第12回 法務研究会
「個人情報保護法のいわゆる3年ごと見直しの状況等について」 実施報告
日時
2025年11月5日(金) 15:00〜16:20
主催
ASPICセミナー事務局
講演内容
タイトル
「個人情報保護法のいわゆる3年ごと見直しの状況等について」
講師
個人情報保護委員会事務局 参事官補佐
加藤 弘晃 様
講演概要
個人情報保護法の目的と制度全体の構成を確認し、法が「個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護する」基本法であることが示された。続いて、令和2年改正法の附則に基づく「3年ごと見直し」規定に沿い、政府・委員会で進められている検討の経緯と現状が説明された。
主な検討項目として、@課徴金制度や団体による差止請求制度の導入、A本人関与の在り方(個人の意思による関与と合理的基準による監視のバランス)、B事業者のガバナンス強化、C個人関連情報や顔特徴データなど新たな情報類型への対応、D漏えい時の本人通知の在り方、E子供の個人情報保護、などが挙げられた。
また、AI・プロファイリングやデータ利活用の進展を踏まえ、本人の権利保護と社会的有用性の調和をどのように図るかが今後の中心的課題であるとされた。さらに、国際的なデータ保護制度との整合性や協調の必要性にも触れられ、今後の制度改正に向けた検討方向が具体的に示された。
質問・コメント
次のような質問&コメントがありました。
- Q: クラウド事業者が再委託先(海外データセンター等)を利用する場合、個人情報取扱事業者としてどの範囲まで説明責任を負うべきでしょうか?
- Q: 米国・アジアなど他地域の法制度と整合を取るための課題は何でしょうか?
講演模様
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個人情報保護委員会事務局
加藤 弘晃様
資料:ASPIC会員限定のHPに掲載
本件問合せ先
ASPICセミナー事務局
E-mail:seminar@aspicjapan.org
TEL:03-6662-6591



