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SaaSを閉域網で提供。クラウド接続の仕組みや主なサービス

SaaSを閉域網で提供。クラウド接続の仕組みや主なサービス

最終更新日:2021-05-27

SaaS/XaaS事業者がサービスを提供する際、セキュリティを重視する顧客から閉域網を利用するように依頼されることがあります。本記事では、閉域接続を効率的に実現するクラウド接続サービスについて特徴や選び方を紹介します。

目次

SaaS/XaaS事業者向けクラウド接続サービスとは?

SaaSやIaaS、PaaSなどのXaaSを提供する事業者は、通常インターネットに接続してサービスを展開していますが、金融機関、製造業、医療機関や自治体などのより強固な通信環境を求める顧客から、閉域接続を求められることがあります。

閉域接続とは?

閉域接続とはインターネットと物理的、論理的に分離しているネットワークのことです。通信事業者やデータセンターの設備を利用しており、限られたユーザーしか利用できない通信網なので、インターネット経由の攻撃を受ける心配がありません。

例えば、自社のデータセンターをクラウド(IaaS)に移行し、拠点から閉域接続すれば、情報の漏洩を防げます。そのため、強固なセキュリティを求める企業は、自社データセンターやパブリッククラウドなどとの接続に閉域接続を利用するのです。

XaaS向け閉域接続サービスとは?

SaaSなどの事業者向けクラウド接続サービスとは、SaaSやIaaSなどをより安全な環境で利用したいというお客様に対して、通常のインターネットではなく、閉域網を用いて提供できるようにするために、設備投資や環境構築の負担を抑えて、閉域網経由のサービス提供を実現するサービスです。

クラウド接続サービスが接続できるのは、データセンター内に構築したサーバーだけでなく、IaaSなどにおいては、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなどのパブリッククラウドも対象になります。そのため、AWSなどのパブリッククラウドを中心に運用してきた事業者にとっても、新たにデータセンターの契約・利用を考えることなく、閉域網を用いたセキュアなサービス提供を実現できる手段になります。

 

SaaS/XaaS向けクラウド接続サービスの利用メリット

環境構築負担の軽減

これまでは、SaaS/XaaS事業者が閉域接続でのサービスを提供する際、顧客ごとに色々な設備や設定を準備し、管理する必要がありました。新規顧客と取引が始まる度に、データセンターとラックを契約したり、ネットワーク機器を購入、カスタマイズしたりするのは手間がかかります。SaaS/XaaS事業者とはいえ、閉域接続のネットワークに関する専門的な知識や技術を持っているところが少ないのも課題でした。

近年登場したSaaS/XaaS向けクラウド接続サービスは、事業者が専用線を1本、そのプラットフォームに繋げるだけで、複数の顧客に対してサービスを提供できるようになります。

閉域接続の利用機会の拡大

閉域網によるサービス提供が従来よりも効率的に行えるようになることで、これまでなかなか閉域接続でのサービス提供が行えなかった場面でもサービス提供が行いやすくなります。

顧客としてもクラウド接続サービスがあれば、AWSやGCPといったパブリッククラウドに加えて、SaaS/XaaS事業者のサービスにもアクセスできるようになるので導入しやすくなると言うメリットもあります。また、クラウド接続サービスによっては、カタログ(管理画面上で閉域接続を利用できるサービスを紹介)にも掲載されるので、ユーザー企業の獲得にもつながります。

クラウドシフトの加速

初期投資の抑制や運用負荷の軽減から、オンプレミスからクラウド環境への移行を進めている際に、閉域網接続のためだけにデータセンターの利用を残しているというケースもありがちです。その場合、クラウド接続サービスの利用をきっかけにして閉域接続も含めて、データセンターの利用をやめてクラウドに完全移行することができるようになります。

 

SaaS/XaaS向けクラウド接続サービスの仕組みと接続パターン

仕組み

クラウド接続サービスは従来の閉域接続のように、サービスを提供するサーバー側に閉域網の回線を接続、サービス提供を受ける側も閉域網の回線を接続することに変わりはありません。ただし、サービス提供側は顧客ごとに回線を用意する必要はなく、仮想ルーターを使うことで、一つの回線で、複数の顧客に閉域接続を提供できるようになります。

パブリッククラウドの接続に際しては、クラウド接続サービス側で各パブリッククラウドに対応している必要があります。そのため、AWSやGCPなどは多くのクラウド接続サービスが対応している一方で、主要でないパブリッククラウドの場合には対応しておらず利用できない可能性もあります。

また、回線を接続したあとのルーティングなどのネットワーク設定は、管理画面での指示だけである程度自動的に行われるため、詳細なネットワーク設計や設定が不要になります。

接続パターン

また、閉域網の回線を接続する点は同じとは言え、利用する基盤や顧客の環境によって接続パターンは異なります。ここでは、ここでは、「Flexible InterConnect」(NTT コミュニケーションズ株式会社)を例に、代表的な3つの接続パターンを紹介します。

まずは、オンプレミスの基盤でサービスを構築している企業で、その基盤とクラウド接続サービスの基盤を接続線でつなぎ、その接続ポートを公開ポイントとするパターンです。顧客も専用線でクラウド接続サービスに接続することで、公開ポイントにダイレクトに接続し、セキュアな通信が利用できます。

2つ目として、オンプレミス基盤とクラウド接続サービスの基盤を専用線で接続し、接続ポートの先に仮想ルーターを設置し、そこを公開ポイントとするパターンもあります。

3つ目は、AWSやAzureといったパブリッククラウド上に基盤を持っていて、その基盤とクラウド接続サービスの基盤を接続し、その先に仮想ルーターを置いて公開ポイントとするパターンです。

 

主なクラウド接続サービス(SaaS/XaaS事業者向け機能)

XaaS事業者向けの閉域接続機能を持つクラウド接続サービスを3つご紹介します。

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Flexible InterConnect XaaS事業者様向け(NTTコミュニケーションズ株式会社)

Flexible InterConnect XaaS事業者様向け

(出所:Flexible InterConnect XaaS事業者様向け公式Webサイト)

拠点とさまざまなクラウドサービスを広帯域でセキュアに閉域接続できる次世代のインターコネクトサービス。AWSやGCP、Azure、Enterprise Cloudをはじめ23種類(2021年4月時点)に接続できる。1つの物理ポートで、複数のクラウドサービスやデータセンターと接続できるのが特徴だ。最大10Gbpsの広帯域により、安定した接続を実現できる。ポータルサイトから接続先やセキュリティ設定などを管理画面で一元管理できるので、担当者の負担を軽減できるのもメリット。工事費はかからずに、最短3日程度で開設できる。

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Equinix Fabric(Equinix)

Equinix Fabric

(出所:Equinix Fabric公式Webサイト)

Equinix(エクイニクス)は世界33都市に100以上のデータセンターを展開する老舗のグローバルIT企業で、日本には東京や大阪など5カ所のデータセンターでサービスを利用できる。Equinix Fabricは自社サービスを様々なパブリッククラウドやハイブリッドクラウドに接続できるサービスで、古くからAWSやGCP、Azureなどとのダイレクト接続サービスを提供してきた実績がある。専用のレイヤー2ネットワークを利用し、低レイテンシー接続で快適な接続環境を構築できる。

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Megaport(Megaport)

Megaport

(出所:Megaport公式Webサイト)

Megaportは世界100以上の都市のデータセンターを通じてネットワークサービスを提供しているオーストラリア発のIT企業。国内には東京や大阪など10か所のデータセンターでサービスを利用できる。AWSやGCP、Azure、Salesforce、SAPなどのクラウドサービスに接続できる。接続設定は管理画面で行うため、環境構築にかかる負担が少ない。帯域は10Mbpsから10Gbpsの間で選択可能。

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主なクラウド接続サービス(個別に環境を構築するタイプ)

続いて、XaaS事業者向けの機能に特化しておらず、利用する顧客ごとに個別に閉域接続の環境を構築していくタイプのサービスをご紹介します。

KDDI Wide Area Virtual Switch 2 クラウド接続(KDDI株式会社)

KDDI Wide Area Virtual Switch 2 クラウド接続

(出所:KDDI Wide Area Virtual Switch 2 クラウド接続公式Webサイト)

法人向け広域ネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」のクラウド接続サービス。「KDDI クラウドプラットフォームサービス」やAWS、GCP、Azure、IBM Cloudなどのパブリッククラウドに閉域接続できるサービス。個別の回線手配やラック、機器の設置が不要で、AWSとのダイレクト接続の場合、申し込みから最短5日間で利用を開始できる。

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クラウド接続サービス(株式会社IIJ)

クラウド接続サービス

(出所:クラウド接続サービス公式Webサイト)

IIJが提供する閉域接続サービス「IIJ閉域ネットワーク」でAWSやGCP、Azure、Microsoft 365に接続するサービス。2021年3月にはOracle Cloud Infrastructureとの接続にも対応した。オンプレミスとパブリッククラウドを帯域確保型の固定料金で接続できる。IIJのネットワークとパブリッククラウド間は耐障害性を高めるために、異ルート、マルチキャリアで冗長構成している。DR(ディザスタリカバリ)対策として、東京と大阪のリージョンで冗長化することも可能。

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CloudEx(丸紅ネットワークソリューションズ株式会社)

CloudEx

(出所:CloudEx公式Webサイト)

丸紅ネットワークソリューションズの提供するデータセンター内の接続ポイントに専用線で接続することで、複数のパブリッククラウドをセキュアに利用できるようにするサービス。定額制と従量課金制を選べるのも特徴で、普段は通信量が少ないが、たまに爆発的に通信が増大するようなケースでコストを最適化できる。帯域保証は10Mbps~1Gbpsと幅広いメニューから選べる。

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まとめ

近年、企業が利用するITシステムはセキュリティレベルの要求が高まっています。同時に、コロナ禍で増大したリモートワークからのインターネット接続がセキュリティリスクになるという課題も浮き彫りになりました。 VPN(Virtual Private Network)で安全に通信しようとしても、通信速度が遅く、セキュリティを担保しきれないという課題もあります。今後も閉域接続のニーズは高まっていくことでしょう。

そして、SaaS/XaaS事業者もインターネット接続だけではなく、閉域接続でのサービス提供も視野に入れることで、セキュリティに厳格なエンドユーザーの獲得も期待できるようになります。閉域接続でのビジネスを展開することを考えれば、今後は1つの物理回線で複数の顧客と接続できるサービスを検討してみましょう。

 

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