最終更新日:2023-12-12
院内の業務効率化やペーパーレス化のために、電子カルテの導入を検討している動物病院の方へ。動物病院向けの電子カルテの機能や、比較のポイントとともに、おすすめのサービスを紹介します。
動物病院向け電子カルテとは、従来の動物病院で使用されてきた紙のカルテをデジタルデータでの記録に置き換え、PCやインターネット上で管理・編集するためのシステムです。
紙のカルテは手軽かつ運用コストが低いものの、病院向け電子カルテと比べて、以下のようなデメリットが顕在化してきました。
電子カルテを導入すれば、医療現場のペーパーレス化が進んでスペースを有効活用できるうえ、検索性の向上やバックアップ体制の強化も見込めます。
動物病院向け電子カルテをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
利用規約とプライバシーポリシーに同意の上、
資料をダウンロードしてください。
顧客管理システムと電子カルテの機能には、特に大きな違いがないのが実情です。システムの呼称は、サービス提供開始時のメイン機能によって変わる場合がほとんどで、電子カルテの多くは顧客管理機能も備えています。
そのため本記事では、電子カルテ機能を搭載した顧客管理システムもご紹介しています。
主に、次の3つの機能があります。
診療内容をカルテに記録します。病状や治療内容、検査結果、処方内容などの記録が基本機能として用意されています。また写真や動画を取り込めたり、シェーマに手書きでメモができたりといった便利機能が搭載されたシステムも。
種別・年齢・性別・既往歴・ワクチン接種歴・飼い主の連絡先など、システム上で記録した顧客情報を管理できます。システムによっては、予防接種管理や予防接種リマインドメールの発送、各種証明書発行、診察券発行など、より詳細な設定が可能です。
診療明細や保険請求書類を、テンプレートを用いてシステム上で簡単に作成できます。中には、売上の集計などの機能を搭載し、経営をサポートするシステムも。
そのほか、以下のような機能を有するシステムがあります。
比較のポイントは以下の5点です。自院に必要な機能を備えているシステムを選びましょう。
電子カルテにおいては、入力の容易さが重要なポイントに。紙カルテと同様の感覚で書き込みができると、現場の業務効率を落とす心配がありません。手入力による自由記述や、タブレットとタッチペンシルを使ったシェーマへの書き込み機能を活用すれば、電子カルテでも短時間で具体的な既述できるようになります。
また、「パトラCloud」のように、ネガポジ反転や左右反転などの編集機能を備えたシステムは、紙カルテ以上の入力・記述のしやすさが強みに。
処方せんの作成や薬代の会計に対応する機能があると、更に効率化が進みます。
たとえば、「HalopeH」には、よく使用される薬剤情報があらかじめ登録されています。そのため、薬剤一覧を別表で管理することなく、処方せんの作成・会計処理がスムーズに。
多くのシステムは、種別・年齢・性別・住所などの基本情報や、ワクチン接種履歴などの管理に対応しています。加えてワクチン接種証明書の発行に対応するシステムも。
たとえば、「アニレセクラウド」には、電話着信時に顧客情報を表示し、参照しながら対応ができる着信顧客表示機能があります。電話対応をしながら慌てて患者照会を行う必要がなくなるため、聞き間違いや確認もれといったミスの防止にも有用です。
また、「パトラ Cloud」のように院内の待ち時間を知らせることができるもの、「ペットクルーカルテ 7」のように宛名や日付の差し込み印刷、ラベル印刷機能ではがきDMなどの郵送を簡便にするものなど、顧客管理機能はシステムによって非常に多様です。
血液検査などの検査機器と電子カルテのデータ連携ができると、検査結果を転記する手間が不要に。たとえば「アニレセクラウド」は、血液検査機器と連携することで、以下のような操作が可能になります。
血液検査の結果をリアルタイムに確認できるので、1件ごとの対応スピードが向上し、顧客の満足度アップにつながります。
予約受付のフェーズからシステムを使った効率化を進めたい場合は、オンライン予約機能のあるシステムがおすすめです。
たとえば「ミニイク」は、カルテと連動したオンライン予約機能を搭載。カレンダー形式の使いやすい予約表で、飼い主側の予約負担も軽減します。
また、「ペトレルプラス」では、来院目的ごとに予約の時間幅と受付可能時間を設定できるので、より正確なスケジューリングが可能に。
利用規約とプライバシーポリシーに同意の上、
資料をダウンロードしてください。
(出所:ミニイク公式Webサイト)
予約受付や電子カルテ管理、会計など動物病院のあらゆる業務を一括で管理できる、クラウド型オールインワン電子カルテ。エンジニアが獣医療の現場を経験したうえで開発に携わっているため、導線や動作性に優れている。
電子カルテ、オンライン予約、CRM、レセプトを連携させられるので、それぞれの転記が一切不要に。予約から会計までの流れをスムーズに管理できる。電子カルテには手書きのスケッチやメモも可能だ。
また、薬剤の自動計算や保険適用、病院の売上統計、入院管理、獣医のシフトにも連動するので、病院運営のあらゆる業務を効率化する。直感的なUIと、タイムラグが発生しにくいスピーディーな処理能力で、スタッフがストレスなく利用できる点も魅力だ。
利用規約とプライバシーポリシーに同意の上、
資料をダウンロードしてください。
(出所:アニレセクラウド公式Webサイト)
院内業務の効率化と経費削減をサポートする、動物病院用顧客管理システム。電子カルテを含む基本の顧客管理機能は、ボタンやタブなどが一目でわかるシンプルな画面構成で、患者照会や院内管理のスピードアップを支援する。システムはクラウド型のため、院の内外を問わずPCやタブレットからアクセスできる。
標準機能である顧客管理機能や会計機能に加えて、便利な追加オプションを用意。中でも、iPad向けにカスタマイズされた診療情報入力機能は、片手操作が容易なUIになるほか、iPadで撮影した写真の取り込みや写真への書き込み、手書きスケッチなどが可能に。また、診療明細の発行や売上集計機能といった会計機能も活用すれば、事務手続きの煩雑さまで解消できる。そのほか、血液検査機器連携や着信顧客表示といったオプションも。
(出所:AhmicsV4 Advance公式Webサイト)
顧客管理と電子カルテを基本機能とした、獣医療・ペット関連事業者向けの経営管理システム。複数病院間での情報共有から、診療履歴管理、電子カルテの改ざん防止機能まで、豊富な機能を搭載している。電子カルテ、受付、予約、検査、処方、会計、DM作成・送付、帳票・統計など、動物病院に必要な業務を網羅し、トータルで経営をサポートする。
同社が提供するクラウドストレージ「Ahmics Cloud Storage」を標準装備しており、施設内ストレージだけでなく、クラウド上へのバックアップを自動で行う。そのため、災害時のデータ復旧やランサムウェア対策といったリスク管理の面でも安心だ。
(出所:ペトレルプラス公式Webサイト)
動物病院の日常業務をクラウドベースで管理する、診療マネジメントシステム。PC、スマホ、タブレットを使って、インターネットブラウザからいつでも情報の確認ができる。電子カルテはテキスト入力に加え、画像、シェーマ、検査結果などを自由に登録可能。更に修正履歴を記録できるので、改ざん防止にも有用だ。予約、電子カルテ、会計のデータはあらかじめ連携されており、転記不要でシームレスに管理できるのが便利。
そのほか、予約とリンクしたリマインダーメールの送付、手術などで高額な診療費になる場合の見積書作成、電子カルテのテンプレートなど、利便性向上に役立つ機能が豊富に用意されている。
(出所:パトラ Cloud公式Webサイト)
クラウドタイプの動物病院専用の電子カルテ。インターネットを通じてシステムを利用できるため、院内はもちろん、往診先での対応・管理も効率化できる。iPadによる手書きカルテには、便利なシェーマ機能付き。ネガポジ反転や左右反転機能を備えており、紙のカルテ以上の柔軟性を持たせられる。
ペーパーレス化に役立つ機能が充実しており、デジタル診察券、タブレットを活用した自動受付、iPadによる問診票など、いずれもスタッフ側だけでなく顧客側のメリットにも配慮されている。予防接種やワクチンの証明書発行、ペット保険のためのレセプト発行、院内の待ち人数がわかるアプリ、投薬管理、トリミング履歴の管理など、かゆいところに手が届く機能が豊富にそろう。
(出所:ペットクルーカルテ 7公式Webサイト)
病院内業務の効率化と顧客満足度の向上を実現する、動物病院専用の情報管理ソフト。シンプルでわかりやすい画面構成と、必要に応じて画面内に表示される説明によって、人的ミスを未然に防止する。SOAP形式で入力する電子カルテは、シェーマ機能も利用可能。血液検査機器との連動によって、検査データを自動でシステムに取り込み、スムーズにカルテへ反映する。
動画やPDFの登録、複数ペットの明細の一括会計処理など、現場のニーズに応える独自機能が充実している。また、災害時の備えとなるバックアップ機能では、外付けHDD・USBメモリに加え、OneDriveやDropBoxといった一般的なクラウドストレージをバックアップ先に設定可能な点も便利。
(出所:HalopeH公式Webサイト)
来院受付、カルテ管理、会計などの業務を、タブレット一つで完結できる、クラウド型顧客会計管理サービス。UI・レイアウトはタブレット用に最適化されており、救命救急の現場に求められるスムーズな操作性を実現している。1アカウントに対する端末接続数に制限がないのも特徴で、院内受付ではPC、往診先ではタブレットといった使い分けできる。
電子カルテは、外部のノート型クラウドサービスとの連携で安価に導入可能。撮影した患部の写真をその場で電子カルテに転送したり、紙カルテをPDF化してペーパーレス化したりと、業務効率化をサポートする。そのほかのオプション機能として、ペット保険レセプト対応、血液検査機器連動などがあり、効率化する業務の幅を広げたい場合に有力な選択肢となる。
(出所:A'alda Vet360公式Webサイト)
40超の動物病院を運営する同社の知見を元に開発された、動物病院向けの電子カルテ(2024年1月に販売開始予定)。オンライン予約から患者登録、受付、診察、会計まで、業務効率化をはじめとした、医院のオペレーション改善に大きく寄与する。幅広い業務をシステムで一括管理できる点が魅力。登録された情報はシステム内ですべて連携されているため、転記作業などにかかる労力を省いて、医療業務にリソースを集約できるように。
アクセス制御、定期的な監査、バックアップと復旧など、セキュリティ対策が幅広く施されている点も安心。また、導入時のサポートでは、飼い主・ペットの情報のデータ移行方法、運用方法のアドバイスなどが受けられる。
動物病院において紙カルテを利用し続けるには、時間と手間、保管スペースが必要で、管理も煩雑になりがちですしかし。電子カルテを導入すれば、ペーパーレス化が進み、管理コストの削減が可能に。また、システムによっては予約、顧客管理、会計などの業務を一括して管理する機能も搭載しており、医院の業務効率化に大きく貢献します。
動物病院の電子カルテを選ぶ際は、以下の項目を比較検討することをおすすめします。
電子カルテの活用には、業務効率化に加えてデータのバックアップ強化、医院間の情報共有の円滑化など多くのメリットがあります。この機会に、導入を検討してみてください。
動物病院向け電子カルテをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
利用規約とプライバシーポリシーに同意の上、
資料をダウンロードしてください。
獣医師が現場目線で設計したクラウド型電子カルテシステム。オンライン予約、電子カルテ、顧客管理、レセプト機能など、全ての機能が連動し、効率的な病院運営を実現します...
利用規約とプライバシーポリシーに同意の上、資料をダウンロードしてください。
アスピックご利用のメールアドレスを入力ください。
パスワード再発行手続きのメールをお送りします。
サービスの導入検討状況を教えてください。
ご登録いただいているメールアドレスにダウンロードURLをお送りしています。ご確認ください。