです。
おすすめのノーコードツール(プロダクト開発にも対応)

顧客に向けて展開する自社サービスのプロダクト開発(Webアプリ、ネイティブアプリなど)に対応しているだけでなく、Webサイトの制作やECサイトの開設も可能なツールもあり、色々な業務をまとめて一つのツールで行いたいという場合にも適しています。

2.社内の業務改善のためにアプリを開発したい場合

社内の業務改善に特化したタイプのノーコードツールがおすすめです。この場合は、更に以下の2種類が考えられます。
おすすめのノーコードツール(業務アプリ特化型)

2-1.データベースなどを構築して本格的なアプリとして利用したい場合

現時点でDXが行われていない、もしくは、様々な業務ツールを横断して利用しているため、ツール間の連携が取れていない場合は、こちらのタイプのノーコードツールがおすすめです。データベースを構築して様々な業務アプリを開発できるほか、複数の業務ツールをプラグインで接続したり、ツールを移行したり、業務のDX化を加速します。

2-2.現在自社で利用しているスプレッドシートやデータベースをもっと上手く活用したい場合

すでにスプレッドシートやデータベースで社内のデータを管理している場合は、こちらがおすすめです。既存のデータを活用しながら、社内の業務を効率化するアプリを簡単に開発できます。

3.Webサイトをイチから制作したい場合

製品のランディングページや自社サイトなど、Webサイトを作る機能に特化した、こちらのタイプがおすすめです。
おすすめのノーコードツール(Webサイト特化型)

レスポンシブデザインに対応したデザインテンプレートが豊富で、HTMLやCSSのコーディング知識がなくても、スタイリッシュなイメージ通りのWebサイトを作成できます。問い合わせフォームや決済機能、予約受付やメルマガ配信などの機能もあり、飲食店や宿泊施設、マッサージ等のサービスの店舗ページを作成することも可能です。

4.ECサイトをイチから構築したい場合

自社製品や取り扱う商品を販売するECサイトの構築に特化したノーコードツールがおすすめです。
おすすめのノーコードツール(ECサイト特化型)

商品の一覧や分類、商品紹介のほか、カートやお気に入りなどの機能、送料の計算や決済機能など、ECサイトの構築に必要な機能を多数搭載しています。

ECサイト特化型のノーコードツールをお探しの場合は、「ECサイト構築ツール16選。タイプや目的別の選び方」もあわせてご参照ください。

 

ノーコードツールの比較ポイント

適切なノーコードツールを選ぶには、ノーコードツールの得意とする4つの分野のほかに、以下6つの比較ポイントがあります。

(1)目的を達成するための機能が十分に揃っているか

ノーコードツールの開発は、目的と業務にあわせて、ツールのテンプレートを選択し、更に細かな仕様にあわせてパーツを入れ替えて完成させます。そのため、ツールに用意されているテンプレートやパーツ、機能が、目的と合致している必要があります。

また、開発機能以外にも、業務に利用する場合に必要な機能を検証しなければいけません。承認プロセスを実現するワークフローや、メールによる通知機能、データへのアクセス権限の管理、Active Directoryと同期したユーザー管理など、業務効率化の中で実現したい運用フローに合わせて、機能が不足していないか、事前に確認しておきましょう。

たとえば、「kintone」は幅広い業務効率化機能を搭載しているだけでなく、業種業務に特化した専用アプリがパッケージ化されているので、様々な業種の業務にあわせたアプリをすぐに利用することができます。また、外部サービスとの連携機能や拡張機能サービスが充実しているので、「これがしたいのにできない」と悩むことがありません。

(2)アプリの提供形態が目的と合致しているか

ブラウザ上で利用するWebアプリから、スマホ向けやPC向けのネイティブアプリまで、アプリにも様々な形態があります。ノーコードツールもサービスによって対応範囲が異なるため、予定しているアプリの利用方法と、ノーコードツールの提供形態が合致しているか確認する必要があります。ターゲットであるユーザーや従業員の使い方、利用させたい環境を考慮し、それに対応したツールを選ぶようにしましょう。

たとえば、「Adalo」はネイティブアプリの開発ツールとして知られていますが、Webアプリの開発も可能です。PowerPointのスライドを作るような感覚で、簡単にアプリ開発ができます。

(3)プロダクトの販路が用意されているか

ノーコードツールで開発したアプリを、プロダクトとして一般に販売する場合、利用するノーコードツールがストア機能や販売経路を持っているかは重要なポイントになります。

たとえば、「サスケWorks」で作成したオリジナルアプリは、App StoreやGoogle Playで公開して、ほかの「サスケWorks」のユーザーに販売することができます。また、アプリ単体だけでなく、データベースや自社ツールなどを組み合わせたサービス展開も可能で、幅広いプロダクトの販路が用意されています。

(4)ユーザーのログイン負担を軽減できる設計か

会員登録やログインの手間は、ユーザーの利用に対してハードルを作ってしまいます。特にtoC向けの場合、メールアドレスやパスワードの入力を伴う会員登録を挟むと、ユーザーが離脱する原因になることも少なくありません。それを避けるには、LINEやApple ID、Amazon ID、Facebook アカウント、Googleアカウントなどのソーシャルログインが利用でき、登録負担の少ないできるツールを選ぶ必要があります。

ノーコードツールによって、連携できるSNSやサービスが異なるため、ターゲットとなるユーザー層や社内の従業員の利用が多いサービスが明確である場合は、連携が可能か確認しておきましょう。たとえば、「Bubble」は、Oauthサービスと連携することで幅広いソーシャルアカウントでのログインに対応しています。

(5)最終的な利用料金が明確か

ノーコードツールは、開発するだけであれば無料で試すことができるツールが多くあります。また、数人程度の小規模であれば、無料や少額で利用できるツールも少なくありません。一方で、開発段階から一定の月額利用料などが発生するケースもあります。

また、利用人数によって段階的に料金が変わる月額制や、アプリの容量で加算される従量制など、様々な料金体系があるので、利用したいノーコードツールの利用料金についてはよく検討しておく必要があります。

たとえば、「kintone」は1ユーザー単位で利用料金が決まります。また、セキュアアクセス等のオプションで追加料金が発生します。また、「Click」はアプリの作成は無料で行えますが、運用するには有料プランに移行する必要があります。作成できるアプリのレコード数や容量に応じて、無料から三段階の月額プランがあり、アプリの運用規模で選ぶことができます。

(6)設計しやすいかどうか

ノーコードツールは、プログラミング言語やアプリ開発の知識がなくても開発ができますが、ツールの使いやすさはサービスによって異なります。特に英語で提供されている海外製ツールは、日本語環境での開発がしにくいケースがあります。UIや操作性だけでなく、開発用のドキュメントやユーザーサポートの充実なども、設計開発のしやすさには大きく影響するので、事前に確認しておくとよいでしょう。

また、「Bubble」や「Adalo」などの普及実績が高いノーコードツールは、公式ドキュメント以外にも、機能解説や開発のヒントを掲載した動画やWebコンテンツが多数あります。こういった参考になる情報が多いノーコードツールを利用するのも選択の一つです。

 

おすすめのノーコードツール(プロダクト開発にも対応した汎用型)

豊富な機能を持った、汎用的なノーコードツールを4つ紹介します。

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APPBOX(株式会社アイリッジ)

APPBOX公式Webサイト

(出所:APPBOX公式Webサイト)

アプリ開発・運用・グロースを総合的に支援するスマホ向けアプリ開発サービス。会員証、クーポン、ポイント管理など、基本的なアプリ機能を搭載したパッケージをカスタマイズするだけで、最短1カ月でクイックスタートできる。
ガイド・サポート体制が充実しているため、ローンチ後の機能拡張も簡単。データ収集機能を追加すれば、ユーザー属性の収集やイベントトラッキングの計測も可能だ。アップデートなしのホーム画面レイアウト変更、プッシュ通知やアプリ内メッセージのABテストにも対応しており、マーケティング施策のPDCAを高速回転できる。
その他、スクラッチ開発にも対応。パッケージをベースに機能追加、外部サービス連携など自在にカスタマイズできるため、ローコスト・短納期でハイクオリティなアプリ開発も実現する。

  • 料金:月額10万円~、初期費用75万円(パッケージ開発の場合)

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Bubble(Bubble Group, Inc.)

Bubble公式Webサイト

(出所:Bubble公式Webサイト)

全世界で200万人以上のユーザーを持つノーコードツール。多くの起業家やスタートアップ企業が活用しており、Microsoftともパートナーシップを提携している。汎用性の高いノーコードツールで、特にWebアプリ開発に強みを持つ。豊富な機能パーツを持ち、ドラッグ&ドロップすることで簡単に高度なWebアプリの開発が可能。Webアプリのほかにも、スマホアプリやPC用のネイティブアプリ、Webサイト制作、ECサイトの開発まで、幅広い分野に対応できる。
UIは英語で提供されているが、ユーザーが多いため、日本語での解説情報も多数あり、学習しやすいシンプルな構造と開発難易度の低さが特長。

  • 料金:月額25ドル〜 ※無料プランあり

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Click(MikoSea株式会社)

Click公式Webサイト

(出所:Click公式Webサイト)

日本製の汎用型ノーコードツール。マップやカート、メッセージ、検索など、アプリやWebサイトで必要とされる基本的な機能をすべて網羅しており、SNSやマッチングアプリ、動画配信サービスやECアプリなど、多種多様なアプリ開発が可能。内部に決済機能があるため、アプリ内で簡単に収益化を行うこともできる。
実用例としては、マップ機能とメッセージ機能を掛け合わせた地域活性化アプリ、その他、社内の業務改善アプリや、NFTとクラウドファンディングを掛け合わせた支援型NFTクラウドファンディングサービスなどがある。

  • 料金:月額4,400円〜(Standardプラン・年払いの場合) ※無料プランあり

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Adalo(Adalo, Inc.)

Adalo公式Webサイト

(出所:Adalo公式Webサイト)

Webアプリからネイティブアプリ、スマホアプリまで幅広いアプリ開発ができる汎用型ツール。海外製のノーコードツールだが、日本語にローカライズされており、UIを日本語で利用することができる。カスタムWebドメインが利用でき、独自ドメインでのWebサービスを展開することも可能。App StoreやGoogle Playにアプリをパブリッシュする機能もある。
また、最も特長的なのは、世界中から集まっているAdaloの専門家に依頼することで、より高度で高機能なアプリを作成したり、UI/UXを洗練させたり、1on1で開発のコーチングを受けることができるところ。ノーコードツールを利用して運用の負担を軽減しながら、他社にはないサービスを開発したい場合は有用といえる。

  • 料金:月額36ドル〜 ※無料プランあり

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おすすめのノーコードツール(業務アプリ特化型)

業務向けのアプリ開発に特化したノーコードツールについて、データベース構築から開発したい場合と、既存のデータベースを使用したい場合に分けて紹介します。

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<データベース構築なども含めてアプリ開発したい場合>

kintone(サイボウズ株式会社)

kintone_公式Webサイト

(出所:kintone公式Webサイト)

グループウェアを提供するサイボウズのノーコードツール。業務向けアプリ開発に特化したパーツや拡張オプションを取り揃えている。特に基本機能としてデータの蓄積、一覧、検索の機能に優れ、社内のあらゆる情報をデータベース化することが可能。それにより、業務日報や案件とタスクの管理、問い合わせや顧客情報の紐付け、採用面接管理のようなバックオフィスのほか、製造業から医療機関、不動産、金融、運輸など、あらゆる業種・業態で必要な業務アプリが開発できる。
製造業の材料データの資料管理から、不動産業の物権契約管理まで、データにまつわるアプリ開発に関しては群を抜いているのが特長。また、業種・業態にあわせてアプリのパッケージが拡張機能として用意されているため、パッケージを導入してカスタマイズすることで、すぐに業務アプリを運用できる。

  • 料金:月額1,000円/ユーザー〜

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PigeonCloud(株式会社ロフタル)

PigeonCloud公式Webサイト

(出所:PigeonCloud公式Webサイト)

社内のあらゆる情報を一元管理するデータベースをノーコードで作成できるツール。問い合わせ管理や顧客管理、在庫管理など様々な用途に活用できる。顧客や社員の声をデータベース化することで、情報の分散を防ぎつつ、サービス品質改善や業務改善が期待できる。
データに基づいた高度なチャート機能やカレンダー機能、ワークフロー機能など、業務効率の向上に役立つ便利な機能を標準搭載。必要なデータは高速かつ高度に検索、簡単に数値化・グラフ化できるため、分析もスムーズ。過去のデータとの比較も簡単に行えるため、たとえば、在庫管理における発注ミスの防止などにも貢献。正確な情報に基づいた適正な経営判断を支援する。

  • 料金:月額1,000円/ユーザー(10人までの場合)

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サスケWorks(株式会社インターパーク)

サスケWorks公式Webサイト

(出所:サスケWorks公式Webサイト)

データを集約してデータベースを構築し、目的に合わせて機能を組み合わせ、蓄積されたデータを活用するWorksアプリを利用したノーコードツール。SQLなどの知識は不要で、パーツを組み合わせ、直感的なドラッグ&ドロップだけで簡単にデータベースが構築できるのが特長。アプリを通じて管理に必要なデータを登録・蓄積することで、様々な業務で運用できる。
また、アプリとしてのパーツも多岐に渡り、ExcelやPDFのファイルで帳票出力をしたり、一括メールを送信したりするバックオフィス機能や、手書き文字なども読み取れるAI OCR機能などのパーツも用意されている。アプリ同士を連携させられるほか、サスケWorksを利用しているほかのユーザーにアプリを販売することも可能。

  • 料金:月額5,000円~

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Platio(アステリア株式会社)

Platio公式Webサイト

(出所:Platio公式Webサイト)

自社の業務にあわせて細かなカスタマイズが可能なモバイルアプリ制作ツール。中でも、現場のニーズに合致するモバイルアプリ開発に強みを持っており、小売業や製造業など、煩雑なアナログ業務が多く、デジタル化がなかなか進まないような現場におすすめ。
たとえば、点検報告や状況報告、日次報告などの日報アプリや、顧客対応記録、作業進捗管理、ヒヤリハット記録などの業務にまつわる細かな記録を取るパーツ、更に水位監視や温度管理など、現場業務に特化した100種類以上のテンプレートがあり、組み合わせることで自社の業務にマッチしたアプリが作れる。

  • 料金:月額20,000円〜

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<既に利用しているスプレッドシートやデータベースを利用したい場合>

@pocket(株式会社アイアットOEC)

@pocket公式Webサイト

(出所:@pocket公式Webサイト)

ドラッグ&ドロップで必要な部品を組み合わせるだけで業務アプリが作成できるWebデータベースサービス。Excelファイルをインポートして作成した部品を配置するだけで、Excelで管理している顧客リストや資産台帳などをそのままアプリ化できる。ストアでダウンロードできるテンプレートやプラグインを自由にカスタマイズして、業務アプリを作成することも可能。既存システムや他社サービスとのAPI連携、帳簿出力やプロセス管理など、オプションで機能拡張できるのもポイントだ。
アプリ内で集積したデータは、集計表やグラフとして出力可能。会議資料やIR情報など、社内データの活用にも役立つ。

  • 料金:月額300円/ユーザー、初期費用なし(ライトプランの場合)

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Airtable(Formagrid, Inc.)

Airtable公式Webサイト

(出所:Airtable公式Webサイト)

顧客データやスケジュール管理などの業務効率化に特化した、クラウド型のデータベースツール兼ノーコードツール。データ管理に強みを持ち、Excelやスプレッドシートと同じ形式でデータの管理が可能。関数を利用して表計算なども行うことができるため、既存のデータベースがある場合も連携しやすい。
また、シートごとのデータを連係させるリレーション機能を搭載しており、複数のシートに分散している関連データを紐付けることで、データの可視化にも繋がり、自社の課題を分析することが可能。多彩なAPI連携に対応しており、外部サービスとの連携によって、Airtableには搭載されていない機能を活用することができる。

  • 料金:月額10ドル〜 ※無料プランあり

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AppSheet(Google Inc.)

AppSheet公式Webサイト

(出所:AppSheet公式Webサイト)

Googleが提供するノーコードツール。豊富なデータ収集力とオンライン同期に加え、GoogleのAIと機械学習機能を活用してアプリの高速化も可能。データベースとしてスプレッドシートを利用できるため、社内のデータベース構築にExcelやスプレッドシートを使用している場合、導入のハードルが格段に低くなるのが特長。
Google WorkSpaceとAppSheetを組み合わせてアプリ開発と業務アプリの運用を統合することで、社内のデータ管理がより容易になる。日本語にも対応しており、利用方法の学習ツールもあるため、容易にアプリ開発ができる。また、グローバルパートナーに依頼することで、より高度なアプリ開発も可能。

  • 料金:月額10ドル/ユーザー〜

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Glide(Glide)

Glide公式Webサイト

(出所:Glide公式Webサイト)

スプレッドシートやExcelのシートをインポートするだけで、自動でアプリを生成するノーコードツール。既存のデータをそのまま活用してアプリにすることができる。レスポンシブデザインやネイティブアプリ開発には非対応だが、Excel・スプレッドシートを開発に利用できるので、使い慣れた環境で開発できるのが強み。
また、テンプレートが豊富で手軽にアプリを自作可能。地図機能とデータの連係を活用したアプリや、在庫管理アプリなど、表計算ソフトでデータ管理ができるものをアプリとして開発するには適している。

  • 料金:月額25ドル〜 ※無料プランあり

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おすすめのノーコードツール(Webサイト特化型)

Webサイトの制作に特化したノーコードツールを紹介します。基本的にバナー広告の表示を許可する場合は無料で使えますが、PVが多かったり、バナーを消したかったり、独自ドメインを使用する場合は料金が発生する点に注意してください。

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STUDIO(STUDIO株式会社)

STUDIO公式Webサイト

(出所:STUDIO公式Webサイト)

豊富なデザインテンプレートを持つCMS。コンテンツ制作と管理を簡単に行うことができ、グラフィカルでスタイリッシュなページを手間なく制作できる。用途も様々で、コーポレートサイトから、ブログやオウンドメディアの構築、イベント告知ページ、店舗のWebサイト、ECサイトまで、Webサービスに幅広く対応している。
デザインの自由度が高く、直感的にデザインができるデザインエディタを搭載しており、印象に残るWebサイトを作りやすいため、プロダクトのブランディングページなどにも適している。

  • 料金:月額80,000円〜、初期費用なし ※無料体験プランあり

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ペライチ(株式会社ペライチ)

ペライチ公式Webサイト

(出所:ペライチ公式Webサイト)

レスポンシブデザインのWebサイトを簡単に作れる事業者向けCMS。Webドメインが利用に必要なテンプレートのほか、フォームやオンライン決済機能、予約管理システム、メルマガ配信等の、ビジネスに必要な機能が低価格で利用でき、オールインワンに揃っている。
デザインを選んで店舗名やサービス料金などを入力するだけでWebサイトが作れるため、複雑なブロック配置などの手間も掛からず、Webに関する知識がなくてもブログを書くような感覚でWebサイトを作れるのが強み。

  • 料金:月額1,465円〜 ※無料プランあり

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BinDup(株式会社ウェブライフ)

BinDup公式Webサイト

(出所:BinDup公式Webサイト)

レスポンシブに対応した豊富なテンプレートをもとに、おしゃれなページを簡単に構築できるノーコードツール。企業や店舗のWebサイトから、LPの制作まで、幅広いテンプレートが用意されている。
CMSとしての基本機能のほか、専用のマーケティングツールを搭載しており、GoogleAnalyticsとGoogleConsoleに連携することで、集約に必要なデータを可視化できるため、サイトの目標達成率や課題の可視化が可能。ショッピングカートやフォーム、予約管理も可能で、店舗のWebサイトに簡易的なECサイトを連結することもできる。

  • 料金:月額2,728円〜

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KARTE Blocks(株式会社プレイド)

KARTE Blocks公式Webサイト

(出所:KARTE Blocks公式Webサイト)

Webサイトの制作に特化したノーコードツール。豊富なテンプレートから簡単にグラフィカルでスタイリッシュなページを制作できるほか、ABテストを通じてユーザーのデータを分析し、ニーズを可視化することで、LPO改善など、早期の課題把握・改善が可能になる。
なお、配信対象者に応じて訪問先のWebサイト上に異なるデザインを配置するなど、パーソナライズド対応ができるのもポイント。最適化されたデザインにすぐに改修することで、UI/UXの向上、離脱率・CV改善なども期待できる。

  • 料金:月額125,000円〜(月間PV数に応じる)

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おすすめのノーコードツール(ECサイト特化型)

ECサイトに特化したノーコードツールについては、以下のページで詳細に解説しています。ノーコードツールを利用してECサイトを構築したいと検討している方は、「ECサイト構築ツール16選。タイプや目的別の選び方」をご参照ください。

 

まとめ

スピード感のあるアプリ開発や業務効率の改善には、ノーコードツールが欠かせません。ノーコードツールの多くは、アカウントを作ることですぐに無料で試せるので、まずは目的にあった開発ができるノーコードツールをいくつか試してみて、自社のニーズに適したツールを選ぶのがおすすめです。

ノーコードツールは大きく分けて、「何でも開発できる汎用型」、「業務アプリ特化型」、「Webサイト制作型」、「ECサイト特化型」の4種類に分類できます。特化しているノーコードツールほどその分野においては豊富なパーツとカスタマイズが可能なので、分野を絞り込み、その分野で寄り自社に必要な機能を持つノーコードツールを選択すると良いでしょう。

また、ノーコードツールは多くが英語で開発されています。日本語で開発したい場合は、日本語に対応しているツールや、国産のノーコードツールを利用するのがおすすめです。

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