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法人向けAI翻訳サービスの比較8選!セキュリティは重要?

法人向けAI翻訳サービスの比較8選!セキュリティは重要?

最終更新日:2023-08-29

翻訳作業にかかる時間やコストを削減するために、AI翻訳サービスの導入を検討している方へ。法人向けAI翻訳サービスの活用メリットや比較のポイント、おすすめのサービスについてご紹介します。

目次

AI翻訳サービスとは?

AI翻訳サービスとは、「人工知能(AI)」を用いて外国語の文書を自動翻訳するサービスです。ソフトウェア・コンピューターシステムが進化したことで、ディープラーニング(深層学習)による高度な翻訳が可能になりました。最近のAI翻訳サービスの多くはクラウドで提供されており、テキスト変換だけでなく、Wordなどの文書ファイルごとの変換や、多言語対応している点が特徴です。

AI翻訳サービスが登場するまでは、外国語がわかる社員が翻訳を担当するか、翻訳家に依頼をするのが一般的でした。しかし、この方法だと膨大なコストとリソースが必要となります。Google翻訳やMicrosoft翻訳といった、無料の翻訳アプリもありますが、翻訳精度やセキュリティの面で万全とはいえません。

グローバル化が加速する現代において、翻訳のニーズは高まる一方です。そこで、注目されているのが、AI翻訳サービスです。

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法人向けAI翻訳サービスの必要性

現在では、様々な事業者がAI翻訳サービスを提供しており、その中には法人向けのサービスと個人向けのサービスが混在しています。個人向けのサービスは法人向けサービスに比べて低コストですが、たとえコストは高くなったとしても、企業は法人向けAI翻訳サービスを導入すべきです。その2つの理由について解説します。

1.専門性の高いビジネス用語への対応

AI翻訳のソフトウェアには、膨大な数の単語が辞書登録されているのが特徴です。個人向けのAI翻訳サービスには一般の人が日常的なシーンで使う言葉が主に登録されているのに対し、法人向けのAI翻訳サービスには、専門性の高いビジネス用語が多く登録されています。そのため、ビジネスシーンにおいてより精度の高い翻訳が可能です。

2.セキュリティ面

AI翻訳サービスは、クラウド型のサービスが一般的であるため、データを一度クラウドに預けることになります。しかし、企業が翻訳をする会議資料や公的機関への報告・申請資料などの文書は、機密情報を含むため、取り扱いには注意が必要です。法人向けのAI翻訳サービスは、IPアドレスでサービスを利用できる端末を制限するなど、セキュリティ面でも安全が担保されています。

また、個人向けのAI翻訳サービスの場合、すべてのユーザーアカウントで辞書が共有されているものもあります。そのため、別のユーザーが利用した際に、企業の機密情報に関連するキーワードが出てきてしまう恐れもあり、情報漏えいのリスクが懸念点です。

以上の理由から、企業でAI翻訳サービスを導入する場合は、個人向けのサービスよりも法人向けのサービスがおすすめです。法人向けのAI翻訳サービスを使うことで、高精度かつセキュアな環境での翻訳が可能になります。

 

法人向けAI翻訳サービスの活用メリット

企業で法人向けのAI翻訳サービスを活用することには、「業務効率化」の観点でとても多くのメリットがあります。主なメリットを4つご紹介しましょう。

1.優秀な人材の負担が軽くなる

社内で翻訳作業が必要になったら、必然的に外国語の堪能な一部の社員に任せることになります。マーケティングや市場調査、バイヤー、秘書、英文事務など、語学力を活かしてグローバルに活躍できる優秀な人材が、翻訳作業に追われ、本来の業務でその実力を発揮できていないとしたら、企業にとって大きなロスになってしまいます。しかし、AI翻訳サービスを利用すれば、優秀な人材が翻訳作業以外の業務に時間をあてることができ、外国語人材の有効活用が可能です。

2.情報収集が早くなる

事業をグローバルに展開していくうえでは、海外の市場調査が欠かせません。日本語に訳されていない現地のフレッシュな情報をいち早くキャッチし、活用する必要があるのです。AI翻訳サービスはリサーチ業務のスピードを飛躍的に高め、同業他社に差を付けられます。

3.外国語ができなくても会議ができる

AI翻訳サービスと音声認識サービスを併用することで、外国語の音声をテキスト化し、それを即座に翻訳できます。つまり、通訳を介さずにリアルタイムでの意思疎通が可能になるということです。外国語がわからなくても会議に参加できたり、翻訳されたテキストを議事録として共有できたりします。

4.外国語でのプレゼン準備が大幅に短縮化

外国語から日本語への翻訳だけでなく、日本語を外国語に翻訳する際にもAI翻訳サービスを活用可能です。たとえば、日本語で作成したPowerPointのプレゼン資料を、海外講演のために英語翻訳したいときなども、AI翻訳サービスが役立ちます。

 

法人向けAI翻訳サービスの比較のポイント

数ある法人向けAI翻訳サービスの中から1つを選ぶ際に留意したい、3つの比較ポイントについて解説します。

1.AIの精度の高さ

まず注目したいポイントが、翻訳の「精度の高さ」です。AI翻訳サービスの精度は、「AIエンジンの性能」と「チューニングや辞書登録の性能」の2点から判断できます。

「AIエンジンの性能」とは、「どのような技術を活用した翻訳サービスか」ということです。2016年にGoogleが「ニューラル機械翻訳」を採用したことにより、機械翻訳の性能は飛躍的に向上しました。現在は多くのAI翻訳サービスがニューラル機械翻訳を導入していますが、エンジンの性能によって翻訳精度は変わってきます。たとえば、「COTOHA Translator」では、最新のニューラル機械翻訳技術を活用したAIエンジンを採用。TOEIC960点超レベルの高精度翻訳を実現できます。

「チューニングや辞書登録の性能」とは、カスタマイズの性能を指します。たとえば、社内用語や業界の専門用語を辞書に登録したり、企業のトンマナに合わせて文体や言い回しをチューニングしたりといった機能です。こうした独自のカスタマイズを加えることで、使えば使うほど実用性が高まり、修正の手間を最小限に抑えられます。

法人向けAI翻訳サービスを選ぶ際、この2つの観点でチェックすることが重要となります。

2.AIのチューニングの手間の少なさ

前述の通り、AI翻訳サービスは利用する企業側で自社のトンマナに合わせて文体や言い回しのチューニングが可能です。しかし、都度チューニングしてAIに学習させるのが大変なのも事実。導入前には大量のデータを用いて学習させ、導入後には精度をチェックしながら、誤ったところを随時修正していかなければいけません。更に、辞書に専門用語を追加して、その用語をどのように翻訳するか指定する必要もあります。

AI翻訳サービスを長期的に活用していくためには、こうしたチューニング作業をいかに効率的に行えるかというのも重要。チューニングしやすいサービスを選ぶことで、AI翻訳サービスはただの「翻訳マシン」ではなく、企業の知見を反映した「財産」となり得るのです。たとえば、「MTrans Team」は、社内用語や業界用語などの翻訳文を蓄積し、修正された翻訳文をデータベースに自動で保存・共有・再利用可能です。

3.セキュリティ面

企業でAI翻訳サービスを利用するうえで、もう一点重要なのがセキュリティ面です。翻訳の際に利用した辞書データが他社のものと混じってしまうと、情報漏えいにつながる恐れがあります。更にその情報が転用・悪用されてしまうリスクも翻訳サービスにはつきものです。

特に近年は、世界的に情報保護の意識が高まっており、欧州では「一般データ保護規則(GDPR)」への対応が求められています。そのため、「DeepL」のように、世界で利用されているサービスではGDPR準拠が必須となっています。

そのほか、IPアドレスでサービスを利用できる端末を制限したり、翻訳処理したファイルを一定時間経過後にサーバーから自動削除したり、暗号化したクラウド上でデータの受け渡しができたりといった、セキュリティ対策機能の充実度もサービス選びにおいて重要です。

 

おすすめのAI翻訳サービス

各社が提供しているAI翻訳サービスの中から、おすすめのものをご紹介します。

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DeepL Pro(DeepL SE)

DeepL Pro公式Webサイト

(出所:DeepL Pro公式Webサイト)

ドイツ企業が開発し、世界中で利用されているクラウドAI翻訳サービス。29言語に対応。翻訳の精度に定評があり、用語集の作成もできる。WordやPowerPointなどの文書ファイルであれば、レイアウトそのままに翻訳できる。
セキュリティ面でも配慮されており、EUの一般データ保護規則(GDPR)に準拠。翻訳用に入力したテキストは、翻訳完了と同時に削除され、翻訳以外にデータは使われないという仕様。月3ファイルまでの無料プランのほか、「Starter」「Advanced」プランには無料試用期間があるため、精度や使い勝手を確認してから導入できる。

  • 料金:月額3,800円/ID(Advancedプランの場合)

詳細はこちら

COTOHA Translator(NTTコミュニケーションズ株式会社)

COTOHA Translator公式Webサイト

(出所:COTOHA Translator公式Webサイト)

NTTグループ企業である株式会社みらい翻訳が国立研究開発法人情報通信研究機構と共同開発したAI自動翻訳サービス。深層学習応用による次世代技術「ニューラル機械翻訳(NMT)技術」を活用し、単位や年号、人名など、日本語独特の表現も流暢に翻訳することができる。
TOEIC960点超レベルの高い翻訳精度を実現しており、英語だけでなく中国語など25組の言語ペアに対応。(オプション)クラウド上でドキュメントファイルやPDFをそのままドラッグ&ドロップでするだけですぐに翻訳が完了する。
更に、図表やグラフなど、プレゼンノートもデザインを崩すことなくテキストの部分のみ翻訳して置き換えることが可能。また、翻訳結果のファイルや辞書はすべて暗号化され、IPS/IDSといったウイルスチェックシステムを導入するなど、セキュリティ面での安全性の高さも強み。

  • 料金:月額80,000円(10IDの場合)、初期費用なし

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詳細はこちら(インタビューあり)

Mirai Translator(株式会社みらい翻訳)

Mirai Translator公式Webサイト

(出所:Mirai Translator公式Webサイト)

和文英訳はプロ翻訳者レベル、英文和訳はTOEIC960点レベルの高精度なAI翻訳サービス。日中翻訳も人手翻訳と同等レベルの翻訳が可能。ビジネスコミュニケーションやテクニカル文書の翻訳のほかに、法務・財務関連文書の翻訳を想定した「法務・財務モデル」も提供。テキストを入力して翻訳するテキスト翻訳と、ファイルをまるごと翻訳するファイル翻訳に対応。ファイル翻訳では、Word、PowerPoint、PDF、Excelなどのファイルのレイアウトや装飾を引き継いで翻訳することができる。
ISO27001、ISO27017のセキュリティ要件に準拠し、多言語も含めてすべての翻訳処理を日本国内のサーバーで完結。翻訳終了後にデータは自動削除されるので、情報漏えいのリスクやAIの学習に二次利用されるリスクがなく安心。

  • 料金:年額12万円~(従量型「ワード数定額プラン」の場合)、月額80,000円~(定額型「ベーシックプラン」の場合)

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T-4OO(株式会社ロゼッタ)

T-4oo公式Webサイト

(出所:T-4OO公式Webサイト)

「専門分野データベース」、「御社専用データベース」という2つのデータベースを兼ね備えたAI翻訳サービス。
「専門分野データベース」は、医薬や化学、IT、金融、法務、機械など、2,000分野から選択可能、各分野には、国内外の公的文書やガイドラインなどから膨大な専門用語が収録されている。一方、「御社専用データベース」は、各企業の翻訳結果を蓄積するためのデータベース。社内表現や言い回しをAIが学習し、ユーザーに合った高精度な自動翻訳結果が得られる。PDFやWord、Excel、PowerPointといったファイル翻訳に加え、WebサイトのURLからレイアウトを崩さずに翻訳することも可能。複数の画面やファイルを使って手間がかかりやすい訳文の修正作業も、ブラウザ上で編集可能なため効率的に作業できる。
また、セキュリティ面においては、データ通信の際に暗号化システム(SSL)を採用。ISMS認証取得の設備により、不正なアクセスから保護される。

  • 料金:0.6円/ワード

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Fujitsu Translation Service(富士通株式会社)

Fujitsu Translation Sevice公式Webサイト

(出所:Fujitsu Translation Service公式Webサイト)

最新のニューラル機械翻訳エンジンにより、自然な文章で翻訳を可能にするAI翻訳サービス。特筆すべきは、Microsoft OutlookやSkype for Businessといった各種コミュニケーションツールと連携可能なアドインを提供しているという点。これにより、テキスト翻訳やファイル翻訳だけでなく、Microsoft Outlook のメール翻訳やSkype for Business のチャット翻訳も可能となる。
また、お客様問い合わせにチャットボットを使っている場合、APIを連携させればチャットボットの多言語対応も可能に。言語の違いによって十分な顧客対応サービスを提供できないといった問題を解決できる。通信経路は暗号化されるため、ビジネス文書を翻訳する際も安心だ。利用者数フリーのサブスクリプションなので、コストを抑えた導入が可能に。

  • 料金:月額16万5,000円(ベーシックプランの場合)

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MTrans Team(株式会社ヒューマンサイエンス)

MTrans Team公式Webサイト

(出所:MTrans Team公式Webサイト)

「会社専用のデータベース」を持ち、使うほどに業界用語や社内用語の学習が進み翻訳精度が向上していくのが特徴のクラウドAI翻訳サービス。初期設定30秒で直感的に操作できるインターフェース。翻訳情報は他社と共有されないのが標準仕様で、更にIP制限やプライベートクラウド運用といったオプションサービスも用意されている。DeepL、Google、Microsoftの翻訳エンジンを採用しており、33言語に対応。Word、PowerPoint、Excel、PDFなどのファイルで変換可能。

  • 料金:月額40,000円(ミディアムプランの場合)、初期費用10万円

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そのほか、特徴的なAI翻訳サービス

多国籍な従業員への社内マニュアルやeラーニング環境の整備を目的とした場合は、翻訳機能を持つコンテンツ共有サービスを使うのもおすすめです。最後にそのようなサービスをご紹介します。

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ひかりクラウド スマートスタディ(東日本電信電話株式会社)

ひかりクラウド スマートスタディ公式Webサイト

(出所:ひかりクラウド スマートスタディ公式Webサイト)

コンテンツ言語変換オプションがあり、研修用に格納した教材を、受講者が指定した言語に変換できるeラーニングサービス。英語、中国語、フランス語など8言語に対応している(日本マイクロソフト株式会社の提供するTranslator Text APIを利用して翻訳)。
多国籍の従業員に対して、研修の実施や社内マニュアルを共有したいときに、翻訳を気にせずコンテンツを格納するだけでOK。共有の円滑化や業務効率化が期待できる。このような課題感を持っている場合は、翻訳機能付きのコンテンツ共有プラットフォームの利用を検討するのも一手。

  • 料金:月額198円/ID + 11円/ページ、初期費用5,500円(コンテンツ言語変換サービス利用時)※税込

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Clovernet多言語対訳支援サービス(NECネクサソリューションズ株式会社)

Clovernet多言語対訳支援サービス公式Webサイト

(出所:Clovernet多言語対訳支援サービス公式Webサイト)

対面、遠隔(オンライン)で利用できるリアルタイムの音声自動翻訳サービス。Web会議システムとの併用も可能。英語、中国語をはじめ30言語以上に対応している(2023年8月時点)。専用機器は不要で、利用者が端末(PC・iPad)に向かって自国語で話すと、クラウド上の翻訳エンジンが内容を翻訳してテキストで相手の端末に表示する。
用途に応じて、「専用窓口(テキスト+音声+映像)」「リモートテキスト(テキストのみ)」のいずれかから選択可能。前者の場合は同時に2名まで、後者の場合は同時に最大20名まで利用できる。

  • 料金:月額25,000円(利用時間が月間10時間までの場合)~、初期費用なし

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まとめ

AI翻訳サービスは、ディープラーニング(深層学習)による高度な翻訳が可能、かつ機密性の高いデータを守るためのセキュリティ対策が十分に施されたクラウド型の自動翻訳サービスです。

今回は、グローバルに活躍する企業が自社のリソースで翻訳をせずに、外部のAI翻訳サービスを活用することのメリットと比較のポイントについてご紹介しました。

主な比較のポイントは、以下の3つです。

  1. AIの精度の高さ
  2. AIのチューニングの手間の少なさ
  3. セキュリティ面

AI翻訳サービスはただの「翻訳マシン」ではなく、企業のボトルネック解消や業務効率化に役立ちます。各サービスを比較して違いを理解したうえで、自社に最も合ったAI翻訳サービスを選んでみてください。

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