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ISMS認証の取得にあたって、効率的な手続きを求めている方へ。ISMS認証機関のタイプ別の選び方と、おすすめの認証機関をまとめて紹介します。
ISMS認証機関とは、企業や組織が構築した情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)が、規格に適合していることを第三者の立場から認証する機関です。具体的には、ISO/IEC 27001をはじめとする国際規格や、関連するJIS規格の要求事項に適合しているかを審査します。ISMS認証を取得すると、組織のセキュリティ強化、取引先からの信頼向上、入札・契約条件のクリアといったメリットが見込めます。
国内には複数のISMS認証機関があり、発行される認証の公的な価値そのものに大きな差はありません。ただし、規格の要求事項が共通している一方で、得意とする業種、審査の進め方、料金体系、移転や統合審査への対応などは機関ごとに様々です。そのため、機関選びは認証取得の進めやすさに大きく影響します。
また、認証取得後も定期的な維持審査・更新審査を通じたやり取りが続くため、複数の選択肢を比較したうえで、自社の方針や業種に合う認証機関を選定することが大切です。
なお、ISMS認証取得に対応しているコンサル会社をお探しの方は「ISMS/ISO27001向けコンサル会社14選。目的別の選び方は?」もご参照ください。
ISMS認証機関は、対象規模や業種への対応、審査スピードなどの特徴に応じて、主に5つのタイプに分けられます。それぞれの特徴と選び方について解説します。
国内外の拠点を含めたグローバル認証や、大規模組織の認証実績が豊富な機関を選びたい企業におすすめのタイプ。本記事では世界各国に拠点を持ち、海外拠点での認証取得や一元管理にも対応できる外資系の認証機関を紹介します。
たとえば「SGSジャパン株式会社」は、世界最大級のネットワークを活かして、海外拠点を含む認証の一元管理が可能。加えて、複数規格のアドオン審査や、書面レビュー中心での登録移転にも対応しています。
「ビューローベリタスジャパン株式会社」は、140カ国1,600拠点のグローバルネットワークを活かしたワンストップ審査が特徴。全世界で約15万社の認証実績を持ち、JAB、ISMS-AC、UKAS、ANABなど国内外の主要認定機関から認定を受けているため、各社の要望に応じた認証書を発行できます。
大手企業から中小企業まで幅広い実績を持つ機関を選びたい企業におすすめのタイプ。国内で長年にわたって審査事業を手掛けていることから、日本国内の業種・企業文化に精通した審査が期待できます。
たとえば「日本検査キューエイ株式会社」は、品質・環境・労働安全衛生のほか、食品から航空宇宙まで幅広い産業のISO審査に対応。審査チームリーダーが原則3年間継続して担当するため、更新時のフォローも安心して任せられます。
「日本品質保証機構」はISO 9001、ISO/IEC 27001など複数規格の統合審査に対応。段階別の独自プログラムで、個別に審査するよりも効率的に規格の審査を進められます。
組織規模に応じた柔軟な対応が期待できる機関を選びたい企業におすすめのタイプ。中小企業を中心とした認証実績が豊富で、事業内容や業務規模に合わせた現実的な審査プログラムを組んでもらえます。
たとえば「アイエムジェー審査登録センター株式会社」は、企業ごとのカルテに基づくプロセス審査が特徴。実際の業務工程に沿って審査を進められるほか、ビジネス上の強みや改善点の見える化までサポートします。
「国際システム審査株式会社」は、別の認証機関からの移転の際に現在の認証段階をそのまま引き継ぐ仕組みを備えており、乗り換え時の負担を最小限に抑えられます。また、規格の文言にこだわらない現場重視の「わかりやすい審査」も特徴です。
特定の業界での審査実績や専門知識が豊富で、業界事情を理解した審査員によるスムーズな進行が期待できるタイプ。業界特有のリスクや実務に踏み込んだフィードバックが得られます。
「一般社団法人日本能率協会」は食品・飲料業界に強く、FSSC 22000、ISO 22000、JFS-C規格などの食品安全規格で豊富な認証実績を持ちます。教材や専用ポータルサイトを提供しており、初めての認証取得でも安心です。
ISMSの早期取得を目指したい場合や、審査にかかる工数を最小限に抑えたい場合におすすめのタイプ。書類提出の負担軽減や、審査日程の柔軟な調整に対応しています。
「株式会社GCERTI-JAPAN」は、現場主義の審査を採用しており、審査を1〜2日で完了させるケースがあります。審査から認証までの最短期間は約1カ月、手続き全体でも約3カ月で完結するスピードを実現。
以下の項目で、ISMS認証機関を比較した一覧表です。各機関の概要を把握する際にご参照ください。
| 機関名 | 審査実績 | 企業区分 | JAB | ISMS-AC | 移転審査 | 統合審査 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SGSジャパン株式会社 | - | 外資 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| BSI | 年間84,000件(△) | 外資 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| インターテック・サーティフィケーション株式会社 | 11,534件(△)※2024年末実績 | 外資 | ◯ | - | ◯ | ◯ |
| ビューローベリタス | 約150,000社(△) | 外資 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 日本検査キューエイ株式会社 | - | 国内 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 一般財団法人日本品質保証機構 | - | 国内 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 一般財団法人日本科学技術連盟 | 2,000社以上(△) | 国内 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 日本規格協会ソリューションズ株式会社 | - | 国内 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| アイエムジェー審査登録センター株式会社 | - | 国内 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 国際システム審査株式会社 | ISMS 223件※2026年 | 国内 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 一般社団法人日本能率協会 | 約2,400件(△)※2020年時点 | 国内 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 株式会社GCERTI-JAPAN | 累計1,700社以上(△) | 外資 | - | - | ◯ | ◯ |
※◯…対応あり、✕…対応なし、−…公式サイトに情報なし、△…ほかの認証を含む
ISMS認証機関をお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
グローバル・大手企業に対応するISMS認証機関をご紹介します。
※料金はすべて要問い合わせ
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(出所:SGSジャパン株式会社公式Webサイト)
世界最大級の認証機関「SGS」の日本法人。ISO/IEC 27001を中心に、クラウドセキュリティに関するISO/IEC 27017や、個人情報保護に関するPIMS(ISO/IEC 27701)など、情報セキュリティ分野の認証審査に対応。加えて、自動車、半導体、医療機器、食品安全など、幅広い産業分野の認証も手掛ける。
海外拠点を含めた認証の一元管理にも対応。すでにISO/IEC 27001を取得している組織は、ISO/IEC 27017やISO/IEC 27701などの追加規格について、臨時の拡大審査として受けることも、定期審査に組み込むこともできる。
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(出所:BSI公式Webサイト)
英国の国家標準化機関(NSB)であり、ISO/IEC 27000シリーズをはじめとする規格策定にも関わる世界的な認証機関。規格を作る立場で培った深い知見をもとに、規格の意図を踏まえた審査を提供している。年間84,000件の証明書を発行するなど審査体制も充実。公的機関から民間企業まで、規模を問わず世界中の組織に利用されている。
審査は、対面とリモートを組み合わせた「ハイブリッド監査」に対応。監査結果の確認や認証プロセスの進捗管理ができる支援ツール「BSI Connect」も提供しており、審査に関わる業務を効率的に進められる。
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(出所:インターテック・サーティフィケーション株式会社公式Webサイト)
英・ロンドンに本拠を置き、世界各国で事業を展開するインターテックグループの認証機関。単に規格に適合しているかを確認するだけでなく、仕組みが有効に機能しているか、経営改善につながっているかまで踏み込む「付加価値審査」が特徴だ。
UKAS(英国適合性認定協会)の認定範囲は、農業、金融、医療、行政など、全39カテゴリ中38カテゴリに及ぶ。更に、ISO 9001やISO 14001、ISO 45001、ISO/IEC 27001など複数の規格をまとめて審査する統合審査にも対応。各規格に対応できる審査員が一括で担当するため、個別に審査を受ける場合に比べて、審査工数を抑えやすい。
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(出所:ビューローベリタス公式Webサイト)
1828年に設立された、歴史ある試験・検査・認証機関。世界140カ国に1,600の拠点を持ち、品質、健康・安全、環境保護、社会的責任などの分野で、企業の課題解決を支援している。
ISO/IEC 27001に加え、個人情報保護に関するPIMS、クラウドセキュリティ、AIマネジメントシステムなど、近年重要性が高まるリスクマネジメント関連の規格にも幅広く対応。JAB、ISMS-AC、UKAS、ANABなど、国内外の主要な認定機関から認定を受けており、企業の要望に応じて、各認定機関のシンボル付き認証書を発行できる体制を整えている。
大手から中小企業まで幅広い認証実績を持つISMS認証機関をご紹介します。
※料金はすべて要問い合わせ
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(出所:日本検査キューエイ株式会社公式Webサイト)
日本初の民間マネジメントシステム規格審査登録機関。幅広い産業分野に対応しており、大企業から中小企業まで、規模を問わず審査を行っている。ISO審査登録に加え、JIS製品認証、GHG排出量検証などのサステナビリティ関連サービス、サーバー脆弱性診断などのカスタマイズ監査まで、幅広いサービスを提供する。
審査員は、ISO/IEC 27001だけでなく、ISO 9001、ISO 14001、ISO 20000など複数の審査員資格を保有。原則として3年間同じ審査員が継続して担当するため、組織の状況を踏まえた審査を受けやすく、更新時の手続きもスムーズに進められる。
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(出所:一般財団法人日本品質保証機構公式Webサイト)
ISO認証の初期から審査に取り組んできた、第三者認証機関のパイオニア。認証審査だけでなく、教育・支援を含めた総合的なサービスを提供している。電気製品や医療機器の認証・試験、計測器の校正、PCI DSS関連の審査など、対応領域の広さも特徴だ。
ISO 9001、ISO 14001、ISO/IEC 27001など複数規格の統合に向けて、統合度を3段階で評価する独自の「マネジメントシステム統合プログラム」を提供。同じ日程・同じ審査員で複数規格をまとめて審査できるため、審査対応の負担を抑えやすい。認証取得まで専任担当者が一貫してサポートする体制も整っている。
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(出所:一般財団法人日本科学技術連盟公式Webサイト)
経営と切り離さないビジネス視点の審査を提供する認証機関。1995年から審査機関として活動しており、大企業から中小企業まで、多様な組織への審査ノウハウを蓄積している。
形式的なチェックに終始せず、現場での運用実態を尊重しながら、事業に精通した審査員が改善のヒントを提示する「現場・実情に即した審査」を重視。クラウドセキュリティに関するISO/IEC 27017・ISO/IEC 27018、プライバシー情報に関するISO/IEC 27701、ITサービスに関するISO/IEC 20000、SDGs診断など、幅広い規格・サービスに対応している。
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(出所:日本規格協会ソリューションズ株式会社公式Webサイト)
ISO 9001をはじめとする各種マネジメントシステム認証を手掛けている認証機関。申請から認証取得まで、企業の取り組みを包括的にサポートしている。
画一的なチェックリストを使うのではなく、組織ごとに事前準備を行い、独自のチェックシートを用意する「オーダーメイド審査」を提供。重点的に確認してほしい項目の要望にも対応しており、既存の仕組みを尊重しながら、現場での運用実態を丁寧に確認する姿勢を重視している。日本規格協会グループの強みを活かし、無料セミナーや相談会、教育研修など、認証取得に向けた支援も幅広く提供。
中小企業を中心とした認証実績が豊富なISMS認証機関をご紹介します。
※料金はすべて要問い合わせ
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(出所:アイエムジェー審査登録センター株式会社公式Webサイト)
「ISO審査に、付加価値を。」をキャッチコピーに掲げる認証機関。規格に適合しているかを確認するだけでなく、審査を通じてビジネス上の信用・信頼を高めることを重視している。ISO/IEC 27001、ISO/IEC 27017、ISO/IEC 27701のほか、ISO 9001など、幅広い規格の審査に対応。
企業ごとに作成したカルテ(審査プログラム)をもとに、実際の業務フローに沿って確認する「プロセス審査」を実施。自社の強みや弱みを見える化し、事業戦略への活用まで支援することで、マネジメントシステムの改善につなげている。
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(出所:国際システム審査株式会社公式Webサイト)
国内認定機関から認定を受け、各種マネジメントシステムの審査登録業務を提供する認証機関。ISO 9001、ISO 14001、ISO 45001、ISO/IEC 27001、ISO/IEC 27017など、幅広い規格に対応している。
審査では、現場作業の観察や担当者へのヒアリングを通じて、規格の要求事項が実際に満たされているかを確認。抽象的な規格の文言を、各組織の実情に合った具体的な言葉に置き換えながら、現場に伝わりやすいコミュニケーションで審査を進める点が特徴だ。ほかの認証機関から乗り換える際には、現在の認証段階をそのまま引き継げるため、移転に伴う負担を抑えやすい。
特定の業界での審査実績や専門知識が豊富なISMS認証機関をご紹介します。
※料金はすべて要問い合わせ
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(出所:一般社団法人日本能率協会公式Webサイト)
組織を強くする「経営視点の審査」を提供する審査登録センター。FSSC 22000、ISO 22000、JFS-C規格など、食品安全分野で豊富な実績を持つほか、多様な業種での審査経験も有している。従業員10人以下の小規模組織から、10,000人以上の大企業まで、企業規模を問わず対応している。
審査員が「聞き上手」であることを重視するなど、組織の話を丁寧に聞き取りながら、改善のヒントを提示するスタイルを徹底。また、専属の営業担当がつくほか、審査手続きや最新情報の確認ができる専用ポータルサイト「アイネット」も利用可能だ。
認証取得までの期間が短く、審査にかかる工数も抑えやすいISMS認証機関をご紹介します。
※料金はすべて要問い合わせ
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(出所:株式会社GCERTI-JAPAN公式Webサイト)
世界50カ国に拠点を展開する認証機関、GCERTIの日本支社。ISO/IEC 27001(ISMS)の審査に対応しており、手間を抑えた効率的な審査サービスを強みとしている。スタートアップや小規模企業からの支持も厚い。
審査日程は柔軟に調整でき、審査は最短1〜2日、審査から認証までは最短1カ月、手続き開始から認証完了までは最短3カ月とスピーディー。早期に認証を取得したい企業のニーズに応える。
また、現場での運用実態を重視する審査を採用しており、審査前に提出する書類はマニュアル文書のみで対応可能。手続きがわかりやすく、初めて認証取得に取り組む企業でも進めやすい。
ISMS認証機関は、ISO/IEC 27001をはじめとする情報セキュリティマネジメントシステムの規格適合性を、第三者の立場から審査・認証する機関です。得意とする業種、審査の進め方、移転や統合審査への対応など、機関ごとに独自の特色があります。
ISMS認証機関は、「グローバル・大手企業に対応」「国内で大手から中小まで対応」「中小企業に対応」「特定業界に強み」「スピーディーな審査に強み」といったタイプに分類できます。自社の規模・業種・取得スピードに関する要件に応じて選びましょう。
比較検討の際にチェックしておきたいのが、「審査実績」「国内・外資の組織形態」「JAB・ISMS-ACの認定への対応」「移転審査への対応」「統合審査への対応」といったポイント。審査機関とは認証取得後も継続的な付き合いが続くため、長期的なパートナーとして信頼できるかを見極めることが大切です。
自社に合ったISMS認証機関を選定することで、円滑な審査の実施と、実情に即した運用改善が期待できます。本記事で紹介した比較ポイントを参考に、ISMS認証機関の選定を検討してみてください。
ISMS認証機関をお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
株式会社GCERTI-JAPAN
ISO/IEC 27001認証の効率的な取得を支援する審査サービス。現場主義の審査と実務に即した運用評価を通じて、業務改善と信頼獲得をサポートします。...
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