第9期の活動計画案(H19.11.1〜H20.10.31)
1.基本方針
(1)
活動背景・経緯
今年に入ってから、ASPが経済財政諮問会議で取上げられ、その後総務省や経済産業省でASP・SaaSの普及促進政策等が取られている。生産性向上のために、ASPが有効であるということが政府並びに経済界の一致した認識となった。特に国内企業の99%以上を占める中小企業のIT化が遅れている現状を踏まえ、国際競争力強化のためにもASPを普及促進することが必要不可欠となっている。
ASPICは、これまでの「ASPの普及啓発」から第8期は、「拡大するASP市場に対して健全な市場形成を図ることに貢献する」という考えのもとで、活動を展開してきた。
(2)
第9期の活動方針
第9期は、4月に総務省と合同で設立した「ASP・SaaS普及促進協議会」をはじめとして、ASP・SaaSの一層の普及・促進を加速化していくため、「拡大するASP市場に対して健全な市場形成を政府と一体となって積極的に推進する」という考えのもとに、以下の方針を設定する。
1.
民間市場のASPが今後急激に拡大することが予想されるため、民間分野について重点的に取り組み、ASPビジネスの拡大、会員ビジネスの拡大、健全な市場形成を積極的に推進する。
2.
公共分野では、ASPの活用認識が高まっていることから、実際のASP活用実践支援などについて受託事業を含めて推進する。
具体的な活動計画については、次の2つの面から設定する。
(1)会員直接メリット
(2)会員直接メリット
なお、会員への直接メリットにかかわる活動を最重点とする。
2.重点テーマ実施案
2.1 会員直接メリット
(1)
「ASP・SaaS普及促進協議会」関連 【継続】
現在標記協議会では、(1)安全・信頼性委員会、(2)ASP連携委員会、(3)企業ディレクトリ委員会、(4)国際連携委員会の4つの委員会を設け、ASP・SaaSの普及促進のための検討を進めている。
これらの委員会には、それぞれに対応したWGが設けてあり、会員は自由に参加することができ、各委員会への提案及び議論の方向等について、情報収集することができる。
(1)
安全・信頼性委員会
ASPサービスや事業者の安全性・信頼性指針の策定及び事業者認定制度の導入を検討
(2)
ASP連携委員会
ASPの相互利用促進のためのインタフェースの公開、役割分担の明確化等を検討
(3)
企業ディレクトリ委員会
ネットワークを利用する企業について公開情報を基にしたディレクトリの構築を検討
(4)
国際連携委員会
ASPについて先行する日本のノウハウを活かしたアジア等諸外国との連携方策を検討
(2)
情報セキュリティ研究会関連 【継続】
ASPサービスの実態、セキュリティ対策の現状、今後の進展等を踏まえ、事業内容等に応じて必要とされるセキュリティ対策について、各種調査を実施し、情報セキュリティ対策について研究する。
(3)
ASPアワード2007/2008とASIS2008
1.
ASPアワード(ASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワード2007/2008) 【継続】
ASPのビジネスモデルや技術がいかに社会に貢献し顧客満足を得ているかについて、社会的認知を向上させるため、またASP事業に顕著な成果を上げているASP事業者の一層の意識向上を目的として、ASPアワードについて、継続して実施する。また、これを毎年の定例として、ASPICのポジションを確保し、その他の活動も社会により着実に認知されることを促進する。
このASPアワードでは、委員会においてグランプリを頂点にいくつかの賞を決定し授与するが、その過程で何が良いASPなのかについて広い見地から討議し、市場の健全な拡大を図る。
2.
ASIS2008「ASP・SaaSイノベーションシンポジウム」 【新規】
同時開催:ASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワード授与式
会員が単独で実施する場合より大きな規模のシンポジウムとして、ASP事業者及び利用者を対象として、内容を充実し、集客力を強化した大規模シンポジウムを開催する。また、同時にASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワード授与式を開催する。
(4)
アライアンス関係
1.
アライアンスミーティング 【継続】
昨年に引き続き、ASP事業者を集めたアライアンスミーティングを実施する。ASP事業者とのビジネスマッチングの場を提供する。ASP事業者は、各社に得意分野があり、自社だけではビジネスに限界があるため、この場を利用して、協業の可能性があるベンダーとの意見交換を行い、アライアンスによるビジネス拡大を図る。
2.
3シーズンミーティング 【継続】
従来から実施している春、秋、冬の3シーズンミーティングにより、ASP関連の政策、技術などの最新情報を継続して提供するとともに、会員間の情報交換の場としても活用できる(アライアンスの)場とする。
3.
国際アライアンス(韓国等アジア諸国とのASP情報交換・連携) 【継続】
第8期は、韓国情報通信産業省・韓国レンタル産業協会との間で、日韓ASPワークショップ(於:ソウル)を11月23日に開催した。また、6月には韓国政府及びASP関係者の訪問時に総務省との会議、自治体見学、IDCセンター見学、ASP事業者との意見交換などを実施した。今後、12月には日本で総務省との意見交換会などを検討する。
ASPICの歴史から諸外国とコミュニケーションを実施する基盤をASPICのみが保持している現状から、特にアジア諸国とのASP情報を交換を実施して国内会員企業へのより新鮮な情報提供や、国際的なアライアンス機会の創出を狙って、会合を開催する。
(5)
研究会・セミナー
1.
中小ベンダーのASPビジネス導入セミナー 【新規】
第8期に実施した「ASPプラットフォーム研究会」と「中小ASPベンダー支援研究会」の成果として、中小ベンダーがASPビジネスを立ち上げる方法についてマニュアルを作成した。この資料を編集し、よりスムーズなビジネス参入ができるように、中小ベンダーのASPビジネス導入セミナーのテキストを作成し、セミナーを開催する。
2.
中小企業ユーザのためのASP活用セミナー 【新規】
ASPを利用することによる生産性の向上は、特に中小企業にとって効果があることから、中小企業ユーザ向けにASPを活用するためのテキストを作成し、セミナーを開催する。
3.
スマートフォン研究会 【新規】
ASP・SaaSの市場は、政府の推進もあり拡大してきている。一方、欧米では、ビジネスマンを中心にスマートフォン市場が形成されている。
スマートフォンにおけるASP・SaaSの展開など今後のモバイルアプリケーションについての検討を行う。
4.
IDC・プラットフォーム研究会 【新規】
データセンター市場が急拡大している。アウトソーシングやネットワーク管理などのITサービスについて増大が期待されるデータセンターとプラットフォームについて研究する。
2.2 会員間接メリット
(1)
出版関係
1.
ASP白書・事業者調査等 【新規】
前回は、「ASP白書2005」を2005年9月1日に出版した。その後の市場変化に対して、調査を行っておらず、政府及び業界関係者から白書出版に対する要望があるため、検討する。
2.
ASP総覧 【新規】
前回は、「ASP総覧2006/2007」を2006年7月31日に出版した。出版から1年以上経過していること、また最近では新たなASPサービスも出ていることから、「ASP総覧2008/2009」を出版し、広く社会に周知することで、ASPの普及を一層加速化させる。
(2)
情報提供関係(クリッピング、ウオッチャー、スペシャリストコラム) 【継続】
新聞・雑誌に掲載されたASP・SaaS関連記事について、記事内容を要約して、クリッピング情報として配信する。また記事の中から有識者や専門家によるさまざまな視点・経験から、高度で専門的なコメントを伴った論説をウオッチャーとして配信する。ASPウオッチャーは「発生した事実記事」を中心に論じるのに対して、スペシャリストコラムは「自由なテーマでスペシャリストの考察文」という内容とし、月1回程度とする。
会員への情報提供方法は、メールによる配信と会員専用HPに掲載する。
また、非会員には、ASPウオッチャー・ASPスペシャリストコラムを3ヶ月単位でまとめて、有料でのプリント配布も検討する。
(3)
会員及びASPに興味のある会社への営業活動と会員満足度の向上 【継続】
・
会員に対するサービスを専門で担当する人員を配置し、会員に対する満足度向上のための施策を実施する。また会員候補企業への営業活動を行う。
(4)
ホームページ(HP)の充実 【継続】
・
最新のASP関連情報を会員へ情報提供するとともに、会員のイベント等情報を広く会員外へもPRするものとしても活用することにより、会員のビジネスチャンス拡大に貢献する。
2.3 コンサルティング等受託業務
現時点ではまだ決まっていないが、総務省と共同で進めている「ASP・SaaS普及促進協議会」の延長上等に、いくつかの案件があり受託に向けて活動する。
3 理事と会員のテーマ参画
各プロジェクトは、理事および会員企業メンバーに参加を促し、ASPICをより活性化したものにしていく。
詳細情報は
こちら(
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