ASPIC公式サービス【アスピック】

  • TOP
  • 特集記事
  • 中小企業向けUTMおすすめ7選。必要な機能や最適な導入形態は?

中小企業向けUTMおすすめ7選。必要な機能や最適な導入形態は?

中小企業向けUTMおすすめ7選。必要な機能や最適な導入形態は?

最終更新日:2024-04-03

UTMについて知りたい方や、UTMの導入を検討している中小企業のセキュリティ担当者へ。UTMの概要や中小企業に必要な機能などとともに、タイプ別でおすすめのサービスを紹介します。

目次

UTMとは?

UTMとは、統合脅威管理(Unified Threat Management)の略称。社外からの不正アクセスやウイルスによる脅威、社内から有害サイトへのアクセスなど、様々なサイバー攻撃に対する防御を一括で備えたサービスを指します。

UTMの必要性について

技術の進歩に伴い、サイバー攻撃の手口は多様化しており企業は脅威の種別ごとに対策を講じる必要があります。たとえば、不正アクセスを防止するファイアウォール、ウイルス感染を防ぐためのアンチウイルス、スパムメールを防ぐアンチスパムなど。しかし、それぞれに専用製品を用意しなければならないとすると、大変な手間やコストがかかってしまいます。

この点、UTMなら一つの製品で主要な脅威への対策ができるため、導入も運用も簡単。新たなサイバー攻撃の手段が誕生し、多様化する近年、その有用性を増しています。

本記事ではUTMの機能や導入形態、自社に合ったUTMの選び方などを、おすすめの製品を交えながらご紹介していきます。

中小企業向けUTMをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。

中小企業向けUTMの資料をダウンロード

利用規約プライバシーポリシーに同意の上、
資料をダウンロードしてください。

 

UTMの機能と防げる脅威

UTMの主な機能と、それらによって防げる脅威は以下の通りです。

主な機能 防げる脅威
ファイアウォール 許可しない不正な接続、DDos攻撃をブロック
アンチウィルス Webやメールを介したウィルスの侵入を検知・ブロック
不正侵入検知・防御(IDS・IPS) 悪意を持った不正な通信パターンを検知・ブロック
Webコンテンツ・フィルタリング 業務に適さないWebサイトへの接続を防止
アンチスパム 迷惑メールやフィッシングメールなどを検知・ブロック
アプリケーション制御 オフィス内で利用できるアプリケーションを制御

 

中小企業で導入すべきUTMの機能とは?

UTMによって対応している機能は異なります。また、企業の規模や業種によって必要となる機能も異なるため、本項では主な機能の要不要や留意点について解説します。

機能 要不要/留意点
ファイアウォール 企業にとって必須となるセキュリティ対策。ただし、既に社内ネットワークに導入されている場合は不要となる
アンチウイルス・アンチスパム システムやデバイスに悪影響を与えるウイルスを検知し、排除する機能。ウイルス対策ソフトを入れていれば、UTMでの対策は不要
不正侵入検知・防御
(IDS/IPS)
ネットワークを監視して、不正なトラフィックを検知/侵入防止するための機能。UTM単体ではすべての侵入を防げないので、ファイアウォールとの組み合わせが必要に
Webコンテンツ・フィルタリング ユーザーにとって好ましくないWebサイトの閲覧や利用を制限する機能。業務に不適切なWebサイトへの接続を防止したい場合に導入する

 

UTMの導入形態:アプライアンス型かクラウド型か?

UTMの導入形態としては、主にはインストール型、アプライアンス型とクラウド型があります。

インストール型 サーバーにソフトウェアをインストールして設定・導入するタイプ。導入に専門知識が必要
アプライアンス型 専用のハードウェアにソフトウェアがインストール済みで、UTMの動作のためだけに作られているタイプ
クラウド型 UTMをクラウドサービスとして導入するタイプ。初期設定から運用管理までサービスの提供会社が行う

多くの中小企業にはITの専任人材がいない可能性が高いため、UTMの導入から運用管理まで専門知識を必要とするインストール型は選択肢から外れます。

UTM導入後は運用管理や設定変更にあまり手間をかけたくない場合は、初期設定をベンダーに依頼できます。その方法であれば、アプライアンス型もクラウド型もどちらも選択肢になりえます。

ただし、ネットワークの接続不良が業務に特に大きな影響を与える場合は、タイプに依らず復旧対応サポートの充実している方を選ぶべきです。クラウド型は、サービス提供会社がすぐに管理画面にログインして状況を確認できますので、早期の復旧につながります。

アプライアンス型の場合は、管理画面にログインできるか否かがポイントに。VPNで遠隔地から管理画面にログインできる場合は、クラウド型と同等のサポートが見込めます。しかし、現場への駆けつけ対応が必要な場合は、現場到着までにかかる時間や休日・夜間の対応時間帯がネックになる恐れがあるため要注意です。

 

中小企業向けクラウドUTMの比較のポイント

自社に最適なクラウドUTMを選ぶ際に留意したい、3つの比較ポイントについて解説します。

1.自社に必要な脅威対策の範囲

様々な脅威に対応するのに越したことはありませんが、費用対効果を考えると、自社にとって特に大きな脅威への対策を優先すべきです。UTMは追加で新しい脅威に対応できるようになることが少ないため、最初から必要な機能を網羅したサービスを導入してください。

一方で、後段の「中小企業向け主なUTM」で紹介するUTMは、対応できる脅威の範囲に大きな差はありません。脅威対策の詳細な技術力では優劣はありますが、最低限の対策が行えるか、という点では多くは一定以上です。

念入りに対策したい脅威や実現したいセキュリティ水準のこだわりがなければ、ある程度実績重視で選んでも問題ありません。

2.処理能力と将来の利用状況

UTMのデータ処理能力(スループット)はサービスによって上限値が異なります。社内のユーザー数や規模に合わないUTMを組み込んでしまうと、社内ネットワークの速度が低下し、業務に支障が出る恐れがあります。通信性能やユーザー数に余裕を持ったプラン・ハードウェアを選ぶのが安心です。

また、将来的な人員増加も視野にいれておく必要があります。インストール型UTMなら処理性能の高いサーバーへの変更、クラウド型UTMなら処理性能の高いプランへの変更で、機能拡張ができます。しかし、アプライアンス型UTMはハードウェアの処理性能を上げることができません。そのため、将来的に通信量の増大が見込まれる場合は注意が必要です。

3.自社運用なら運用管理の手間、そうでなければサポートプランの内容

自社で導入・運用する場合でなければ、管理機能の充実度はあまり気にしなくても大丈夫です。セキュリティ要件がそこまで厳しくない企業なら、導入後の設定変更もあまり生じないため、ベンダーなどに初期設定を依頼して、トラブル発生時にだけ対応してもらうのも一手です。

一方で、ある程度細かいセキュリティポリシーがある場合は、メンテナンスの必要性が生じる可能性があるので、毎月メンテナンスしてもらえるプランを選ぶ必要があります。

 

無料で導入できるUTM

無料で利用できるUTMに、インストール型の「Untangle」があります。ファイアウォール、不正侵入防御(IPS)、簡易的なアンチウイルスとアプリケーション制御、広告表示ブロックといった機能を搭載。より高度なセキュリティ対策を施すには、有償版の購入が必要となります。

ただし、インストールや初期設定に一定の知識が必要です。社内にITエンジニアや情シス専任担当がいて、無料で最低限のセキュリティ対策を施したいという場合に、有力な選択肢となります。

なお、個人向けの無料UTMに、アンチウイルスソフトウェア分野で実績豊富なSophosが提供する「Sophos UTM Home Edition」があります。

 

中小企業向けの主なUTM(クラウド型)

中小企業で導入・運用しやすい、クラウド型のUTMをご紹介します。

CyberGate-CloudUTM(CyberGateSecurity株式会社)

CyberGate-CloudUTM公式Webサイト

(出所:CyberGate-CloudUTM公式Webサイト)

ユーザーやデバイス、アクセスに向けに統合されたUTM。高度な脅威保護でマルウェアやフィッシングからユーザーを保護する。Webフィルタリングで、インターネットアクセスや、アプリケーションの制御もできるため、企業内の情報流出防止に有効だ。また、アクセスポリシーのブロック対象である危険なサイトへのアクセスは、ブロックページを表示してユーザーに通知するなど、どこからでも安全なネット接続が可能に。
導入はインストーラーを起動すると自動でセットアップが完了するため、最低限のリソースで利用し始められる。

  • 料金:月額1,000~1,500円/ユーザー、初期費用3,000円/台

詳細はこちら

クラウド型UTM(NTTスマートコネクト株式会社)

クラウド型UTM公式Webサイト

(出所:クラウド型UTM公式Webサイト)

ログ管理やインターネット接続、高度なセキュリティオペレーションをワンストップで利用できるクラウド型のUTM。国内UTM市場でトップシェアを誇るフォーティネット社の「Fortigate」を用いており、シグネチャやセキュリティ設定を柔軟に設定できるのが特徴だ。セッション情報など利用状態をいつでも可視化でき、問題の把握もしやすい。
ファイアウォールやIPS、アンチウイルス、Webフィルタリングなど豊富な機能を搭載。ユーザー自身で設定や更新作業が可能な管理ポータルも特徴だ。

  • 料金:月額35,000円(1Gbpsベストエフォートの場合)、初期費用10万円

詳細はこちら

MRB-cloud(株式会社テクノル)

MRB-cloud公式Webサイト

(出所:MRB-cloud公式Webサイト)

働く場所を問わずセキュリティ機能を提供するクラウド型UTM。標的型攻撃対策やWebフィルタリング、アンチウイルス、ファイアウォール、行き先検知といった機能を網羅している。管理機能がクラウド上にあるため、MRB-cloud接続専用ルータさえ設置すれば、複数拠点の一元管理にも対応できる。
また、世界トップクラスのセキュリティベンダーが提供する脅威インテリジェンスサービス「Webroot BrightCloud」を利用。機械学習によって、常に最新の情報でセキュリティチェックが行える。

  • 料金:要問い合わせ

詳細はこちら

 

中小企業向けの主なUTM(アプライアンス型)

続いて、中小企業向けのアプライアンス型のUTMをご紹介します。

中小企業向けUTMの資料をダウンロード

利用規約プライバシーポリシーに同意の上、
資料をダウンロードしてください。

Quantum(チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジー株式会社)

Quantum公式Webサイト

(出所:Quantum公式Webサイト)

小規模・中規模企業向けのアプライアンス型のUTM。ファイアウォール、IPS(侵入防御システム)、アンチウイルス、アンチスパム、URLフィルタリング、アプリケーション制御、アンチボット、サンドボックスなど、サイバー攻撃を防ぐために必要なセキュリティ機能をワンストップで提供する。単一コンソールでネットワーク、クラウド、IoT のアクセス制御を管理できるので、運用効率化とコスト削減にも有用だ。
社内に専門家がいない企業のために、運用代行サービスを提供。アップデート作業や障害発生時の原因調査などの代行を依頼できる。

  • 料金:要問い合わせ

今すぐ資料をダウンロードする(無料)

利用規約プライバシーポリシーに同意の上、
資料をダウンロードしてください。

詳細はこちら

Firebox T35/T55(WatchGuard Technologies)

Firebox T35/T55公式Webサイト

(出所:Firebox T35/T55公式Webサイト)

小規模オフィスやホームオフィス向けのスタンドアローンソリューションとして最適なUTM。ランサムウェアからの保護や情報漏えい防止など、ファイアウォールの上位モデルに搭載されている、ほぼすべての機能を搭載。小規模拠点にも最適なエンタープライズレベルのセキュリティを提供する。リモートベースの導入・設定ツールであるRapidDeployを使用すれば、現場での設置作業が容易に。
また、クラウド対応ネットワークセキュリティ可視化ソリューションの「WatchGuard Dimension」が標準提供されるため、潜在的な脅威を見極めて、適切かつスピーディーな判断を下せるようになる。

  • 料金:要問い合わせ

詳細はこちら

SonicWall TZ350 Wireless(SonicWall)

SonicWall TZ350 Wireless公式Webサイト

(出所:SonicWall TZ350 Wireless公式Webサイト)

侵入やマルウェア、ランサムウェアから事業所・拠点を守る、中小企業向けの統合セキュリティソリューション。ゼロタッチ展開と簡素化された一元管理で、簡単に導入・運用が行える。先進のネットワーク機能およびセキュリティ機能を搭載しているため、暗号化攻撃などの高度な脅威も検出可能だ。
ネットワーク全体におけるアプリケーションの使用状況を把握して制御できるため、速度を低下させることなく、優れた性能を発揮する。VPN接続を介して、隠れた脅威までスキャン・検知できる。

  • 料金:要問い合わせ

詳細はこちら

Cloud Edge SB/50/100(トレンドマイクロ)

Cloud Edge公式Webサイト

(出所:Cloud Edge公式Webサイト)

手間をかけずに高度なセキュリティ対策を実現する、クラウド型セキュリティアプライアンス。ICSA Labsのファイアウォールセキュリティ認定を取得するなど、第三者機関により高い評価を受けている。本製品とクラウドスキャンサーバと連携することで、メールやWeb、ネットワークなど、様々な経路で侵入してくる脅威に対する素早い検査・防御が可能となる。
URLフィルタリングやVPNなど、生産性を維持するための機能も強み。導入するにあたり管理や運用機器の設置は不要。ウイルスバスター™ ビジネスセキュリティサービス、Trend Micro™ Cloud App Securityを併用すれば、クラウド環境までセキュリティを施せる。

  • 料金:要問い合わせ

詳細はこちら

 

まとめ

オフィスや店舗などで効率よくセキュリティ対策を行うにあたって、UTMは有効な手段の一つ。金額面でもそれほど大きな負担にならないので、必要最低限のセキュリティ対策を施したい場合に適したサービスです。

ITに詳しい社員がいない場合は、ベンダーに初期設定を任せて、問題が発生した時にときポートを受けるという運用方法も考えられます。また、将来的な拡張性を考えると、自社ネットワークにアプライアンス型のUTM機器を設置するよりも、クラウド型のサービスの導入がおすすめです。

本記事でご紹介した比較ポイントや、導入形態によるタイプ分けを参考に、UTMの導入を検討してみてください。

中小企業向けUTMをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。

中小企業向けUTMの資料をダウンロード

利用規約プライバシーポリシーに同意の上、
資料をダウンロードしてください。

 

サービス詳細はこちら

Quantum

Quantum

複雑なサイバー攻撃を防ぐために必要なセキュリティ機能が1筐体に集約された小規模・中規模企業向けUTM。大企業が施すセキュリティ対策を中小企業でも実現可能なセキュ...

利用規約プライバシーポリシーに同意の上、資料をダウンロードしてください。

このページの内容をシェアする

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
TOPへ戻る

資料ダウンロードフォーム

1分で簡単登録。無料

入力フォームはこちら

登録済みの方はこちら

パスワード再発行

アスピックご利用のメールアドレスを入力ください。
パスワード再発行手続きのメールをお送りします。

アンケートにご回答ください。

サービスの導入検討状況を教えてください。

  • 資料請求後に、当該資料に含まれる「サービス提供会社」や弊社よりご案内を差し上げる場合があります。
  • ご案内のため、アスピックにご登録いただいた会員情報を弊社より「サービス提供会社」に対して電子データにて提供いたします。
  • 利用規約とプライバシーポリシーに同意の上、ダウンロードいただきます。

ご回答ありがとうございました。

ご登録いただいているメールアドレスにダウンロードURLをお送りしています。ご確認ください。

CLOSE