最終更新日:2022-11-16
Webサイトの入力フォームの離脱を防いで、コンバージョン率を改善させたいマーケティング担当者の方へ。使いやすい入力フォームの作成、改善・分析を行うEFOツールの活用メリットや比較ポイント、具体的なサービスを紹介します。
EFO(Entry Form Optimization) は、「入力フォーム最適化」を意味する言葉です。具体的には、Webサイトに設けた入力フォームを、ユーザーにとって使いやすいものに最適化することを指します。
最適化の主な目的は、入力フォームからの離脱率改善とコンバージョン率のアップです。Webサイトでは、申込みフォーム到達から申込完了に至るまでに、ユーザーの大半が離脱してしまいます。離脱を防ぐには、より適したユーザーの集客やランディングページの最適化(LPO)も重要です。
しかし、集客やLPOの最終的なゴールとなる申込フォームでの離脱率が改善されなければ、コンバージョンに結びつきません。EFOは集客施策やLPOを行う上で、必要不可欠な重要度の高い施策であるといえます。
EFOツールは、入力完了率を高めるために、フォームに入力するときの補助や入力漏れに対するアラートなどを組み込むことができます。それに、現在の離脱率やコンバージョン率をレポート出力し、課題を分析できる機能を持ち合わせています。多くの場合、Webサイトを構築するHTMLの中に「タグ」を追加することで導入できます。
それらを実現するEFOツールの主なメリットは以下の3つです。
EFOツールの導入によって、入力時に候補の言葉を表示したり、選択式で入力できたりという入力補助機能を追加できます。たとえば、ユーザーが氏名や住所を入力する際に、「カナを自動入力する」「郵便番号から住所を自動表示する」などにより、手入力の負担を軽減できます。入力の工数を減らすことは、ユーザーのストレス削減につながります。煩わしさによる離脱を防ぎ、入力完了率を上げるために有効だといえるでしょう。
また、Google やYahoo! JAPANのアカウント、FacebookのIDなどとの連携機能があるEFOツールの場合は、IDやパスワードの新規登録が不要になったり、ワンクリックで基本情報がフォームに入力できたりするなど便利です。
離脱率を改善するために、サイトのどの部分が原因で離脱率が上がってしまうのかを究明できれば、効果的な施策を導き出せます。EFOツールには分析機能が搭載されているので、様々な観点から効果を検証できます。
たとえば、入力エラーの頻度や箇所などを分析することで、ユーザーがどこでつまずいているのかを可視化して、一つひとつの入力項目を細かく設定して改善できるようになります。ABテスト機能があるものでは、EFO機能の有無の比較に加えて、項目の背景色や注意書きの文言などを変えて検証できるものもあります。
他にも、サイト全体のユーザーの滞在時間や遷移率、離脱率を計測したり、PCやスマホなどデバイス別のレポートを出力したりできる付帯機能を持つEFOツールもあります。複数の要素をかけ合わせた分析により、サイトと入力フォームそれぞれの新たな課題発見と改善施策の検討が可能です。
また、分析サービスの中には、専門家からのアドバイスや施策の提案が含まれている場合もあります。そうしたサービスを活用すれば、自社に専門的な知識を持つ人材がいなくても、効果的なアクションを実行できます。
入力フォームはサイトごとに必要な情報が異なるため、要件にあったフォームを開発するには工数がかかります。特に入力補助を組み込むには専門的な知識が多く求められ、自社で実装するには時間や手間もかかります。
EFOツールの入力補助機能の多くは、提供される「タグ」をHTMLに貼り付け、設置するだけで実装・運用できることが大きなメリットです。タグの埋め込みによる入力フォームの改善は、自社で開発するときの工数が少なく効率的です。
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EFOツールの各サービスは、主に3つの強みごとのタイプに分類できます。
レイアウト表現の自由度や機能のカスタマイズ性など、入力補助機能が充実したタイプです。たとえば「FormAssist」は、入力フォームは30種類以上の機能の中から選択でき、OCR(光学文字認識)で読み取った情報の自動入力も可能。レイアウト変更や文字のアイコン化といったカスタマイズにも柔軟に対応しています。
また、「EFO CUBE」は、過去に使われていた入力フォーム実績などをもとにして、26個ある搭載機能から最適なものを提案してくれます。Yahoo! JAPANやFacebookなどとのID連携機能もあり、よりユーザーの負担を軽減する工夫があります。
タグを埋め込むなどの方法で、簡単にEFOツールを設置できるタイプです。自社開発で入力フォームを作成・修正するよりも大幅に手間や工数を削減できます。インターネットを経由して利用できるASP型で、初期費用やランニングコストを抑えて利用できる点が特長です。
具体的なサービスとしては、「エフトラEFO」「Gyro-n EFO」「GORILLA EFO」などが挙げられます。
PCとスマホとでは、入力フォームの表示のされ方や入力方法などの操作方法、使用感に違いがあります。最近はスマホに最適化されたWebサイトも多いため、スマホのEFOに特化したEFOツールも増えています。
たとえばスマホに特化したサービス「EFOcats」は、1画面に1質問でスマホから入力しやすい画面設計です。また、「スマートUPフォーム」は、スマホの位置情報を利用した「住所自動入力機能」や、数字・アルファベットの入力項目に合わせてキーボードを自動で切り替える「キーボードアシスト機能」を搭載しています。
通常の入力フォームではなく、チャットボットとやりとりをするようなかたちで入力を進めることができる「チャット形式」による入力フォームを構築できるタイプです。
「BOTCHAN EFO Premium」は入力フォームにチャットボットを活用しており、一問一答形式のコミュニケーションで入力のストレスを軽減する効果があります。「sinclo」もチャットボット型Web接客ツールですが、オプション機能として「離脱防止機能(EFO)」を提供しています。
EFOツールを導入する際には、入力補助機能の充実度はもちろんのこと、効果検証やカートとの連携など、プラスの機能で比較すると良いでしょう。具体的な比較ポイントは、以下の4つが挙げられます。
「入力フォームのどの項目で未入力が多いのか」「エラー発生率が高いのか」「項目別の入力方法は適しているのか」など細分化された分析項目があると、改善の精度を上げることにつながります。さらに、入力フォームではなくデバイス別・ユーザー属性別での分析があればPCとスマホそれぞれの問題点を掘り下げることができます。
「Gyro-n EFO」ではログデータのように、離脱率、エラー率はもちろん、エラーの起こるタイミングやその条件まで取得できます。質問項目によって、ユーザーがどこでつまづいているかがデータで確認できるため、入力補助機能だけでは改善できない質問項目そのものの改善につなげることが可能です。「Form Assist」では、ページや項目ごとのユーザーの滞在、遷移率をレポートとして分析でき、Web解析士の資格を保有した専任担当者が改善に向けた提案をしてくれます。
EFOを設定しているフォームと、設定していないフォームを比較することはもとより、設定項目の内容や表示による離脱率のABテストを実施することで、具体的な課題が見つけやすくなります。「Gyro-n EFO」は表示させるエラーメッセージについてのABテストに対応しており、より離脱率の低いエラーメッセージを見出すことが可能です。
サービスによっては、項目ごとの変更でABテストができない場合や、より詳細なテストをしたい場合には別途オプションが必要な場合があります。ABテストを細部まで設定し、繰り返して実施していきたい場合は、ABテストの範囲をよく見ておくとよいでしょう。
ECサイトでのEFOを行う場合は、利用中のECサイトやカートシステムと連携できるかどうか確認しておくとよいでしょう。
「EFO CUBE」はカート連携実績が豊富で、サブスクストア、楽楽リピート、カラーミーショップといったECサイト向けカートシステムと連携できます。「EFOcats」は「EFOcats for futureshop」を提供しており、特定のサービスに特化しています。
こちらでは、入力フォームの機能改善に強みを持つタイプのサービスを2つ紹介しています。
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(出所:フォームアシスト公式Webサイト)
金融業界シェア率70%、導入フォーム数5,000以上の利用実績を持つEFOツール。10年以上の実績の蓄積による独自ノウハウを提供する。入力のアシスト機能は30種類以上で、特許取得済みのオートコンプリート一括入力などの入力支援機能も魅力。カスタマイズ、ABテストの設定など、コンバージョン改善の施策も充実。
さらに、Web解析士の資格を保有している専任担当者がコンバージョンアップのための分析をしてくれるので、改善の知識に自信がなくても心強い。
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(出所:EFO CUBE公式Webサイト)
入力フォームの改善に強いツールで、返金保証までついているEFOツール。外部IDとの連携機能で、Yahoo! JAPAN IDやFacebookなどのアカウント情報が自動で反映でき、ユーザーの負担軽減と離脱率の低下を図っている。
他にも氏名・住所・ドメイン・項目数など種々の入力補助機能があり、合計26種類を搭載。機能の選定は過去の実績とヒアリングで提案してもらえる。
データ解析機能では、ユーザーの離脱ポイント分類、項目ごとのエラー回数・内容の分析を行い、自動レポートを作成できる。オプションの「会社情報自動入力」も特長的な機能で、企業情報の名寄せや表記ゆれの課題を解決して、企業分析の手間の削減に貢献する。
こちらでは、入力フォームの設置・導入の手軽さに強みを持つタイプのサービスを3つ紹介しています。
(出所:Gyro-n EFO公式Webサイト)
タグの挿入により既存のフォームを変更せず利用でき、テスト環境も装備したEFOツール。スマホのフォーム最適化に完全対応しており、PCサイトと同レベルでの最適化が可能になっている。住所入力ナビ機能をEFOと併用するとGPS位置情報で住所の入力が可能。
Yahoo! JAPAN IDやFacebookに登録されているプロフィールデータの連携、SATORI、Pardot、Marketo Engage、HubSpotなどのマーケティングオートメーションとの連携にも対応している。
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(出所:エフトラEFO公式Webサイト)
フォーム改善と成果最大化に必須の機能をワンストップで提供しているEFOツール。管理画面からEFO設定の登録・変更が可能で、ボタンひとつでフォームを取り込み、15分程度で設定を完了できる。
最大の特長はプレビュー画面で、操作に慣れていなくても、画面を切り替えること無く実際の挙動をその都度確認できる。「テスト用」「本番用」の2種類のタグを発行しており、レポートに誤って反映される心配もない。
(出所:GORILLA EFO公式Webサイト)
タグを設置するだけで利用開始できるEFOツール。入力サポートはPC・スマホのそれぞれに対応。チャット画面風のフォームや、画像やリンク等のポップアップを表示させる機能を搭載。
フォーム分析機能は期間別・項目別・ブラウザ別といった各種のレポートを作成可能で、ABテストの項目別レポートにも対応している。月額費用が抑えられているため、導入しやすい点もメリット。
こちらでは、スマホのEFOに強みを持つタイプのサービスを2つ紹介しています。
(出所:EFOcats公式Webサイト)
スマホの入力フォームのUIを「1画面1質問」に変えられるEFOツール。導入はタグを設置するだけで自社のフォームを編集せずに利用開始できる。入力ミスを防ぐための入力サポート機能は、スマホでの入力を想定したものを11種類用意。フォームの訪問数、離脱率、完了率、所要時間といったフォームの成績レポートを期間別、項目別、デバイス別で確認可能。ユーザーの離脱ポイントを発見しやすく、フォームの改善へとつなげやすい。
(出所:スマートUPフォーム公式Webサイト)
スマホに特化し、独自機能も装備したEFOツール。スマホの位置情報による住所自動入力、スマホ用キーボード機能の搭載をはじめ、リアルタイムエラーチェック、記入漏れ送信防止などの、入力支援機能を搭載。スマホ専用機能以外はPCにも対応している。
解析レポート機能では、フォーム解析、フォーム項目別解析、離脱アラート解析が可能。PVに対する入力コンプリート数の割合や、入力項目(テキスト入力要素)に対してフォーカスして、入力できる状態にした回数、「離脱確認アラート」の効果を計測することなどができる。
サーバーにインストールするタイプなので初期費用のみ導入でき、ランニングコストがかからないことも特長。
こちらでは、チャット形式で入力できるタイプのサービスを2つ紹介しています。
(出所:BOTCHAN EFO Premium公式Webサイト)
チャットフォーム自動生成システムにより、最短10秒で自社サイト専用のチャットフォームを作成できるEFOツール。これまでの導入実績データをもとにした、効果の出やすいチャットフォームのデザインテンプレートを開発。「会員登録」や「資料請求」など、内容に合わせた複数のテンプレートが用意されている。決済代行・MA・SFA/CRM・プラットフォームなどの各種サービスと、APIを用いて連携することが可能。
(出所:sinclo公式Webサイト)
チャット型ウェブ接客ツールの離脱防止機能(EFO)。チャットボットにメール署名をコピー&ペーストするだけで、面倒なフォーム入力が完了する独自の署名解析機能を備えている。
サイト訪問者が対象ページを離脱しようとするのに対し、画面上に離脱防止に特化した内容のチャットボットを新たに表示することで、再度アプローチを仕掛けることが可能。そのまま有人チャットへの誘導を促すこともできるので、サイト訪問者の離脱を多角的に防ぐことができる。
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Webサイト上でユーザーが情報を入力する際は、煩雑さをできるだけ取り除き、離脱率を低下させない作りを目指すことが重要です。さらに、入力フォームのテストを重ねてさらなる分析を重ねていくことが、ユーザーの使いやすさにつながります。また、最近はスマホの利用者が増えているので、スマホ向けサービス以外でも、スマホでの入力に適したUIに改善することも、売上改善の鍵となります。
現在のユーザー動向を踏まえて入力フォームを迅速に改善することは、コンバージョンに影響を与える要素のひとつ。その意味でも手軽かつ効率的に入力フォームを改善できるEFOツールを活用する意義は大きいといえそうです。
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フォームアシスト
導入フォーム数5,000超、7年連続でシェアNo.1。日本国内で最初にサービス化したEFOツール。40種類以上の機能でユーザーの入力をリアルタイムにサポートする...
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Gyro-n EFO
フォームにタグを追加するだけ、詳細設定はサポートにお任せで簡単に始められるEFOツール。導入フォーム数6,000以上。手厚い入力支援でフォーム離脱を防いでコンバ...
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sinclo(シンクロ)
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