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本人確認時の保険証や免許証のマスキングとは?自動化ツールも紹介

本人確認時の保険証や免許証のマスキングとは?自動化ツールも紹介

最終更新日:2025-04-14

なぜ本人確認時にマスキングが必要なのか、守らないとどうなるのか。健康保険証や運転免許証のマスキングの必要性、マスキングすべき箇所などについて、おすすめの自動マスキングツールを交えつつ、わかりやすく解説します。

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目次

保険証や免許証のマスキングとは

保険証や免許証のマスキングとは、口座開設などに際して行われる本人確認において、健康保険証・運転免許証といった本人確認書類の一部を隠したり、加工したりして、個人情報を保護することを指します。

  • 対象箇所を付箋やテープで覆い隠す
  • 撮影後、画像編集アプリで塗りつぶす など

マスキングは利用者自身が行う場合もあれば、書類の提供を受けた事業者側が実施する場合も考えられます。適切なマスキングがされていない、または不十分な場合、本人確認の申請が通らなかったり、法的な責任を問われたりする可能性もあります。

マスキングが必要となる対象

本人確認書類 マスキングすべき箇所
健康保険証 「保険者番号」「記号・番号」「性別」「QRコード」「枝番」「臓器提供欄」
運転免許証 「臓器提供意思表示欄」
住民基本台帳カード 「性別」
住民票 「マイナンバー(個人番号)」「本籍地」「性別」
パスポート 「性別」
身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳など 「障害名」「障害の等級」「性別」
マイナンバーカード 表面の「性別」「臓器提供意思」。裏面は送ってはいけない(本人確認には不要)

おすすめの自動マスキングツール

ツール名 特徴
ProTech AI Masking BPOによる最終チェックもでき、100%に近い精度を実現可能
TRUSTDOCK 保険証、免許証、パスポート、マイナンバーカード、在留カードなど幅広い本人確認書類に対応
ネクスウェイの本人確認ソリューション オンライン本人確認をはじめとしたKYC業務に必要な工程をワンストップでサポート
Polarify eKYCライト OCR、BPOなど多彩な外部機能・サービスとの連携が可能
ダブルスタンダード eKYC データクレンジング技術の活用で、99%を超える読み取り精度を実現

以下、マスキングの必要性や課題、効率的にマスキングできるツール・アプリや導入メリットなどについて、わかりやすく紹介していきます。

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マスキングの必要性と課題

そもそも、なぜマスキングを行う必要があるのでしょうか。ここでは、その経緯や理由について説明します。

マスキングが求められるようになった背景

銀行口座の開設や携帯電話の契約などにおいて、なりすまし・マネーロンダリングなどの不正行為を防ぐため、本人確認が義務付けられています。ただし、本人確認書類によっては、契約に必要な情報以外に、人種や信条、社会的身分、病歴、犯罪歴などの「機微(センシティブ)情報」が含まれているケースもあります。

従来は郵送による本人確認手続きが主流であり、情報漏えいなどのリスクも比較的低く抑えられていました。

しかし近年では、Web上で本人確認書類をやりとりできる「オンライン本人確認」が急速に普及しています。これに伴い、プライバシー保護の観点から、提出書類の一部を見えなくする「マスキング」の重要性が高まっています。

マスキングは法律上の義務であり、罰則もある

本人確認書類の種類によって異なりますが、たとえば健康保険証は健康保険法によりマスキングが義務付けられています。具体的には、事業者は本人確認時に「被保険者等記号・番号」などを求めてはならず、万一送付されても、復元できないように加工が必要です。これは「告知要求制限」と呼ばれるルールに基づいています。

違反した場合、事業者は勧告・命令、立入検査を受けるだけでなく、「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」といった罰則が科せられる可能性も。

マスキングを手作業で行うことの課題

オンライン本人確認で健康保険証を提出する場合、従来はユーザー自身が対象部分をマスキングしてからアップロードするのが一般的でした。しかし、その場合、対象箇所を付箋やテープで隠して撮影したり、画像データを編集したりする手間がかかり、途中で手続きを中断・離脱してしまうケースも少なくありません。

それを避けるため、たとえば、「楽天モバイル」のように、マスキング処理を事業者側で実施するケースもありますが、事業者側の負担は避けられません。

また、「Y! mobile」のように「該当箇所が覆い隠されてない場合、該当書類は破棄し申し込みできません」とあらかじめ明記しているものも少なくありません。
※「楽天モバイル」「Y! mobile」の出所は同社HP(2025年4月時点)

 

自動マスキングツールのタイプとできること(機能)

ここからは「マスキングの手間をかけずにオンライン本人確認を行いたい」方のために「自動マスキングツール」について紹介します。

自動マスキングツールのタイプと選び方

自動マスキングツールには大きく分けて以下の2タイプがあります。

  1. マスキング専用のサービス
  2. 自動マスキング機能を搭載したeKYC(オンライン本人確認)サービス

すでに何らかのeKYCサービスを利用しており、マスキング機能のみを追加導入したい場合はマスキング専門のサービスを選び、既存システムと連携させるのが効率的です。

一方、オンライン本人確認の仕組み自体を整えたい場合は、自動マスキング機能を搭載したeKYCサービスを選ぶといいでしょう。

自動マスキングツールにできること

自動マスキングツールにできること(主な機能)は、以下のようなものが挙げられます。

自動マスキング 利用者がアップロードした本人確認書類をOCR処理し、マスキングすべき場所を自動判別。該当部分を黒塗りなどによって自動でマスキングを行う。
確認作業 eKYCサービスの中には、BPOセンターの専任スタッフが本人確認書類の真偽確認や、申請情報との突合を行ってくれるものも。
API連携 自社サービスや外部システムと連携できる各種APIを提供。スムーズなオンライン本人確認プロセスの実現に加え、ユーザーの途中離脱防止にも寄与。

 

自動マスキングツール導入における注意点

自動マスキングツールの導入は、すべてのケースで必ずしも効果的とは限りません。導入にあたっては、自社の業務フローや本人確認件数などを踏まえ、メリットの有無を見極めることが重要です。

導入メリットが大きい場面

まず、「大量の本人確認を行っている」ケースです。たとえば、金融機関やクレジットカード会社、携帯通信会社、クラウドファンディング事業者、仮想通貨交換事業者、電話転送業者などが該当します。

すでにオンライン本人確認は行っているものの、マスキングに関しては「ユーザーに負担をかけている」「事業者側で手作業行っている」といった場合には、マスキングを自動化することで大きなメリットが期待できます。

一方で、それほど大量の本人確認を行ってはいないが、「本人確認をアナログで行っており、今後オンライン本人確認に切り替えたい」というケースも当てはまります。この場合は、自動マスキング機能を備えたeKYCツールやサービスを導入することで、大きなメリットを得られるでしょう。

導入メリットが限定的な場面

マスキングの負担は、使用する本人確認書類によって異なります。たとえば、健康保険証はマスキングすべき箇所が複数あり、作業負担が大きいですが、免許証でマスキングすべき箇所は裏面の「臓器提供意思表示欄」のみ。住所変更がなければ、提供してもらう必要もありません。

本人確認時に健康保険証を提示してもらう割合が多ければ、マスキングツール導入のメリットも大きいですが、逆に免許証やマイナンバーカードの提示が大半を占める場合は、導入してもそれほど効果は望めないでしょう。

 

おすすめの自動マスキングツール

最後におすすめの自動マスキングツールを紹介します。

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ProTech AI Masking(株式会社ショーケース)

ProTech AI Masking

(出所:ProTech AI Masking公式Webサイト)

送信された本人確認書類の画像データをAIで解析し、所定のフォーマットに従って該当箇所を自動マスキングするサービス。24時間365日体制のため、スピーディーかつ安定した処理が可能に。
様々な仕様のサイトに対応し、同社のeKYCソリューション「ProTech ID Checker」との連携や、対象サイトのアップローダーを活用した導入もできる。健康保険証だけでなく、運転免許証などの本人確認書類もサポート。
希望すればBPOによる最終チェックも受けられ、100%に近いマスキング精度を実現。自動マスキング機能に特化したサービスのため、導入コストも比較的抑えられており、コストパフォーマンスの高い選択肢となっている。

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TRUSTDOCK(株式会社TRUSTDOCK)

TRUSTDOCK公式Webサイト

(出所:TRUSTDOCK公式Webサイト)

金融機関・一般事業会社向けのeKYCソリューション。改正犯罪収益移転防止法をはじめとした各種法令に準拠。金融機関に求められる安全性と消費者保護を担保している。
健康保険証に加え、運転免許証やパスポート、マイナンバーカード、在留カードなど、多様な本人確認書類をマスキングできるのが特徴。APIとして提供されており、事業内容やシステムに応じて柔軟にカスタマイズ可能。
オプションで、健康保険証の「告知要求制限」に対応した「マスキング処理」機能も用意。ユーザーがアップロードした画像をTRUSTDOCK側でマスキング処理し、マスキング済のデータのみを事業者に渡すため、事業者は個人情報の保管リスクを回避できるというメリットも。
グローバル基準のセキュリティ体制のもと、年間100万件以上の本人確認をセキュリティに関するトラブルなく処理してきた実績にも定評がある。

  • 価格:要問い合わせ

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詳細はこちら(インタビューあり)

ネクスウェイの本人確認ソリューション(株式会社ネクスウェイ)

ネクスウェイの本人確認ソリューション_公式Webサイト

(出所:ネクスウェイの本人確認ソリューション公式Webサイト)

TISインテックグループのネクスウェイが提供する、犯罪収益移転防止法(犯収法)に準拠したeKYC業務のアウトソーシングサービス。
オンライン本人確認から書類の目視チェック、転送不要郵便の発送追跡まで、KYC業務に必要な工程をワンストップでサポートする。すでに約100社の犯収法特定事業者での導入実績があり、信頼性の高いサービスとして評価されている。
また、健康保険証などの機微情報に対するマスキングの代行も可能。マスキング処理の結果はAPI連携で取得できるため、業務フローにもスムーズに組み込める。
本人確認書類と申請情報の突合や、提出書類の真贋性確認といったチェック作業は、BPOセンターの専任スタッフが各種法令に準拠した手順で代行しており、安心して運用できる点も大きな魅力。

  • 価格:月額25,000円〜、初期費用50,000円〜

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Polarify eKYCライト(株式会社ポラリファイ)

Polarify eKYC公式Webサイト

(出所:Polarify eKYC公式Webサイト)

スマホアプリ版とブラウザ版を備えるeKYCソリューション「Polarify eKYC」から、必要な機能を選択して利用できるサービス。
本人確認資料の表面・裏面をチェックし、機微情報が記載されている可能性のある条件欄を検知して、自動的にマスキングを実施。マスキング対象箇所が特定できない場合にはアラートを出す機能も搭載している。OCRやBPOをはじめとした多彩な外部機能・サービスとの連携も可能。
また、本人の写真・動画を使ったなりすましを検知するライブネスチェック機能や、SMBCグループの基準を満たす高水準のセキュリティ対策など、独自の強みも。用途に合わせて、画面デザインのカスタマイズもできる。

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ダブルスタンダード eKYC(株式会社ダブルスタンダード)

ダブルスタンダードeKYC公式Webサイト

(出所:ダブルスタンダードeKYC公式Webサイト)

累計処理実績1,500万件以上を誇る、業界トップレベルのeKYCツール。本人確認業務の完全自動化により、業務負荷を90%以上削減した実績を持つ。
データクレンジング技術を活用することで、99%を超える高精度な読み取りを実現。健康保険証の自動マスキングにデフォルトで対応しており、そのほかの本人確認書類についてもカスタマイズによる処理が可能。また、自動マスキング機能に特化した「書類マスキングシステム」や、確認業務のBPOサービスも提供している。
eKYCの提供方法は、書類・容貌撮影型やICチップ読取型、公的個人認証型に加えて、銀行の顧客情報との突合確認などもサポート。システムにアップロードされた個人情報を保持しない設計のため、二次利用や情報漏えいのリスクを低減できる。

  • 料金:要問い合わせ

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まとめ

保険証や免許証のマスキングとは、本人確認時に健康保険証や運転免許証の一部を隠したり加工したりして、個人情報を保護するための処理です。

従来のように本人確認書類を郵送でやり取りする方法は、ユーザーエクスペリエンスや企業側のコスト、ビジネススピードなど、様々な面で課題があります。

近年はテレワークの普及などを背景に、本人確認のオンライン化が急速に進んでいます。こうした流れの中で、eKYCサービスには、健康保険証や運転免許証といった本人確認書類への自動マスキング機能が求められています。

自動マスキングツールには、主に以下の2タイプがあります。

  1. マスキング専用のサービス
  2. 自動マスキング機能を搭載したeKYCサービス

現在、eKYCサービスを導入していない、あるいは既存のサービスに自動マスキング機能が搭載されていない場合は、早めの見直しが必要です。

本記事を参考に、自動マスキングツールの導入を検討してみてください。

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