最終更新日:2023-08-21
健康診断における業務効率を高めたい、新規受診者数の獲得やリピート率、満足度の向上を図りたい医療機関や健診センターの方へ。健診システムを導入することで期待できるメリットや価格の目安、タイプをおすすめのツールとともに詳しくご紹介します。
健康診断システム(健診システム)とは、医療機関や健診センターで行われる健康診断や人間ドック、特定健診などの業務を効率化するシステムです。
患者と直接関わる診察業務はもとより、予約・受付といった窓口業務から会計、請求書作成まで、健康診断において煩雑化しやすい業務をサポートできます。
なお、今回の記事では、医療機関や健診センターを対象とした健康診断システムをご紹介しています。企業向けの健康管理システムに関しては、「企業向け健康管理システム比較14選。タイプ別だから選びやすい」をご覧ください。
健康診断システムの導入により、以下の工程における業務の効率化が期待できます。
契約登録 | 企業の規模や条件に合わせて、最適なサービスを提案・設定。 |
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窓口業務 | 予約管理、受付登録などを一元管理。 |
診察・健診業務・二次検査 | 中規模以上向けタイプの健康診断システムを中心に搭載。検査機器や電子カルテとデータ連携し、スピーディーな健診を実現。 |
報告書・帳票出力 | 簡単な入力だけで見やすいレイアウトの報告書を作成。発送まで一括で対応。 |
会計・請求 | 個人負担分の請求、入金管理、状況に応じた領収書発行など。 |
サポート・保守 | サポートセンターでの質疑応答、オンライン接続でのリモートメンテナンスサービスなどによるバックアップ。 |
健康診断システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
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こちらでは、各工程の手間を省く上で、特に導入のメリットが大きい点をご紹介します。
健康診断システムを利用すれば、丁寧かつ柔軟な対応が求められる予約・受付業務の効率化が期待できます。受診者の氏名や住所、予約日時や健診メニューなどの情報を一括管理。変更が必要な場合も、簡単な操作で確認・対応が可能です。
予約状況はシステム利用者が把握しやすいように、カレンダーやリスト形式で表示されるものが大半です。これにより、受診の空き枠の確認や新規の予約、予約の変更なども、スピーディーな対応ができるようになります。また、案内状などの印刷や発送状況の管理もシステム上で行うことも可能に。中には「KENSHIN NAVI 11」のように、複数人や企業単位での受付ができたり、検査機器の予約ができたりする健診システムもあります。
時間と手間を要する健診結果報告書の作成も、フォーマットを選んで健診結果のデータを自動で反映し、判定内容や所見を入力するだけで簡単かつスムーズに対応できるようになります。また、データ管理を自動化することで、人的ミスを軽減し、受診者に必要な情報を的確に提供できるようになります。
「タック総合健診システム」は、「医師面談機能」によって直近で実施した検査結果と前回の検査結果を比較・参照しながら受診者と対話できます。また、「CARADA健診サポートパック」なら、アプリ「CARADA健診サポート」を通じて健診結果の配信も可能に。二次検査の案内や受診状況の確認、次年度の健診の案内ができるなど、健診後も受診者のニーズに合わせたフォローが低コストで行えます。
中には、作成した報告書や二次検査などの案内状の出力・郵送手配が可能なシステムも。「CARNAS」のように、様々な規格の窓開き封筒に対応しているシステムなら封入・発送作業の効率化が見込めます。
健診メニューによって、受診者ごとにメニューやオプションの選択を行ったうえで、請求・入金管理、請求書発行・領収書発行まで一元管理できるので会計処理の効率化につながります。金額や負担額、請求名称なども管理画面からすぐに修正できるため、手間もかかりません。
健診当日の個人負担分の請求・入金管理、宛名の変更やコースとオプションを分けての領収書発行のほか、月次処理として団体請求などにも対応できるシステムもあります。
生活習慣の改善が必要な受診者に向けた特定保健指導業務の効率化に対応するものもあります。「タック総合健診システム」では、特定保健指導支援オプションを提供しており、初回面接の予約を登録した時点から保健指導コースの支援内容を見える化できるため、「いつ」「誰に」「どのような支援を行うべきか」効率良く管理できます。
実績情報は、電話やメール、面接といった支援形態別の画面に最終評価まで入力するだけ。脱落候補者や脱落確定者の記録もでき、請求もスムーズです。「KENSHIN NAVI 11」は標準で特定健診対応しており、メタボリックシンドローム診断も行えます。また、特定保健指導対象者の検索も可能です。
健診システムの導入にあたり、課題解決のために必要な機能は、受診者数によって異なります。ここでは施設の規模を基準に、2タイプに分けてご紹介します。
クリニックや診療所など、ベッド数が0〜100の機関向けのシステム。受付、検査結果入力、報告書作成、会計などの基本機能をメインで利用したい機関向けです。費用を抑えるために、各種検査機能など健診センターレベルの機能を標準搭載していないものが大半です。また、マスタの設定などが不要だったり、Web操作説明があったりと、デジタル端末の操作が苦手な方でも使いやすく、運用しやすいものも多くあります。
「1台のPCで健診業務を始めたい」「必要な分だけ機能を利用したい」「できるだけ費用を抑えたい」といった場合でも無理なく導入できる設計になっています。
ベッド数が100以上の病院や大規模の健診センターなど、受診者が多い機関向けのシステム。一括予約や管理、男女別・年齢別・年代別・団体別といった健診コースの複数設定などの機能が充実しているのが特徴。大人数の健診にも対応しやすく、業務の効率化が期待できます。また、メタボリックシンドローム診断など、特定健診に対応しているものもあります。
フローに沿った一連の機能が充実しており、更に問診票のバーコード印字・読取、学会へ提出する資料となる統計情報の作成など、幅広い業務に対応するオプションも豊富です。
また、中小規模向けのタイプと比べて、検査の場面で活躍する機能が強化されていることも特徴。たとえば、検査・計測機器とのデータ連携を行ったり、検査の進捗を管理して受診者の待ち時間を最適化したりと、検査業務をより効率化できる機能を搭載しています。もちろん、小規模・無床の医療機関でも利用可能です。
1日の受診者数や各種連携機能、オプションや現在の運用方法に合わせたカスタマイズ開発の有無などにより、システムの価格は月額10,000円前後のものから、導入時に数百万円以上かかるものまで様々です。
検討の際には、複数社に見積もりを依頼したうえで、システムの特徴や価格を比較し、受診者数に合っているのか考えることをおすすめします。健診システムの価格帯の目安として、2サービス紹介します。
受診者数:1日1人以下〜10人程度
料金:月額9,000円(健診結果報告書出力)
受診者数:年間数万人以上
料金:200〜300万円(単体導入の場合)、300〜400万円(ネットワーク構成の場合・PC3〜4台程度)
病床数100以下の中小規模の施設におすすめの健康診断システムをご紹介します。
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(出所:iD-Heart公式Webサイト)
各種健康診断・人間ドック・協会けんぽ・特定健診・特定保健指導・自治体・各健保に対応した総合健診支援システム。協会けんぽ専用システムと比較して、幅広い健診に対応しているのが特徴。
健診業務のIT化と一元管理を通じて、受診者サービスの向上から健診業務の総合支援、経営管理まで多角的なサポートが可能だ。電子カルテシステムや検査システムとの依頼(オーダー)・結果連携、PACSとのビューワ連携など、様々なシステムと連携しやすいのも魅力の一つ。必要な情報をスピーディーに検索・閲覧しやすくなり、機関内での情報共有もスムーズにできる。
最新バージョン「iD-Heart Ver.5」では、クラウドサーバーに対応し、健診システムを導入していない機関でもメンテナンス不要で利用できる環境を実現。
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(出所:CARADA健診サポートパック公式Webサイト)
スマホ向け無料アプリ「CARADA健診サポート(iOS/Android)」を通じて、健診機関と受診者のコミュニケーションをサポートするサービス。健診結果の確認や数値の経年変化の把握、オプション検査の申し込みなど、健診機関と受診者の双方にとって便利な機能が充実。アプリで当日の検査内容や二次検査までの流れなどが確認でき、受診者の満足度・リピート率の向上を支援する。また、健診結果はアプリから閲覧できるだけでなく、PDFダウンロードも可能。わざわざ健診結果を送付しなくてもオンラインで完結できるため、印刷や郵送にかかる費用を抑えられる。
オプション機能を活用すれば、アプリやWebからの健診予約や事前の問診票への回答も可能。健診機関の業務負担を軽減し、より効率的な運用を実現。オプション検査の提案など、受診者一人ひとりに向けた様々な案内をアプリから送信することができるため、受診者の単価向上も期待できる。
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(出所:THiS公式Webサイト)
従来の健診システムの枠を超えて、医学検査情報から生活習慣、栄養、ストレスに至るまでの健康づくりの総合的なデータ管理を実現する総合健診システム。独自開発ツール「Instead」で構築しており、カスタマイズ性の高さが特徴。すべての画面において、使いやすさ・見やすさを追求して設計されており、運用方法や制度改正などにも柔軟に対応可能だ。
また、自動判定ロジックの規定条件はユーザーや医師ごとに自由に設定でき、条件変更・追加なども容易。受診者データの包括的な自動判定や経年的変化管理など、蓄積されたデータを多角的に分析できる。事後指導や、各種健康相談、勧奨などに活用できる充実したフォローアップ機能も搭載。
小規模施設向けの健診システム「s.THiS」もあり、PC1台から手軽に始められる。
(出所:LifLi 健診 Hi公式Webサイト)
実用性重視というコンセプトで開発された健康診断システム。電子カルテや検査機器などのシステムとの連携もでき、受診の待ち時間の短縮や診療現場での情報共有がしやすい環境を実現。健診結果の自動判定処理機能を活用すれば、医師の負担軽減にもつながる。
健診結果値と同時に、図表やグラフなども自由に編集できるため、受診者の特性を考慮した結果説明もしやすい。更に、クラウドサービスオプションを使えば、受診者はいつでもどこでもスマホから健康診断の予約や問診入力、健康診断の結果閲覧ができるようになり、より手軽な受診につながる。非常時に備えてオプション機能「遠隔バックアップ」を利用することで、データセンターにバックアップした電子カルテなどのデータを簡単に復元することも可能だ。
(出所:HOTATE公式Webサイト)
一般健診、企業健診、特定健診、人間ドック、検査機器・周辺システム連携に対応した健診システム。「ムリ・ムラ・ムダ」をなくした基本的なパッケージ機能(受診一覧画面、受診情報画面、予約カレンダー、マスタ登録画面)を元にカスタマイズしていく仕組みで、「報告書のみ利用したい」「パッケージ機能にデータ連携を加えたい」といった、細かなニーズに対応。判定結果は複数の報告書に自動反映されるのも嬉しいポイント。
データ連携の際は、同社が提供する中小規模の診断機関向け電子カルテ「RACCO」を使えば検査オーダも連携でき、検査業務を効率良くかつ正確に実施できる。
健診結果は英語・中国語などでの提出も可能だ。案内や渡す書類の翻訳、当日の遠隔通訳などにも対応。
(出所:CARNAS公式Webサイト)
クリニックや健診施設の健康診断業務を中心に、受診者や企業・健保向けのサービスも提供するマルチテナント型のクラウドサービス。毎月定額で利用できる健診システム「CARNAS クリニック」と健診業務を総合的に支援する健診センター向けシステム「CARNAS&g(アンジー)」を提供。
検体検査のデータ取り込みにも対応しているため、自動判定支援機能を利用すれば、結果判定までのプロセスを自動化することで、医師の負担を軽減し、総合的な診断が可能に。カスタマーサポートでは、問い合わせフォーム・FAXにより、導入の疑問から、数年ごとに実施される法改正に関することまで、細やかに対応してくれる。
(出所:DAYS daidai公式Webサイト)
受診者・健診件数無制限でコストパフォーマンスに優れたクラウド型の健診システム。質問に答えるだけのUIで、入力作業の効率化も図れる。機関のニーズに合わせたカスタマイズにも対応。
厚労省、経産省、総務省のガイドラインに準拠した対策で、クラウド型システムの懸念点であるセキュリティ面も安心。
特定健診や協会けんぽへの請求業務、電子カルテ、PACS、外注検査機関の結果データ取り込みなどとの連携オプションも充実。有料プランでは、メールや電話でのサポートに加えて、訪問サポートも受けられる。日本語だけでなく英語にも対応(グローバルプランの場合)。
続いて、病床数100以上の規模の施設におすすめの健康診断システムをご紹介します。
(出所:タック総合健診システム公式Webサイト)
全国約1,000施設の大幅な業務改善実績を誇る健診システム。巡回健診に対応した大規模施設から端末1台での利用まで、幅広い規模の機関での導入実績あり。契約から月次処理までの業務をワンストップでサポート可能。各種周辺システムや計測器などとの連携も強みだ。
システム導入により、予約・受付業務を中心に、作業時間が約30%削減できたとの声も。Ver.5では、通知機能による新着情報の確認や予定の共有機能を強化することで伝え漏れを防ぎ作業の確実性を高めやすくなっている。更に、予約業務を1画面ですべて対応できる仕様に変更。リピート予約や複数予約も効率良く対応できる。医師向けの所見入力・進捗管理機能では、所見、判定、コメントの前回値の一括コピーのほか、各結果の入力状況をリアルタイムで確認できて便利だ。
面談予約から請求まで特定保健指導業務をトータルサポートする「特定保健指導支援オプション」も提供。
(出所:Kenshin NAVI 11公式Webサイト)
予約管理から請求書発行まで基本機能を標準搭載した健診業務支援システム。健診コースは、契約内容に沿って検査項目を設定するだけで作成できる。データ活用に強く、問診票・受診票や、院内臨床検査機器、外部委託の検査結果などを素早く取り込めるので、あらゆる業務がスムーズに。
健診結果をはじめとした報告書類のレイアウトはExcelで作成でき、受診者ごとにレイアウトを調整したいという機関のニーズにも対応。ロゴ・写真が貼付できるほか、検査項目の配置、追加・変更も自由に調整できる。オプション機能も、検査機器の予約や受診者への再検査案内など便利な機能が充実。
(出所:StandardNEO公式Webサイト)
100床以上の中規模機関はもとより、開業医や小規模の病院からも支持されている総合健診システム。
最小限の画面切り替えで、受付から報告書作成までのフローを1画面で対応できる「ALL in One機能」を搭載。登録作業も簡単で、受診者の情報把握にも役立つ。セキュリティ面では、ID・パスワード管理で、使用者と使用業務を制限可能だ。また、情報管理面では、請求データのエラーをダブルチェックする機能を搭載。システムは簡単操作で、誰でも使いやすい設計。Web上で操作説明から実運用まで画面共有しながらサポートしてもらえるため、システムに慣れていない方や、システム入れ替えの方でも安心して導入できる。「中小企業経営強化税制」対象商品。
(出所:TOHMAS-i公式Webサイト)
巡回健診と施設健診、どちらの環境でもワンパッケージでスムーズに健診業務を進められる健診システム。統一された操作性で円滑な健診業務を支援する。巡回健診の場合は、企画から車両・スタッフ・機材の計画、データ処理まですべての業務をサポート。作成した計画は、月次・日次・車両・スタッフごとなど、様々な条件で検索・参照できる。
当日検査の効率化と医療ミスの防止に強く、検査ごとの待ち人数や時間を確認できる「進捗状況監視機能」、待ち時間をもとに効率的な検査順(候補)を表示する「次検査案内機能」などを搭載し、医師と受診者どちらの待機時間の短縮も期待できる。法改正などの環境の変化にも柔軟に対応し続け、30年以上愛用されている。
健康診断に関連する業務は、膨大な事務作業や点在した受診者の検査結果の管理など、負担が大きくなります。
健康診断システムを導入することで、受診者の受付業務をはじめ、健診結果の報告書の作成・送付、会計業務まで、これまで手作業で行ってきた事前業務から事後処理までの一連の流れを効率化して、ミスや負担を大幅に削減できます。
健康診断システムの導入を検討する際は、受診者数に応じて、以下のタイプから機関に合ったものを選ぶといいでしょう。
(1)中小規模向け
(2)中規模以上にも対応
また、健康診断システムを導入すれば、医療従事者の負担を軽減するだけでなく、待ち時間を減らしたり、情報漏えいを防いだりできるため、受診者の満足度の向上にもつながります。
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700施設以上の導入実績を誇る健診システム。特に健診業務の効率化を目指すクリニック、小規模医療機関に適したシステム。幅広い健診に対応しており、電子カルテとの連携...
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健診機関と受診者のコミュニケーションをサポートするサービス。受診者はアプリで「健診結果を閲覧」できるだけでなく、「健診の予約や問診票へ回答」することも可能です。...
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