ASP事業者の活動は再び活発化してきた兆しが見られる。ASPIC Japanが把握しているASP事業者数は、2年前のASPICアンケート実施時の600社から1,000社近くに増加している。これらの事業者は、7割が従業員100人未満の中小事業者が占めているものの、全回答事業者のうち過半数は、当初の事業計画を達成している。
事業者の傾向として、従来のASP分類には当てはまらない、CRMやERPなど業務横断型サービスや、決済/物流代行や勤怠/損益管理などの特定業務に特化したサービス、電子カルテや建設支援、カー用品検索などの特定業種に特化したサービスの提供が見られ、ASPサービスの多様化を示すものとなっている。ASPサービスの多様化と深化の具体的例は下図に示すとおりである。
また利用端末としては、PCのみならず携帯電話にも対応する事業者が半数に達しており、多様なモバイルASPサービスが提供され始めている。
このような流れの中で、従来パッケージとASPの双方を提供していたASP事業者において、今後の力点をASP中心の事業モデルへシフトする指向が鮮明になってきた。
このような状況において、特に大多数を占める中小規模のASP事業者では、潜在的なユーザーに対して、十分な認知活動を実施できていないという課題もあがっている。
図表 ASPサービスの多様化の具体例
出典 : ASP白書2005