不動産投資に興味がある方や、既に投資を行っているものの、アプリなどを利用して効率化したいと考えている方へ。どんな不動産投資アプリがあるのか、タイプ別のおすすめアプリなどを紹介します。
不動産投資アプリとは、物件の情報収集や資金計画、シミュレーション、管理業務など、不動産投資に関連する様々な作業をサポートしてくれるアプリの総称です。
投資用物件の検索・比較ができるもの、収支計算や利回りのシミュレーションが可能なもの、賃貸管理や入居者対応を効率化するツールなど、用途や機能は多岐にわたります。そのため、利用目的に応じて自分に合ったアプリを選ぶことが重要です。
不動産投資には、物件選定・収支分析・管理運用・出口戦略といった複数のフェーズが存在し、それぞれに異なる作業や判断が求められます。
また、不動産クラウドファンディングのような新たな投資手法においても、情報補修集に手間暇がかかる上に、どう分析すればいいか判断も迷いがちです。
不動産投資アプリを活用すれば、物件の検索や収支シミュレーション、管理業務、情報収集といった各工程を、より効率的かつスマートに進めることができます。近年「判断の質を高められる」「戦略的な投資に時間を使えるようになった」と評判で、利用する人が増加しています。
本記事では、そんな不動産投資に役立つアプリの選び方、ポイントなどを、おすすめのアプリを交えながら紹介します。なお、「アプリ」というと、スマホやPCのアプリをイメージしがちですが、本記事ではそれにとどまらず、不動産投資に役立つという観点からWebブラウザから利用できるものなど、様々なサービスを取り上げています。
不動産投資アプリと一口に言っても、前述したように様々な種類があり、どの段階で利用するかによってできることや機能は大きく異なります。
利用フェーズ別おすすめアプリを大きく分けると、以下のように分けられます。
不動産投資の入り口となる「物件選び」を効率化してくれるツール。エリアや価格帯、想定利回りなどの条件を細かく設定して検索できるほか、新着物件の通知機能なども備えており、希望条件に合う物件を見逃しにくい点が大きな強み。
従来のように、複数の不動産サイトを横断しながら希望に合った物件を探す手間が省けます。物件比較や資料請求もアプリ内で完結するため、限られた時間の中で効率的に候補を絞り込むことができます。
物件ごとの収益性を可視化し、投資判断の精度を高めるのに役立つタイプです。家賃収入、ローン返済、管理費や税金といった要素を入力するだけで、表面利回り・実質利回り・キャッシュフローなどの数値を自動で計算してくれます。
複数物件の収支比較もできるため、感覚に頼らず数字で判断できるのが大きなメリット。これまでExcelで計算していた人にとっては、作業の手間を大幅に軽減できると同時に、投資判断のスピードも格段に向上します。
既に物件を保有している投資家にとっては、資産全体の状況を把握し、安定的な運用を続けることが重要です。このタイプは資産管理に強みを持ち、物件ごとの家賃収入や支出、キャッシュフローを一元管理できるほか、入金状況や空室率、修繕履歴などの運用情報も記録できます。
これにより、アナログでの帳簿管理や手作業での入金確認といった手間がなくなり、複数物件を持つ投資家でも効率よく運用状況を把握できるようになります。
小口投資から不動産運用を始めたい人に最適なタイプです。スマホ上でファンド案件を比較・選定でき、予定利回りや運用期間、リスク情報なども一目で確認可能。投資の申し込みから運用状況の確認、分配金の受け取りまで、すべての手続きがアプリ内で完結できます。
現物不動産とは異なり、物件の管理や契約書の取り交わしといった煩雑な作業が不要なため、忙しい人や初心者でも手軽に不動産投資を始められるのが魅力です。
タイプによって比較するべきポイントは異なります。ここではそれぞれのタイプについて、どのような比較ポイントがあるのかまとめました。
希望条件に合う収益物件を、どれだけ効率よく見つけられるかが最大の比較ポイント。検索機能の柔軟性はもちろん、エリア・価格・利回りなどの条件設定の細かさが重要です。更に、不動産会社とアプリ内でチャットできるような機能があれば、気になる物件についてすぐに問い合わせや相談ができて便利です。
便利なところでは、AIによるレコメンドやGoogle Mapとの連携機能があると、立地や周辺環境まで視覚的に確認でき、より直感的な物件選びが可能。また、複数の物件情報サイトを横断して検索できるか、希望の検索条件に合った新着物件の自動通知機能があるかなども確認したいポイントです。
たとえば、「ニフティ不動産」はSUUMOやHOME'Sなど複数の不動産ポータルの情報を一括で検索でき、重複物件の自動整理や、検索条件の保存・新着通知機能も備えています。また、「楽待(らくまち)」なら、利回りや構造・築年数など投資用に特化した条件で物件を検索可能。検索条件の保存・新着通知や、不動産会社とのチャット機能も搭載。投資判断を素早く進められます。
このタイプでは、物件の収益性や資金計画を詳細にシミュレーションすることで、いかに正確かつスピーディに投資判断ができるかが重要です。単に利回りを表示するだけでなく、税引き後の手残りや、ローン返済、経費なども加味したリアルな収支を自動で算出できるかを見極めましょう。
また、空室率の設定や、将来の家賃変動などを踏まえた長期の収支予測ができるかどうか、更には積算価格や売却価格の予測機能など、出口戦略を見据えた分析が可能かもポイントです。こうした機能がそろっていれば、複数物件の比較検討や資金計画の立案が格段に楽になります。
たとえば、「Real Estate Invest」なら、物件価格や家賃、ローン金利を入力するだけで、表面・実質利回りに加え、キャッシュフローの自動計算も可能で、短時間で投資判断ができます。また、「プロパリー」なら、購入前の収支シミュレーションだけでなく、将来のキャッシュフロー予測や税引き後の手残り計算にも対応しており、長期的な資金計画の立案に役立ちます。
複数の物件を運用する場合、家賃収入や支出、空室状況を物件ごとに管理できるのはもちろん、月次・年次の収支レポートを自動で作成してくれる機能があると、経営状態の把握がしやすくなります。
また、契約書や図面、領収書などをクラウド上で管理できるか、支払予定や修繕費などをリマインドしてくれるかといった「細かい実務支援」の有無も重要。確定申告に使えるデータ出力や税務サポート機能があれば、年に一度の繁忙期もスムーズに乗り切れます。更に、管理会社とのチャット機能が備わっていれば、連絡ミスや情報の行き違いも防げ、よりスムーズな運営が可能になります。
たとえば、「RENOSY」なら、所有物件ごとの月次収支や入居状況を自動で可視化。契約書類や管理情報もまとめて確認でき、運用状況を直感的に把握できます。「リドックス」なら物件ごとの契約書や図面、修繕履歴などのデータを、スマホやタブレットからいつでも・どこでも確認可能です。
なお、こちらで紹介しているのは主に個人・オーナー用のアプリです。管理会社など法人での利用を検討している方は、こちらの記事をご覧ください。
クラウドファンディングの効率化を考える場合は、少額から投資を始められる手軽さや、投資リスクへの備えがどれだけあるかが主な比較軸になります。
まずチェックすべきは、最低投資額や予定利回り、運用期間などが自分の投資スタイルに合っているかどうか。また、リスク管理の観点から、劣後出資や担保付き案件など、投資家を保護する仕組みが整っているかも重要なポイントです。
また、投資後にアプリ上で運用状況のレポートが見られるか、分配金の入金通知があるかなど、投資後の管理がどこまで手間なく行えるかも確認しておきましょう。スマホ一つで投資の開始から運用状況の確認、配当の受け取りまでが完結できると便利です。
たとえば、「COZUCHI」なら、1万円から投資可能で、途中解約できるファンドもあり柔軟性が高いです。投資先の情報や運用状況もアプリ上でリアルタイムに確認できます。「OwnersBook」なら、全案件が担保付きで、劣後出資による投資家保護の仕組みも明確。配当や運用レポートはマイページで確認できるので、安心して運用を続けられます。
(出所:楽待公式Webサイト)
投資用不動産に特化した物件検索プラットフォーム。掲載物件数は業界最大級の10万件超。利回りや構造、築年数での物件検索など、投資判断に欠かせない検索機能を備えている。新着物件の通知機能や、売主・管理会社とのメッセージ機能もあり、スピーディな情報収集と交渉が可能。
そのほかにも、投資初心者に向けたコラムや成功事例などの情報コンテンツも充実しており、これから不動産投資を始めたい人も安心して使える。
(出所:ニフティ不動産公式Webサイト)
不動産に特化して、複数のポータルサイトを一括で検索できる物件検索サービス。SUUMOやLIFULL HOME'Sをはじめとする8つの有名不動産サイトと連携し、横断検索可能。情報の網羅性が高く、効率的に物件を比較できるのが強み。検索条件を保存しておけば新着物件も自動で通知される。
重複物件の整理や比較機能も優れており、投資用だけでなく自宅購入の検討にも幅広く活用できる利便性の高さも魅力。
(出所:SUUMO公式Webサイト)
不動産情報ポータルとして国内最大級の規模を誇るサービス。賃貸、新築・中古マンション、一戸建てなど幅広い物件情報を網羅している。特に中古物件を活用した投資を検討する際には、情報量の豊富さと検索のしやすさが大きな武器に。地図検索や沿線検索、周辺施設のチェックなど、居住性を重視する視点でも使いやすく、住まい系資産への投資にも最適。
物件の詳細情報に加え、生活利便性や地域特性を踏まえた判断ができる点が多くのユーザーに支持されている。
(出所:不動産投資 利回りシミュレーションアプリ公式Webサイト)
物件の購入価格や自己資金、諸経費などを入力するだけで、表面利回りや実質利回りを自動で計算してくれるシンプルな収益シミュレーションツール。
専門知識がなくても使いやすい操作設計が特徴で、初心者でも気軽に収益性をチェックできる。入力項目もコンパクトで、利回り計算を即座に行えるため、複数物件を比較検討したい場面でも活躍。気になる物件の収益性を素早く把握したい方におすすめのアプリ。
(出所:Real Estate Invest公式Webサイト)
シンプルな操作と高速な計算が特徴の不動産収益シミュレーションアプリ。物件価格や家賃などの基本情報を入力するだけで、表面利回り・実質利回りのほか、キャッシュフローも瞬時に算出。投資判断の材料を即座に可視化できる。
特に、将来の手残りや融資後の収支がひと目でわかるため、現実的な資金計画を立てたいユーザーにとっては非常に実用的。シンプルさと分析機能のバランスが取れた一歩先の投資判断ツール。
(出所:プロパリー公式Webサイト)
収支シミュレーションと不動産運用管理を一体化した、実践的な投資支援アプリ。物件の購入前に、家賃収入や諸経費、税金などを反映したリアルな収益予測を算出でき、将来のキャッシュフローまで見通すことが可能。
実際の運用フェーズにも対応しており、家賃入金や支出状況、入居状況などを一元管理でき、複数物件にも対応可能。シミュレーションだけで終わらず、投資後の管理業務までサポートしてくれる点が大きな魅力。
(出所:RENOSY公式Webサイト)
物件の運用状況を可視化できる、オーナー向け不動産管理アプリ。所有物件の月次収支や入居状況をスマートに一括把握できるのが特徴。特に、収支の推移や空室率などを視覚的に表示してくれるダッシュボード機能が充実しており、経営の現状を直感的に把握しやすい点が魅力。
家賃入金や諸経費の確認、契約書類のデジタル管理など、日々の管理業務もスマホ上で完結可能。投資後の「持つフェーズ」に強い、運用支援型のプラットフォーム。
(出所:DKオーナーズ公式Webサイト)
大東建託グループで物件管理を行っているオーナー専用の不動産管理アプリ。家賃の入金状況や支出、契約内容の確認、修繕履歴など、必要な情報にワンタップでアクセスできる点が最大の特徴。
毎月の収支はもちろん、建物の管理状況や点検情報までアプリでチェックできるため、紙の報告書や郵送のやり取りに頼らず、スピーディかつ正確な情報把握が可能。オーナー業務の「見える化」を強力にサポートしてくれる。
(出所:リドックス公式Webサイト)
物件にまつわる書類や運営情報をクラウド上で一元管理できるスマホ対応の不動産管理ツール。アプリ形式ではないものの、スマホやタブレット利用に最適化されており、物件ごとの契約書や図面、修繕履歴などの重要データをいつでも・どこでも確認可能。
更に、複数の物件情報を一括管理できるため、不動産オーナーの煩雑な書類管理をスマートにサポート。紙に頼らない効率的な管理スタイルを実現。
(出所:OwnersBook公式Webサイト)
1万円から不動産投資を始められるクラウドファンディング型の不動産投資サービス。上場企業グループによる運営という安心感に加え、都心のオフィスビルや商業施設など、プロが選定した案件に小口で投資できる点が大きな特徴。運用期間や想定利回り、担保・保証の有無なども事前に確認でき、リスクを把握した上で判断が可能。
投資後は、配当状況や運用レポートもマイページから確認でき、初めての人でも安心して利用できる。
(出所:CREAL公式Webサイト)
住居用だけでなく、保育園や介護施設、学校など社会性の高い物件へ投資できるクラウドファンディング型の不動産投資サービス。
小口投資では1口1万円から投資可能。ファンド運用による分配型の仕組みで、初心者でも参加しやすく、投資先の情報も透明性高く公開。運用期間やリスクに応じてファンドを選べる柔軟性も魅力。アカウント開設から出資、配当の確認まですべてオンラインで完結し、スマートフォンだけで資産運用が手軽に始められる。
(出所:COZUCHI公式Webサイト)
元本評価や分配利回りの高さに加えて、自由度の高い投資スタイルが特徴の不動産クラウドファンディングサービス。途中解約が可能なファンドがあるなど、他社にはない柔軟な投資設計もポイント。プロジェクト情報やリスク説明も丁寧に開示されているため、投資初心者でも安心して取り組める。投資は1口1万円から可能。
運用中の進捗や配当状況もアプリやWeb上でリアルタイムに確認でき、利便性の高い運用体験を提供している。
(出所:Rimple公式Webサイト)
不動産投資とポイント投資を組み合わせた新しいスタイルのクラウドファンディング型サービス。小口投資では1口1万円から対応。グループ会社が不動産の仕入れから管理までを一貫して行っているため、安定感のある案件が多いのが特徴。
また、抽選型ファンドでの投資参加や、会員登録・利用料が無料といったハードルの低さも魅力。投資状況はマイページでいつでも確認でき、日常的な資産運用に組み込みやすい仕組みとなっている。
不動産投資には、物件選定や収支分析、管理運用、出口戦略といった複数のフェーズがあり、それぞれに異なる作業や判断が必要です。アナログで進めると情報の分散や計算の複雑さ、管理の煩雑さが課題に。また、不動産クラウドファンディングのような新たな投資手法においても、情報の取得や判断材料の整理に一定のハードルがあります。
不動産投資アプリを活用すれば、物件探しから収益シミュレーション、運用管理、情報収集まで各段階の作業を効率化できます。手間を削減しながら、より質の高い判断や戦略的な投資に時間を充てられるのが大きなメリットです。
不動産投資アプリを選ぶ際は、次の4つのタイプのうち、自分の投資フェーズやニーズに合ったものを見ていきましょう。
不動産投資の効率化と質向上を目指すなら、まずは各フェーズで必要な機能や特徴を整理し、自身の投資スタイルに最適なアプリの導入検討を進めることをおすすめします。最新のツールを活用して、よりスマートな不動産投資を実現しましょう。
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